【注文住宅】予算3,000万円で大満足の家を建てる方法|土地ありなしのケース別に解説

注文住宅を建てる際に、「住宅ローンを利用して、予算3,000万円で注文住宅を建てたい」と考える人は多いものです。
この記事では、過去に注文住宅を建てた人の平均金額から見る「予算3,000万円の家」の特徴や自由度、予算3,000万円で検討するべき価格帯のハウスメーカーを、土地代込み・土地代抜きそれぞれのケースで解説します。
記事の中では、予算3,000万円をオーバーすることなくオシャレで居心地の良い家を建てるコツや、一般的な頭金の金額についても解説します。
これからの家づくりのヒントにしていただければ幸いです。
それではまいります。

この記事の監修者

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は「はなまるな家を建てよう🌸」をモットーに、家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
予算3,000万円の家は高い?安い?注文住宅の全国平均金額は3,935万円【2023年10月最新】
国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によれば、注文住宅の平均購入価格は土地の購入も含めた場合で平均5,436万円、土地の購入を含めない場合で3,935万円とされています。(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|資金調達に関する事項より)
次の表は、フラット35の調査による、直近2年間の「注文住宅融資利用者の建築費の推移」です。
2021年 | 2022年 | |
---|---|---|
全国 | 3,569.7万円 | 3,715.2万円 |
首都圏 | 3,896万円 | 4,015万円 |
近畿 | 3,775.7万円 | 3,990万円 |
東海 | 3,650.4万円 | 3,788万円 |
その他の地域 | 3,368.7万円 | 3,502.3万円 |
(出典:令和5年8月4日 2022年度フラット35利用者調査)
地域によって差があるものの、全国的に3,000万円台後半で家を建てる人が多いことがわかります。
ここまででお伝えした全国の平均的な建築費用を踏まえて、改めて「予算3,000万円の注文住宅」がどのような家かまとめると、家としての機能や心地よさにくわえて、コストパフォーマンスも重視した「ローコスト〜ミドルコスト住宅」という立ち位置になるでしょう。
【おうちキャンバスWebアンケート】家づくりの「総額」は3,000万円〜6,000万円台がもっとも多い
おうちキャンバスが2022年に実施したWebアンケートでは、家づくりの総額は3,000万円〜6,000万円台がもっとも多い結果となりました。

家づくりでは、建物の建築費用以外にも「付帯工事費」や「諸費用」が加算されます。さらに土地探しから始める場合は「土地代」も必要になりますよね。
なので家づくりの予算を考えるときには、「建築費用(本体工事費)」と「総額」の違いをしっかりと押さえておきましょう。
家づくりの予算の決め方と、その計算方法についてもっとくわしく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▶注文住宅の予算を解説
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予算3,000万円で建てられる家の構造・仕様

最初にお伝えしておきたいのですが、「注文住宅で3,000万円かけるとこのような家が建つ」という原理原則は存在しません。
というのも、注文住宅とは、家の間取り・キッチンなどの住宅設備・室内ドアなどの細かい仕様を自由に決められる住宅のことを指します。
建築会社(ハウスメーカー・工務店)が定める値段設定や、施主の意向によって、仕上がりが大きく異なるため、「〇〇円かけたから、必ずこのような家ができる」とは断言できないのです。
なのでここからはあくまで参考程度にはなりますが、当サイトで2023年5月に実施したアンケート結果を参考に、「30坪前後の2階建て住宅」を建てた場合に主流となる家の仕様について解説します。

「30坪前後の2階建て住宅」は、3〜4人家族の30代夫婦が検討する、もっともスタンダードなサイズ感の住宅です。
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ここからは、予算3,000万円の家の構造・外装・内装・設備・間取りについて、3つのトピックに分けて解説します。
- 構造は過半数が「木造」
- 外装・内装・設備は「中グレード以上」
- 間取りは「3LDK、4LDK」
1. 構造は過半数が「木造」

3,000万円台の家の構造では、「木造」が多いことが挙げられます。
おうちキャンバスが実施したWebアンケートによると、2003年〜2023年の20年間で家を建てた人112人のうち、86人が木造、26人が鉄骨を選んでいることがわかりました。
約3分の2の人が木造の家を建てたことになります。
さらに2,000万〜3,000万円台(※百万円以下の桁を四捨五入)で家を建てた47人に限定して調べたところ、39人が木造、7人が鉄骨を選んでいることがわかりました。
つまり約3,000万円で家を建てた人のうち、約84%の人が木造を選択したということです。
木造と鉄骨それぞれのメリット
木造住宅は、鉄骨と比較して建築コストを抑えられる・壁の位置をずらすなどの細かい間取り変更が容易・断熱性と調湿性が高いといったメリットがあります。
一方で鉄骨住宅は、「鉄」を使っていることから地震に強い・ビルのような多層階を建てられる・高天井や大空間、大きな窓など開放感のある間取りが得意・施工品質が安定するといったメリットがあります。
木造と鉄骨、それぞれに違った良さがあるため、どちらを選ぶかは施主の価値観次第となります。
ただし実際に予算3,000万円で家を立てた人の多くが木造住宅を選んでいることからも、「木造メーカーを主軸に検討することで予算オーバーを防ぐことができる」と考えてよいでしょう。
木造と鉄骨それぞれのメリット・デメリットについてもっとくわしく知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
▶木造住宅と鉄骨住宅どちらがおすすめ?選び方を徹底解説
2. 外装・内装・設備は「中グレード以上」
下の画像は、2,000万円台、3,000万円台、4,000万円台それぞれの価格帯の家の特徴を簡潔にまとめたものです。

3,000万円の家を前後の価格帯と比較すると、「値段の割によい外装・内装・住宅設備を採用できる、中グレード以上の家」という立ち位置になります。
中グレード以上の仕様とは、具体的に次のようなイメージです。
- 外装材:
外壁材のグレード「サイディング」「タイル」のうち、グレードの高い「タイル」外壁を部分的に採用可能。 - 内装材:
床材のグレード「シート材」「挽板・突板」「無垢材」のうち、部分的に無垢材を使用した挽板・突板を採用可能。面積を限定すれば「無垢材」(本物の木)も採用可能。 - 住宅設備:
中グレード以上のキッチンやお風呂、洗面台、トイレ等を採用可能。
予算3,000万円の家は、テレビCMなどでよく見かけるモデルハウスのような「大豪邸」とは違うかもしれません。
しかし、部分的にこだわったオリジナルな家を建てられます。
たとえば、外壁にオシャレな岩肌のタイルを取り入れて、少しだけご近所と差別化したり、玄関やリビングの室内壁を木彫にして、自分だけのオシャレな空間を演出できます。
3. 間取りは「3LDK、4LDK」

予算3,000万円の家は、3LDKや4LDKの2階建て住宅が多いですが、金額で間取りが決まるというよりも、家族構成をもとに間取り設計をしている側面が強いと言えるでしょう。
もちろん、室内壁を減らしたほうが少ない建材で安く家を建てられますが、予算3,000万円の価格帯なら、趣味の部屋やウォークインクローゼット、吹き抜け、中庭、屋上といったこだわりの空間を1つ設けることも十分可能です。
希望の間取りを叶え、コストパフォーマンスの高い家を建てるには、ハウスメーカー選びが重要です。
なぜなら、同じ坪数・同じ間取りの住宅を建てても、ハウスメーカーによって金額がまったく違うからです。
ローコスト・ミドルコスト・ハイコスト帯それぞれのハウスメーカーを把握し、自分に合う会社を選びましょう。
予算3,000万円で検討するべき建築会社(ハウスメーカー)
予算3,000万円の家づくりでは、土地があるかないかによって建物にかけられる金額が変わります。
土地込み・土地無しそれぞれで検討するべき建築会社(ハウスメーカー)を順番に解説します。
- 土地込み:ローコスト〜ミドルコストメーカー
- 土地別:ミドルコスト〜ハイコストメーカー
1. 「土地込み」予算3,000万円の家づくりで検討するべきハウスメーカーはローコスト〜ミドルコストメーカー

現在土地を持っておらず、これから土地を探す場合、建物の建築費用を1,000万〜2,300万円程度に抑える必要があります(※あくまで参考です。建物工事費:土地代の比率は建築エリアにより異なります)。
土地込み3,000万円で家を建てる場合、工務店や中古住宅を視野に入れることもあるでしょう。それも1つの選択です。
ただしおうちキャンバスでは、信頼性の高い「大手ハウスメーカー」で家づくりを進めることを推奨しています。
理由としては、大手ハウスメーカーは保証が手厚く、建築基準法を遵守した家の施工実績が豊富です。
万が一欠陥住宅が出た場合も、すぐにネットニュースに掲載されるため、会社全体で対策が練られるといった安心があります(小さな地元の工務店や建築会社は、欠陥住宅が出ても有耶無耶にされやすく、さらに会社の倒産などのリスクも高いです)。
以上の理由から、ここでは土地込み3,000万円で検討するべき大手ハウスメーカーを紹介します。
建物の建築費用1,000万〜2,300万円で検討できる大手ハウスメーカーは次の通りです。
ハウスメーカー名 | 30坪2階建て住宅の参考価格(税込) | 坪単価めやす |
---|---|---|
アキュラホーム | 2,300万円〜 | 約76万円〜 |
アイ工務店 | 2,300万円〜 | 約76万円〜 |
ウィザースホーム | 2,200万円〜 | 約73万円〜 |
クレバリーホーム | 2,200万円〜 | 約73万円〜 |
桧家住宅 | 2,100万円〜 | 約70万円〜 |
アイフルホーム | 2,100万円〜 | 約70万円〜 |
ヤマト住建 | 2,100万円〜 | 約70万円〜 |
セルコホーム | 2,000万円〜 | 約66万円〜 |
アエラホーム | 1,900万円〜 | 約63万円〜 |
アイダ設計 | 1,900万円〜 | 約63万円〜 |
タマホーム | 1,700万円〜 | 約56万円〜 |
レオハウス | 1,700万円〜 | 約56万円〜 |
一建設(飯田グループHD) | 1,500万円〜 | 約50万円〜 |
オープンハウス | 1,300万円〜 | 約43万円〜 |
※ 上記の坪単価は建物の本体工事費であり、土地代、上下水道代、外構オプションといった費用は含まれません。
※ 当サイトでは「本体工事費」を元に坪単価を計算していますが、他のサイトでは、カーテンなどの内装工事やオプションを含めた総額を坪単価に含める場合もあります。
※ 同じ商品でも家を建てる場所(地価)によって坪単価が前後しますのでご注意ください。
上の表で紹介したハウスメーカーについてくわしく知りたい方は、次の記事をお読みください。
▶ローコスト系ハウスメーカー5選【資金計画書・内装写真あり】
▶中堅・ミドルコスト帯のハウスメーカー8選
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2. 「土地別」予算3,000万円の家づくりで検討するべきハウスメーカーはミドルコスト〜ハイコストメーカー

土地をすでに持っている・相続したという方は、予算3,000万円すべてを建物に充てられます。(※住宅建設では本体工事費だけでなく、水道管の引き込みなどの付帯工事費や、ローン手数料などの諸費用が発生します。そのため、厳密には建物に3,000万円すべてをかけることはできません。この章でお伝えする予算3,000万円は「土地以外のお金」と考えてください)
土地込み3,000万円で検討できる大手ハウスメーカーは次の通りです。
ハウスメーカー名 | 30坪2階建て住宅の参考価格(税込) | 坪単価めやす |
---|---|---|
三井ホーム | 3,100万円〜 | 約103万円〜 |
積水ハウス | 3,000万円〜 | 約100万円〜 |
ヘーベルハウス | 3,000万円〜 | 約100万円〜 |
スウェーデンハウス | 2,800万円〜 | 約93万円〜 |
パナソニックホームズ | 2,700万円〜 | 約90万円〜 |
住友林業 | 2,700万円〜 | 約90万円〜 |
セキスイハイム | 2,600万円〜 | 約86万円〜 |
ミサワホーム | 2,600万円〜 | 約86万円〜 |
大和ハウス | 2,600万円〜 | 約86万円〜 |
日本ハウスホールディングス | 2,500万円〜 | 約83万円〜 |
トヨタホーム | 2,500万円〜 | 約83万円〜 |
一条工務店 | 2,400万円〜 | 約80万円〜 |
住友不動産 | 2,400万円〜 | 約80万円〜 |
ヤマダホームズ | 2,300万円〜 | 約76万円〜 |
※ 上記の坪単価は建物の本体工事費であり、土地代、上下水道代、外構オプションといった費用は含まれません。
※ 当サイトでは「本体工事費」を元に坪単価を計算していますが、他のサイトでは、カーテンなどの内装工事やオプションを含めた総額を坪単価に含める場合もあります。
※ 同じ商品でも家を建てる場所(地価)によって坪単価が前後しますのでご注意ください。
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ハイコストメーカーでも予算3,000万円の家を建てることは可能
三井ホームや積水ハウスのような高価格帯のハウスメーカーは、建物だけで5,000万円以上かかることもあります。
しかしそのような高価格帯のハウスメーカーでも、予算3,000万円の家を建てることはじゅうぶん可能です。
上記で紹介した参考価格は、あくまで30坪2階建ての注文住宅の最低金額のめやすを示したものです。
標準仕様で家を建てた場合、世間的な平均金額よりも金額を抑えて家を建てられます。
ただし自由設計の注文住宅では、施主の希望により、キッチンなどの住宅設備のグレードを上げたり、オプションを際限なく追加することが可能です。
あなたが建てる家の仕様によっては、建築費用が予算3,000万円を超えてしまう可能性があることを頭に留めておいてください。
予算の上限をあらかじめ決めておき、メーカーが定めた標準仕様を軸に家づくりを進めれば、ハイコスト帯のメーカーの施工精度や手厚い保証はそのままに、予算3,000万円で良い家を建てられるでしょう。
「規格住宅」を視野に入れるとさらに選択肢が広がる
三井ホームや積水ハウスのような高価格帯のハウスメーカーでも、各ハウスメーカーが販売する「規格住宅」を選べば、建築費用を抑えて満足度の高い家を建てられます。
実は今、大手ハウスメーカーが続々と「規格住宅・セミオーダー住宅」を発売しているのです。
規格住宅とは、ハウスメーカーが提示する豊富なプラン・設備の中から、好きなものを組み合わせて選択する住宅です。
従来よりも建築費用を抑えて、短い期間で家を建てられることから、20〜30代の共働き世帯を中心に人気が高まっています。
規格住宅は、完全自由設計の注文住宅と比べて、間取り・仕様の自由度がやや下がります。
しかし大手の設計技術や手厚い保証はそのままに、人気の高い間取りや内装・外装、設備をカスタムできるため、かえって手間が省けてよいという人も多いのです。

「注文住宅には憧れるけれど、部屋ごとの坪数やドアノブの色、カーテンの留め具といった細かい仕様をすべて、自分で決めるのは大変そう。それよりも、予算を抑えて、人気のプランの中から間取りやデザインを選びたい」という方は、注文住宅よりも規格住宅のほうが価値観に合っているかもしれません。あわせて検討してみてくださいね。
大手ハウスメーカーが販売する規格住宅についてくわしく知りたい方は、次の記事をお読みください。
▶規格住宅ハウスメーカー10社解説
自分に合うハウスメーカーがすぐにわかる「住宅メーカー診断(無料)」では、好きな外観やインテリアを選び、簡単な質問に答えるだけで、自分に合うハウスメーカーと予算感がわかります。こちらもぜひ活用してくださいね。

予算3,000万円を無駄にしない、賢いハウスメーカーの選び方
一生に一度の家づくりを成功させるために、もっとも重要なのが「ハウスメーカー選び」です。
ハウスメーカーは日本全国に数万社存在します。
しかし1社ごとに価格や保証に対する考え方、企業理念、家に対する価値観がまったく異なるため、注意が必要です。
もしも最初に自分の価値観やライフスタイルに合ったハウスメーカーを選ぶことができれば、気の合う営業担当とともに、間取り・デザイン・快適性すべてに大満足の、いざというときに家族を守れる頑丈な家を建ててもらえます。
一方でハウスメーカー選びに失敗すると、予定通りに家づくりが進まなかったり、予算を大幅にオーバーしたり、建てたあとで不便な点に気付いたりと、大金をかけたにもかかわらず、その後一生後悔を抱えることになってしまいます。
あなたに合ったハウスメーカーを選ぶために、絶対に押さえていただきたいポイントが2点あります。
1. 第三者の意見を参考にする

ハウスメーカー選びでは、営業マンのセールストークだけでなく、「第三者の意見を参考にする」ことをオススメします。
というのも、住宅展示場に行くと、各ハウスメーカーの営業マンが口々に自社の魅力を宣伝し、ときには他のメーカーの悪口を言ってきます。
その結果、「ハウスメーカー選びのために展示場に足を運んだのに、何を信じればいいかわからなくなった」と迷走してしまうことも。
営業マンは基本的に、自社のよいところしか言いません。
そのため、あなたと営業マンの間で話を完結させるのではなく、第三者の話を聞くことが大切なのです。
第三者の意見の参考としてご検討いただきたいのが、おうちキャンバスの「オンライン相談」です。
当サイトのオンライン相談では、日本の大手ハウスメーカーにくわしい住宅アドバイザーが、各ハウスメーカーの理念や特徴、ご予算に合う平屋の建て方について、くわしく解説します。
所要時間は約50分、参加費用は無料です。
お手持ちのスマホから、ご家族・お子様とご一緒にご参加いただけます。
詳細は下記のボタンからご確認ください。
2. 家づくりを親身に支えてくれる営業担当がいる会社を選ぶ

家づくりを成功させるカギは、顧客目線で親身に寄り添う、優秀な営業担当と出会うことです。
営業担当は、あなたの家づくりを支える心強い味方。
もしも優秀な営業担当は出会えた場合、営業担当はあなたの希望を叶えるために、土地探しや住宅ローン、間取り設計、施工を担当する大工さんへの気配り、その後のアフターフォローも含めて、寝る間も惜しんで一生懸命頑張ってくれるでしょう。
一方で、優秀な営業担当に出会えなかった場合、「電話・メールの返信が遅い(社会人として疑問を持つ対応)」「こちらの質問に答えてもらえない」「前回の打ち合わせで言っていたことが無かったことになっている」などのトラブルが発生する可能性があります。
とはいえ、住宅展示場で親身な営業担当と巡り合うのは、なかなか難しいものですよね。
そこで当サイトでは、ご希望の方に限り、各ハウスメーカーの優秀な営業担当の紹介を行うことにしました。
ご希望の方は、オンライン相談の事前アンケート、もしくは無料相談の途中で「営業担当を紹介してほしい」とお申し付けくださいね。
注文住宅の費用を3,000万円以下に抑える方法【知らないと1,000万円以上の損】
ハウスメーカーを1〜3社に絞ったあとは、いよいよ1社と契約。そして間取り設計、という流れで、本格的な家づくりがスタートします。
予算を3,000万円以内に収め、満足度の高い家を建てるために、次の5つのポイントを絶対に抑えてください。
- 土地と建物どちらに比重を置くか決めておく
- 室内壁の枚数を必要最低限に抑える
- 「総二階」を意識する
- 車庫や倉庫は家の外に取り付ける
- 照明・カーテン・外構を施主支給する
知らないと1,000万円以上の損失につながる重要なポイントについて、1つずつ順番に解説します。
1. 土地と建物どちらに比重を置くか決めておく

すでに土地を持っている方には、この章を読み飛ばしていただきたいのですが、家づくりでは、「駅近などの便利なエリアか」「閑静な住宅街、郊外の広いエリアか」によって、地価が大幅に異なります。
都心部や駅に近いエリアは通勤・通学に便利ですが、そのような人気の土地は40坪程度で2,000万〜6,000万円にのぼることも。
一方で郊外の土地は、会社への通勤や子どもの通学には少し不便になりますが、駅から数メートル離れるだけで、地価が2千万円以上安くなることをご存知でしょうか。
さらに現代では働き方が多様化し、リモートワークが増えていますよね。
「一生このオフィスに通勤する」と思っていても、将来的に転勤・転職する可能性が無いとは言い切れません。
子どもも同様に、いずれ学校を卒業すれば通学は不要になります。
毎日15分歩くだけで好きに使えるお金が増え、健康と節約、両方が実現できると考えれば、必ずしも都市部や駅に近いエリアに居を構える必要はないかもしれませんね。
以上を踏まえて、自分と家族にとって1番良い立地はどこなのか、土地代と利便性の優先順位をもう一度考えてみてください。
2. 壁の枚数を必要最低限に抑える

建築費用を抑えて良い家を建てるには、室内壁(部屋と部屋を仕切る壁)の数を減らすことが効果的です。
構造上必要な室内壁を沢山つくってしまうと、将来的にリフォームすることになったときに、壁を取り外すことができません。
一方で、最初に構造材の数を少なく設計すれば、建築費用を抑えられます。
さらに壁の少ない大空間では、将来的な家族構成の変化による間取り変更にも柔軟に対応できます。
現在は「可動間仕切り」といって、箪笥やパネル式の取り外し可能な壁も販売されています。
可動間仕切り壁は防音や遮光に配慮する必要がありますが、費用を抑えて、好きなタイミングで取り外しできる点が大きな魅力となります。
3. 「総二階」を意識する

間取り設計では、家全体を「総二階」と呼ばれる形状に近づけることを意識しましょう。
総二階とは、1階と2階が同じ形状の家のことです。
総二階の家は、凹凸の多い家(部分二階)よりも、外壁や屋根などの部材費を節約できます。
それだけでなく、上下階の壁や柱の位置をあわせることで耐震性能や耐久性能が上がり、地震に強く、雨漏りリスクの低い(※雨漏りリスクの有無は屋根の形状、具体的には谷樋の有無にも左右されます)家になります。
費用を抑えて家を建てる場合、家の強度を高められる総二階がオススメです。
4. 車庫や倉庫は家の外に取り付ける

住宅展示場には、土間収納や広いシューズクローク、ビルトインガレージといった魅力的な設計の家が立ち並んでいます。
施主の趣味やライフスタイルにあわせて自由に設計できる点が、注文住宅の最大の魅力ですよね。
しかし限られた予算の中で良い家を建てるためには、車庫や倉庫を「家の外」に取り付けることを検討したほうが良いでしょう。
というのも、土間収納やシューズクローク、ビルトインガレージを室内に設けてしまうと、そのぶん居住スペースが狭くなり、坪単価が上がります。
もちろん、土間収納やシューズクローク、ビルトインガレージを室内に設けることで、生活の質が向上する・防犯性が上がるといったメリットがあることは確かです。
しかし土間収納やシューズクローク、ビルトインガレージを室内に設けると、床面が土間で寒いにもかかわらず、床の断熱材が入った暖かい空間と同じ金額が発生します。
設計のメリット・デメリットを加味して、じっくりと検討しましょう。

土間収納やシューズクローク、ビルトインガレージを室内に設けない場合のオススメの方法として、住居と適切な距離を確保できる「物置(倉庫)」や「別棟ガレージ」を採用すれば、土間収納やビルトインよりもずっと安価に、固定資産税がかからない収納・ガレージスペースをつくることができます(※外構の一部という扱いになります)。
地価が高いエリアでは土間収納やビルトインガレージを採用したほうが安上がりになることもある
ただし土間収納やビルトインガレージは、土地を大きく買う必要がないため、地価が高いエリアに家を建てる方にとっては大きなメリットとなります。
つまり、建築費用が上がったとしても、「土地代のほうが高い」という場合は、逆にお得になることがあるのです。
都心部の狭小地など、どうしても室内に収納・駐車スペースが必要だという方は、(しっかりとコスト比較をした上で)迷わず土間収納やビルトインガレージを選択してくださいね。
5. 照明・カーテン・外構を施主支給する

ハウスメーカーとの打ち合わせでは、照明やカーテン、外構などのカタログを渡され、そのままハウスメーカー経由で商品を購入・施工を依頼する人が多いです。
しかしハウスメーカーが提案する照明や外構は普通に購入するよりも割高のため、「施主支給」を選択する人が増えています。
施主支給とは、施主自らが商品や材料を購入し、大工さんに施工(取り付け)してもらうことです。
施主支給できるものの例として、照明、カーテン、外構のほか、インターホン、家具、トイレのペーパーホルダー、エアコン、IH・ガスコンロ、タオルハンガー、ミラー、洗面化粧台、表札、ポストなどが挙げられます。

流れとしては、インスタグラムなどのSNSでオシャレな外観や内装を調べて、楽天などのネット通販で購入。工事が必要な場合は大工さんに交渉するイメージです。もしくは、家が完成したあとで照明やカーテンを自分で取り付けましょう。施主支給により、費用を大幅に節約できます!
施主支給では3つのポイントに注意する(対応可能か・商品の納期・工事の種類)
あなたが選んだハウスメーカーが施主支給に対応しているかどうか、必ず事前に確認してください。
商品が届く日時と工事のタイミングを合わせるために、納期の確認と、施工可能な商品の種類、工事費用の確認も忘れずに。
照明やカーテン、化粧洗面台、エアコンを施主支給する場合は、照明の施工タイプ(引っ掛けシーリングか埋め込み照明かなど)、カーテンレールの取付下地、給排水管の位置、室外機の位置なども相談してくださいね。
以上、注文住宅の費用を3,000万円以下に抑える方法を5つ紹介しました。
注文住宅の予算オーバーを防ぐ方法について、さらにくわしく知りたい方は、次の記事をお読みください。
▶【注文住宅】予算オーバーを解消するポイント3選
予算3,000万円に抑えておしゃれで居心地のいい家を建てる方法
家づくりでは、玄関、LDK、主寝室、子ども部屋、収納、ランドリールーム、トイレ・お風呂、趣味の部屋など、こだわりたい場所がたくさん出てくると思います。
さらに打ち合わせの席では、住宅設備のグレードアップや畳、小屋裏、オシャレな階段や空調設備など、営業担当が様々なオプション(標準の設備ではなく、追加費用が発生する仕様)を提案してきます。
「打ち合わせの中であれもこれもとオプションを追加して、予算オーバーしてしまった」という人は多いものです。
とはいえ、せっかく家を建てるのに、オプションがまったく無いのも味気ないですよね。
予算3,000万円を最大限に活かして、おしゃれで居心地のいい家を建てるには、次の2つのポイントを意識してください。順番に解説します。
- 人が集まる場所にお金をかける
- 断熱材や屋根材・外壁材にお金をかける
1. 人が集まる場所にお金をかける

限られた予算でおしゃれな家を実現するには、人が集まる場所にお金をかけることを意識してみてください。
たとえば、お客さまの目に触れる玄関や、家族が集まるLDKなどです。
玄関やLDKの照明を工夫したり、室内壁を部分的に石貼りや木彫にすることで、高級感が増し、リラックスできる空間に仕上がります。
家づくりの打ち合わせでは、ついつい趣味の部屋や収納空間にこだわりたくなります。
しかし使用頻度の低い空間にお金をかけても、将来的に「誰も使っていない部屋にお金をかけて、無駄にしてしまった」という後悔が生まれがちです。
人が集まる場所にお金をかけることで、おしゃれで独自性のある家に仕上がります。
2. 断熱材や屋根材・外壁材にお金をかける

居心地のよさ(快適性)を向上させるためには、断熱材・屋根材・外壁材にお金をかけましょう。
壁の中の断熱材は、内装や室内壁(※構造上必須ではない壁に限る)とは異なり、建てた後で変更するのが難しい部分です。
断熱材のグレードを上げることで、夏涼しく冬暖かい家になり、ヒートショックなどの健康被害を防ぐことにもつながります。
さらに屋根材や外壁材のグレードを上げることで、家を長持ちさせるための塗装や葺き替えといったメンテナンスの頻度を下げられます。
一例として、よくあるスレート屋根とサイディング外壁の戸建てでは、10〜15年に1度、足場代を含め100〜150万円程度の塗装費用が必要になります。
名称 | メンテナンス周期 | 30坪2階建てのメンテナンス費用めやす | |
---|---|---|---|
屋根 | スレート屋根 | 10〜15年に1回 | 約50万円(塗装) |
25〜40年に1回 | 約60〜100万円(カバー工法、葺き替え) | ||
ガルバリウム鋼板 | 15〜20年に1回 | 約40万円(塗装) | |
30〜65年に1回 | 約60〜100万円(カバー工法、葺き替え) | ||
瓦屋根 | 15〜20年に1回 | 約100〜250万円(カバー工法、葺き替え) | |
外壁 | サイディング外壁 | 10〜15年に1回 | 約50〜100万円(塗装+補修) |
タイル外壁 | 10〜15年に1回 | 約50万円(目地の補修) |
このようなメンテナンスにかかる費用(家を長持ちさせるためのランニングコスト)は、最初にグレードの高い屋根材・外壁材を選ぶことで、メンテナンスの頻度を下げ、美しい状態を長く保つことができます。
初期費用の安さをとるか、将来的なメンテナンス費用を抑えるか、検討してみてくださいね。
最後に、3,000万円の家を建てる場合に必要な頭金について解説します。
予算3,000万の家、頭金の割合は0円〜600万円が一般的

予算3,000万円で家を建てる場合、必要な頭金は0円〜600万円程度。
つまり、総額の0〜20%ほど用意するのが一般的です。
そもそも「頭金」とは、住宅購入に必要な総額からローン借り入れ分を差し引いたお金のことです。
頭金の額が多ければ多いほど、住宅ローンの借り入れが少なくて済みます。
たとえば物件価格に対して満額の融資を得る「フルローン」を組んだ場合、頭金は0円になります。
ちなみに「頭金」と混同しやすい言葉に「自己資金」がありますが、自己資金とは、ハウスメーカーとの仮契約から住宅の引渡しまでの間に支払う現金のことです。
自己資金は、家づくりの頭金と諸費用などに充当されることが多いです。
新築+土地の場合、自己資金割合は約30%(全国平均)
国土交通省の調査によると、令和4年度に注文住宅を建てた人のうち、住宅の建築にあたって土地を購入した世帯において、住宅建築資金と土地購入資金をあわせた購入資金の総額、自己資金、自己資金比率はそれぞれ以下の通りでした。
購入資金の総額 | 自己資金 | 自己資金比率 | |
---|---|---|---|
土地を購入した注文住宅新築世帯(建物+土地) | 5,436万円 | 1,665万円 | 30.6% |
新築世帯(建物のみ) | 3,866万円 | 1,023万円 | 26.5% |
建て替え世帯(建物のみ) | 4,487万円 | 2,093万円 | 46.7% |
分譲戸建住宅の取得世帯 | 4,214万円 | 1,160万円 | 27.5% |
※全国の平均金額(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|資金調達に関する事項より)
自己資金は「手出しゼロ(実質0円)」がオススメ
おうちキャンバスが推奨する「自己資金から支払うお金」は、土地の手付金(土地代金の10%)と建物の契約金(約100万円)の2種類です。
ただし最初に出した契約金もローン実行時、それもローンに入れて手元に戻すことが可能です。
つまり「実質手出しゼロ」となり、これが1番オススメの方法です。

一般論として「家を建てるなら、自己資金は総予算の20%」と考える人が多いですが、それは昔の話です。
今は超低金利の時代なので、「自己資金100万〜200万円ほどで家を建てる」という方が増えています。
贈与が見込める方はもらった方が節税になる
省エネ等住宅を建てる場合は贈与税が1110万円まで非課税になります(※2023年12月31日まで)。
親からの贈与が見込める方は、もらった方が節税になります。
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家づくりの総額・頭金・自己資金のバランスは、施主(あなた)の世帯年収、親からの贈与の有無、建てる家の仕様によって、1番得する配分が異なります。
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▶おうちキャンバスの家づくり相談会をオススメする5つの理由
まとめ
この記事では、予算3,000万円で家を建てる場合の家の仕様と注意点を解説しました。重要なポイントは、次の3点でしたね。
- 予算3,000万円で家を建てる人は木造・中グレード以上の内装や設備・3〜4LDKの間取りを選ぶことが多い
- 予算3,000万円で家を建てる場合、土地込みか土地別かによって建物にかけられる金額が変わる
- 予算3,000万円の家、頭金は0円〜600万円が一般的
記事の中では、予算ごとに検討するべきハウスメーカーも紹介しました。
気になるハウスメーカーは見つかりましたか?
「ハウスメーカーの特徴や選び方についてもっとくわしく知りたい」という方は、こちらの記事をどうぞ。
▶【プロに聞く】満足のいくハウスメーカーの選び方!4タイプ比較表あり
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!
担当者コメント
これまではハウスメーカー選びのために住宅展示場に足を運ぶ人が多かったのですが、そのような人は年々減少しています。
無料家づくり相談の詳細はこちらというのもモデルハウスでは、たまたまその場にいて対応した営業マンが、お客さんの家づくりの担当になってしまいます。
この現状は「営業マンガチャ」と呼ばれ、嫌がる人が増えています。なのでここ数年は、スマホやPCで情報収集をしてハウスメーカーを選ぶことが主流になっているのです。
そのような背景を踏まえて、おうちキャンバスでは、専門アドバイザーがあなたに合うハウスメーカーを診断する「オンライン相談(無料)」を行っています。
ご希望の方には、親身に寄り添う営業担当も紹介します。
家づくりの進め方の解説や、万が一営業担当が合わなかった場合のチェンジも承っておりますので、お気軽にご相談くださいね。