日当たりの良い家に住みたい!あなたに合った方角・向きを徹底解説
「日当たりのいいお家に住みたい!」
「明るいお部屋で過ごしたい」
とお考えのあなた。
新しくお家を買うときやマンションやアパートの部屋を探すとき、日当たりを重視する人は多いんです。
せっかく理想のお家を選ぶなら、太陽の光が入る明るいお部屋で過ごしたいですもんね。
ただ、日当たりには落とし穴もあります。
一般的に日当たりがいいのは南向きであると言われています。
しかし、その部屋で暮らす人によって日が当たってほしい時間帯が異なるため、一概に南向きがベストだとは言えないのです。
また、日当たりがいいというのは一見メリットしかないと思われがちですが、デメリットもあります。
テレビに光が反射して見えにくいといった事態は、経験のある方も多いのではないでしょうか。
せっかく日当たりのいいお家を選んだのに、テレビが見えにくいから結局カーテンを閉めてしまう・・・なんてもったいないですよね。
そんな事態を防ぐために、この記事では、日当たりのいい家のメリットデメリットや各方角の日当たりの特徴をわかりやすく解説します!
さらに、あなたのタイプ別・オススメ方角や窓の向き以外で部屋を明るくする方法についてもご紹介しますよ!
暗い新居で「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔しないために、ぜひ最後まで読んで日当たりに詳しくなってくださいね。
それではまず、日当たりのメリット・デメリットを見ていきましょう!
この記事の監修者
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は「はなまるな家を建てよう🌸」をモットーに、家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
日当たりのいい家のメリットデメリット
「部屋が明るい以外に日当たりの良さってあるのかな」
「日当たりってそんなに大事?」
正直、日当たりの良さって言葉にして言い表すのが難しいですよね。
パートナーに「日当たりのいいお家がいい!」と伝えても、うまく日当たりのいい家の魅力が伝わらない・・・なんてことはよくあります。
なので、日当たりのいい家のメリットとデメリットをまとめてみました!
案外、日当たりがいいばかりに生じてしまうデメリットもあるんですよ。
それでは、日当たりがいい家のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
日当たりのいい家のメリット
日当たりがいいお家のメリットはただ明るいだけではありません。
以下のような嬉しいポイントがたくさんあります。
- 冬でも暖かく過ごせる
- 太陽光を浴びることで健康になる
- 洗濯物を室内に干しても乾きやすい
- 室内にカビが生えにくい
- 日中に電気をつけなくても明るい
日当たりがいいと部屋の中が明るく暖かいので、電気代・暖房代の節約にも繋がります。
また、太陽の光には、丈夫な骨や歯を作るビタミンDや心を安定させるセロトニンを分泌・活性化させる嬉しい効果があります。
太陽の光には人間の体内時計をリセットする効果もあるので、日当たりのいい部屋で過ごせば健康で元気に暮らせるんです。
日当たりのいい家のデメリット
それでは、日当たりがいいことに対するデメリットには何があるのでしょうか。
あまり思い浮かびにくいかと思います。
- 日差しが眩しい
- 太陽光で部屋の中が暑くなる
- 室内で熱中症になる恐れがある
- インテリアが日焼けする
- 室内でも肌が日焼けしてしまい、シミ・ソバカスができやすくなる
せっかくお気に入りのインテリアを購入しても、日焼けで変色してしまっては悲しいですよね。
また、女性の方にとって、室内でも日焼けしてしまうのは極力避けたいですよね。
日焼けだけでなく、毎日長時間日光を浴びることで肌の老化スピードも早くなってしまいます。
このように、日当たりがいいというのはメリットだけではありません。
メリットデメリットを踏まえつつ、日当たりとうまく付き合っていく必要があるのです。
各方角の日当たりの特徴
あなたは西向きのお家・東向きのお家という言葉を聞いたことありますか?
実はその言葉の使い方、間違いなんです。
よく勘違いされやすいのですが、世の中の一軒家はすべて南向きに建てられています。
なので、南向きのお家というのが正解です。
しかし、すべてのお家が南向きだったとしても、リビングや玄関の場所は家によって異なりますよね。
だからこそ、リビングの大きな窓はどの方角を向いているか、どの方角を向いてほしいのかを知ることが重要です。
ここからは各方角に向けて窓をとった際の日当たりの特徴やメリットデメリットをお伝えしていきますよ!
なお、北側の窓は太陽の光が入らず寒さの原因になるため、窓がないか窓を小さく作ることが多いです。
そのため、南向き・東向き・西向きの3つの方角を紹介していきます。
南向きの日当たりの特徴
一番人気!
南向きに窓があるお部屋の主な特徴をご紹介します。
- 太陽の光が入る時間が長い
- 日中に明るい部屋で過ごせる
- 夏場は太陽の光が差し込んで部屋が暑くなる
東西南北の4方角のうち、南向きはもっとも太陽の光が長時間・多く差し込む方角です。
そのため、南向きのリビングや部屋を希望する人が多く、南側が道路に面する土地も人気があります。
しかし、南側が道路に面している土地は割高な事が多いです。
南向きの日当たりのメリットデメリット
南向きはやはり魅力的なメリットがたくさんあります。
メリット
- 洗濯物が乾きやすい
- 部屋が明るい
- 昼間に電気を点けなくてすむ
- 暖房代がかかりにくい
- 観葉植物を育てやすい
洗濯物が乾きやすいのは嬉しいですね。
お子さんの体操着や習い事の服など、どんどん洗濯物の量は増えていきますからね。
また、観葉植物も育ちやすいので緑が好きな方にはオススメです!
雪が降る地域にお住まいの場合、玄関が南向きであれば玄関前の雪が溶けやすいので、雪かきが気持ちラクになりますよ!
一方、南向きの窓には以下のようなデメリットがあります。
デメリット
- 夏場は部屋が暑くなりやすく、冷房代がかかる
- クロスや床が焼けやすい
- 道路側にリビングを設けることで騒音やプライバシーの面が気になる
- 価格が高い
南向きの窓があるお部屋では、冬の暖房代が安く済む分、夏の冷房代がかさんでしまいます・・・
まさしく一長一短ですね。
また、お家の南側が道路に面しているという場合では、プライバシーが気になってカーテンを閉めてしまうという人も。
せっかくの南向きの良さを生かせなくなってしまいます。
東向きの日当たりの特徴
南向きについで人気なのが東向きです。
そんな東向きに窓があるお部屋の特徴をご紹介します。
- 朝日がたっぷりと差し込む
- 夏は南向きの部屋よりも直射日光が入りにくい
- ダイニングに向いている
太陽が昇る方角の東は、朝型人間の人や午前中を室内で過ごす人に向いています。
また、東向きはダイニングに人気です。
朝日を浴びながら朝食を食べることができます。
昔は太陽の光でまな板を消毒するために、台所の東側に窓を取ることが多かったみたいですよ!
東向きの日当たりのメリットデメリット
東向きのメリットはやはり午前中にあります。
メリット
- 朝日をたっぷり浴びれる
- 午前中は電気をつける必要がない
- 一日のはじめに日が入るため、部屋が暖まりやすい
- 南向きの部屋に比べてクロスや床が焼けにくい
南向きほどの日当たりではないので、インテリアへのダメージを最小限に抑えられます。
また、太陽の光を朝たっぷり浴びれるので、健康にすごすこともできますよ!
一方、東向きの窓には以下のようなデメリットがあります。
デメリット
- 午後は部屋の気温が下がりやすい
- 午後は早い時間でも室内が暗くなる
- 洗濯物を朝早くに干さなければならない
東向きの窓は午前に強いため、午後は光が入らずデメリットが浮き彫りになってしまいます。
午後に洗濯物を干しても乾きにくいというのは結構痛手ではないでしょうか。
西向きの日当たりの家の特徴
西向きに窓があるお部屋の特徴をご紹介します。
- 夕方の日差し、いわゆる「西日」が良く入る
- 夕方からの日当たりが強くなるので、夕方以降も部屋が暖かい
- 直射日光が当たる床や家具の日焼けにも注意が必要
綺麗な夕焼けを眺めることのできる西向き窓ですが、日本で西向きに大きな窓をとる人は少数派です。
ヨーロッパでは夕焼け人気が高く、西側に大きな窓をとる家庭が多いんですよ!
西向きの日当たりのメリットデメリット
西向きのメリットは午後に発揮されます。
メリット
- 夕方以降の室内が暖かく、夜の暖房代を節約できる
- 夕方に洗濯物がよく乾く
- 西日が美しい
西向きと東向きの窓からの日照時間はどちらも同じくらいです。
なので、午前か夕方どちらの日当たりを重視するかで好みが分かれます。
デメリット
- 午前は日差しが入らないので室内が暗い
- 夏の午後は西日で暑い
- 西日がまぶしい
- 西日によって床や家具が日焼けする
美しい西日は、光が強すぎてまぶしい、暑いといったデメリットも兼ね揃えています。
また、南向きの窓と同様、光が強すぎてインテリアが日焼けして見栄えが悪くなってしまうことも考えられます。
いかがでしたか?
1番人気の南向き窓・2番人気の東向き窓・3番人気の西向き窓をご紹介しました。
今回は北向きはご紹介しなかったのですが、本来方角って東西南北の4つ以上に細かく分けられますよね?
ということで、オススメの方角をもう1つ紹介いたします!
【コラム】巽(たつみ)向きの日当たりの特徴
巽(たつみ)向きという言葉を聞いたことはありますか?
巽という漢字をはじめて見た・・・!という方もいるのではないでしょうか。
巽とは東南を指しています。
南と東の両方の良さを兼ね揃えているため、一部の人たちの間で日当たりがいいと人気上昇中の方角なんです。
そんな巽向きの特徴をまとめました。
- 日照時間がちょうどいい
- 他の部屋にも程よく光が入る
巽向きの窓は早朝から光が入ることもなく、ほどよい時間帯から長く光が差し込みます。
日照時間は南向きの窓と同じくらいです。
また、巽向きの窓を取れるということは建物自体が東南を向いていることになります。
なので、真北を向く建物の面がなく、建物のどの角度にも光が当たることになります。
北側の部屋が寒い・・・!ということもないのです。
嬉しいですね♪
ぜひ巽向きも視野に入れて検討してみてください。
日当たりのいいオススメの方角【タイプ別】
「私にとって一番いい向きはどこだろう」
とお悩みのあなた。
それぞれの方角にメリットデメリットがあるので悩んでしまいますよね。
そんなあなたの悩みを解決するために、仕事や趣味などの生活タイプとオススメの向きを一覧表にまとめました。
あなたに当てはまるタイプはありますか?
仕事のタイプ | 日勤が多い | 東向き |
---|---|---|
夜勤が多い | 西向き | |
リモートワーク | 南向き | |
専業主婦(夫) | 南向き | |
趣味 | ガーデニング・植物が好き | 南向き |
インテリアにこだわっている | 東向き | |
生活スタイル | 朝型人間 | 東向き |
夜型人間 | 西向き | |
休みの日は昼まで寝ていることが多い | 南向き | |
夕方は家にいることが多い | 西向き | |
洗濯物が多い | 南向き | |
規則正しい生活を心がけたい | 東向き | |
その他 | 寒さが苦手 | 南向き |
暑さが苦手 | 東向き | |
雪が積もる地域に住んでいる | 南向き | |
冬の暖房代を節約したい | 南向き |
いかがでしたか?
この表を参考にすれば、あなたが日が差し込んでほしい時間帯や方向から思いどおりの日が差し込むこと間違いなしです。
ぜひ参考にしてくださいね!
方角以外で家を明るくする方法
どんなにきちんとお家やお部屋を選んだつもりでも、購入後に「思ったよりも日が入らず、部屋が暗かった!」と気づく可能性もあります。
また、お家の南側の建物が高くて太陽の光が遮られてしまうこともあります。
そんな時には方角以外でお家を明るくしたいですよね。
ここからは「照明・内装・間取り」で家を明るくする方法について一緒に見ていきましょう!
照明
明るさといえば照明です。
照明では、ぜひ間接照明を工夫してみてください。
旅館で部屋の隅や天井、ベッドの下などを照らしているのを見たことはありませんか?
あのように、部屋の隅を間接照明で照らすと、その部分が広がってお部屋自体が広く明るく見えるんです。
間接照明でお部屋の明るさとオシャレさの両方が上がるなんて一石二鳥ですね!
内装
お家を建てた後でも、インテリアや壁紙で部屋を明るくできます。
インテリアなどの内装の工夫は以下の3点です。
- 光沢感のあるインテリアを選ぶ
- 天井や壁を白などの明るい色にする
- 背の高い家具は避ける
黒や濃い色のインテリアは大人びていて素敵ですが、明るいお部屋にしたいときには不向きかもしれません。
お部屋を明るくしたいときには、光を反射するような光沢感のある明るい色のカーテンや壁紙、家具を選ぶといいでしょう。
また、背の高い家具は光を遮ってしまうので、置く場所に注意が必要です。
間取り
一戸建ての注文住宅を建てる場合には、間取りを自由に決められます。
明るい部屋にするための間取りの工夫は以下の3点です。
- 窓を多く取る
- 吹き抜けにする
- 天窓をつける
当たり前ですが、窓を多く作って太陽の光をたくさん取り入れれば、必然的に室内も明るくなります。
ただ、むやみやたらに北側にまで窓をとってしまうと、冷気が入ってきて寒い・・・なんてことも。
設計士さんと相談して、最適な窓の場所や個数を見つけてくださいね。
また、吹き抜けを作って開放感を演出し、さらに吹き抜けの天井の高いところに天窓を作るのも素敵ですよ!
高い場所から陽の光が入ってきて部屋全体を照らしてくれます。
しかしこれにもデメリットがあるんです。
吹き抜けの天井に照明をつけた場合、その電球を交換するのが一苦労です。
なので、極力窓の向きで日当たりを調整することをオススメしますよ!
まとめ
いかがでしたか?
この記事では方角別の日当たりの特徴と、タイプ別のオススメな方角についてご紹介しました。
各方角のポイントをまとめると以下のとおりです。
南向き | 光が差し込む時間が長いので、日中は明るく暖かい部屋で過ごせる |
---|---|
東向き | 午前中に光が差し込むので、朝から活動する人にピッタリ |
西向き | 西日が差し込むので、夕方に部屋にいる人や夜型の人にオススメ |
内見や住宅展示場に足を運んで実際に各方角の日当たりを確かめてみてもいいですね!
「まだ内見や住宅展示場は早いかな」
「不動産やハウスメーカーの営業マンに圧倒されそう」
と不安な方は、まずはおうちキャンバスの住宅メーカー診断をご活用ください!
おうちキャンバスの住宅メーカー診断では、全国展開している大手ハウスメーカー数十社の中からあなたの好みを叶えるメーカーを診断いたします!
登録不要!
もちろん無料です。
下のボタンからお気軽に診断してみてくださいね♪
ここまで記事を読んでくださりありがとうございました。
あなたが素敵なおうちで楽しい毎日を過ごされることを心からお祈りしております。
また別の記事でお会いしましょう!
担当者コメント
日当たりの良い家というのはその家で暮らす人次第で大きく異なります。
家づくりの無料相談窓口はこちらポイントは「どの時間帯に日差しを感じたいか」です。
朝に明るくしたいのか、昼に明るくしたいのか、夕方に明るくしたいのか。
時間帯によって窓の向きも異なります。
日差しの入り方は、土地の向きや、近隣建物の影響も大きく受けますので、土地の状況・夏至冬至の太陽の高さを加味したうえで窓の場所・サイズを検討してみて下さい。
日当たり以外にもあなたの理想の家の条件はあると思います。
ぜひこだわりを詰め込んだ、素敵な家づくりをしてくださいね。