地震で倒れなかったハウスメーカー8選!| 地震に強い家の特徴とは?

地震で倒れなかったハウスメーカー8選

「いろいろなハウスメーカーが『うちは耐震性が強いです!』と言うけど本当に強いハウスメーカーはどこなんだろう?」
「過去の大地震でも倒れなかった実績を持つハウスメーカーはどこだろう?」
と、家の耐震性でお悩みではありませんか?

日本という国で生活する以上、家づくりにおいて「地震対策」は重要なポイントですよね。
だからこそ、ハウスメーカーもそれぞれ工夫を重ねて、「地震に強い家」を懸命に作っています。
しかし、その結果、多くのハウスメーカーがそれぞれの取り組みから耐震性をアピールすることとなり、「結局どこがいいのだろう」と悩んでしまう方も多いです。

そこで今回は、「過去の大地震でも倒れなかった」という確かな実績を軸に、8社を厳選してご紹介いたします!
加えて、地震で倒れない家に共通している特徴や、実際にハウスメーカーを選ぶ際に気をつけるべきポイントなども紹介しています。

将来、来るであろう地震に備えて、それぞれチェックしてまいりましょう!

家づくり専門アドバイザー

たてまる
はなまるな家をたてよう🌸
たてまる

こんにちは、この記事を監修しているたてまるです(最近本も出版しました!)。
地震に倒れない家づくりをするために、実は「営業担当」も大事であることを知っていますか?
先にハウスメーカー選びのポイントを知りたいという方はこちらからご覧ください。

▶︎万が一の地震でも倒れないハウスメーカーを選ぶポイント

地震で倒れない家を建てられるハウスメーカー8社

ずばり、おうちキャンバスから独自調査により、地震で倒れなかったハウスメーカーとしてご紹介するのは以下の8社です。

これらのハウスメーカーは過去の大地震で倒れなかったという確かな実績があります。
今回はそれをもとに「倒れない家」としてどのような特徴があるのか、その強さの秘密に迫ります。

選定の詳細や、ハウスメーカーの実績を読み解く際の注意点については以下にまとめておりますので、気になる方はぜひお読みください!

それではさっそくまいります!

※なお、今回扱う「地震に倒れない家」とは各ハウスメーカーの取り組みを評価し、おうちキャンバス独自で定めたものです。今後の災害等で倒壊しないことを100%保証するものではございません。

地震で倒れない家の特徴を知りたい方はこちら

選定の詳細について 

今回の独自調査では、以下の4つの項目で総合的に評価しました。

  • 地震での被害状況を公表しているか
  • 1995年の阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)発生前から新築住宅を扱っているか
  • 地震発生時に震度7地域での建築実績が豊富であるか
  • 現在、施工エリアが広く、経営基盤が安定しているか

まず、「地震で倒れなかった」という基準は各ハウスメーカーHP等で公表されているデータをもとにしております。
そして、実績や取り組み、安定性を評価するため、阪神淡路大震災以前から家づくりをしているメーカーを対象としました。

また、地震発生時に震度7以上の地域で建築実績があるかも重視しました。
なぜなら、たとえば震度7地域にもともと1棟しか建っていなかった場合、その1棟が倒壊を免れていれば「地震で倒れなかった」と言えるからです。

最後に、現在の施工エリアが広いかどうか、経営基盤が安定しているかも考慮しました。
この記事をお読みいただく多くの人にとって、なるべく選択肢になるようなハウスメーカーをご紹介する観点での項目になります。
一部、施工できないエリアがあるハウスメーカーもございますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。

実績を読む際の注意点 

ほとんどのハウスメーカーは、倒壊を、「地震の揺れによる倒壊」としています。
そのため、地震そのものではない、火事や、津波といった被害については倒壊数に含まれないことが一般的です。

また、「倒壊」という表記の場合、「半壊」は含まれていない可能性がありますのでご注意ください。
今回の記事では、公表している実績について明記しているため、そちらをご確認ください。

加えて、倒壊しているからといって必ずしも「地震に弱いハウスメーカー」と断定はできません。
たとえば耐震性の基準が現在と異なる築50年の家が倒壊した場合、データ上はそのハウスメーカーの倒壊としてカウントされます。
しかし、現在は別の基準で建築を行っているため、耐震性は高まっている可能性が非常に高いのです。
歴史があるハウスメーカー・工務店ほど、築年数が古く、旧基準での住宅を多く抱えることとなります。
そのため、今回のテーマである「地震で倒れなかった」という実績とは別に、現在の取り組みについてもぜひご注目ください。

積水ハウス

積水ハウスの地震対策の特徴

積水ハウスは、1960年に創業し、過去30年で「全半壊がゼロ」であることを公表しているハウスメーカーです。
過去30年というと、阪神淡路大震災から2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震が含まれています。
そして、積水ハウスは2024年時点でなんと世界一の建築実績を誇り、北海道から九州までほぼ全国で対応しています。

つまり、地震の揺れに晒される家の数も多くなると考えられるため、「全半壊ゼロ」はたゆまぬ企業努力と、地震への強さの証明です。

高い耐震性を前提に、自由度も耐久性も実現する幸せな家づくりをしていきたい方にとくにおすすめです!

では、積水ハウスの家はなぜ倒れないのか、その特徴を見ていきましょう!

積水ハウスの基本情報

会社名 積水ハウス株式会社
設立 1960年8月1日
坪単価 120.1万円〜
過去の地震による建物被害 過去30年間で全半壊ゼロ

地震での全半壊ゼロの実績を持つ強靭な鉄骨構造

積水ハウスの鉄骨住宅の特徴

積水ハウスの1~2階鉄骨住宅では「ダイナミックフレーム・システム」が採用されています。
これは、強靭でスリムなフレームや梁を使用することで、プランの自由度と高い耐震性を両立した構造です。

また、シーカスダンパーと呼ばれる制震構造で、繰り返しの地震への対策もしています。
シーカスダンパーは積水ハウスが研究の末、辿り着いた制震構造で、地震による揺れのエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収します。
これによって構造の変形を防ぐのです。

金属のピンやクリップが変形して、使えなくなった経験はありませんか?
金属は強い素材ですが、歪んでしまうとなかなかもとには戻りません。
積水ハウスはシーカスダンパーによって繰り返しの揺れを吸収し、鉄骨の強さを持続させています。

シーカスダンパーそのものも、100年の耐用性を確認しているため、30歳で住み始めれば130歳まで安心と言えるのではないでしょうか?

木造でも、高い自由度と耐震性を両立できる

木造住宅も独自の構法により、高い耐震性を実現しています。
それが、「シャーウッド構法」です。

シャーウッド構法では、集成材(複数の木材を接着して作った木材)を金物で接続しています。
強度が安定しないという木材の弱点を、複数の木材を組み合わせた集成材によって補うことで、木造ながら大開口、大空間を実現するのです。
もちろん、木の雰囲気を活かした内装や、細かい間取りの調整も大得意です。

また、シャーウッドには木造住宅に一般的な「土台」と呼ばれる部分がありません。
これにより、家の「柱」と、家そのものを支える「基礎」を直接接合し、地震の揺れを効率良く、基礎に伝え、家の倒壊を防ぎます。

本来「土台」とは柱を支え、基礎へ重さをうまく伝えたり、傾きを調整したりする役割を持つものです。
それを省くには、基礎づくりの高い技術力が求められ、積水ハウスが培った鉄骨住宅のノウハウが活かされています。

たてまる
たてまる

「シャーウッド構法」は国から構造・断熱性・防火などの観点で認められた構法です。
これは木造軸組構法(一般的な木造住宅の構造)では唯一の認定であり、「木造だから地震に弱い」という考え方は、積水ハウスにはまったく当てはまらないと言えます。

ダイワハウス

ダイワハウスの地震対策の特徴

ダイワハウスは1947年に設立し、現在は住宅から商業建築、リゾート事業までを手がけるハウスメーカーです。
阪神淡路大震災では「全半壊ゼロ」という実績を持っています。

全半壊はゼロであったものの、家具の転倒など構造以外の被害にも注目し、免震技術の研究などに取り組みました。
また東日本大震災や熊本地震発生後は、「復興支援戸建住宅」として被災地向けの特別なプランで住宅を提供するなど、住宅業界のパイオニアとして、70年間日本の「住」を支えています。
現在、売上高5兆2,029億円の巨大企業で、ほぼ全国で注文住宅を建てられます。

日々の雨風をものともせず、100年に1度の地震にも備える安心安全で快適な家を建てたい方におすすめです!

ダイワハウスの基本情報

会社名 大和ハウス工業株式会社
設立 1947年3月4日
坪単価 116.1万円〜
過去の地震による建物被害 阪神淡路大震災で全半壊ゼロ

Σ型デバイスで繰り返しの巨大地震に強い

ダイワハウスのシグマ型デバイス

ダイワハウスの鉄骨住宅「xevo Σ(ジーヴォ シグマ)」の特徴はその名前にもあるシグマ型の耐震システムです。
金属フレームの壁にはギリシャ文字、シグマ(Σ)の形をした金属デバイスが、地震の負荷がかかる場所に取り付けられています。

このシグマの形が地震による揺れを効果的に吸収し、被害を最小限にします。
また、揺れを抑えることで構造へのダメージも軽減し、高い耐震性を維持できるのです。

その結果、天井高2m72cm、開口幅最大7m10cmというとにかく広い大空間を作れます。
憧れの大空間を、地震の心配をせずに採り入れられるのは安心ですね。

加えて、日本の自然の厳しさに耐える高耐久な家づくりも特徴です。
まず、金属の強度において、錆(さび)というのは何よりも脅威なのはご存じでしょうか?
金属が錆てしまうと、強度が大きく下がってしまうのです。
そのため、ダイワハウスでは錆への対策も万全です。

まず主要な構造体(いわゆる鉄骨部分)は特殊な溶液にずぶりと浸して丸ごと防錆処理を行います。
その構造を囲む外壁は二重の防水構造で、金属まで雨水が侵入することを防ぎます。
室内の湿気も「防湿シート」でシャットアウトし、万が一侵入しても通気層から排出するという徹底ぶり。
さらに一番外側は光触媒を取り入れた外壁材を使い、紫外線にも汚れにも強いです。

ここまでお読みいただければ、ダイワハウスがいかに「錆」を長く住み続けるためのリスクと捉え、対策しているかがわかるのではないでしょうか?
いつ起こるかわからない地震への対策としては万全といっても過言ではありません。

多くの実験と経験をしていて信頼できる    

またダイワハウスは大規模な実験も何度も行い、「強さの証明」を続けています。
2013年には震度7の揺れを4回連続で与える実験を行いました。
4回連続で揺れを与えた後も、新築時の耐震性能を維持することを示す結果となり、耐震性が証明されました。
ちなみにこの時の実験では、4回とも阪神淡路大震災よりも強い揺れを与えているので、実際の地震に対してもかなりの期待ができます。

ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)

ヘーベルハウスの地震対策の特徴

ヘーベルハウスは「ロングライフ住宅」の思想を土台とした鉄骨系のハウスメーカーです。
会社名は「旭化成ホームズ」で「ヘーベルハウス」はそのブランド名になります。

阪神淡路大震災、東日本大震災ではともに全半壊ゼロを公表しています。
「ロングライフ住宅」というコンセプトの通り、長く安心して暮らせる住宅を提供。
高耐久な外壁「ヘーベル」へのこだわりはもちろんですが、耐震性についても追求を続けています。

今回ご紹介するハウスメーカーの中では、施工エリアがやや限られており、関東から西の地域が対象になります。

工夫の凝らされた鉄骨構造で、地震にも火事にも強い「ロングライフ」を見据えた家を建てたい方におすすめです。

ヘーベルハウスの基本情報

会社名 旭化成ホームズ株式会社
設立 1972年 11月
坪単価 128.7万円〜
過去の地震による建物被害 阪神淡路大震災・東日本大震災で全半壊ゼロ
※ただし、東日本大震災は関東地方での被害状況になります。

軽量鉄骨は自由度を守りながら高い耐震性を備えている

ヘーベルハウスの軽量鉄骨は「ハイパワードクロス」が優秀

ヘーベルハウスの軽量鉄骨造は、ハイパワード制震ALC構造になります。
「ハイパワードクロス」と名付けられた高性能の制震フレームによって、少ない部材で強い構造を実現しました。

地震が発生すると、ハイパワードクロスに取り付けられた特殊な金属(「極低降伏点鋼」(ごくていこうふくてんこう))が地震のエネルギーを吸収します。
これによって、地震の揺れを2分の1程度まで軽減し、倒壊のリスクを限りなく低減しているのです。

さらに、地震の際に外壁が少し回転するロッキング工法で、外壁のヘーベル板がバリバリ割れるのを防いでくれます。

通常、オーバーハングのような間取りを作ると耐震性は低くなりがちです。
しかし、ヘーベルハウスは強靭な鉄骨の骨組みで、耐震性を保ちつつオーバーハングやビルトインガレージの住宅を建てられます。

重量鉄骨は制震ダンパーも採り入れ圧倒的な強さを実現

軽量鉄骨よりもさらに太く頑丈な鉄骨を組む重鉄制震・システムラーメン構造では、より強靭な家を建てることが可能になります。

なんといっても鉄骨そのものが骨太・肉厚なので、巨大地震の揺れでも安心です。
加えて、重鉄・システムラーメン構造は、オイルダンパー制震装置「サイレス」を採用しています。
建物が揺れると、梁が左右にスライドする動きに合わせて、サイレスのピストンがストロークし、建物の揺れ幅を低減してくれます。
これにより、構造躯体にかかる負担を軽減してくれるのです。

もちろん、鉄骨の強さを活かした大空間が実現できるのも良いですね。

いいとこ取りの新構造でさらなる高みへ

デュアルテックラーメン構造の特徴

ヘーベルハウスでは2022年から新たに「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」が登場しました。

こちらは軽量鉄骨より厚みのある鋼材と、一般的な重量鉄骨にはない独自の制震フレームを採用しています。
つまり、軽量鉄骨と重量鉄骨のいいとこ取り。
軽量鉄骨にも採用される制震フレームで地震の揺れを吸収します。

さらに、十字柱脚と4本のアンカーボルトが地震の揺れをいなす「フレキシブルジョイント」により、地震の揺れの大部分を制震デバイスに負荷させています。
これにより、基礎に大きな力が加わることを防止し、重たい重量鉄骨の家が基礎ごと崩壊することを防いでくれるのです。

三井ホーム

三井ホームの地震対策の特徴

三井ホームは、三井不動産グループの住宅事業を担う、木造系ハウスメーカーです。
そんな三井ホームは耐震性よりも、その間取り提案力の高さや、一流のデザイン性に注目されることが多いです。

しかし、積極的に耐震実験を行い、調査報告書を作成するなど、地震対策にも熱心と言えます。
事実、40年以上、地震の揺れによって修復不能になった建物はないことが公表されています。
三井ホームの高い信頼性がわかりますね。

高い耐震性を誇るオリジナル構法・オリジナル技術で、間取りやデザイン力にも優れた満足度の高い家に住みたい方におすすめです。

三井ホームの基本情報

会社名 三井ホーム株式会社
設立 1974年10月
坪単価 130.2万円〜
過去の地震による建物被害 過去40年以上、地震の揺れによって修復不能になった建物はない。
調査報告書を業界内で唯一公表。

耐震・断熱・耐久に優れた構法で長く住める家

三井ホームの注文住宅は、独自の構法によって高耐震・高断熱・高耐久を実現しています。
建物を面で支えることにより高い強度と断熱性を合わせ持つ2×6(ツーバイシックス)工法。
その2×6(ツーバイシックス)工法に三井ホームのオリジナル技術を加えた最新構法が「プレミアム・モノコック構法」です。

三井ホームのオリジナル技術とは、主に以下の3つです。

三井ホームのオリジナル技術3つ
  1. 従来の2倍の鉄筋量で家を支える超剛性ベタ基礎「マットスラブ」
  2. ハイレベルの衝撃耐性を備えた壁「BSウォール」
  3. 2.4トンの重量にも耐える「ダブルシールドパネル」

上記のような他社にはないオリジナル構法・オリジナル技術により、高耐震・高断熱・高耐久を実現しています。

長く、変わらない耐震性を実現するためには、新築時の耐震性だけでなく、耐久性も求めていく必要があります。
その点、三井ホームは、基礎と構造の強さに加え、断熱性・耐久性の高さも特徴なのです。

巨大地震のたびに調査報告書を作成して、研究している

そして、三井ホームが地震に倒れない家づくりができるポイントとして、研究熱心な姿勢にあります。

三井ホームは、震度7が観測された以下の6つの地震について、一軒一軒被害を調査し、報告書を作成しています。

これを被害調査報告書として公表しているのですが、一般にも詳細な調査結果を報告しているのは、業界内で三井ホームだけです。
この報告書は木造住宅の技術の発展に活かされています。

もちろん、三井ホーム自身も、この調査を元により強い家づくりに取り組んでいます。

パナソニックホームズ

パナソニックホームズの地震対策の特徴

パナソニックホームズはあの松下幸之助氏が1963年に設立したハウスメーカーです。
創業以来、暮らしを守る「強さ」と幸せを持続させる「暮らしやすさ」を兼ね備えた家づくりを目指しています。

過去の大地震で倒壊ゼロの実績を公表しており、長い歴史の中で培われた独自の強さと、取り組みがあります。

高層ビルの技術を応用した安心の鉄骨住宅で、保証までつけて長く快適に生活したい方におすすめです!

パナソニックホームズの基本情報

会社名 パナソニック ホームズ株式会社
設立 1963年7月
坪単価 113.4万円〜
過去の地震による建物被害 過去の大地震で倒壊ゼロ

超高層ビルの技術を応用した強固な構造の家を建てられる

パナソニックホームズが作る工法の1つに「制振鉄骨軸組構造(HS構法)」があります。
これは軽量鉄骨の柱や梁で家を組む工法です。

ただ強固な鉄骨構造というだけではなく、高層ビルで採用される制震技術を活かしています。
それがアタックダンパーです。

アタックダンパー

「アタックダンパー」が地震による引っ張る力を受けた時も押し出す力を受けた時も耐力を発揮するため、繰り返しの揺れにも強くなっています。
つまり、パナソニックホームズは「アタックダンパー」により、大地震が来た後も安心して住み続けられる家を建てられるというわけです。

もともと、アタックダンパーの技術はコストが高く、住宅への導入は難しいとされていました。
しかし、パナソニックホームズはこの技術を住宅にも応用できるように独自開発をし、特許を取得したのです。

その他、重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)でも、高層ビルに使用されている技術を使用しており、3〜9階建ての住宅を建築可能です。

「地震あんしん保証」で、もしもの時も安心

これまでの地震で倒壊がなかったパナソニックホームズですが、万が一の保証にも力を入れています。
それが「地震あんしん保証」です。

一般的な地震保険では、地震の揺れによって建物が全壊したとしても、建物価格の半額までしか保証されません。
最大でも火災保険金額(建物価格)の50%となるため、建て替える場合の費用の半額は自己負担となってしまいます。

しかし、パナソニックホームズの「地震あんしん保証」では、建物が地震により壊れても5000万円まで保証されるため、ほとんど自己負担なく建て替えられます。
パナソニックホームズの耐震性に対する並々ならぬこだわりの証ですね。

セキスイハイム

セキスイハイムの地震対策の特徴

セキスイハイムは積水化学工業の住宅部門で、理系的な考え方を取り入れた高性能な家を提供するメーカーです。

住宅事業は1971年に始まり、「時を経ても続く価値ある住まい」を作り出しています。
過去の震災での倒壊はありません。
とくに東日本大震災では被災地に約178,000棟のセキスイハイムがありましたが、こちらも倒壊はなかったため、地震への強さが証明されています。

強固なユニットを中心に、地震に耐える長く美しく強い家に住みたい方におすすめです!

セキスイハイムの基本情報

会社名 積水化学工業株式会社
設立 1947年3月
坪単価 102.3万円〜
過去の地震による建物被害 過去の大規模震災にも倒壊なし。
※構造体ユニットのボックス形状が保たれている状態、もしくは補修により耐震性能が回復できる状態と定義されています。

ユニット工法とベタ基礎、高性能外壁で地震に強い家になる

セキスイハイムはユニット工法(別名:鉄骨ラーメン構造)と呼ばれる工法で、柱と梁を一体化させた骨組みで作られる構造を採用しています。
この鉄骨のユニットを組み合わせて大空間を作ることもできます。

これは、高層ビルに使用される構造と同じなので、これだけでも構造躯体の強さが感じられますよね。

そして、セキスイハイムは工場で部材のほとんどを生産しているのが特徴です。
そのため、一つひとつのユニットが約2万アンペアの大電流による自動スポット溶接で作られています。
この現場では実現できない工場での溶接が強い耐震性を生み出すのです。

また鉄骨住宅では珍しく、ベタ基礎を採用しています。
ベタ基礎とは、建物を面全体で支えて、地盤への負荷を小さくする基礎の作り方です。
強度と耐久性が増すため、より将来的な地盤への負担まで考えていると言えます。

また、壁の強度にも着目しており、メンテナンス性にも優れた高性能外壁を採用。
ユニット工法と合わせて、「複合型地震吸収システムGAIASS」と呼んでいます。

これは、小さな地震ならば外壁がずれることで揺れを吸収し、大きな地震の場合は鉄の枠であるユニットが揺れに耐える!という考え方です。

ヤマダホームズ

ヤマダホームズの地震対策の特徴

ヤマダホームズは、1951年に創業した「小堀住研」「エスバイエル」の流れを組むハウスメーカーです。
2013年からあのヤマダ電機と提携を始めましたが、実は歴史のあるハウスメーカーであるところがポイントです。

そして、創業以来、地震で倒壊したことがないという実績を持っています。
さらに阪神淡路大震災や東日本大震災でも全半壊がゼロで、一貫して高い耐震性の家づくりをしていることがわかります。
しかも、今回ご紹介するハウスメーカーの中では比較的価格を抑えやすいのも特徴。

つまり、創業以来の高い耐震性とヤマダホームズならでは豊富なプランで、安心でグッドバランスな生活をしていきたい人におすすめです!

ヤマダホームズの基本情報

会社名 株式会社ヤマダホームズ
設立 1951年6月
坪単価 72.4万円〜
過去の地震による建物被害 創業以来、倒壊なし
阪神淡路大震災・東日本大震災でも全半壊ゼロ

ハイブリッド工法、金物の活用で強度を高めた木造住宅

ヤマダホームズでは、ハイブリッド工法と呼ばれる「骨組みに板を接着して組み立てる」工法を取り扱っています。

従来の軸組工法と地震に強い2×4工法を組み合わせており、パネルによって地震の力を分散します。
よって耐震性の高い家になるのです。

加えて、「ティンバーメタル工法」で接合部の強化もしています。
ティンバーメタル工法はいわゆる「金物工法」です。
柱と土台、梁と柱などの接合部分に対して、構造金物を使用して、強度を高めています。

制震ダンパーを標準で採用できる

ヤマダホームズでは、制震ダンパーを標準で採用できます。

制振ダンパーは、今や多くのハウスメーカー・工務店で採り入れられています。
しかし、ハイブランド系のハウスメーカーでもまだオプションでしか対応できないケースもちらほら。
そんな中、ヤマダホームズでは、この制振ダンパーが標準で採用されているんです!(「Felidia」の場合)

このように、ヤマダホームズでは木材から構造、その後の揺れに対応する装置まで徹底した耐震対策が行われています。

ヤマダホームズはおうちキャンバスのハウスメーカー分布図では、「グッドバランス」に分類されるハウスメーカーです。
今回の記事の中で「グッドバランス」メーカーなのは、ヤマダホームズだけ。
実績があることに加え、価格はハイブランドより抑えられるためコスパにも優れています。

一条工務店

一条工務店の地震対策の特徴

一条工務店は1978年、南海トラフ地震での被害が心配される静岡県浜松市で生まれたハウスメーカーです。
断熱性、耐震性、メンテナンス性などの性能が高く、阪神淡路大震災でも全半壊ゼロの実績を持っています。
「家は、性能。」というフレーズを合言葉に、安心を求める多くの方から支持されてきました。

2倍耐震などの徹底した地震対策で、快適な家に長く住み続けたい方におすすめです!

一条工務店の基本情報

会社名 株式会社一条工務店
設立 1978年9月
坪単価 107.3万円〜
過去の地震による建物被害 阪神淡路大震災では全半壊ゼロ

地盤調査、複雑な計算、2倍耐震など徹底した地震対策

一条工務店の人気商品「i-smart(アイ・スマート)」は、木造枠組壁構法(通称2×6構法。一条工務店の言葉では、ツインモノコック構造)を採用しています。
この構法は「柱」で支える木造軸組工法と比べて、「面」で支えるため地震に対して非常に強くなっています。

「面」によってバランス良く力を分散することで、大地震でも変形しにくいのです。
加えて、無償の地盤調査を行い、高耐久な基礎を作るなど、足元から強い家を作っています。

また、耐震性を確認する計算では、一般的な「壁量計算」ではなく「許容応力度計算」を使用しています。
これは、ビル建築などより高度で安全性を求める建築物に使われる計算です。

その結果、一条工務店はすべての建物で「耐震等級3」を実現しています。
さらに、「2倍耐震」という考え方で、建築基準法の2倍の強さを目指すなど、徹底した取り組みを行っています。

東京大学と連携した数々の実大実験をしている

一条工務店は、1984年から東京大学との連携を行っています。
そして、1985年からは実物大の建物での耐震実験を開始しています。

この東京大学との連携からなる共同研究や、実物大の実験が一条工務店の地震への取り組みの大きな特徴です。
実験では、多様な種類の地震を想定し、各商品別にその耐震性を確認しています。
家具や家電、収納物まで再現しており、「本当の家」でも耐震性は十分かを確認できる、隙のない実験です。

これらの熱心な取り組みがあることで、「家は、性能。」というコンセプトを真っすぐに伝え続けられるのですね。

地震で倒れない家の特徴とは

実際に地震で倒れない家を作っていくためには、どういった家にすればより安心なのでしょうか?
これまでの大地震でも倒れなかった家や、最先端の高耐震住宅には以下の特徴があります!

過去の地震で倒れなかったハウスメーカーと言えど、家の作り方次第で、耐震性に若干の差が出てしまう場合があります。
今後はより大きい地震が来る可能性もあるため、これらの特徴を備えていきたいですね。
また、今回紹介したハウスメーカー以外でも、特徴を踏まえることで倒れにくい家が建てられますよ!

耐震等級3を取得している

耐震性が高いかどうかを判断する最も一般的な指標が「耐震等級」です。
そして、その中でも「耐震等級3」が最高等級ですので、地震に倒れない家を創る場合、まずは「耐震等級3」取得を目指しましょう。

2016年の熊本地震でも「耐震等級3」の家は倒壊せず、9割近くが無被害であったことが国土交通省より公表されています。

一応、「耐震等級1」は一般の戸建て住宅レベルで、数百年に一度(震度6強〜震度7程度)の地震で倒壊・崩壊しない、損傷を生じない程度の強度とされています。
「耐震等級2」は等級1の1.25倍の強さです。

それでも、熊本地震では耐震等級1,2の住宅が倒壊してしまいました。
耐震等級3の家を建てるのが安心です。

構造計算をしている    

耐震性の計算方法

耐震性を証明するため、構造計算を行いましょう!
建物の強さを調べる方法はいくつかあります。
その中でも、「性能表示計算」「許容応力度計算」などの「構造計算」がより複雑で信頼性の高い計算方法なのです。

逆に「仕様規定」は簡易的な計算なので、信頼性は少し落ちてしまいます。

構造計算のようなより詳しい計算は時間もお金もかかるため、少しでも安く・早くおうちづくりをしたい場面では面倒に感じるかもしれません。
しかし、耐震性の高い家づくりのために、しっかり行うことをおすすめいたします。

制震・免震の設備がある

耐震・制震・免震の違い

制震・免震の設備は、繰り返しの揺れによる蓄積のダメージを防ぐのに有効です。

制震は建物の中におもりやダンパーなどを入れます。
地震の際にはダンパーが揺れに合わせて変形し、振動を吸収することで家の揺れを抑えるのです。

免震は、家の基礎と建物の間に免震装置を設置し、地面と建物を離すことで揺れを直接家に伝えないという仕組みになっています。

長く住む上では「新築時だけでなく、ずっと安全か」が重要ですので、制震・免震の設備も検討していきましょう。

気密性が高い

意外なポイントかもしれませんが、気密性が高いことも耐震性につながります。

なぜなら、気密性が低いと築年数が経過するごとに耐震性が下がってしまう恐れがあるからです。
気密性が低いと湿気が室内外を行き来し、結露の原因となります。
結露は、断熱材や木材を腐らせてしまったり、金属が錆びる原因になったりします。

最初はピカピカで強靭なおうちでも、10年後にはボロボロ・・・。
こんな家では大地震には到底耐えられません。

できて完成ではないので、未来の家族のために気密性は高めていくことがおすすめです。
気密性が高い家は普段の生活でもいいことばかり。
空調が管理しやすく、電気代も減らせます。

形状・間取りがシンプルである

とくに木造住宅の場合、形状や間取りでも耐震性が変わります。
以下のような間取りを意識すると耐震性が高まりやすいです。

窓の配置、大きさについては地震発生後の津波対策の際に有効になる場合があります。
ただし、これはあくまでも「耐震性のみを追い求めた場合」の例です。
ハウスメーカーの担当者とも話し合い、耐震等級3が取得できる範囲をまずは目標に間取りは考えましょう。

地震に倒れないハウスメーカーの中から、
さらに選ぶときに意識したいポイント

ここからは、さらにハウスメーカーの検討を進めていきたい、またはすでに検討を進めているけどお悩みの方向けに、地震に倒れないハウスメーカーの中から、さらに選ぶときのポイントをお伝えします。

それは以下の5つです。

  1. 【最重要!!】良い営業担当と出会えるか
  2. 標準で耐震等級3は獲得できるか
  3. 間取りの自由度はどこまで実現できるか
  4. 保証内容は十分か
  5. 耐震性・気密性などが信頼できるか

1. 【最重要!!】良い営業担当と出会えるか

地震に倒れない家を建てたいと思った時、実はハウスメーカーと同じくらい大事なのが営業担当です。
なぜなら、家づくり成功の鍵を握っているのは営業担当だからです!

お客様の最初の窓口となり、一緒におうちづくりを考えていくのが営業担当になります。
どんなに高耐震、高耐久、高気密の優れた技術を持ったハウスメーカーだったとしても間にはさまる営業担当が自分に合わなかったり、耐震性に詳しくない方だとしたらどうなるでしょうか?

失敗の確率が非常に高くなります。
せっかくのハウスメーカーの強みが台無しになってしまうことすらあるのです。
もし不安の多い営業担当と家づくりをしてしまったら、仮に家が完成しても、少しの地震のたびに「我が家は本当に大丈夫なのだろうか?」と不安な夜を過ごすことになります。

もちろん、世の中のほとんどの営業担当は毎日お客様の未来の幸せのために一生懸命に家づくりをしています。
しかし、その中でもより自分にあった「優秀な営業担当」と出会えるかが、家づくりの非常に大事なポイントです。

逆に言えば、今回ご紹介していないハウスメーカーだったとしても、営業担当次第で地震に倒れない強い家を作ることは可能です。
それだけ営業担当の影響力は大きいと言っても過言ではありません。

たてまる
たてまる

おうちキャンバスでは、あなたにあったハウスメーカーと「優秀な営業担当」をご紹介できます。
無料相談会では1時間でたっぷりおうちづくりのご希望・お悩みをお伺いし、ぴったりなハウスメーカーをご紹介する流れです。
さらに、優秀な営業担当もセットでご紹介するので、営業担当での失敗を限りなく減らせますよ!

おうちキャンバスの注文住宅アドバイザーもあなたの家づくりを徹底サポートするため、「地震に倒れない、長く住める家」を安心して建てられます。

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2. 標準で耐震等級3は獲得できるか

耐震等級3が標準なのか、オプションなのかは確認するようにしましょう。
プランや商品によっては耐震等級3にならなかったり、オプションの場合があります。

注意したいのが「耐震等級3相当」という言葉。
こちらは耐震等級3ではないので、ハウスメーカーや工務店が相当という表記を使用している場合は要注意です。

3. 間取りの自由度はどこまで実現できるか    

一般的に耐震性を優先すると間取りの自由度は下がっていきます。
そのため、耐震性と間取りの自由度のバランスにも注意しましょう。

耐震性を優先するあまり、暮らしにくい生活空間になってしまえば、平和な日々がストレスになってしまいます。

やりたい間取りを高い耐震性のまま実現できるハウスメーカーだと最高ですね!

4. 保証内容は十分か

保証内容は、まさにハウスメーカーが「この家は安全です!」と「保証」するものです。
基本的には内容・期間が充実しているほど、安心と言えます。

構造だけでなく、防水、防蟻(シロアリ対策)など内容も確認すると、そのハウスメーカーがどこに力を入れているかがわかりますよ。

5. 耐震性・気密性などが信頼できるか

カタログに書いてある耐震性や断熱性・気密性はあくまでもカタログに書いてある数字に過ぎません。
実際に建てる自分の家が希望通りの家になっているか、確かめられると良いですよね。

ハウスメーカーによっては「全棟気密測定」といってすべての新築住宅で気密性をしっかり計測する取り組みを行っています。
構造計算などとともに、将来の安心のために、利用できると良いです。

また、大工さんの腕はいいのか、あるいは工場で管理されているのかなど、施工精度にも気を配りましょう。

まとめ

今回は、「地震で倒れなかったハウスメーカー」というテーマで8社をご紹介し、特徴や選び方のコツについてもお伝えしました。

内容をまとめると以下のようになります。

ハウスメーカーの特徴を踏まえ、地震に倒れない理想の家づくりを進めていきましょう!

担当者コメント

たてまる
家づくり専門アドバイザー
たてまる

あここまでお読みいただきありがとうございます。
家づくりをする方で「地震で倒れてもいい!」という気持ちの方はほとんどいないと思います。

2020年の住宅金融支援機構の消費者アンケートでは、住宅業者を選ぶ際に「高耐久性・耐震性」が最も重視されているというデータもあります。
今回ご紹介したメーカーはどれも実績を持っているハウスメーカーですので、これが一つの安心材料となれば幸いです。
しかし、途中でもお伝えした通り、「営業担当」も重要なポイントです。

今回の記事を通じて、もし、「ぴったりなハウスメーカーを知りたい」「優秀な営業担当と出会いたい」と思ったらおうちキャンバスの相談会までお越しください。

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