40坪 注文住宅の相場はいくら?ハウスメーカー20社以上の価格帯・間取り例を徹底解説

「40坪の注文住宅って、一体どれくらいの広さで、どのような暮らしが実現できるんだろう?」
「予算はどのくらい見ておけば安心?30坪と比べて、何がどう変わるの?」
マイホームを考え始めると、具体的な広さや費用、そしてそこで叶う暮らしへの期待と疑問が次々と湧いてきますよね。
とくに「40坪」という広さは、ゆとりある生活をイメージさせますが、建てる際の相場はいくらで、実際の間取りや部屋数はどうなのか、具体的に知りたい方も多いのではないでしょうか。

こんにちは! 住宅アドバイザーのたてまるです。 この記事では、後悔しない40坪の注文住宅づくり、とくに相場・間取り・コストダウン術について、徹底解説します!
リアルな相場情報から、家族みんなが笑顔になる間取りのアイデア、そして賢く費用を抑える秘訣まで、知りたい情報をギュッと詰め込みました。
「40坪で建てて本当に良かった!」そう心から思える家づくりに向けて、ぜひこの記事をあなたの羅針盤としてご活用ください。
今すぐ40坪の家の条件や予算感・住宅メーカーを絞り込みたい方に向けて、「住宅メーカー診断」もご用意しています。
希望のデザインや間取り、サイズ感を選ぶと、あなたの家づくりの方向性とピッタリのハウスメーカー3社がおうちキャンバス公式LINEから届きます。 ぜひチェックしてみてくださいね!
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家づくり専門アドバイザー

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。著書『図解でわかる! 理想の家づくり 超入門』発売
【徹底調査】40坪 注文住宅のリアルな相場!建物本体・土地・総額はいくら?

40坪の注文住宅を建てるための具体的な費用を、建物本体価格、土地の購入資金、そして気になる総額まで、最新の相場情報とともにお答えします。
建物本体の平均価格はズバリ約3,000万円から4,800万円!価格帯別の特徴とは
40坪の注文住宅の建物本体にかかる平均的な価格は、おおよそ約3,000万円から4,800万円(坪単価80万円から120万円のハウスメーカーで新築した場合)がひとつのめやすとなります。
おうちキャンバスが2025年に実施した注文住宅Webアンケートでも、延床面積40坪前後の注文住宅を建てた方の平均金額は、本体工事費で約3,145万円から4,406万円という結果になりました。
仮に建物本体価格を3,800万円、土地購入資金を2,000万円とすると、単純計算で総額5,800万円となります。
これに加えて、忘れてはならないのが「諸費用」です。
諸費用とは、登記費用、住宅ローン手数料、火災保険料、印紙税、不動産取得税、引っ越し費用など、建物や土地の代金以外にかかる費用のことで、一般的に総額の5%から10%程度を見込んでおく必要があります。
つまり、先ほどの総額5,800万円の家づくりの場合、諸費用だけで約290万円から580万円が別途かかる可能性があるのです。
土地の平均購入資金は1,929万円!エリア別傾向と予算の立て方
40坪の注文住宅を建てるうえで、建物本体と同じくらい大きなウェイトを占めるのが土地の購入費用です。
全国的な平均で見ると、注文住宅用の土地取得費用は約1,500万円から3,000万円程度がめやすとされています。
令和5年度の土地購入資金は、全国平均で1,929万円、三大都市圏平均で2,813万円となり、年々上昇傾向にあります(参照:令和5年度住宅動向調査報告書|国土交通省より)。
ただし、土地の購入資金はエリアによって驚くほど大きく変動します。
- 都市部(東京23区や政令指定都市の中心部など):
土地価格が非常に高く、40坪の家を建てるための土地だけで数千万円以上かかることも珍しくありません。場合によっては建物価格を上回ることもあります。
- 郊外(都市部のベッドタウンなど):
都市部よりは手頃になりますが、利便性の高い駅周辺などは依然として高めです。広さや駅からの距離など、何を優先するかで価格が大きく変わります。
- 地方:
比較的土地価格は抑えられますが、インフラの整備状況や生活利便性なども考慮する必要があります。
土地の予算を立てる際は、まず希望するエリアの土地相場を不動産情報サイトなどでリサーチすることから始めましょう!
そのうえで、土地の広さだけでなく、形状、日当たり、前面道路の幅、インフラ(上下水道、ガスの種別など)の整備状況なども価格に影響するため、総合的に判断する必要があります。ハウスメーカーの営業担当者と協力して、建てたい家に合う土地を探すのも有効です!
衝撃!土地込みの平均総額は5,000万円以上!?予算オーバーを防ぐ資金計画術
これらを考慮すると、40坪の注文住宅の土地込み総額は、約5,000万円から7,000万円、それ以上になるケースも十分に考えられます。
令和5年度の国土交通省の住宅市場動向調査書でも、建物+土地を合わせた購入資金の総額は全国平均で5,811万円、三大都市圏平均で6,989万円でした。
実際におうちキャンバスWebアンケートでは、次の施工費用で建てた方がいらっしゃいました。

2024年延床36.5坪で積水ハウスの「シャーウッド」新築、本体工事費3,500万円、総額6,500万円

2023年延床34坪でパナソニックホームズの「カサート」新築、本体工事費3,800万円、総額5,200万円

2020年、延床40坪で一条工務店の「i-smart」新築、本体工事費3,200万円、総額5,000万円
「思ったより高い!」と驚かれた方もいるかもしれません。
ただし、これはあくまで平均であり、選択するハウスメーカーや工務店、仕様、設備のグレードによって大きく変動します。
40坪の家を安く建てるには?ハウスメーカー選びの松・竹・梅
上記の金額は、ハウスメーカーの中でもローコストからミドルコスト帯のメーカーの注文住宅、あるいはハイブランド帯のメーカーの規格住宅や建売住宅で実現できる価格帯です。
一般的に、ハウスメーカーは価格帯によって以下のような特徴があります。
- ローコスト帯(坪単価60万円から80万円程度):
シンプルなデザインや間取り、規格化された仕様・設備を選ぶことでコストを抑えます。こだわりたい部分とコストをかける部分のメリハリをつけることが重要です。建物本体価格は、約2,400万円から3,200万円程度がめやすになります。
- ミドルコスト帯(坪単価80万円から100万円程度):
多くの人が選ぶ価格帯で、デザインや性能、設備のバランスが良いのが特徴です。ある程度の自由度もあり、こだわりも反映しやすいでしょう。建物本体価格は、約3,200万円から4,000万円程度がめやすです。
- ハイブランド帯(坪単価100万円から120万円以上):
高品質な建材や最新設備、複雑なデザインや間取り、高い住宅性能(断熱性・耐震性など)を追求できます。自由設計の幅も広く、理想をとことん追求したい方向けです。建物本体価格は、約4,000万円から4,800万円以上となることもあります。

おうちキャンバスの家づくりオンライン相談に参加された方の中には、性能とコストのバランスがいいミドルコストのハウスメーカーを選ぶ方も多いです。
それ以外にも、長年の実績をもつハイブランドメーカーの規格住宅や、土地代を抑えてこだわりの注文住宅を実現される方もいらっしゃいますよ!
ハウスメーカー選びと資金計画でお悩みの方は、ぜひお気軽に無料家づくりオンライン相談にご参加ください!
主要ハウスメーカー20社以上!坪単価から見る40坪の概算費用一覧
理想の家づくりを実現するためには、どのハウスメーカーや工務店を選ぶかが重要です。
ここでは、人気ハウスメーカーの坪単価を比較し、40坪の家を建てた場合の概算費用をシミュレーションします!
坪単価だけでは見えない諸費用も含めた金額をお伝えするので、総額をイメージしていただければと思います。
ハウスメーカー名 | 注文住宅の 坪単価めやす |
40坪2階建て 注文住宅の 建物金額+ 諸費用めやす (2025年6月時点) |
|
---|---|---|---|
ローコスト | タマホーム | 71.1万円 | 2,844万円 |
彩ハウス | 70万円 | 2,800万円 | |
パパまるハウス | 68.4万円 | 2,736万円 | |
アイフルホーム | 67.32万円 | 2,693万円 | |
一建設 | 66万円 | 2,640万円 | |
ヘルシーホーム | 66万円 | 2,640万円 | |
アイダ設計 | 64.94万円 | 2,598万円 | |
オープンハウス | 60万円 | 2,400万円 | |
ミドルコスト | 日本ハウスHD | 99.6万円 | 3,984万円 |
ウィザースホーム | 95.8万円 | 3,832万円 | |
住友不動産 | 95.2万円 | 3,808万円 | |
アイ工務店 | 93.4万円 | 3,736万円 | |
クレバリーホーム | 91.5万円 | 3,660万円 | |
ヤマト住建 | 91.1万円 | 3,644万円 | |
桧家住宅 | 90万円 | 3,600万円 | |
アエラホーム | 85.4万円 | 3,416万円 | |
セルコホーム | 81.3万円 | 3,252万円 | |
アキュラホーム | 74.6万円 | 2,984万円 | |
ヤマダホームズ | 72.4万円 | 2,896万円 | |
ハイブランド | 三井ホーム | 130.2万円 | 5,208万円 |
ヘーベルハウス | 128.7万円 | 5,148万円 | |
積水ハウス | 140.1万円 | 5,604万円 | |
住友林業 | 119.1万円 | 4,764万円 | |
大和ハウス | 116.1万円 | 4,644万円 | |
パナソニックホームズ | 113.4万円 | 4,536万円 | |
三菱地所ホーム | 110.1万円 | 4,404万円 | |
スウェーデンハウス | 107.3万円 | 4,292万円 | |
一条工務店 | 107.3万円 | 4,292万円 | |
セキスイハイム | 102.3万円 | 4,092万円 | |
ミサワホーム | 100.1万円 | 4,004万円 | |
トヨタホーム | 99.8万円 | 3,992万円 |

1点、注意として、各ハウスメーカーの坪単価は、注文住宅の仕様やデザイン、採用する設備によって大きく変わります。
一般的に、ローコスト住宅を提供するハウスメーカー:建築費用が安い。
デザインや間取り、性能、保証の手厚さにこだわるハウスメーカー:建築費用が高い、という傾向があります。
おうちキャンバスのハウスメーカー診断では、主要なハウスメーカー20社以上の中から、好みのデザイン・条件に合うメーカーを3社ピックアップし、LINEにお届けします。
40坪の家を建てた場合の概算費用をシミュレーションできるだけでなく、建築費用だけでなく、各社の特徴や強みも紹介します! ぜひタップして、自分に合ったメーカーを見つけてくださいね。
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大手?地元工務店?40坪の家づくり、あなたに合う依頼先の選び方
ハウスメーカーと地元工務店、どちらを選ぶかによって、家づくりの進め方や費用、デザインの自由度などが異なります。
特徴 | |
---|---|
大手ハウスメーカー |
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地元工務店 |
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あなたの予算、デザインや間取りの好み、引っ越し時期、重視するポイントによって適切な住宅メーカーが変わります。
住宅メーカー選びでは、複数の会社に見積もりを依頼し、担当者との相性や提案内容を比較検討することも大切です。
「自分に向いているのが、大手なのか地元工務店なのか知りたい」という方は、おうちキャンバスの家づくりオンライン相談(無料)をどうぞ。
家づくりの知識豊富なアドバイザーが、希望の条件をヒアリングし、価値観の合う住宅メーカーを紹介します。 コラムには掲載していない地域密着型の住宅会社もお伝え可能です。ご希望の方には、優秀な営業担当者もセットで紹介するため、ぜひご検討くださいね。
40坪の家はどのような人に最適?30坪との違いでわかる理想の暮らし
40坪の注文住宅は、一般的に3人から5人の家族がゆったりと暮らせる広さと言われています。
国土交通省の居住面積水準設定の考え方でも、4人+未就学児童1名に必要な広さは最低16坪、できれば約32坪(都市型)から約41.6坪(郊外の水準)とされています。
しかし、数字だけではイメージしにくいかもしれません。
そこで、40坪の家がもたらす「ゆとり」の具体的な意味と、それがどのような家族構成やライフスタイルにフィットするのかを掘り下げていきます。
また、30坪の家と比較することで、40坪ならではの魅力や可能性をより明確にしていきます。
40坪で実現できる「ゆとり」とは?家族構成・ライフスタイル別のメリット解説

40坪の家が提供する「ゆとり」とは、単に部屋が広いだけではありません。
家族それぞれがプライベートな空間を確保できること、十分な収納スペースによって生活空間がスッキリと保たれること、そして家族が集まるLDKが開放的で居心地の良い場所になることなど、多岐にわたります。
- 4人家族の場合:たとえば、夫婦と子ども2人であれば、子ども部屋をそれぞれ確保しつつ、主寝室にもゆとりを持たせることが可能です。
- さらに、来客用・もしくは将来の寝室としても使えるリビング横の和室や、夫婦の趣味を楽しむための書斎やアトリエといったプラスアルファの空間も夢ではありません。
- 5人家族の場合:1階と2階の用途をわける・将来の家族構成の変化を考えた設計にするなど、工夫次第で快適な住まいを実現できます。
- 3人家族の場合:在宅ワークが中心の方にとっては、仕事に集中できる独立したワークスペースや、子どもを見守りながら仕事も進められるカウンタースペース、階段横のファミリーファイブラリーなどを設けやすくなります。
- 来客が多い場合:友人を招いてホームパーティーを開くのが好きな方なら、広々としたLDKや、リビングから外に出られるウッドデッキが大活躍するでしょう。
- 二世帯住宅:親との同居や、将来的な介護を視野に入れている方にとっても、40坪の家は現実的な広さとゆとりを両立したサイズ感です。

このように、40坪の家は、家族の成長やライフスタイルの変化にも対応しやすいというメリットがあります!
30坪では諦めていたアレもコレも!40坪だから叶う夢の空間活用術

もしあなたが以前に30坪程度の家を検討したことがあるなら、
「もう少し収納が欲しい」
「やっぱり独立した書斎が欲しかった」
「LDKが手狭に感じるかも…」といった思いを抱いたかもしれません。
40坪の広さがあれば、そうした30坪ではスペースの制約から諦めかけていた希望を叶えられる可能性がぐっと高まります!
- キッチン横に、食料品や調理器具をたっぷり収納できる大型パントリー(約1坪)
- 家事やお昼寝で役立つ、LDK横の畳スペース・小上がり和室(約1.6坪から3坪)
- 玄関脇に、靴だけでなくベビーカーやアウトドア用品も置ける土間収納・シューズクローク(約1.5坪など)
- リビングの一角に、子どもたちが勉強できるスタディーコーナー(幅120cmもしくは200cm×奥行き60cm、約0.1坪など)
- 家族みんなの衣類をまとめてしまえるファミリークローゼット(約1.6坪から2.2坪)
- テレワークにも活躍!おこもり感のある書斎(約1.5坪)
- 光と風を取り込み、アウトドアリビングも楽しめる中庭やウッドデッキ

必要不可欠なLDK+水回りと、生活や家事をラクにするスペース、そして夢が詰まったこだわりの空間をバランスよく配置して、理想の住まいをつくりましょう!
夢の暮らしを叶える!40坪の魅力が詰まった間取りアイデア【厳選事例5選】
40坪の注文住宅で、人気の高い間取り事例を5つ紹介します。
事例1:【4LDK・2階建て】家族みんなが快適!家事動線・生活導線を極めた工夫満載ハウス


こちらの間取りは、2階に4部屋の居室を設けた40坪4LDKの住まいです。
家事動線・生活導線を考えて設計されており、玄関から帰ってすぐにシューズインクロークからホールに上がり、コートかけ、そして独立した洗面スペースで手洗いが可能になっています。
24帖の広いLDKでは、配膳しやすいキッチン横並びダイニングや、畳コーナーで家族全員が思い思いにくつろげます。
さらに、ランドリールームを広くとることで、家族の衣類を乾燥・収納できるようになっています。
事例2:【3LDK+S・2階建て】趣味も仕事も諦めない!夢の書斎と大容量収納がある家


こちらの間取りは、40坪4LDK2階建ての間取りです。
1階のLDKを広くとり、収納を増やす代わりに、洗面スペースとお風呂を2階に設けています。
1階に2箇所設けた広いカウンタースペース、そして2階の書斎は、子どもの学習や家事、在宅ワークなどで活躍すること間違いなしです。
事例3:【5LDK・2階建て】現実的かつ収納たっぷりの二世帯住宅!プライバシーと交流を両立する快適空間


こちらは、1階と2階両方にLDKと水回りを設けた43坪2階建ての二世帯住宅のプランです。
二世帯住宅としては、40坪前半は比較的コンパクトなサイズ感ですが、玄関を共通にし、間取りを工夫することで、和室+それぞれのプライベートな居室を合わせて5部屋の5LDKを実現しています。
収納も各部屋に配置された、非常に現実的なプランといえます。
それぞれの世帯がプライバシーを守りつつ、適切な距離感を保てる点が嬉しいですね。
1階の和室は使う人がいなくなったらリビングや客間として活用したり、2階の部屋を、子どもが独立してから壁を取り、地続きの1部屋として活用することも可能です。
事例4:【4LDK・平屋】贅沢なワンフロア!開放感と機能性を両立した理想の平屋ライフ


40坪の平屋のプランでは、外と室内のつながりを大切にしながら、趣味や読書、勉強を楽しめる仕様です。
1階から自由に出入りできる中庭は、室内にいながら自然を感じられるだけでなく、1階の各部屋にたくさんの光と風を届けてくれます。
事例5:【吹き抜け・スキップフロア】空間を有効活用!遊び心とデザイン性が光る個性派住宅


スキップフロアのある40坪2階建てのプランでは、階段途中のスキップフロアを客間につなげているのがポイントです。
洗面スペースから広いハーフ収納を設けているため、収納力も抜群!
おしゃれなデザインのリビング階段で、家族のコミュニケーションも取れる間取りになっています。

40坪の間取りは、各居室の収納や、こだわりのスペースを無理なく実現しやすい点が魅力です!
40坪だからこだわりたい!間取りに採り入れたい人気オプションTOP5

40坪の注文住宅では、広さにゆとりがあるからこそ、たっぷりの収納や家事ラクなキッチンなどの間取りを実現できます。
ここでは、こだわりの間取りの家で、長く暮らしたい!という方にピッタリの、生活を豊かにする人気オプションをご紹介します。
- こだわりの床材・建具: 1階の玄関ホールやリビングに、おしゃれな色味の「挽板・突板フローリング」や、格調高い本物の木の質感を味わえる「無垢材」、お手入れしやすい「シートフローリング」、歩いていてつかれない「クッションフロア」などを場所に応じて使い分け、さらにお気に入りの建具(室内扉など)を合わせることで、ここちよい空間になります。
- 使いやすいキッチン周りの設備: キッチンのグレードを上げるオプションや、大容量の食器洗い乾燥機オプション、タッチレス水栓、カップボード、パントリーなどを工夫することで、毎日の料理がぐんと楽しくなります。
- 室内壁にエコカラット: 最近人気なのが、調湿機能の高い内装用壁材「エコカラット」を、テレビボードや玄関の1面に使用するというものです。ここぞ!という場所にエコカラットを採用することで、毎日快適&上品でおしゃれな空間に仕上がります。
- おしゃれで機能性の高い外壁: 40坪の家で長く暮らすなら、「雨で汚れを洗い流す外壁タイル」「家の風格を高める吹付け外壁」など外壁の素材にもこだわると、帰宅するたびに嬉しくなります。
- 省エネ設備と空調・冷暖房設備:40坪の家では、太陽光発電システムと蓄電池で住んでからの光熱費を節約する方や、床暖房をつける方、全館空調を採用する方もいらっしゃいます。補助金を活用しつつ、便利なオプションを採用することで、住んでからの生活が豊かになります。
これらのオプションは、あくまで一例です。
家族のライフスタイルや価値観に合わせて、最適なオプションを選び、40坪の注文住宅をさらに快適な空間にしましょう!
メリットだけじゃない!40坪の注文住宅で知っておくべき注意点と対策

40坪の注文住宅は、家族それぞれが居場所を見つけられるプライベート空間、多様な間取りや将来的な可変、豊富な収納、開放的なLDKなど、広さゆえの喜びにあふれています。
しかし、良いことばかりではありません。
延床面積が広くなる分、固定資産税や光熱費は高くなりやすいです。
そのようなときには、高断熱・高気密なハウスメーカーを選んだり、高効率な空調設備・省エネ設備を導入することで、対策できます。

また、家が広くなると掃除も大変になりますが、収納計画を工夫したり、掃除しやすい素材の内装材・床材を選んだり、住んでからお掃除ロボットを活用することで、負担を軽減できます!
40坪の家を建てる際は、メリットだけでなく上記のデメリットをしっかりと理解し、優先順位をつけながら進めましょう。
【比較】30坪と40坪、10坪の違いで費用はどれくらい変わる?

「30坪と40坪、たった10坪の違いで費用はどれくらい変わるの?」これは多くの方が抱く疑問でしょう。
単純に「坪単価 × 10坪分」で計算できると思われがちですが、実際はそれ以上に費用が増加するケースが一般的です。
10坪広くなると、次の要因が重なり、建築コストが上昇します。
- 基礎工事の面積が増える
- 屋根や外壁の面積が増える
- 内装工事(壁紙、床材など)の面積が増える
- 部屋数が増えれば、ドアや窓、照明器具などの数も増える
- 場合によっては、より高性能な空調設備が必要になる
仮に坪単価が同じ80万円だとしても、30坪なら2,400万円、40坪なら3,200万円と、単純計算でも800万円の差が出ます。
さらに上記の要因により、実際には1,000万円以上の差額になることも少なくありません。
また、土地に関しても、40坪の家を建てるためには、建ぺい率や容積率の関係で、30坪の家よりも広い土地が必要になる場合があり、土地取得費用も増加する可能性が高いです。

広さを取るか、予算を優先するか……。この比較は、家づくりにおける重要な判断ポイントのひとつです。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、家族のライフスタイルや将来設計と照らし合わせながら、最適な選択をしましょう!
「本当に40坪必要?」広さで迷うあなたへ贈る、後悔しないためのチェックポイント
「本当に我が家に40坪もの広さが必要なのだろうか?」
「広すぎて掃除や管理が大変なのでは?」
「予算的に大丈夫?」といった不安を感じた方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、必要以上に広い家は、建築費用だけでなく、固定資産税や光熱費などのランニングコストも高くなりがちです。
40坪の家づくりで後悔しないために、以下のポイントを家族でじっくりと検討しましょう。
- 現在の家族構成と将来の家族計画:今だけでなく、5年後、10年後、20年後の家族の姿を想像してみましょう。子どもの成長や独立、親との同居の可能性なども考慮に入れると、必要な部屋数や広さが見えてきます。
- 各部屋に求める広さと機能:LDKは何畳欲しいか、寝室は?子ども部屋は?それぞれの部屋でどのように過ごしたいか、どのような家具を置きたいかを具体的にイメージすることが大切です。
- 収納計画:持ち物の量を把握し、どこに何をどれくらい収納したいかを明確にしましょう。収納が不足すると、せっかくの広い空間も散らかりやすくなってしまいます。
- ライフスタイルと趣味:在宅ワークの有無、来客の頻度、趣味のスペースが必要かどうかなど、日々の暮らし方や大切にしたいことから必要な空間を洗い出します。
- 予算とのバランス:当然ながら、広くなればなるほど建築費用は上がります。無理のない資金計画を立て、予算内で最大限の希望を叶えるにはどの程度の広さが最適かを見極める必要があります。
【コストダウン術】40坪でも諦めない!賢く費用を抑える4つのテクニック
40坪の家づくりで、予算オーバーを防ぐには、以下の点を意識した資金計画が不可欠です。
- 総予算の上限を明確にする:自己資金と住宅ローンの借入可能額から、無理のない総予算を設定しましょう。
- 諸費用を漏れなくリストアップする:何にどれくらいかかるのか、事前に細かく把握しておくことが重要です。ハウスメーカーや不動産会社に確認しましょう。
- 予備費を確保する:想定外の出費に備えて、総予算の5%程度の予備費を見ておくと安心です。
- 優先順位をつける:予算内で収めるために、どこにお金をかけ、どこを節約するか、家族で話し合い優先順位を決めましょう。
間取りの打ち合わせ前に押さえておきたいコストダウンポイント
そのほか、実際に家づくりがスタートしてからは、次の工夫が効果的です。
- デザインはシンプルに、形状は「総二階」に近づける
- 水回りの配置で数十万円の差! 40坪ならできれば水回りを集約する
- 建材・設備のグレードは「適材適所」で見極める!よく使う設備はグレードアップ
- 意外と見落としがちな「外構(お庭や駐車スペース、門塀)」はコストダウン重視なら自分で業者に発注
- ハウスメーカーのキャンペーン・紹介制度はフル活用する
- カーテンや照明をDIY・施主支給する
40坪の注文住宅の気になる固定資産税・都市計画税はいくら?軽減措置も解説
固定資産税と都市計画税とは、毎年かかる固定の税金です。
40坪の住宅の場合、建物の評価額や土地の評価額、そしてお住まいの地域によって、税額が大きく異なります。
おおよそのめやすとしては、年間10万円から30万円程度となることが多いですが、これはあくまで参考値です。
正確な税額は、お住まいの自治体の税務課に問い合わせるのが確実です。
ただし、新築住宅には固定資産税の軽減措置が適用される場合があります。
一定の要件を満たす認定住宅であれば、令和8年(2026年)3月31日までに新築された住宅の固定資産税が3年間または5年間、2分の1に減額されます。(参考:新築住宅に係る税額の減税措置|国土交通省)
令和9年(2027年)3月31日までに長期優良住宅を建てると、登録免許税は0.1から0.2%引き下げとなり、不動産取得税の控除額も通常より100万円多くなります。
このとき、60.5坪(200㎡)以下の小規模住宅地に家を建てると、固定資産税が6分の1に軽減されます。なお都市計画税には軽減措置はありません。

長期優良住宅は、タマホームなど大手ハウスメーカーで新築できる、比較的取得しやすい認定住宅です。他にも、「ZEH」や「GX志向型住宅」など、新しい省エネ住宅と補助金・減税措置が続々登場しているので、こちらも要チェックです!
令和7年(2025年)12月31日までに長期優良住宅を建てると、住宅ローン減税により子育て世帯or40歳以下の若者世帯の借入限度額が増え、新築から13年間、年末の住宅ローン借入残高の最大0.7%が所得税から還付され、控除しきれなかった金額は住民税から還付されます。 住宅ローン減税は、令和8年以降はどうなるかわからない制度ですので、気になる方は検討してみてくださいね!
建てたあとも安心!40坪住宅のランニングコストと長期メンテナンス計画
家を建ててからも、住宅の維持のためにさまざまな費用がかかります。
40坪住宅の維持で 発生する費用 |
概要 |
---|---|
光熱費 | 40坪の住宅は、冷暖房費がかさむ傾向があります。断熱性能を高めたり、省エネ設備を導入することで、光熱費を抑えることができます。 |
メンテナンス費用 | 外壁塗装、屋根の修繕、水回りの設備の交換など、定期的なメンテナンスが必要です。一般的に、10年から15年ごとにまとまった費用が発生します。 |
火災保険・地震保険 | 万が一の災害に備えて、火災保険や地震保険に加入しておく必要があります。保険料は、建物の構造や所在地によって異なります。 |
これらの費用を考慮し、長期的なメンテナンス計画を立てておくことが大切です。
計画的に修繕積立金を積み立てておくことで、将来的な負担を軽減できます。

ランニングコストを減らすには、初期費用がかかりますが、最初に省エネ設備を導入する・高性能な屋根・外壁を採用するといった方法があります!
ランニングコスト削減が得意なハウスメーカーを知りたい方は、下の記事でくわしく紹介しています。
▶快適で省エネ!高性能住宅が得意なハウスメーカー4選【光熱費も節約】
家づくりで悩んだらプロに相談!後悔しないための賢いパートナー選び

家づくりは、人生の一大イベントですよね。
そのような大切な家づくりを成功させるために、実は一番カギを握っているのが「頼れる営業担当者との出会い」です。
想像してみてください。
家づくりは、まるで広大な海を渡る壮大な船旅のようなものです。
あなたはその船の「船長」ですが、羅針盤を読み、荒波を乗り越え、無事に目的地まで導いてくれる水先案内人が必要となります。
それが、住宅会社の営業担当者です。
営業担当は家づくりの「船長」、優秀な営業担当は「スーパー水先案内人」
もし、この水先案内人が頼りにならない人の場合、どうなるでしょう?
- 連絡が遅い、返信がない……家づくりというゴールがあるのに、次に進む方向がわからないまま立ち往生するようなもの。
- 質問してもはっきり答えてくれない……目的地への航路図がぼやけていて、不安を抱えたまま進むしかありません。
- 打ち合わせの内容がコロコロ変わる……出発前に決めたはずの航路が、いつの間にか変更されているような混乱状態です。
これでは、安心して船旅を続けられませんし、最悪の場合、座礁してしまうかもしれません。
一方で、優秀な営業担当者は、まさに「スーパー水先案内人」です。あなたの描く理想の家という目的地へ向かうために、寝る間も惜しんで全力でサポートしてくれます。
- 土地探し:最適な停泊地を見つけ出せるように、希望に合う土地を探してくれます。
- 住宅ローン:航海の資金計画をしっかりと立ててくれます。
- 間取り設計:快適な船内(家)の設計を一緒に考えてくれます。
- 現場との連携:船を造る職人さん(大工さん)との橋渡し役もスムーズにこなします。
- アフターフォロー:船旅が終わった後も、メンテナンスや困りごとに対応してくれます。
「運命の出会い」は意外と難しい
残念ながら、住宅展示場へ行っても、このような「スーパー水先案内人」と偶然出会えることは、宝くじに当たるくらい難しいのが現実です。
そこで、おうちキャンバスの無料オンライン相談をご活用ください。
ご希望の方には、各ハウスメーカーの中から、私たちが厳選した優秀な営業担当者をご紹介しています。

相談の中で、「営業担当者を紹介してほしい」と一言お伝えいただければ、あなたの家づくりという壮大な船旅を、最高の「水先案内人」とともに出発できるようお手伝いします。安心して、理想の家づくりに向けて出発しましょう!

まとめ:40坪の注文住宅で、家族みんなが笑顔になる理想の暮らしを実現しよう!
この記事では、40坪の注文住宅の相場について解説しました。
とくに大切なポイントは、次の4点でしたね。
- 40坪の注文住宅の建物本体の相場は約3,000万円から4,800万円で、土地購入資金は平均1,929万円
- 40坪の注文住宅の相場は、土地込みで総額5,000万円以上。しかしハウスメーカーには基本料金の松・竹・梅があり、選び方によって予算感がガラッと変わることがある
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- この記事でお伝えしたコストダウン術や人気の間取り事例を参考に、予算内でこだわりの家を実現しましょう
「40坪の家づくりについて、なんとなくイメージが湧いた」
「次のステップが見えてきた」と思っていただけたら幸いです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
あなたが最高の40坪の住まいを実現できるよう祈っています。
担当者コメント
40坪の注文住宅は、広すぎず狭すぎず、さまざまな工夫ができる点が魅力です。
オンライン相談の流れ・詳細とくに、30坪台では工夫が必要な、「各部屋に収納をつくる」「こだわりのスペースをつくる」といった、注文住宅らしい間取りを難なく実現できるのも、40坪のサイズ感の魅力です。
快適で理想的な住まいを実現するため、それぞれのスペースのサイズ感、生活導線や家事動線、採光、記事の中で紹介したコストダウン術などをぜひ採り入れてみてくださいね。
もしも家づくりの予算や進め方、ハウスメーカー選びで迷うことがあれば、おうちキャンバスの住宅アドバイザーにぜひ相談してください!