【注文住宅】予算オーバーを解消するポイント3選!

こんにちは! おうちキャンバス編集部ライターの菅原です。

一生に一度の家づくり。こだわりの家を建てたい一方で、悩みのタネとなるのは金銭面。
実際に注文住宅の見積もりで予算オーバーになってしまい悩む人はとても多いです。

「せっかくの注文住宅なのだから凝ったものにしたい」
「少しくらいなら予算オーバーになっても大丈夫なはず」

そう思っている方もきっと少なくはないでしょう。
しかし、住宅ローンは今後何十年と続いていくものです。
毎日を楽しく過ごすためにも、予算内で快適な家づくりを目指すことはとても大切です。

この記事では、予算内におさめるためのテクニックと、毎日を心地よく過ごすためにこだわるべきポイントをご紹介します。

この記事が、あなたの理想の家づくりの助けとなれば幸いです。
それではさっそく参りましょう!

この記事を執筆したライター

菅原陽菜
おうちキャンバス編集部
菅原 陽菜

過去に、住宅展示場に足を運び、色々なハウスメーカーの営業マンの売り込みを受けて、かえって疑問が増えた経験を持つ。
「もっと体系的な住宅情報が知りたい」と考え、家づくりの情報サイト「おうちキャンバス」を設立。ライターとして記事を投稿する。

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家づくり専門アドバイザー

たてまる
はなまるな家をたてよう🌸
たてまる

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。

費用調整が行えるのはいつまで?

そもそも、注文住宅の費用調整が行えるのはいつまでなのでしょうか?

注文住宅には、2回契約があります。
1つ目がハウスメーカーを決める請負契約と、2つ目が建物の間取りや仕様を全て決める本契約です。

基本的には、この請負契約時に金額交渉をしておかなければいけません。
本契約時にはほとんどの場合値引き交渉が出来なくなります!

さらに本契約よりも後に仕様の変更などを行うと、工事のやり直しや建材の再発注などが発生してしまい、追加費用が発生することもあるんです。

そのため、事前にしっかりと打ち合わせをすることが大切です。
予算に対しての調整を行う際は、基本設計・見積もりの段階で行いましょう。

また相場の価格を知るためにも、相見積もりをしておくことも大切です。

ココがポイント!

相見積もりする場合は、3社に依頼するのがオススメです!
2社だと比較に物足りませんし、4社だと打ち合わせに時間が取られすぎてしまいます。

とはいえ、相見積もりを行うハウスメーカーを探すのにも相当な手間がかかります。
相見積もりを正確に行うためにも事前にハウスメーカー選びを効率的にしませんか?

おうちキャンバスの「ハウスメーカー診断」では、予算感や理想の間取りを選択するだけで、全国の大手ハウスメーカー数十社の中からあなたにピッタリのハウスメーカーをご紹介します。

予算内で理想の家を建てるために、この「ハウスメーカー診断」を、ぜひ活用してみてください!

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費用を削るテクニックをご紹介!

後悔・不満のない家づくりを叶えるためには、こだわりたい設備の優先順位を決めておくことが必要です。
優先順位を決めるためのポイントは2つです。

毎日使用するものや、室内の温度など日々の住み心地に直結する部分は、優先順位を高く設定しましょう。
また、住み始めた後からでもリフォームやDIYで変更できる部分は、よほどこだわりがある場合を除き、優先順位を低くするとよいです。

それでは、それぞれ具体的にポイントを紹介します。

費用を削るポイント1:建物編

家の形状が複雑であればあるほど建物のコストがかかってしまいます。
逆に言うと、家の形、屋根、間取りをシンプルにすればするほどコストを下げることができます。

また、シンプルな形であればコストが抑えられるだけでなく、頑丈で長持ちし、住んだあとのメンテナンス費用まで抑えることができます。

シンプルな形にするには、以下の3つを見直すとよいです。

では、詳しく解説していきます!

床面積を減らす

費用を抑えるために最もシンプルで有効な方法は、床面積を減らすことです。

注文住宅の建築費用は「坪単価×床面積」が目安になります。
床面積を減らすことで、面積分の材料費や施工費を省くことができます。

とはいえ、これから暮らす家を小さくしてしまうことに対して、不安や抵抗のある人は多いでしょう。
その際には、家の大きさを重視するのか、大きさよりも叶えたい設備や仕様があるのかをはっきりさせておくと決めやすいです。

家の仕様を見直す機会に、自分たちの暮らしに家の広さはどのくらい必要なのか改めて面積の目安を考え直すのもよいでしょう。

床面積を減らすことは悪いことだけではありません。
面積を減らすことで家事動線が短くなり、掃除など日常の家事をラクにすることができます。
庭が増えることで、公園に行かなくても子どもたちが遊ぶことができたり、家庭菜園やガーデニングを楽しむことができるかもしれません。

「それでも床面積を減らすことは避けたい……。」その場合には、間取りを見直してみましょう。
現在考えている間取りが凹凸のある間取りであれば、可能な限り凹凸を減らし、シンプルで四角い形に抑えるとよいです。
同じ床面積であっても、外壁量が減ることで外壁材や下地材を減らすことができます。

屋根の形状を片流れ・切妻屋根にする

家の屋根にはさまざまな種類があります。
代表的なものに、寄棟(よせむね)切妻(きりづま)片流れ(かたながれ)などの種類があります。

寄棟屋根は形が複雑なため、部材と施工費が膨らみ、費用が高くなりがちです。
切妻屋根や片流れ屋根は形がシンプルなため、費用を抑えることができます。

中でも、片流れ屋根が最も費用を抑えることができます。
しかし、屋根の勾配によっては工事の際の足場の関係でコストが上がる場合もあるため、勾配は抑え気味にするとよいです。

住宅の形状を総2階建てにする

シンプルな形の方が費用を抑えることができるのは、家の外観であっても同じです。
1階と2階の形が違うものや、L字やコの字型の家は費用が高くなりがちです。

費用を抑えるためには、シンプルな箱型の家である、総2階建ての家にするのがオススメです。

総2階建ての家とは、複雑な凹凸がなく、各階の主要な柱の位置や間仕切り壁の位置が1階と2階で揃っているシンプルな形の家のことです。

家の形が凹凸のない箱型に近ければ近いほど、基礎や柱など構造部と屋根材が最小限で済み、工事の手間や部材のコストを抑えることができます。

総2階建ての家は、輪郭や壁の位置がそろい、梁や柱も規則正しく並んでいるため、非常に安定した構造になっています。
そのため、耐震性に優れており、防災の面でも安心です。

また、シンプルですっきりとしたデザインになるので周囲の街並みにも溶け込みやすいです。
シンプルすぎて物足りないと感じる場合は、外壁の色や窓を工夫するとアクセントをつけることができます。

費用を削るポイント2:内装編

毎日を過ごす室内だからこそ、後悔のない家づくりにしたいですよね。
予算内で満足する家づくりをするためには、自分たちの生活に必要かそうでないかを見極め、メリハリのある予算設定をすることが大切です。
内装の予算を見直す際には、以下の点に注意するとよいです。

では、それぞれ詳しく説明していきます!

和室をなくす

和室は洋室よりも構造が複雑で、造作が多く、特殊な建材が必要なため高くなりがちです。
和室にこだわりがない場合は、洋室の部屋にするだけで費用を抑えることができます。

編集ライター
編集ライター

「費用を抑えつつ和室を作りたい……」という場合は、リビングの一角に畳スペースを設けるなど、コストを抑える方法を検討してみてはいかがでしょうか?

バルコニーを小さくする

バルコニーが大きくなればなるほど、補強が必要になり費用もかさみます。
洗濯物を干すのであれば、バルコニーの幅は家族の人数×1m、奥行きは105cm程度あれば十分です。

また、バルコニーを設置したものの、ランドリースペースが一階にあり、2階のバルコニーは使用していないというケースも少なくありません。

バルコニーが必要かどうか、改めて検討してみてもよいでしょう。

階段をリビング内に設ける

階段をリビング内に設けることで、出入り口の建具や廊下を削減することができ、コストダウンすることができます。
また、外から帰ってきた子どもの様子をリビングから確認できるため、家族のコミュニケーションにもつながります。

窓の数やサイズを小さくする

窓を設置する数を減らしたり、窓の大きさを小さくすると、そのぶん費用を削減することができます。

また、窓の数を減らすことで断熱性の向上にもつながり、冷暖房費を抑えることもできます。
窓が少ないとプライバシーを守れる家にもなります。

とはいえ、窓がなければ光を取り込むことができず、暗い部屋になってしまいます。
日の当たり方や方角を意識して、適度に取り付けましょう。

ココがポイント!

オーダーのものや珍しいサイズの窓をつけると割高になってしまいます。
ハウスメーカーの標準採用の窓にすると割安になることが多いので、設計士に確認してみて下さい。

設備機器のグレードを下げる

設備機器とは、具体的にはキッチン、お風呂、洗面、トイレなどのことです。

中でも、キッチン・お風呂はコストの変動幅が大きいため、費用に関して見直すのであればこのふたつを見直すことがオススメです。

機能をしっかりと調べると、自分には過剰と思える機能が付いている場合もあります。
使用頻度や掃除面など、具体的な利便性をしっかりと見極め、適切なものを選ぶことが大切です。
省けるものがあったら、その分ほかのこだわりたいものに予算をまわせます。

また、設備機器の耐久年数は十数年程度のため、あとからリフォームをするのもよいですね。

費用を削るポイント3:外構編

外構費用の相場は建築価格の1割程度と言われており、意外とかさみます。

室内のリフォームに比べ、外構は後からでもかんたんに付け足すことができます。

また、家族でDIYするのもおすすめです。
例えば、外構のレンガを積む、人工芝を敷く、ウッドデッキを自分で買って設置するなど、DIYできる部分はたくさんあります。

オープン外構にする

オープン外構とは、隣地や道路との間に塀や門扉をつくらない外構のことです。

外構費用の多くは門扉やフェンスのため、これらを省くことで外構工事費を大幅に抑えることができます。

費用面だけでなく、オープン外構にすることで、不審者が隠れる場所が無くなり、空き巣被害などを防ぎ、防犯性を高める事が出来ます。

編集ライター
編集ライター

門扉やフェンスといった外構は、家に住み始めてからでも容易に付け足せる部分なので、外構が必要になれば付け足してもよいですね!

庭を自分達で整備する

庭づくりなどは自分たちでできるものの一つです。
タイルやウッドデッキなど、休日にDIYすれば工事費を抑えることができます。

費用を削らないほうがいい部分

家族みんなが毎日を快適に過ごすためには、費用を削らない方がいい部分もいくつかあります。

費用を削るべき部分・そうでない部分を判断するには、1日のうちにどれくらいそれに接しているかを考えることがオススメです。

家にいる間にずっと接しているもの、それは温度です。
どれだけ家の設備を整えても寒すぎたり暑すぎたりすると、住み心地の悪い家になってしまいます。
1年中快適に過ごす家にするために、窓や断熱材にはしっかりこだわりましょう。

また、家の外観の印象を大きく左右する外壁は、意外と掃除やメンテナンス費用がかかります。
手間を省くためにも、機能面から考えることが大切です。

窓のグレードは下げない

室内の気温は窓が大きく影響しており、室内が暑く・寒くなる原因は窓です。

窓の断熱性が下がると、気温変化が激しく住みにくい家になってしまいます。
温熱環境の良い家にするためには窓の断熱性能を高める必要があります。

予算オーバーを解消するために、窓のグレードを下げるのはできる限り避けましょう
また、ある程度のグレードの窓を採用することで、結露を抑えることもでき、冬場の掃除の負担を減らすこともできます。

断熱材にはこだわる

断熱材は、室内の温度を保つためにとても重要です。

断熱材を妥協してしまうと夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。
また、冷暖房効率が悪くなり、結果的に電気代の支出が増えてしまうこともあります。

毎日を快適に過ごすために、断熱材にはしっかりとこだわりましょう。

汚れにくい外壁にする

外壁は雨風にさらされるため非常に傷みやすいです。
そのうえ、範囲も広く、掃除を自力で行うのはとても大変なもの。

外壁費用を抑えすぎると傷みが早くなり、外壁改修工事や、メンテナンスが必要になる場合もあり、余計な出費になってしまうことも……。

そのため、外壁掃除の手間が減らせたり、劣化が遅くなる外壁を採用するとよいです。

たとえば、雨水で汚れを落とす親水機能のあるものや、太陽光で汚れを落とす光触媒の壁など、セルフクリーニング機能のある外壁がオススメです。

まとめ

この記事では予算オーバーへの対処法とこだわるべき部分のポイントについてお伝えしました。
あなたの家づくりに参考になるポイントは見つかりましたか?

予算内で理想の家づくりを叶えるためには、こだわりたい部分と妥協する部分をしっかり見極めることが大切です。

「予算内に収めたいけど、もうほかに削れそうな部分がない……」
とお悩みは、おうちキャンバスのオンライン相談(無料)で、現在のお悩みをくわしくお聞かせください。

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監修者コメント

たてまる
家づくり専門アドバイザー
たてまる

実際に注文住宅の見積もりの際、予算オーバーで悩む方はとても多いです。

一生に一度の注文住宅。後悔しないためにもこだわることもよいですが、将来を考えて堅実な予算設計をすることも大切です。
理想の家を建てるためにも、このサイトにある住宅メーカー診断や家づくりオンライン相談を活用して、ぜひあなたの家づくりの参考にしてくださいね!

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