防音性・遮音性が高いハウスメーカー10選!車通りの多い立地や楽器演奏、映画鑑賞、ゲームに最適【一覧表あり】


はなまるな家を建てよう💮 どうも!たてまるです。
「国道沿いの立地で、車の音や人通りが気にならない家を建てたい」
「リモート会議をするときに子どもの声や隣室のテレビの音が入らないようにしたい」
「寝室で寝るとき、隣の部屋からゲームの音が聞こえないようにしたい」
このような悩みを解消するのが、住宅の防音・遮音性能です。
防音・遮音性能の高い家を建てると、外の雑音が室内に聞こえづらくなり、さらに室内の音環境も快適になります。
とくにお隣の家との距離が近い場合は、話し声やテレビの音などの騒音トラブルを避けるためにも、防音・遮音性能を高めておきたいですよね。
そこでこの記事では、防音性・遮音性が高いハウスメーカー10社を、音のレベル別に紹介します!
バンド演奏ができる「防音室」をつくれるハウスメーカーから、住宅街での近隣トラブルを防げる「日常の音対策」に優れたハウスメーカーまで、幅広く解説します。
各ハウスメーカーが、過去にどのような防音室を施工したかなどの実例もまじえてお伝えします!それではまいります。
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意外と音はだだ漏れ?日本の住宅の防音性能

戸建て住宅の前を通りがかって、子どもの笑い声やテレビの音が聞こえてきたことはありませんか。
日本の家づくりでは、遮音・吸音・防振といった方法を用いて、防音性能を高める必要があります。
- 防音:室内の音漏れや外から音が入ってくるのを防ぐこと
- 遮音:空気中に伝わってくる音を跳ね返し、音を遮断する方法
- 吸音:空気中に伝わってくる音を吸収し、音の反射や音漏れ、反響を防ぐ方法
- 防振:振動の伝わりを少なくする対策のこと。二重床や直床、ゴムマットなどが使われる。
外の騒音は、市街地では60から85dB、住宅地では40から75dBとされています。
戸建て住宅の建築では、外壁材や厚みのある断熱材、遮音シートなどで外からの音をシャットアウトするほか、室内の音を外に漏らさない・2階の足音が1階に響かないようにする・トイレの排水音が隣の部屋に聞こえないようにするといった工夫も必要です。
なお戸建て住宅と比較して、賃貸住宅の遮音性能の基準は、10dBから20dBほど高くなっています。
これはお隣さんとの距離間や、隔てる壁の枚数が関係していて、賃貸住宅の方がより高い遮音性能が求められます(そうでないと、音がお隣さんや上下階の人に筒抜けになってしまうからです)。
戸建て住宅の場合、音で迷惑をかけたくない相手が同じ建物(自宅)内にいるのか、近隣の別の建物(隣家)に住んでいるのかで遮音性能の考え方が変わります。
遮音性能を示す単位の解説は、次の見出しをタップしてご確認ください。
遮音等級1から4:Rr値、TLD値、D値
Rr値は界壁の音響透過損のことであり、TLD値、D値と同様に考えて差し支えありません。
違いは次の通りで、評価方法が若干異なりますが、ほぼ同じ値と考えても実務上問題ないでしょう。
- Rr値:周波数125~2000Hz(オクターブバンド)で、「40」「45」「50」のように5単位で評価
- TLD値:周波数125~4000Hz(オクターブバンド)、「41」「42」「43」のように1単位で評価
- D値:実際の現場での2室間の遮音性能を表した現場測定値です。「40」「45」「50」のように5単位に評価
Rr値、TLD値、D値はそれぞれ、値が大きくなるほど性能が良くなります。
Rr値 | D値 | |
---|---|---|
遮音等級4 | Rr-55(鉄筋コンクリートの厚み26cm) | D-55(ピアノやステレオなどの大きい音がかすかに聞こえるが、テレビや日常会話はほとんど聞こえないレベル) |
遮音等級3 | Rr-50(鉄筋コンクリートの厚み18cm) | D-50(ピアノやステレオなどの大きい音は小さく聞こえるが、テレビや日常会話はほとんど聞こえないレベル) |
遮音等級2 | Rr-45(鉄筋コンクリートの厚み12cm) | D-45(ピアノやステレオなどの大きい音がかなり聞こえるが、テレビや日常会話はかすかに聞こえるレベル) |
遮音等級1 | 建築基準法の界壁の遮音構造のレベルを満たす | - |
楽器を使うなら、「ピアノ室」でE-50から55、ドラムなどではD-65から70えおクリアした防音室を用意しましょう。
窓サッシ(サッシュ)の性能:T-1からT-4
T値はドアやサッシの遮音性能です。
T-1 | T-2 | T-3 | T-4 | |
---|---|---|---|---|
等級 | 25等級 | 30等級 | 35等級 | 40等級 |
ガラス | 単層ガラス | 単層ガラス | 防犯合わせガラス | 複層ガラス |
防音・遮音レベル別おすすめハウスメーカー

たとえば「特注の防音室つきの家」と言っても、用途によって必要な防音・遮音レベルが異なります。
- バンド演奏:ダイワハウス「奏でる家+」、積水ハウス「スタジオスタイル」
- ドラム演奏・エレキギター・サックスやピアノ:積水ハウス「プライベートスタジオ」、ダイワハウス「奏でる家」
- シアタールーム・カラオケルーム・ゲーミングルーム:積水ハウス「リビングスタイル」、セキスイハイム「防音室つき注文住宅」など
「防音室までは必要ないけれど、赤ちゃんがぐっすり眠れる環境や、テレワークや勉強に集中できる環境を整えたい。テレビの音や話し声も外に漏れないようにしたい」という場合は、防音・遮音性能の高いパナソニックホームズや、ダイワハウス、ヘーベルハウス、三井ホーム、住友林業、セルコホームなどがおすすめです。
市街地や住宅街で建てるにあたって、「外の車の音や話し声があまり気にならない家にしたい」という方は、基本の住宅性能が高く、遮音性能もバランスがよいクレバリーホーム、一条工務店、住友不動産、ヤマト住建、桧家住宅、アイ工務店などがおすすめです。
それぞれの坪単価・2階建て注文住宅の参考価格を知りたい方は、こちらの記事をどうそ! ▶ハウスメーカーの選び方
各ハウスメーカーの断熱性能・遮音性能・2階床の音対策はこちら
断熱性能 | 遮音性能Rr値、D値、 | 2階床(床衝撃音の遮音性能を示すLH、LL値) | |
---|---|---|---|
ダイワハウス | xevoシリーズは断熱等級5から7 高性能グラスウールボード132mm(エクストラV断熱では184mm) 樹脂サッシLow-Eトリプルガラス |
スタンダード仕様で遮音レベル「D-50」、エクセレント仕様では「D-55」、奏でる家+は70dBA低減 | マルチプレックス遮音床では重量床衝撃音LH-65、軽量床衝撃音LL-65 skye3では重量床衝撃音はLH-55、軽量床衝撃音はLL-45(二世帯向け) |
パナソニックホームズ | 断熱等級5から7 樹脂サッシLow-Eトリプルガラス |
外壁単体Rr-50 50dB低減 |
軽量床衝撃LLr-50等級、重量床衝撃音LHr-55等級 |
ヘーベルハウス | 断熱等級6標準 壁にネオマフォーム100mm Low-Eペアガラス |
約30dBA 遮音等級は「D-45」 |
軽量衝撃音は「Ll-55」、重量衝撃音「Lh-60」 |
ミサワホーム | 断熱等級5から7 高性能グラスウールアクリアネクスト14K85mm 樹脂サッシLow-Eペアガラスなど(トリプルガラス、アルミ樹脂複合サッシも選択可) |
D-35(オリジナル外壁) ざわめく交差点の騒音を、静かな公園程度のレベルにまで引き下げる | 窓は透過損失等級-25dB 2階床はLr,H-55 ミサワホームの外壁は、500Hz帯域では木質系住宅でマイナス35db、セラミック系住宅でマイナス46db 賃貸住宅の重量床衝撃遮断性能はLH-65 |
セキスイハイム | 断熱等級6標準屋根:高性能グラスウール360mm 壁:高性能グラスウール120mm(鉄骨) アルミ樹脂複合サッシトリプルガラス |
間仕切り高性能グラスウール40mm | 70dBの音を30dB程度まで軽減できる |
積水ハウス | 断熱等級4から7 高性能グラスウール16K105mm アルミ樹脂複合サッシ防犯ペアガラス |
遮音等級Dr-25
70dBを45dBに低減。 |
特許技術、スラブ厚200mm相当で「直貼り防音フロア」または「二重床」とした場合、当社現場測定値で 標準「シャイド55」LH-55。LL-45。 プレミアム「シャイド50」LH-50。LL-45。 |
日本ハウスHD | 断熱等級6〜7 高性能グラスウール20K120mm、フェノールフォーム60mm、気密シート、石膏ボード 樹脂サッシトリプルガラス標準 |
LH-65・LL-70 | |
スウェーデンハウス | 断熱等級4以上の性能(推定断熱等級6相当) | 標準のドア・サッシすべてが遮音等級T2 窓:32dB低減 壁:44dB低減 |
|
三井ホーム | 外壁-40dB 遮音配慮間仕切り壁-35dB サッシ-20〜25dB 床-45dB 間仕切り壁-30dB 国道沿いの走行音も「BSウォール」で-40dB低減 賃貸住宅標準(メゾネット除く)Mute50「L-50」 |
標準で「遮音床構造」 オプションでMOCX MUTE (モクスミュート) 防音室やシアタールームの実績も多数 Mute50はLH50、LL50 |
|
一条工務店 | トリプルガラス最高等級3(JIS遮音等級T-2以上)-30dB、約70dBを約40dBに低減 | ||
セルコホーム | 中高音域の遮音性能が10から15dB改善 複層ガラスで70dBを25dBに低減 |
||
住友林業 | 遮音性能40dB、70dBを30dBに低減 賃貸住宅向けにD50「高遮音界壁50」 |
戸建てにもオプションで「遮音60仕様」、「ハイブリッド遮音パネル」を「浮床フェルト」階下天井にグラスウール100mm+遮音マットで独立天井に 高遮音界壁50ではLL値35、LH値50 |
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トヨタホーム | 窓は遮断性能T-1(約25dB程度低減)以上のもの(木造) 防犯ペアガラス標準 |
釣り天井根太、ダイナミックダンパーつきの「TAF(高性能遮音床)」 | |
住友不動産 | 断熱等級5から7 窓:遮音性能T-4相当の二重サッシュ |
ノイズレスドア約30dB低減 | 「界床構造」LH-55、吊り天井を採用して. 上下階間の生活音にも配慮 |
ヤマダホームズ | 樹脂サッシLow-Eペアガラス(寒冷地では真空トリプルガラス) | ||
ヤマト住建 | 断熱等級4から7 樹脂サッシ遮熱Low-Eペアガラス(商品によってはトリプルガラス) |
平屋-39dB(約79dBを室内40dBに低減) シャノンウインドNS50約25dB低減 |
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桧家住宅 | 断熱等級5から6 樹脂サッシLow-Eペアガラス |
シアタールーム、ホームジム、ワークスペース、宿題コーナー、 | |
アイ工務店 | 断熱等級5または6 Low-Eトリプルガラス |
2階床に防震吊木 | |
クレバリーホーム | 断熱等級6から7 100mm無機質繊維系断熱材 樹脂サッシアルゴンガス入りLow-E複層ガラス 25dB(70dBを45dBに低減) |
壁:30dB(70dBを40dBに軽減) 窓:25dB(70dBを45dBに低減) 防音排水管(40dB以上を33dBに低減) 防振吊木 |
賃貸はフローリング12mm、遮音マット9mm、構造用合板30mm、グラスウール50mm、強化石膏ボード15mm、1階天井 |
ウィザースホーム | 推定D35〜40 D40防音室(40dB減衰) |
ここからは、防音・遮音性能が高いハウスメーカーを10社、順番に紹介します。
1. ダイワハウス

ダイワハウスは、業界トップクラスの防音・遮音性能を誇るハウスメーカーです。
人気の軽量鉄骨造の注文住宅「xevo-Σ」では、スタンダード仕様で現場での2室間の遮音性能を表した現場測定値は「D-50」、エクセレント仕様では「D-55」と高い数値です。
とくに防音工事が必要な楽器に「エレキギター」「ドラム」がありますが、ダイワハウスの防音・静音室「音の自由区」なら、これらの演奏も可能です。
通常のxevo-Σの内側につく石膏ボードに、合板、遮音シート、石膏ボードをプラスして、厚みをしっかりと確保しています。
「楽器演奏レベルまでは求めないけれど、生活するうえでの音問題は気になる」という方には、「やすらく家」に静音ガラス引き戸「静音スクリーン」をオプションで追加するプランがぴったりです。
デザイン的にも見栄えが良く、ヨガや子育て中のテレワークでも活躍します。
ダイワハウスでは、求める防音・遮音レベルによって、性能を選べるのが嬉しいですね。
減音 | 外の音レベル | 用途 | |
---|---|---|---|
「奏でる家+」 | 70dBA(115dBAを45dBAに) |
|
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「奏でる家」 | 55dBA(100dBAを45dBAに) |
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「やすらぐ家」+静音スクリーン | 45dBA(90dBAを45dbAに) |
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ダイワハウスの施工事例では、ジャズバーのようなプライベートスタジオや、「映画館以上!」と感動を呼んだシアタールーム、リビング横のガラス引き戸つきの注文住宅などがあり、遮音性能にこだわりたい!という人から高い支持を集めています。
2. パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、軽量鉄骨造の3階建てや5階建てなど、多層階の実績が豊富で、上階の足音対策や音問題に対して真摯に向き合っています。
- 多層構造の外壁が、屋外の騒音をシャットアウト
- 日中の市街地の騒音レベルである約70dBを、室内ではささやき声ほどの約20dBまで低減
- 室内のテレビの音や、ペットの鳴き声も外に音漏れしにくい
- 2階の「遮音床・ALC床」で子どもが走り回る音や、深夜のテレビの音を階下に伝えない
- 窓も「遮音二重サッシ」なので、外部の騒音の70dBの車の音も、室内では45dBまで低減
- 室内や寝室には「遮音間仕切り」を設置して、70dBの音を35dBに低減!
車の走行音や話し声など、気になる騒音を気にすることなく、穏やかな時間を過ごせます。
実験では、壁単体での空気音の透過のしにくさ・遮音性能を示す数値は「Rr-50」と高い数値でした。
実際にパナソニックホームズの3階建て住宅の床は、制振シートや高密度ALCパネル、ダイナミックダンパーを用いた「床遮音複合システム」を採用していて、上の階からの足音対策に非常に気を配っています。
床や壁を介して階下に伝わる軽量床衝撃音を約三分の一に低減(LLr-50等級)、重量床衝撃音は約二分の一に低減します(LHr-55等級)。

パナソニックホームズの施工事例を見てみると、楽器演奏を楽しめるカウンターデスクつきの防音室や、特注のカラオケルームやフィットネスルームを設けた注文住宅、防音ゲストルームつきの賃貸併用多層階住宅などがあり、防音・遮音への信頼性の高さがわかります。
3. 積水ハウス
積水ハウスは、音楽やシアターを楽しむための住まいとして、軽量鉄骨造の「Life with Music & Theater 音のある暮らし」を手掛けています。
リビングで家族と音楽を楽しんだり、プライベート空間で集中して趣味に没頭したり、本格的な音楽演奏やホームコンサートまで、さまざまなニーズに対応可能です。
- リビングスタイル:みんなが集まるリビングでピアノやギターの演奏やホームシアターで迫力ある音や映像
- プライベートスタイル:集中できるブースやルームとして、ピアノ教室やシアタールーム、静かに過ごすための書斎
- スタジオスタイル:自宅で本格的な音楽演奏やホームコンサートを楽しんだり、カラオケパーティー、映像編集などに
約10畳の部屋の音環境を整える費用は、仕様にもよるものの50万円から250万円と、比較的手の届きやすい価格で防音室を実現できます。
外周部には、高性能グラスウール16K105mmとアルミ樹脂複合サッシ防犯ペアガラスが標準となります。
これにより屋外の70dBの音を45dBに低減し、静かな室内空間を実現します。
2階の床には特許技術「床パネル根太下断熱」を用いて、階下への音問題に対策しています。

積水ハウスの家づくりでは、音響設計だけでなくインテリアにもこだわっているので、洗練された防音室や遮音性能の高い戸建て住宅を実現できますよ。
4. ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは、都市部で軽量鉄骨造・重量鉄骨造の家を手掛けるハウスメーカーです。
ヘーベルハウスで標準の外壁材となる75mm厚の「ALCコンクリート・ヘーベル」は、遮音性能に優れることで有名です。 なんと駅のホームなどの公共施設や病院、福祉施設などにも採用されています。
なお先ほど紹介したパナソニックホームズの2階の床にも、「ALC」が使われています。
戸建て住宅の室内の生活音、子どもの足音やテレビの音なども外に聞こえにくくなります。
- 2階の床から1階への音の伝わりを防ぐヘーベル100mm+強化石膏ボード+ロックウール+防振ゴムの「ANR(AsahiKasei Noise Reduction)フロア」
- ヘーベルハウスの実験によると、ヘーベルパワーボードはパネル全体で約30dBAの騒音を低減(約70dBが40dBに)。床の軽量衝撃音を示す数値は「Ll-55」、重量衝撃音を示す数値は「Lh-60」、遮音等級は「D-45」
- 楽器演奏の防音室では、「防音加工の天井」や「防音ドア」、「防音仕様の排気口」などを採用できる
- 寝室や書斎には、他の部屋に音を伝えにくくする「遮音間仕切り壁」を追加できる
- 2階や3階のトイレでは、「ジャーッ」という排水音を小さくする「配管防音材」や「防音仕様の床材」を追加できる

ヘーベルハウスの防音・遮音性は、「車通りが多く、隣家との距離が比較的近い都市部で、長く、快適に生活すること」に非常に気を配っています! 住み始めてから気になる「トイレの音」や「2階の足音」対策はもちろん、リモートワークやヨガなどにもぴったりです。
ヘーベルハウスの施工事例では、ピアノやギター演奏、シアタールームとしても使える防音室などがあります。
5. セキスイハイム

セキスイハイムは、外周部に厚みのある高性能グラスウールやトリプルガラスを採用することで、外部からの騒音を大幅に軽減しています。
具体的には、断熱等級6が標準、屋根に高性能グラスウール16K140mm、壁に高性能グラスウール16K100mm、床にポリエチレンフォーム110mm(鉄骨)、最近では窓にアルミ樹脂複合サッシトリプルガラスが使われるようになりました。
これにより、屋外の70dBの音を、室内では30dB程度まで低減できます。
さらに、室内の間仕切りにも高性能グラスウール40mmを採用することで、寝室や書斎の静けさを保ちます。
ほかにも、2階の足音や掃除機音を抑える「JBD工法」や、2階トイレの排水音を抑える「遮音排水管」など、細部にわたる防音・遮音対策で、快適な住空間を実現します。

セキスイハイムの施工事例には、子育てしやすい家やオーディオ室などがあり、楽器演奏用に特注で3.3坪の「Dr-65」の防音室をつくった例も見られました。
6. スウェーデンハウス

スウェーデンハウスは、自然素材と高性能な技術を融合し、静かで快適な北欧の住まいを実現します。
たとえば標準のドア・サッシすべてが「遮音等級T2」のもので、高い遮音性能を誇ります。
「断熱等級6」に相当する優れた性能に加え、天井には高性能グラスウール300mm(ブローイング工法)、外壁には高性能グラスウール24K120mm、床には高性能グラスウール16K200mmの厚み、窓には木製サッシトリプルガラスを採用することで、外部からの騒音を効果的に遮断します。
スウェーデンハウスの窓は32dBの音を低減、壁は44dBの音を低減し、外に子どもの声が聞こえることもなければ、室内にいて車の音に悩まされることも少ないでしょう。

スウェーデンハウスの家は、オーディオ、楽器演奏、趣味や仕事、勉強に集中したい方、ぐっすり眠りたい方にも最適です。
7. 三井ホーム

三井ホームは、独自の技術「BSウォール」や「遮音床構造」を採用し、高い遮音・防音性能を実現しています。
外壁は-40dB、遮音配慮間仕切り壁は-35dB、サッシは-20〜25dB、床は-45dB、間仕切り壁は-30dBの遮音性能を誇り、外部の音を効果的に遮断します。
国道沿いの走行音も「BSウォール」で-40dB低減し、静かな室内空間を実現します。
2階の床は標準で「遮音床構造」となっているため、足音対策も万全です。
さらに、オプションで「MOCX MUTE (モクスミュート)」を採用することで、より遮音性能を追求できます。

三井ホームは防音室やシアタールームの実績も多数! 建てる人のライフスタイルに合う性能を実現できますよ。
8. 住友林業

住友林業は、高い遮音性能で、静かで快適な木の住まいにこだわったハウスメーカーです。
独自の技術により、遮音性能40dBを実現。 70dBの音を30dBに低減します。
賃貸住宅向けでは「高遮音界壁50」を採用し、床の軽量衝撃音を示すLL値は35、重量衝撃音を示すLH値は50を実現しています。
戸建て住宅では「遮音60仕様」や「ハイブリッド遮音パネル」を導入することで、より高い遮音性能を実現することも可能です。
2階床には「浮床フェルト」と階下天井のグラスウール100mm+遮音マットによる独立天井構造により、音の伝達を効果的に抑制します。 遮音60仕様は、戸建て住宅でもオプションで選択可能です。

住友林業では、12.5帖のオーディオルームなど、お客様のニーズに合わせた防音室の設計にも対応しており、音漏れのない環境で音楽や趣味を楽しめます
木の内装デザイン提案に優れているので、静かで心地よい木の家を建てたい人にぴったりです。
9. クレバリーホーム

クレバリーホームは、高性能な断熱材とサッシにより、住宅の外周部の遮音性能を高めています。
壁は30dBの音を低減、窓で25dBの音を低減を実現し、外部からの騒音を効果的に遮断します。
具体的な断熱性能では、断熱等級6から7を実現。
壁に100mm無機質繊維系の断熱材、樹脂サッシアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用することで、高い断熱性能と遮音性能を両立しています。
外壁にクレバリーホームの厚みのあるオリジナルタイルを採用することで、より防音性能を高められます。
家の中では、40dB以上の音を33dBに低減する「防音排水管」を採用することで、住んでからの生活音を抑えられます。
防振吊木や賃貸住宅向けの遮音構造も採用し、より快適な住環境を提供しています。

クレバリーホームなら、しっかりした遮音・防音性能により、住宅地でも静かで穏やかな暮らしを実現できるでしょう。
10. ヤマト住建

ヤマト住建は、遮音・防音性能にこだわり、住宅街での快適な生活空間を実現できるハウスメーカーです。
断熱等級は4から7で、厚みのある硬質ウレタンフォーム保湿板50mmとビーズ法ポリスチレンフォーム保湿板65mmを壁に充填し、外からの音をしっかり防いでいます。
ヤマト住建の窓は、樹脂サッシ遮熱Low-Eペアガラス(商品によってはトリプルガラス)を採用していて、窓からの音漏れにも効果があります。
実際に平屋の建築では、約79dBの外音を室内40dBに低減した実績も。
シャノンウインドNS50は、約25dBの音を低減し、窓からの騒音を効果的にカットします。

ヤマト住建は、住宅街で建てる方や、「お隣さんとの音トラブルなく、快適に過ごしたい」という方にぴったりです。
近隣トラブルを避けて快適に過ごす!戸建て住宅の防音対策
戸建て住宅の防音対策で有効なのは、次の方法です。
- 外周部の防音性能(外壁材や断熱材、遮音材の工夫、壁、床、天井を二重構造にするなど)
- 軽量鉄骨造では石膏ボードとの間にグラスウールなどで防音性を高める
- 部屋同士の壁やトイレの排水音を遮音する工夫
- 建物の気密性を高め、2階の足音対策として1階と2階の間にクッション性の高い下地を採用する
- 防音ガラスやペアガラス、トリプルガラスを採用する(結露予防にも!)
- 間取り設計で、部屋と部屋の間に廊下や収納などを設置する(音の発生源から距離を置く)
- 隣家との間に縁側や廊下、収納スペースを設けたり、庭に物置を置く
- 寝室や書斎を、車の通行が多い道路から離す
現在は各住宅メーカーが独自の技術や高性能な設備により遮音性能を高めているため、一概には言えませんが、家の構造を防音性能順に並べると、鉄筋コンクリート(RC造)>軽量鉄骨造>木造となります。
防音・遮音性能の高いい家を建てたい方は、ハウスメーカーの構造にも注目してみるとよいかもしれません。
また、建ててからの音対策では、遮音効果の高いハニカムスクリーン、防音パネル、コルクマット、ドア防音テープ、防音ゴム、椅子の足カバーなどを使うといった
楽器別・防音室の面積のめやす
「家の中で楽器を演奏したい!」という方へ。
演奏する楽器別、防音室の面積のめやすは次の通りです。
面積のめやす | |
---|---|
グランドピアノ | 3.0帖以上 |
アップライトピアノ | 2.0帖以上(本体を壁から少し離す) |
声楽・ヴォーカル | 0.8帖以上 |
フルート | 0.8帖以上 |
クラリネット | 0.8帖以上 |
サックス | 1.2帖以上 |
トランペット | 1.2帖以上 |
トロンボーン | 2.0帖以上 |
ヴァイオリン・ヴィオラ | 1.5帖以上 |
チェロ・コントラバス | 1.5帖以上 |
アコースティックギター | 1.2帖以上 |
エレキギター・エレキベース | 1.2帖以上(特注の防音工事が必要) |
ドラム・電子ドラム | 3.0帖以上(モデルによる。特注の防音工事が必要) |
遮音性能は、少しの防音ならDr-30、昼間の演奏が中心ならDr-35、夜間の演奏や、しっかり防音したいならDr-40仕様がおすすめです。
イメージとしては、Dr-30は「ピアノの音が少し抑えた話し声に聞こえる」レベルとなります。
なお、Dr値とは、壁やドアの遮音性能を表す数値です。 D値とほぼ同じと考えて問題ありません。
0.8帖から2帖ほどのレンタル防音室もある
0.8畳/1.2畳/1.5畳/2.0畳などのコンパクトなサイズで、選べるレンタル防音室もあります。
価格は月額6,900円から1万円、年間8万円から10万円ほどとなります(最短1年以上契約)。
レンタル防音室を設置する場合、スペースの確保や、梁や壁の出っ張りに注意しましょう。
春季キャンペーンなども実施しています。
まとめ
この記事では、防音・遮音性能の高いハウスメーカー10社を紹介しました。
とくにおすすめのハウスメーカーは、次の10社でしたね。
- ダイワハウス(軽量鉄骨造、防音室向き)
- パナソニックホームズ(軽量鉄骨造、防音室向き)
- 積水ハウス(軽量鉄骨造、防音室向き)
- ヘーベルハウス(軽量鉄骨造もしくは重量鉄骨造)
- セキスイハイム(軽量鉄骨造)
- スウェーデンハウス(木造、2×4材の1.6倍の構造材)
- 三井ホーム(木造、2×6工法)
- 住友林業(木造、BF工法)
- クレバリーホーム(木造、軸組工法と2×4工法のハイブリッド「SPGモノコック構造」)
- ヤマト住建(木造、軸組工法と2×4のハイブリッド工法)
「どの住宅メーカーが自分に合っているのか知りたい」という方は、おうちキャンバスの住宅メーカー診断(無料)をどうぞ。
好きな外観や内装、家族構成やパントリーの有無など、必要な条件を選ぶだけで、自分の好みと予算感に合うハウスメーカーがLINEに届きます。
それでは、あなたが必要とする防音・遮音性能に合わせて、ぴったりのハウスメーカーが見つかりますように!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
担当者コメント
どうも、たてまるです!
相談の流れ・サービス詳細防音・遮音性能は、快適な住まいづくりにおいてとても大切なポイントです。
特に交通量の多い道路沿いや、周囲に住宅が密集しているエリアでは、「音」は暮らしの質に直結します。
ハウスメーカーごとに構造や素材、工法の工夫はさまざまですが、「どれだけ静かに暮らせるか」をしっかり確認しておくのが安心ですね。
モデルハウスの見学や体験ブースを活用して、実際の静かさを体感してみるのもおすすめですよ!
静かで心地よい住まい、ぜひ手に入れてくださいね。