「狭小地で3階建てを考えているけど、耐震性は大丈夫?」
「間取りが不便になるって聞くけど本当なの?」
とお悩みではないですか?
比率として2階建てのおうちが圧倒的に多い、日本の住宅事情。
そのような状況で3階建てを建てることに不安を持っている方は多いかと思います。
しかし、自分に合った3階建てが得意なハウスメーカーを選ぶことで、不安は解消できますよ!
3階建ては法規制も厳しく、間取りもよく考えないと、不便な生活動線になってしまいます。
そのため、ハウスメーカー側も提案が「難しい」と感じているのです。
だからこそ、得意なハウスメーカーであれば、安全安心で快適なおうちを建てられる可能性がグッと高まりますよ。
狭小地や3階建ての条件であっても、快適な暮らしを諦めたくないですよね。
その鍵を握るのがハウスメーカー選びなのです。
今回は、そんな3階建てが得意なハウスメーカーを厳選して7社ご紹介します。
加えて、3階建てのポイントや、メリット、気をつけたい注意点までしっかりとお伝えします。
さまざまなデータも記載しますので、参考にしてくださいね。
それでは参ります!
住宅メーカー選びで迷ったらまずやること
「どのハウスメーカーと契約すればいいかわからない…」と思ったら、住宅知識の豊富なアドバイザーに相談してみませんか。
あなたの希望をヒアリングし、複数のメーカーからピッタリの1社をお伝えします。
営業マンには直接聞きづらい予算感・メリット・デメリットも聞けるから、家づくりの課題感がクリアになります。
▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・複数メーカーを客観的に比較したい方
この記事の監修者
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は「はなまるな家を建てよう🌸」をモットーに、家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
ハウスメーカーを見る前に押さえておきたい3階建てのポイント
おすすめのハウスメーカーをご紹介する前に、3階建てを検討する際に、大事なポイントをお伝えします。
それは以下の4つになります。
- 間取りの自由度は高いか、縦空間の提案は得意か
- 耐震性能は十分か
- 実績が豊富か
- その他の優先順を考えているか
ハウスメーカー選びでは、自分たちに基準がないと大変です。
基準を決めないまま闇雲にハウスメーカーを比べても、結局どこも魅力的に見えて決められなくなってしまいます。
そうしているうちに、「お家づくりが面倒くさくなった」となってしまったらせっかくのワクワクも台無しです。
ポイントを押さえて、着実にハウスメーカー選びを進めていきましょう!
「ポイントはわかっているから大丈夫!」という方は、こちらからおすすめのハウスメーカーをご覧ください!
また記事後半では3階建てのメリット・デメリットも詳しくご紹介しています。
3階建てを建てるかどうかから改めて検討したい方におすすめです。
1. 間取りの自由度は高いか、縦空間の提案は得意か
一つ目は、間取りの自由度です。
自由度というのは、「間取りの最小変更単位」を指します。
間取りの変更単位が小さければ小さいほど、微調整ができるため自由な設計が可能となります。
限られた面積を有効に使うためにも、この変更単位は小さいほうが良いですよね。
また、縦空間の提案が得意かどうかも見極めるポイントです。
天井を高くする工夫ができるメーカーや、スキップフロアが得意なメーカーなどがあります。
縦に広がりを持たせると空間が広く感じられ、窮屈な印象が減りますよ。
一方、得意ではないメーカーを選んでしまうと耐震性が落ちた3階建てになるリスクがありますので注意しましょう。
また、一般に、間取りの変更単位が小さいのは「木造」メーカーです。
それとは逆に、天井を高くして空間に物理的な広がりを持たせるのが得意なのは「鉄骨」メーカーになります。
それぞれの特徴を踏まえて検討することがおすすめです。
2. 耐震性能は十分か
3階建てとなると耐震性が気になりますが、結論として「耐震等級3」は獲得するようにしましょう。
ここまで読んで、「木造は耐震等級3が取れるの?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
ご安心ください、木造であっても耐震等級3を獲得することは可能です。
「耐震等級3」とは計算によって導かれる客観的な評価です。
3階建ての場合、木造であっても鉄骨であっても「耐震等級3」であればその耐震性に違いはありません。
1kgの綿と1kgの鉄が同じ重さであるように、客観的な指標で一致しているのです。
また、制振ダンパーも耐震性向上に役立ちます。
縦に長い3階建てはしなるため、揺れを吸収できるとより安心です。
3. 実績が豊富か
3階建てにおいては、実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。
理由としては、冒頭でもお伝えしたとおり、日本では2階建てのおうちが多く、3階建てはまだまだ低い比率だからです。
そのため、どんなハウスメーカーでも自信を持って得意としているわけではありません。
実績が多いハウスメーカーを選べば、提案力も安定していますし、ミスも起きにくくなります。
ハウスメーカーの実例集等で確認してみてくださいね。
なお、今回紹介するハウスメーカーは、実績が多い7社に厳選していますので、まずはこちらを参考にしてください!
4. その他の優先順を考えているか
この記事を読んでいる方の中には、立地などの条件を最優先した結果、3階建てを検討されている場合もあるかと思います。
そのような場合、おうちづくりで妥協できない点をしっかりと考えることが重要になります。
なぜなら、「あれもこれも」とすべての希望を叶えようと頑張りすぎてしまうと、予算をオーバーしてしまうからです。
「立地条件を優先するために狭小地を選んだのに、広い土地を買うより高くなってしまった」
という結果になってしまえば本末転倒です。
3階建てが得意なハウスメーカーであっても、すべてが完璧でなんでも安くできるとは考えにくいもの。
自分にとって譲れない部分は何かを決めると、ハウスメーカーを絞っていく段階になってもブレずに選びやすくなります。
ぜひ、ご家族とも話し合って、他に優先する部分を話し合ってみてくださいね。
また、優先順位を決められなかったり、悩んだりした場合はおうちキャンバスの相談会にぜひお越しください!
おうちキャンバスが優先順位の考え方やぴったりなハウスメーカーの紹介まで徹底サポートいたします。
タイプ別、3階建てが得意なハウスメーカー厳選7社
ここからは、3階建てが得意なハウスメーカーを7社厳選してご紹介します。
おうちキャンバスの独自調査と、住宅産業研究所発行「’23住宅メーカーの商品力分析」を元に算出した7社が以下になります。
- ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
- 積水ハウス
- 住友林業
- セキスイハイム
- パナソニックホームズ
- 一条工務店
- タマホーム
1社ずつ、特徴や参考価格、3階建ての暮らしが楽しみになるようなポイントまで紹介しっかり紹介します!
さて、今回紹介する7社をタイプ別に分けると以下のようになります。
タイプ別に大まかな特徴がありますので、ご自身がどのタイプに合っているか考えながら検討していくのがオススメです。
「ハイブランド系」はブランド力、高級感のあるメーカーで、手厚い補償などの魅力もあります。
また、「日本の四季」を活用して快適さを作ります。
「性能特化系」はテクノロジーの力を駆使して快適な住環境を作るメーカーです。
耐震性や住宅性能、メンテナンス性など、各社が特化した分野を持っています。
「コストパフォーマンス重視系」は初期費用を抑えること・スピード感を重視した、お財布に優しいメーカーです。
今回は耐震性など3階建てに必要な条件はしっかりと考慮してご紹介します。
それでは、いよいよ次のセクションから、「ハイブランド系」3社、「性能特化系」3社、「コストパフォーマンス重視系」1社の順でご紹介します!
3階建てに限らず、狭小地についておすすめのハウスメーカーやポイントが知りたい方はぜひこちらの記事をお読みください。
狭い土地でも理想を叶える!狭小住宅に強いハウスメーカー12選
▼なお、2022年度の実績数で並べたランキングはこちらになります。
気になる方は開いてみてくださいね。
2022年度 3階建て実績数ランキング
1位:ヘーベルハウス(660棟)
2位:積水ハウス(393棟)
3位:セキスイハイム(310棟)
4位:パナソニック(270棟)
5位:タマホーム(248棟)
6位:住友林業(245棟)
7位:一条工務店(223棟)
【ハイブランド系】ブランド力や理想を追求するならおすすめなメーカー3選
「一流のブランドで建てたい」
「少し高くなっても理想をなるべく追求したい」
と信頼と実績のあるメーカーで建てたい方におすすめなのが以下の3社です。
- ヘーベルハウス
- 積水ハウス
- 住友林業
一流のサービスを提供しているため、坪単価は100万円以上とハイコストになります。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
構造:【鉄骨】軽量鉄骨、重量鉄骨
間取りの変更単位:◯ 30.5cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)、制振ダンパー「サイレス」
実績数:660棟(2022年度第1位)
参考価格:坪単価111万円〜
ヘーベルハウスは縦空間を活かした間取り、抜群の耐震性、防火性・遮音性に優れた外壁といった特徴があります。
3階建てを建てる上で絶対に外せないのが、巨大地震への耐震性です。
その点、ヘーベルハウスは、強靭な構造と外壁のため安心ですね!
密集地に建てることも多く、3階建てとは相性バッチリです。
「ヘーベル板」は3階建ての強い味方
ヘーベルハウスは関東・関西の都心エリアを中心に展開しています。
鉄骨ならではの空間を活かした間取りが可能で、さまざまな面で抜群の性能を誇ります。
まず、ヘーベルハウスの代名詞である外壁「ヘーベル板」は防火性能が高いです。
遮音性も高く、フロア間の足音や、外の音もバッチリ遮音!
3階建ての強い味方になります。
徹底した地震への取り組み「基礎付き実験」&「サイレス」
地震に対する取り組みも徹底しており、ハウスメーカーで唯一、「基礎付きの実大振動実験」を行っています。
基礎は一般的に非常に硬いため、耐震実験に必須ではありません。
そんな中、基礎にまで着目する姿勢は信頼できますよね。
加えて、オイルダンパー制振装置の「サイレス」も使用できます。
オイルダンパーは小さな揺れから反応する器用な制振装置で、日々の安心感を高めてくれます。
3階建ての実績 堂々のNo.1!
そして上記を裏付けるように実績も圧倒的です。
2022年度の実績数は660棟の堂々1位で、2位の積水ハウスの393棟を大きく離しています。
全体に占める3階建て以上の割合も13.3%と他を圧倒しており、3階建てを検討する際はまず候補に入れたいメーカーです。
耐震・耐火・遮音に優れた安心かつ都会的なお家で、 のびのびと生活を謳歌したい方におすすめです!
積水ハウス
構造:【木造】シャーウッド構法【鉄骨】重量鉄骨(フレキシブルβシステム)
間取りの変更単位:◎ 25.0cm(鉄骨)
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
実績数:393棟(2022年度第2位)
参考価格:坪単価111万円〜
積水ハウスはハイブランドかつ、木造でも鉄骨でも一流の3階建てを建てられるメーカーです。
木造:耐震性と間取り自由度の両立「シャーウッド構法」
シャーウッド構法は木造でありながら高い耐震性を保てるため、空間の自由度が非常に高いです。
その秘訣は、鉄骨住宅を参考にした主に接合部の技術にあります。
つまり、木造の自由度と鉄骨の強度を両立した唯一の構法なのです。
木造の外壁は、陶器外壁ベルバーンが標準で、メンテナンス性、耐火性能も非常に高いです。
ただし、目地のメンテナンスが必要になる点は注意しましょう。
鉄骨:安心かつ柔軟「フレキシブルβシステム」
対する3階建ての重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」は一般的なラーメン構造に必要な通し柱が不要という特徴があります。
通し柱はその名の通り、すべてのフロアに通す必要のある柱です。
そのため、フロアごとにある程度共通した間取りになります。
しかし、積水ハウスの重量鉄骨はその通し柱がいらないため、自由な間取りを実現できます。
外壁はセラミック外壁の「SC25」です。
防火構造外壁として国土交通大臣の認定も受けている他、メンテナンス性も高いです。
なお、外壁で印象的な「ダインコンクリート」は3階建てでは標準採用ではありません。
その点には注意しましょう。
あとで話を聞いてがっかりしないように、頭に入れておくと良いと思います。
3階建てでも変わらない、一流の提案力
ここまでをまとめると、木造・鉄骨問わず、間取りの自由度が高く、狭小地で大空間を演出するのが得意なメーカーとなっております。
加えて、言わずもがな設計、提案力、デザイン力、アフターサービスまですべてが一流です。
よって実績も豊富で、木造も建てられるメーカーとしては1位になります。
誰もが羨むハイブランドのお家を3階建てで実現し、その高い提案力から最高の空間を手に入れたい方におすすめです!
住友林業
構造:【木造】BF(ビッグフレーム)構法
間取りの変更単位:◎ mm単位で変更可能
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
実績数:245棟(2022年度第6位)
参考価格:坪単価111万円〜
木造のため、あまり3階建ての印象がないかもしれませんが、実は住友林業も3階建てを得意としています。
住友林業は間取り自由度がピカイチ
BF(ビッグフレーム)構法は従来の木造の弱点を解消した構法で、木造ならではの細やかな自由度と大空間を両立しています。
具体的には、最大7.1mの開口、最大3.52mの天井高を実現できるのです。
mm単位で間取りを調整しながら、開放感も実現できるとなれば、敷地を有効に使った納得の間取りが可能となります。
耐震性も申し分ない、木造3階建て
もちろん耐震性も確保されています。
公式ページによると、実物大の住宅のモデルで、東日本大震災の震度7を2回、阪神淡路大震災の震度7を20回、合計22回加振したそうです。
過酷な実験も耐え抜いていると考えるとその強さは十分に信頼できます。
つまり、3階建てであっても耐震性と木造ハイブランドの強みを存分に享受できます。
都会でも木の風合い、自然との調和を大事にして、
開放感・細やかさどちらも両立した心地よい生活をしたい方におすすめです!
【性能特化系】3階建ての弱点を圧倒的性能でカバーしたい方におすすめなメーカー3選
「3階建てだとのメンテナンスも高くなりそう・・・」
「縦に長いお家は温度差があると聞いたから快適に過ごせるか心配」
とそんな不安を感じている方におすすめなのが、それぞれ性能に特化した以下の3社です。
- セキスイハイム
- パナソニックホームズ
- 一条工務店
高性能な分、坪単価80万円以上の高めな価格帯となります。
セキスイハイム
構造:【鉄骨】ユニット工法
間取りの変更単位:◯ ユニット単位
耐震:◎ 耐震等級3(標準)、ハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」
実績数:310棟(2022年度第3位)
参考価格:坪単価95万円〜
セキスイハイムは、工場で大部分のパーツを作るユニット工法を採用した、性能の高い家を提供するハウスメーカーです。
工場生産だからできる高品質な鉄骨3階建て
ユニット工法とは、鉄骨の箱を組み合わせて家を作る工法です。
この一つひとつの箱のことをユニットと呼んでいます。
工場生産のため、現場の職人の腕に左右されることが少なく、高品質な家を安定して作ることが可能です。
万が一、自分の家の職人さんが3階建てを苦手に感じていたら・・・と考えると怖いですよね。
その点、セキスイハイムは安定した質で家を提供できるのが強みです。
そして鉄骨のため、大空間も実現可能で、縦5.5m、横12mの40畳の空間を作ることもできます。
3階建てでここまでの大空間は必要ないかもしれませんが、開放感のある間取りを採用できるのは嬉しいポイントですね。
上記のような強みの一方、ユニットの組み合わせによって家を作るので間取りの微調整ができない点は注意しましょう。
セキスイハイムならどんな地震にも対応できる
加えて、セキスイハイムの家は耐震性能も高いです。
その秘訣は、ハイブリッド耐震システム「GAIASS(ガイアス)」にあります。
「GAIASS(ガイアス)」はユニットそのものの強さと高性能外壁の強さの両方を取り入れた耐震技術です。
まず、小規模な揺れに対しては、一般の外壁の耐久度を上回る高性能外壁によって、揺れを軽減します。
そして、外壁では軽減しきれない巨大な揺れに対しては、ユニット工法の構造そのものがしなり、エネルギーを逃がしてくれるのです。
外壁もメンテナンスフリーの磁器タイルを採用すれば、高くなりがちな3階建てのメンテナンス費を大きく浮かせますよ。
安全安心で開放感を実現しながら、
メンテナンスフリーなお家を建ててその後の生活もラクラクにしていきたい合理的な方におすすめです!
パナソニックホームズ
構造:構造:【鉄骨】HS構法(軸組)、F構法(パネル)、NS構法(ラーメン)
間取りの変更単位:◎ HS構法:15cm F構法:45cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)、アタックダンパー
実績数:270棟(2022年度第4位)
参考価格:坪単価103万円〜
パナソニックホームズは、間取りの自由度とメンテナンス性に強みを持った3階建てには嬉しいハウスメーカーです。
3階建ての紹介ページを見るとわかるのですが、「楽しい」「うれしい」といった側面も押し出しており、その自信が伺えます。
鉄骨らしからぬ間取り自由度「HS構法」
まず、メインとなるHS構法は鉄骨でありながら、縦横15cm単位で間取りの調整ができます。
これは鉄骨としてはかなり自由度が高いです。
よって狭小地、変形地、法規制といった3階建てを取り巻く諸問題にもバッチリ対応できます。
もちろん、耐震性も申し分なく、制振ダンパーの「アタックダンパー」を標準で採用しています。
外壁も家の空気もキレイにできるパナソニックの技術
また、メンテナンス性能も高く、外壁には「キラテック」を採用可能です。
これはセルフクリーニング効果のある光触媒タイルで、光触媒によって自然に汚れを分解してくれます。
そのため12年経っても「新築ですか?」と間違われるほど汚れがつきにくいのです。
花粉症の方が夜すっきり眠れると言われる空気清浄システム、「HEPAフィルター」、全館空調「エアロハス」も採用可能。
パナソニックならではの空気へのこだわりのおかげで、縦に長い3階建てでも快適に生活できます。
3階建てのデメリットに間取りの自由度で柔軟に対応しながら、
空気も外壁も綺麗にしたい、生活上手な方におすすめです!
一条工務店
構造:【木造】2×6構法(木造枠組構法)
間取りの変更単位:◯ 45.5cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
実績数:223棟(2022年度第7位)
参考価格:坪単価82万円〜
「家は、性能。」でお馴染みの一条工務店は、住宅性能にとことんこだわったハウスメーカーです。
3階建てにも圧倒的な性能が欲しいなら一条工務店
なんといってもその強みは圧倒的な断熱性・気密性です。
他のハウスメーカーと比べても頭一つ抜けていて、最も高性能な外壁と全館床暖房を組み合わせると、真冬でもTシャツ1枚で快適に過ごせます。
フロア間の気温差が課題となる3階建ての家にとっては心強い味方になりますね。
地震・防犯・強風・汚れ、あらゆるリスクに対応
耐震等級も標準で3を獲得していますし、高性能窓&サッシ「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」で、防犯や強風にも対応しています。
この窓のおかげで、ハンマーなどの打ち破り行為があっても、容易には破られないのです。
一条工務店も光触媒機能がついた「ハイドロテクトタイル」を外壁に採用できます。
メンテナンスも追求しているあたり、もはや要塞のような性能です。
実は、間取りやデザインの自由度が高くないため、狭小地との相性はバッチリとは言えません。
しかし、実績ベースで見ると22年度第7位と高く、その性能に多くの方が惚れ込んでいるとわかります。
「家は、性能。」に共感して、高い断熱性・気密性を実現し、
3階建てであっても徹底して快適な生活を求める方におすすめです!
【コストパフォーマンス重視系】立地を最優先してローコストで建てたい方におすすめなメーカー1選
「立地を優先しているから、安全性は確保しつつも建物費用を下げたい」
「家づくり後の生活を豊かにするため、費用を抑えてサクサク進めたい」
という建物以外のご希望をしっかり叶えていきたい方におすすめなのがこれから紹介する「タマホーム」です。
ただお伝えしたいのは、大前提として3階建てには高い技術力が求められます。
そのため、ローコストに抑えることは容易ではありません。
極端な話、「30階建てのビルを10階のビルと同じ金額で建てました!」と言われても、それだけで少し不安に感じるのではないでしょうか。
そんな中、今回は実績も性能も十分な1社を厳選してご紹介します。
坪単価70万円以上ですのでかなり抑えられてきます。
タマホーム
構造:【木造】軸組構法
間取りの変更単位:◯
耐震:◯ 耐震等級3
実績数:248棟(2022年度第5位)
参考価格:坪単価70万円〜
タマホームはローコストで高品質の住宅を作り続けていて、抜群の知名度を持つハウスメーカーです。
コスト削減の秘密は、住宅設備の大量生産、木材の直接仕入れ、業者の自己管理体制などにあります。
コストパフォーマンスと耐震性を両立した「木望の家」
ローコストメーカーながら、3階建てにもしっかり対応しており、「木望の家」という商品があります。
都市部の密集地にも対応できるよう、耐震性や防火性にも注力している点が特徴です。
例えば、耐震性の部分では耐震等級3の獲得も可能です。
実績も22年度5位と豊富ですので、その点も安心ですね。
「木望の家」は3階建て商品のため、タマホームのその他の商品より坪単価は高いです。
しかし、それでも3階建てとしてはよりお財布に優しく建てられます。
3階建てながら建物の価格を抑えて、
立地条件や他の楽しみにお金を使って生活を豊かにしていきたいという方におすすめです!
そもそも3階建てってどうなの?メリット・デメリットをご紹介
ここからは、
「そもそも3階建てにする必要あるの?」
「どんなところに注意したらいいの?」
とハウスメーカー選びに限らない疑問にお答えすべくメリット・デメリットをご紹介します。
「なんとなく不安だ」であるとか「仕方なく3階建てなんだよなぁ」とモヤモヤした気持ちを持ったままだと、建てた後に後悔することも。
しっかりと納得した上でハウスメーカーを選べるようにご説明します。
また、多くの人にとって注文住宅は一生に一度の買い物。
「2階建てでもいいのかも?」と改めて検討することは決して悪いことではありません。
3階建てに悩んでいる方はぜひお読みください。
3階建てのメリット
ハウスメーカーにとらわれない、3階建てのメリットは以下になります。
- 土地の利便性を優先できる
- 土地の利便性を優先できる
- 法律上必然的に耐震性は信頼できる
1. 土地の利便性を優先できる
立地条件を妥協せずに家づくりを検討できることは大きなメリットと言えます。
生活の上で利便性は何かと捨てがたいもの。
駅や商業施設が近いとやはり良いですよね。
仮に利便性が悪い土地だと自分は車があるけど、お子様は自転車で大変・・・ということも考えられます。
一般的に駅近の土地は坪単価が高くなる傾向にありますが、狭小地を選ぶことで費用を抑えつつ、生活スペースも確保できます。
「この場所に住みたい!」という強い希望がある場合、3階建ては強力な選択肢になるでしょう。
2. 眺めが良い
特に都会の密集地などの場合、2階リビングや3階からの景色が良いのはメリットになります。
「なんだ、ただ眺めが良いだけか」
と侮ってはいけません。
想像してみてください。
建てた後10年、20年、場合によっては一生住み続けるマイホーム。
住宅がひしめき合う密集地で、窓からは隣の家の壁しか見えない・・・。
それよりはきっと晴れた日には青空が見えて、見晴らしが良いほうがいいですよね。
3階だと虫も入りにくいです。
そして、機能的な面で考えても、3階建ては採光や通風が確保しやすいため、生活の質の向上に繋がります。
さらに、プライバシーの観点でも2階リビングなどを採用すれば、道路からの視線は気になりにくくなります。
3. 法律上必然的に耐震性は信頼できる
意外なポイントに思われるかもしれないですが、「3階建てだからこそ」耐震性を信頼できることがあるのです。
理由は、法律による規制を受けているからです。
私たちが耐震性を不安に思うのと同じように、国も不安を感じています。
国や行政の視点で見ても、大地震の際に3階建て以上の建物がバタバタと倒壊してしまったら困りますよね。
そのため、木造3階建ては法律上、「許容応力度計算」が義務づけられています。
逆にいうと、実は木造2階建ては「仕様規定」と呼ばれる目安のルールに則っていればOKということになっています。
つまり、しっかりとした「計算」を行わなくても良いのです。
これが「木造は耐震性能が低い」というイメージを作る一つの要因でもあります。
しかし、木造であっても3階建ての場合は「許容応力度計算」を行いますので、少なくとも本日ご紹介した7社ではしっかりと耐震等級3を獲得できます。
義務づけられている以上、完全にアウトなハウスメーカー以外は守っていますから、耐震性にあやふやな部分がないのはメリットと言えるでしょう。
3階建てのデメリット
さて、次にデメリットは以下の3つになります。
- コストは割高になってしまう
- 建築規制に注意する必要がある
- 生活動線考えないと行き来が大変になる
そしてもちろん今回は、デメリットに対するカバーの方法もしっかりお伝えします!
1. コストは割高になってしまう
狭小地に3階建てを建てる場合、どうしてもコストは割高になってしまいます。
家が小さいからといって単純に安くなるわけではなく、資材搬入や耐震性確保のために費用が発生することになるのです。
フロア数が多いと工事の手間もかかります。
さらに建てた後の観点でもメンテナンス費に注意が必要です。
例えば外壁を塗り直す際、足場を組みますよね。
この足場の数で金額が変わってくることをご存知でしょうか?
3階建ての場合、その分高く足場を組むことになりますので、かかる費用も増えます。
2. 建築規制に注意する必要がある
メリットでお話しした法律以外にも住宅はさまざまな建築規制を受けています。
特に注意したいのが以下の4つです。
- 建ぺい率:敷地面積に対する、建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合
- 容積率:敷地面積に対する、延べ床面積(各階の床面積の合計)の割合
- 絶対高さ制限:10mか12mで定められる、高さの限界
- 射線制限:敷地の外から敷地の上空にかけて斜めに引かれた建築制限
これらは3階建てに限らず、すべての住宅で守られる法律ですが、中でも3階建てを検討するにあたって重要な規制は「絶対高さ制限」です。
その名の通り、建築物の高さの限界を定めています。
10mの地域では天井高や屋根の形などに注意が必要です。
12mであれば、よりゆとりを持って3階建てを建てられますね!
また、「射線制限」は建物周辺に及ぶ日照に関する制限で、さらに3つに分かれています。
- 道路斜線制限:道路や両側の建物の採光・風通り・日照を守るための基準
- 隣地斜線制限:隣の土地の採光・風通り・日照を守るための基準
- 北側斜線制限:建物北側の土地の採光・風通り・日照を守るための基準
要するに「建物の周囲の日当たりや風の通りを確保できるように、建物の高さの基準を決めましょう」というものです。
3階建ては縦に長い分、周りの家の日当たりを遮らないように配慮する必要があります。
3. 生活動線を考えないと行き来が大変になる
3階建てである以上、どうしてもフロア間の移動は多くなります。
今は気にならない方でも、高齢で階段の上り下りが辛くなってくると、3階建ては不便に感じるかもしれません。
掃除をする際も、掃除機を持って1階から3階まで移動して、さらに面倒な階段掃除も行わなければなりません。
よって、家を建てる段階からある程度、生活動線を考慮して間取りを決めていく必要があります。
特に注意したいのが洗濯動線です。
洗濯機とクローゼットが1階、ベランダが2階だと一連の家事で往復が増えます。
仮にエレベーターを導入するとしても、初期費用やメンテナンス費がかかってしまう点は悩ましいところです。
ハウスメーカー選びでデメリットはカバーできる!
ここまで3階建てのメリットとデメリットをお話ししました。
不安になるデメリットの部分ですが、ハウスメーカー選びである程度カバーできますよ。
コストについてですが、メンテナンス性が高いメーカーを選べば、建てた後のメンテナンス費は抑えられます。
また、3階建てが得意なメーカーは標準で耐震性が高いですから、苦手なメーカーよりはコストパフォーマンスも良いです。
建築規制や生活動線に対するカバー力も、実績が多いメーカーであれば自ずと高くなります。
実績が多ければ経験も豊富ですからある意味当然ですね。
気になる洗濯動線も、洗濯機とベランダを同じフロアに設けたり、ガス乾燥機を使用するなどの工夫が考えられます。
さらに、デメリットの影響を減らしていきたい方には営業担当にも注目していただきたいです。
なぜなら、家の間取りやプランをまとめていくのは営業担当の仕事だからです。
この営業担当の提案力が弱かったり、相性が合わなかったりしたら・・・
せっかく耐震性やメンテナンス性が高くても、あまり良い家にはなりません。
特に3階建ては数も少なく、制限も多い。
つまり、営業担当の高い提案力が必要とされるのです。
もし、ここまで読んで、3階建てにも対応した優秀な営業マンと出会いたくなった時は、おうちキャンバスにお任せください。
おうちキャンバスのオンライン相談では、丁寧なヒアリングによって、あなたにぴったりなハウスメーカーを見つけられます。
そして、そこから優秀な営業担当をご紹介することもできるのです。
検討している土地やご家族の人数、理想の生活に合わせて、今回は紹介しきれなかったポイントもお話しできます。
「このコラム読んで、さらに疑問が増えてきた!」
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という方はぜひ無料のオンライン相談をご活用ください。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました!
今回は3階建てが得意なハウスメーカーを厳選して7社、そして3階建てのメリットやデメリットについてもご紹介しました。
- 3階建てが得意なハウスメーカーを見つける際は、間取りの自由度(開放感・細やかさ)、耐震性能、実績、で判断する
- 絞り込む時は、自分の優先順位も明確にする
- ブランド力や生活の質を重視したい人:ヘーベルハウス、積水ハウス、住友林業
- 圧倒的性能で3階建ての弱点を補いたい人:セキスイハイム、パナソニックホームズ、一条工務店
- 安全や立地条件を確保しつつ、費用を抑えたい人:タマホーム
- ハウスメーカー選びでメリットを活かしつつ、デメリットはカバーできる
3階建ては2階建てでは諦めていたことが可能になるおうちです。
立地の便利さと、家の中の便利さ、どちらもゲットできたら、これからの生活がもっともっと豊かになりますよね。
ぜひ、ぴったりなハウスメーカーを見つけて、理想の3階建てを建ててください!
担当者コメント
3階建て住宅は大手15社での比率で言うとわずか3.7%しか建てられていません。
都心では見ることの増えてきた3階建てですが、実態としてはまだまだ少ないのです。
特に安全性が求められるため、実績をしっかりとお伝えすることにしました。
得意なメーカーであれば、空間を広く見せる工夫、物理的に広く使える工夫など、さまざまな技を持っています。
今回の記事を参考に、自分に合ったメーカーを探してみてください。
また、実績数だけでなく、実際の建築事例を見ると、よりイメージが具体的になります。
今はインターネットで多くの実例を見られる時代ですので、比率が少なくても大丈夫です。
間取りやメンテナンスなど考えることが多い3階建て住宅。
自分の要望に沿ったアドバイスを聞いたり、土地の情報を見たりしたいという方は、ぜひオンライン相談にご参加ください。
理想の3階建てに近づくよう、ハウスメーカー紹介など全力でサポートします。
自分に合った3階建てを建てられるメーカーを教えてもらう