これで完璧!注文住宅の窓選び|窓が変われば暮らしも変わる
「注文住宅の窓って、一体どうやって決めればいいんだろう?」
「そもそも家づくりで、窓ってどのくらい重要なの?」
こんにちは、おうちキャンバスの菅原です!
念願の注文住宅。
ついに始まった家づくりに、みなさま心躍っていることと思います。
さて、家づくりを考えるときに、まず議題に上がるのは間取りです。
間取り図を見ながら、楽しく話し合いをしている方も多いのではないでしょうか。
しかし……実は、素敵な家づくりには「窓」も重要なんです。
窓は、家の雰囲気をガラリと変えます。
外からも中からも、デザインに及ぼす影響は大きいです。
ですが、それだけではありません。
窓は、家の中の快適さも左右します。
とりわけ窓は、家の断熱性に大きく影響を与えます。
住み心地のよい家づくりに、窓の検討は欠かせません。
重要なのに、なかなか意識されない窓。
一度家を建てた後、窓を変えるのは大変なことです。
だからこそ、家を建てる前にじっくり窓を吟味する必要があります!
この記事では以下の内容をお伝えします。
- 家づくりにおいて窓が大事な理由
- 主要な窓の種類
- 窓の選び方
- 家の断熱性を高める窓はどんな窓か
上記の中で、特にご注目いただきたいポイントは「窓の選び方」です。
窓の種類を説明されても、「結局どれを選べばよいの?」と迷ってしまいますよね。
そのためこの記事では、
「部屋を明るくしたい!」
「風通しをよくしたい!」
といった希望に対して、どのような窓を選べばよいかを具体的にお伝えします!
どんな家がいいか、どんな部屋がいいかを考えれば、自ずと窓も決まります。
この記事を読めば、あなたの理想の家づくりを実現するために選ぶべき窓がわかるようになりますよ✨
それではさっそく参りましょう!
家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
窓の重要性
まずは、家づくりにおける窓の重要性をお伝えします!
今すぐ窓の選び方を知りたい方はこちらをご覧くださいね。
窓の選び方
さて、窓はあなたにとって身近なものだと思います。
周りを見渡せば、きっとたくさんの窓が見つけられるはず。
しかし……そもそも窓は、何のために存在しているのでしょうか?
窓が持つ3つの役割
窓には、以下の3つの役割があります。
- 視認:窓の外を見る・眺める
- 採光:外の明るさを室内に取り入れる
- 通風:風を通す
これらの役割は、私たちが快適に暮らすために欠かせないものです。
窓が一つもない家を想像してみてください。
外の景色は全く見えず、家の明るさは照明のみ。
扇風機やエアコンをつけない限り、部屋の空気はほとんど動かない……
生活に直接支障はないかもしれませんが、何だか気詰まりですよね。
日々の暮らしを彩るために、窓の存在は重要です。
これからの窓の役割
先ほどお伝えした3つの役割に加えて、重視したい窓の役割。
それは、断熱性です。
実は家の熱の半分以上は、窓から逃げてしまいます。
窓は、家の熱が逃げる一番の原因です。
だからこそ、窓を変えれば住み心地もグンと変わります!
断熱と窓はセットで考えないといけないのです。
家の断熱性は、光熱費にも影響します。
断熱性が高いということは、冷暖房効率がよいということです。
窓にこだわることで、ランニングコストを抑えられますよ✨
今すぐ「家の断熱性を高める窓」について知りたい方は、こちらをご覧くださいね。
家の断熱性を高めるための窓
さて、家づくりにおいて重要な窓。
ですが一口に「窓」と言っても、その種類は膨大です。
続いて、そんな窓の種類を見てまいりましょう!
窓の種類
窓の種類は、
- 「開閉方法」の違い
- 「設置位置や形状」の違い
という2つの分類軸から考えられます。
先ほどお伝えした通り、窓には「視認」「採光」「通風」の3つの役割があります。
しかし窓の種類に応じて、3つの役割のうちどれを果たせるかは変わります。
そのため、どんな部屋にしたいかを考えた上で、それを実現できる窓を選ぶ必要があるのです。
まずは「開閉方法」の違いから、窓の種類を見ていきましょう!
今すぐ窓の選び方を知りたい方はこちらをご覧くださいね。
窓の選び方
開閉方法の違いから見る窓の種類
窓の開閉方法の違いは、気密性や通風、掃除のしやすさやデザインに大きな影響を与えます。
開閉方法から見る、代表的な窓の種類は以下の通りです。
- 引き違い窓
- 縦すべり出し窓
- 横すべり出し窓
- FIX窓(はめ殺し窓)
これらの窓には、それぞれメリット・デメリットがあります。
引き違い窓 | 縦すべり出し窓 | 横すべり出し窓 | FIX窓 | |
---|---|---|---|---|
デザイン | × | ◯ | ◯ | ◎ |
コスト | ◎ | △ | △ | ◯ |
気密性 | × | ◯ | ◯ | ◎ |
通風 | △ | ◎ | ◯ | × |
それぞれの窓について詳しく見ていきましょう!
引き違い窓
2枚の窓ガラスをサッシにはめて、左右に引いて開閉します。
リビングなど、大開口の窓に使われることが多いです。
引き違い窓のメリットとしては以下が挙げられます。
- 開け閉めしやすい
- 窓を開けた時に場所を取らない
- 費用が安い
デメリットは以下の通りです。
- 気密性が高くない
- デザイン性が高くない
- 正面以外からの風を取り込みにくい
- 開け閉めしやすく中が見えやすいため、防犯に不向き
縦すべり出し窓
縦方向を回転軸として、取手やハンドルで押し出すように開閉します。
近年使われることが増えた窓です。
縦すべり出し窓のメリットとしては以下が挙げられます。
- ガラス戸1枚で作るため省スペース
- 気密性が高い
- ガラスに風が当たるため、引き違い窓よりも室内に風を取り込みやすい
デメリットは以下の通りです。
- 降雨時に雨も取り込むため、室内が濡れやすくなる
- 窓を開けたときに、開放側にスペースが必要
- 構造上、大きな窓にできない
- 窓の数を増やす場合、引き違い窓よりも若干コストアップする可能性がある
- 網戸を室内につける必要がある
- 窓を開けてから網戸を閉めるまでの間に、部屋に虫が入る可能性がある
横すべり出し窓
横方向を回転軸として、取手やハンドルで押し出すように開閉します。
洗面所や浴室など、水回りで使われることが多い窓です。
メリットは以下の通りです。
- ガラス戸1枚で作るため省スペース
- 気密性が高い
- 室内への雨の侵入を防ぎながら、通風を確保できる
デメリットは以下の通りです。
- 風通しの面では縦すべり出し窓に劣る
- 窓を開けたときに、開放側にスペースが必要
- 構造上、大きな窓にできない
- 窓の数を増やす場合、引き違い窓よりも若干コストアップする可能性がある
- 網戸を室内につける必要がある
- 窓を開けてから網戸を閉めるまでの間に、部屋に虫が入る可能性がある
FIX窓(はめ殺し窓)
窓枠と窓ガラスが完全に固定されているため、開閉できません。
のちほどご紹介する天窓(トップライト)や高窓(ハイサイドライト)、ピクチャーウィンドウに使われることが多い窓です。
メリットは以下の通りです。
- 開閉しないため、気密性・断熱性に優れている
- 開閉可能な窓よりコストが安い
- 窓全体に対して窓ガラスを大きく確保できる
- デザイン性が高い(円形や台形も可能)
デメリットは以下の通りです。
- 室内からは外側の窓ガラスを掃除できない
- 換気が必要な場所には適さない
いかがでしょうか?
窓の開閉方法一つをとっても、特徴やメリット・デメリットはそれぞれであることがおわかりいただけたと思います。
続いて「設置位置や形状の違い」から、窓の種類を見てまいりましょう!
設置位置や形状の違いから見る窓の種類
窓の設置位置や形状の違いは、採光性や視認性、空気循環やプライバシーに大きな影響を与えます。
代表的な窓の種類は以下の通りです。
- 掃き出し窓
- 地窓
- 肘掛け窓
- 腰窓
- 高窓(ハイサイドライト)
- 天窓(トップライト)
- スリット窓
一つひとつ、詳しく見ていきましょう!
掃き出し窓
文字通り、ほうきでゴミを掃き出せる、床面に接した窓です。
庭やベランダに面した場所に取り付けることで、人の出入りが可能になります。
引き違い窓にするか、人の出入りする部分を開き窓にして残りをFIX窓にすることが多いです。
掃き出し窓は大きいため、開放感があり部屋が広く見えます。
また、採光にも優れています。
しかし、裏を返せば部屋の中が丸見えになってしまう窓とも言えます。
カーテンやブラインドの設置など、プライバシー対策が必要になる窓です。
地窓
床付近に設置される、足元の窓です。
和室の部屋によく見られます。
また、玄関などの暗くなりがちな場所とも相性がいい窓です。
地窓を使用すると、外からの視線を防ぎながら、ほのかな明かりを取り込めます。
プライバシー保護と採光を両立できる窓です。
さらに、のちほどご紹介する高窓(ハイサイドライト)との併用もオススメです。
室内全体に空気循環が生まれ、効率的に自然換気ができます!
肘掛け窓
床に座った時に、肘をかけることが出来るくらいの高さの窓です。
和室との相性が抜群✨
視覚的にもちょうどよく、落ち着ける高さだと言われています。
腰窓
腰から上の高さに取り付けられる、一般的な窓です。
比較的場所を選ばず設置できますし、開閉形状の選択肢も多いです。
窓の下に家具を設置することもできます。
ただし、開放感や採光性に関しては掃き出し窓に劣ります。
高窓(ハイサイドライト)
天井近くなど壁の高い部分に設ける窓です。
主に明かり取りを目的としています。
高窓は、外からの視線を防げますし、採光にも優れています。
また、地窓と併用すれば室内全体に空気循環が生まれ、効率的に自然換気ができますよ。
天窓(トップライト)
天井や屋根につける窓です。
壁につける窓より採光性が高く、外からの視線も防げます。
しかし、掃除やメンテナンスは難しく、雨漏りのリスクも高まります。
設置場所によっては、夏に部屋が熱くなりすぎる恐れもあるため、注意が必要です。
スリット窓
細長い形状の窓です。
スタイリッシュな印象を演出できます。
縦スリット窓(縦に細長い)は、天井を高く見せることができます。
横スリット窓(横に細長い)は、位置を工夫することで採光性や換気効率を上げられます。
ただし、開口部が細い分、十分な光が入ってこない恐れがあります。
設置場所は吟味するようにしてください。
さて、ここまで窓の種類をお伝えしてまいりました。
ここまで記事をお読みいただいて、
「窓の種類が色々あるのはわかったけれど、結局どの窓を選べばよいの?」
と、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。
そのため、続いては窓の選び方をお伝えします!
あなたがどんな窓を選ぶべきか、どうやって判断すればよいかがわかりますよ✨
それではさっそくまいりましょう。
窓の選び方
窓は、たくさんつければよいというものではありません。
窓が多すぎると、家具の置き場がなくなってしまいます。
家の断熱性も落ちてしまいます。
窓を増やせば、当然費用も嵩みます。
家づくりでは、必要なところに過不足なく窓を設置しなければなりません。
そのためにはどうすればよいのでしょう?
窓の種類はさまざまです。
種類によって、メリット・デメリットも異なります。
そのため、まずは「どんな部屋にしたいか」をしっかり考えることが重要です!
リビングや寝室、玄関やトイレを、あなたはどんな空間にしたいですか?
開放感を大切にしたいのか、プライバシーを大切にしたいのか。
光溢れる空間にしたいのか、ほのかな明るさが欲しいのか。
「どんな部屋にしたいか」がはっきりしたら、それを実現できる窓を選びましょう✨
ここでは考え方の例として、「視認」「採光」「通風」の観点から、窓の選び方をお伝えします。
以上4つの場合についてお伝えします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
外の景色が見える部屋にしたい場合【視認】
外の景色を見るためには、
- 窓を大きくする
- 設置位置を調整する
という、2つの対応が考えられます。
窓を大きくする場合、構造上それが可能な引き違い窓かFIX窓を選びましょう。
設置位置を調整する場合は、掃き出し窓か腰窓、肘掛け窓を選ぶのがオススメです。
また、眺望に特化した窓にピクチャーウィンドウがあります。
窓を額縁に、屋外の景色を絵画に見立てて設置された窓のことです。
ピクチャーウィンドウは、FIX窓・腰窓で設置されることが多いです。
しかし最近では、開閉できるタイプのピクチャーウィンドウも存在します。
重要なのは開閉方式や形状ではなく、「景色を切り取る」ことを目的とした窓だということ。
部屋からの景色を最優先したい場合、ピクチャーウィンドウも検討してみてはいかがでしょうか✨
外からの視線を遮れる部屋にしたい場合【視認】
先ほどとは反対に、外からの視線を遮るには、
- 窓を小さくする
- 設置位置を調整する
- ガラスを変える
という、3つの対応が考えられます。
小さい窓の例として、スリット窓や小窓、すべり出し窓が挙げられます。
設置位置を調整する場合は、高窓や天窓、地窓がオススメです。
採光や、組み合わせによっては通風の面でもメリットがありますよ。
また、窓ガラスを曇りガラスに変えるのも効果的です。
透明な窓ガラスと曇りガラスで、取り込める明るさは変わりません。
十分な採光を得ながらも、プライバシーを守ることができます。
明るい部屋にしたい場合【採光】
明るい部屋にするには、
- 窓を大きくする
- 設置位置を調整する
という、2つの対応が考えられます。
窓を大きくする場合、構造上それが可能な引き違い窓かFIX窓を選びましょう。
設置位置を調整する場合、高窓や天窓を用いることで採光性を高められます。
また、玄関や廊下・階段を明るくしたい場合には、地窓や縦スリット窓の追加も効果的です!
風通しのよい部屋にしたい場合【通風】
風通しをよくするには、
- 窓の種類を工夫する
- 窓の配置を工夫する
という、2つの対応が考えられます。
窓の種類に関しては、風の取り込みに優れた縦すべり出し窓を設置するのがオススメです。
風が通りにくい間取りでも、室内に風を取り込んでくれますよ。
また、配置の工夫も重要です。
1部屋に2つ以上窓を設置することで、効率的に風を通せます。
窓の配置を対角線状にしたり、高窓と地窓を組み合わせるなど、窓の位置を少しずらすとより効果的です✨
いかがでしょうか?
ここまで、窓の選び方についてお伝えしてまいりました。
適切な窓を選ぶには、まず「どんな部屋にしたいか」を考えることが重要です。
理想の部屋像がはっきりすれば、選ぶべき窓も決まってきます。
ぜひ、この考え方を参考に、じっくり窓選びを行なってくださいね✨
さて、続いては窓の性能についてお伝えします!
窓の性能を上げると、住み心地が一気に変わります。
暮らしの快適さを底上げする窓の性能。
家づくりにおいて、非常に重要なものです。
「もう窓の話はお腹いっぱい!」
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひもう一踏ん張り!
それではまいります。
家の断熱性を高めるための窓
窓の性能が上がると、家の断熱性を大きく高められます。
断熱性の高い家というのは「家全体が比較的一定の温度で保たれる家」のことです。
家の断熱性を高めるメリットとしては、以下が挙げられます。
- 外気の影響を受けにくくなるため、快適に過ごせる
- 冷暖房効率がよいため、光熱費を抑えられる
- ヒートショックのリスクを減らせる
ヒートショックとは、「急激な温度変化で体がダメージを受けること」を指します。
急激な温度変化は血圧の変動を引き起こし、心筋梗塞・脳卒中につながります。
断熱性の高い家は、家の中での温度変化が少ないため、ヒートショックのリスクを軽減できるんです✨
快適さ・費用・健康という複数の観点から見ても「断熱性」は重要です。
そして実は、家の熱の半分以上は窓から逃げています。
だからこそ、窓の性能を上げることが、家の断熱性アップに直結するのです。
窓は、ガラスとサッシを変えることで、性能が変わります。
まずはガラスについて、お伝えしてまいります!
断熱性を高めるガラス
現在窓に用いられている主流のガラスは、複層ガラスです。
複数枚のガラスで層を挟んでおり、それによって断熱性を高めています。
複層ガラスの断熱性は、以下の2点によって変化します。
- ガラスの枚数
- 層に入っているもの
まず、ガラスの枚数が増えるほど、断熱性は上がります。
さらに、ガラスの間の層に何が入っているかも断熱性を左右します。
断熱性の高い順から、
真空>クリプトンガス>アルゴンガス>ドライエアー(空気)
です。
また、間に特殊金属膜を挟んだLow-Eガラス(高断熱複層ガラス)というガラスもあります。
金属膜が熱を吸収・反射することで、室内の快適性を高めてくれます。
特に寒冷地に向いているガラスです。
ガラス選びでは熱貫流率をチェック!
ここまでお読みいただいて、
「結局どのガラスの性能がよいの?」
「2枚でクリプトンガスを挟んでいるものと、3枚でアルゴンガスを挟んでいるものなら、どっちの方が高性能なの?」
と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以上の疑問は、熱貫流率を確認することで解消されます。
熱貫流率とは、熱の伝えやすさを表す数値です。
この数値が低いほど、断熱性は高くなります。
ただ、性能が高いほど費用も高くなってしまうもの。
予算と相談しながら、ガラスの性能を決めていきましょう。
脱衣所やトイレなど、冷え込みやすいところ、暖かくしたいところに絞ってガラスの性能を上げるのもオススメです!
性能の高いガラスをオプションで取り寄せる形は、どうしても割高になってしまいます。
ですが、そのガラスを大量発注しているメーカーの場合、それらをコスパ良く設置できる場合もあるんです。
「予算上、高性能なガラスは選べない……」と最初から諦めてしまうのではなく、ぜひメーカーに話を聞いてみましょう!
「自分が望んでいるこういう窓は、どんなメーカーなら可能なのか?」
「このくらいの予算でこんな願いを叶えるには、どのメーカーを選べばよいのか?」
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あなたの希望に応じた、具体的なアドバイスをお届けいたします!
さて、続いて窓のサッシについてお伝えします。
さっそくまいりましょう!
断熱性を高めるサッシ
窓ガラスのサッシには、以下の4種類があります。
- アルミサッシ
- アルミ樹脂複合サッシ
- 樹脂サッシ
- 木製サッシ
数字が大きくなるほど断熱性が高く、その分費用も高くなっていきます。
それぞれについてご説明します!
アルミサッシ
最も安価で、耐久性にも優れています。
しかし断熱性が低く結露しやすいため、現在の住宅ではほとんど使われていません。
アルミ樹脂複合サッシ
現在主流のサッシです。
アルミと樹脂を組み合わせています。
樹脂は、アルミよりも断熱性が高い素材です。
室外側に耐久性の高いアルミを、室内側に断熱性の高い樹脂を用いることで、各素材の長所を活かしているサッシです。
ただし、断熱性は樹脂サッシには劣ります。
樹脂サッシ
室外側と室内側の両面に樹脂を用いたサッシです。
アルミ樹脂複合サッシ以上に、断熱性に優れています。
特に寒冷地で多く使われており、断熱性に加えて気密性にも優れています。
木製サッシ
4種類のサッシの中で、最も断熱性が高いサッシです。
アルミや樹脂と比較しても、木の断熱性の高さは圧倒的。
デザイン性にも優れています。
しかし費用は最も高く、数年おきの塗装といったメンテナンスも必要になります。
初期費用も維持費用も高価なサッシです。
さて、ここまでサッシの種類についてお伝えしてまいりました。
性能が高いほど費用も高くなる、というのはガラスもサッシも同じですね……
ここでも大事になるのは、「費用との兼ね合いを見つつ、サッシの性能を決めていくこと」です。
その判断の際にも、先ほどお伝えした熱貫流率が役立ちますよ✨
また、メーカーが大量発注しているサッシ、標準仕様にしているサッシにも注目しましょう。
ガラス同様、大量発注によってコスパ良く高性能なサッシを設置できるかもしれません。
ぜひメーカーに話を聞いてみてください!
「確かに大事かもしれないけれど、メーカーに話を聞くのはなんだか面倒だな…」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、快適な暮らしを手に入れるために、窓の果たす役割は非常に大きいです。
今の頑張りが、このあと数十年の暮らしを左右します。
どうか、ここでもう一踏ん張りしていただければと思います✨
それでも、メーカーへの相談にはなかなか踏み切れない……
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まとめ
いかがでしょうか?
ここまで窓の重要性や種類、選び方についてお伝えしてまいりました。
窓を選ぶ際には、まず「どんな部屋にしたいか」を考えることが重要です。
そこをしっかり固めれば、自ずと設置すべき窓も決まります。
家づくりにおいてなかなか意識が及ばない窓ですが、快適に暮らしていくためには吟味が必要です。
費用と相談しながらも、理想の家づくりを叶えるためにどんな窓が必要か、ぜひじっくり考えてみてください!
「窓や費用、その他の条件も含めて考えたときに、結局どこのハウスメーカーに頼むのがいいんだろう?」
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ハウスメーカーにも得意不得意があります。
どんな窓をよく扱っているのか、価格帯はどのくらいか、家のテイストはどうか……など、考慮すべき点はたくさんあります。
あなたにとってぴったりのハウスメーカーを見つけられるよう、中立的な立場からお手伝いいたします✨
さて、長い記事となりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!
この記事が、満足できる家づくりをしたいあなたの力になれれば幸いです。
あなたが理想の家づくりを叶えられることを、心より祈っております。
以上、おうちキャンバスの菅原でした!
担当者コメント
快適な暮らしには、窓が重要です。
家づくりの専門家に相談する!しかし、一度設置した窓を後から変えるのは大変です。
だからこそ家を建てる前に、「どんな家、どんな部屋を作りたいか、快適性をどこまで求めるか」を考え抜き、適切な窓を選びましょう!
また、ハウスメーカーによって、メインで扱っている窓や予算感、家のテイストは異なります。
理想の家・そのために必要な窓・それらを実現できるハウスメーカー、この3点を見つけるために、ぜひおうちキャンバスのオンライン講座(無料)を活用してください!
窓についてもっと知りたいという方は、私のYouTube動画もぜひご覧くださいね。