【徹底比較】アイ工務店 vs ヤマダホームズ!性能・価格・保証の違いをプロが解説

「成長率No.1の勢いがあるアイ工務店」と「巨大グループの安心感があるヤマダホームズ」。
ハウスメーカー選びで、この2社で迷っている方が今、非常に増えています。
「どっちも高性能でおしゃれだから決められない…」
「価格帯も似ているし、決定的な違いは何?」
と、悩んでしまうのも無理はありません。
しかし、実はこの2社、性能や価格帯は似ているようで家づくりに対する「哲学」がまったく違うのです!
この記事では、アイ工務店とヤマダホームズの違いを、気密断熱性・災害対策・間取り設計・保証・価格の5つの視点から徹底比較します。
2025年の最新商品アップデート情報や、話題のテスラ社蓄電池などの最新トピックも踏まえて解説しますので、どちらが自分たちに合うか、答えがきっと見つかりますよ。
なお、本コラムの内容を動画で確認したいという方は以下をご覧ください!
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家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。著書『図解でわかる! 理想の家づくり 超入門』発売

アイ工務店とヤマダホームズが比較される理由とは?
本題に入る前に、そもそもなぜこの2社がよく比較検討されるのでしょうか?
一言でいうと、「今の家づくりで多くの人が重視するポイントを、どちらも高いレベルで満たしているから」です。
しかし、その中身(哲学)は大きく異なります。

アイ工務店の哲学:高性能と自由な間取りの両立
アイ工務店は、「家の性能(気密断熱性)」を業界トップレベルまで引き上げつつ、「こんな間取りにしたい!」という複雑な要望も叶えることに命をかけています。
そのため、標準仕様が高性能で、間取り自由度も高いのが最大の特徴です。
ヤマダホームズの哲学:暮らしをまるごとスマートに最適化
ヤマダホームズは、家電量販店最大手ヤマダホールディングスグループの一員です。
性能や設計力も高いですが、それ以上に家具・家電、ローン、ランニングコスト、保証まで含めた「ライフスタイル全体」をサポートする独自の暮らしづくりが武器です。
それぞれの哲学を知った上で、具体的なポイントを比較していきましょう。
【気密断熱性】数値を追求するならアイ工務店
まずは、夏涼しく冬暖かい住まいの心臓部、「気密断熱性」の比較です。
結論から言うと、この勝負はアイ工務店に大きな分があります。
アイ工務店「N-ees」の圧倒的な数値
アイ工務店の主力商品「N-ees」は、2025年9月からのアップデートで驚異的な数値を標準仕様で実現しました。
- UA値(保温力):0.28以下(全棟標準)
- C値(気密性):0.5以下保証(全棟平均0.32)
UA値0.28というのは、トップクラスの高性能住宅だけが達成できる数値です。
他社では高額なハイグレード商品でしか出せない数値を、アイ工務店は主力商品の標準仕様で実現しています。
さらに、「W断熱(硬質発泡ウレタン+フェノールフォーム)」を採用し、壁の中だけでなく天井や床の断熱材も増量。
窓も「樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)」が標準です。
ヤマダホームズ「RASIO」の実力
対するヤマダホームズの主力商品「RASIO」も、非常に優秀です。
- UA値:0.37以下
- 断熱等級:等級6 / HEAT20 G2
十分に高性能ですが、窓ガラスの標準が「ペアガラス」である点や、断熱材が「高性能グラスウール」である点(施工技術に左右されやすい)において、アイ工務店に一歩譲ります。
また、気密測定(C値)は標準では行っておらず、数値は非公表です。
▼気密断熱性比較まとめ
| 項目 | アイ工務店 (N-ees) | ヤマダホームズ (RASIO) |
|---|---|---|
| UA値 | 0.28 以下 | 0.37 以下 |
| 断熱等級 | 等級6 / HEAT20 G2 | 等級6 / HEAT20 G2 |
| C値 | 全棟実施 (平均0.32) | 非公表・標準測定なし |
| 断熱材 | W断熱 (ウレタン+フェノール) | W断熱 (グラスウール+フェノール) |
| 窓 | トリプルガラス・樹脂 | ペアガラス・樹脂 |
数値上の保証やスペックを最優先するならアイ工務店ですが、ヤマダホームズも断熱等級6をクリアしており、快適な暮らしには十分すぎる性能を持っています。
【災害対策】停電後の暮らしを守るならヤマダホームズ
次に災害対策です。
耐震性だけを見れば互角ですが、災害後の生活への備えまで考えるとヤマダホームズが圧勝します。
耐震性はアプローチが違うが互角
どちらも最高レベルの「耐震等級3」が標準ですが、アプローチが異なります。
- アイ工務店: 全棟構造計算を実施。家ごとの設計図をもとに強さを計算し、家本体の強さを証明します。
- ヤマダホームズ: 全棟地盤調査を徹底。土地自体を細かく調べ、基礎を最適化します。
また、揺れを吸収する「制震ダンパー」も両社標準搭載です。

- アイ工務店: 「AI-DAMPER Dual Shield」(耐震+制震の二刀流)
- ヤマダホームズ: 「特殊粘弾性ゴムダンパー」(震度6強を最大50%吸収、メンテフリー)
停電時の対策でヤマダホームズが輝く
災害対策の真の差は「停電時の電力確保」にあります。
ヤマダホームズは、以下の最先端設備を圧倒的に導入しやすい環境が整っています。
- テスラ社 家庭用蓄電池「Powerwall」: 大容量・高出力でエアコンも稼働可能。
- V2H・EV活用: 電気自動車を非常用電源に。
- 次世代太陽光パネル: CEATECで発表された、薄くて軽いフィルム型パネルなども展開。
これらを「ヤマダNEOBANK住宅ローン」に組み込むことで、お得に導入できます。

エネルギーの自給自足や、災害後の安心を重視するなら、ヤマダホームズが第一候補になるでしょう。

【間取り・デザイン】自由度ならアイ工務店、実績と木の質感ならヤマダ
3つ目は、理想の空間を叶える設計力とデザイン力です。
アイ工務店:1cm単位の自由設計で「夢」を叶える

アイ工務店の最大の武器は、1cm単位の自由設計です。
一般的な尺モジュールやメーターモジュールに縛られず、家具や動線をシンデレラフィットさせられます。
とくに得意なのが「縦空間」の活用です。
- スキップフロア
- ハーフ収納 / 小屋裏収納
- ハーフ吹き抜け(開放感と空調効率を両立)
「梁スパン拡張」により、以前よりも横に広い大空間も作りやすくなりました。
デザインテイストも幅広く、流行りのモダンナチュラルなどを柔軟に取り入れられます。
ヤマダホームズ:実績あるプランと「檜」の癒やし
ヤマダホームズは、1951年から続く長い歴史と実績を持っています。
ゼロからの完全自由設計というよりは、実績のある優れたプランをベースに最適化していくスタイルが得意です。
失敗のリスクを減らし、家事動線などが計算された機能的な家が建ちます。
また、大きな特徴として「良質な檜(ヒノキ)の木材」を標準採用しています。
檜の香りや質感、抗菌効果による耐久性は、他にはない魅力です。
▼設計・デザイン比較まとめ
| 項目 | アイ工務店 | ヤマダホームズ |
|---|---|---|
| 設計自由度 | 1cm単位の完全自由設計 | 実績ベースの最適化 |
| 得意な空間 | スキップフロア、ハーフ吹抜 | 機能的動線、木の空間 |
| 木材 | 良質な無垢材・集成材 | 良質な檜(標準採用) |
とことんワガママにこだわりたいならアイ工務店、失敗なく高品質な木の家を建てたいならヤマダホームズがおすすめです。
【保証・メンテナンス】期間のアイ、企業のヤマダ
家を建ててからの安心感、保証とメンテナンス性はどうでしょうか。
アイ工務店:初期保証30年、最長70年の手厚さ

アイ工務店は2025年9月から保証を強化しました。
- 初期保証:30年(構造・防水・防蟻)
- 最長保証:70年
初期保証30年は大手ハイブランドメーカーと並ぶトップクラスの長さです。
外壁には光触媒サイディング、屋根には高耐久なセラミック瓦を採用し、メンテナンス費用も抑える仕様になっています。
ヤマダホームズ:巨大企業の安心感と豊富な選択肢

ヤマダホームズの保証も十分手厚いです。
- 初期保証:20年
- 最長保証:60年
- 母体の強さ:売上1.6兆円のヤマダホールディングス
特筆すべきは、標準で選べる外壁・屋根材の選択肢の多さです。
外壁は高耐候プラチナコートで豊富なデザインが可能。屋根も陶器瓦、ガルバリウム、遮熱瓦などから、好みと機能に合わせて選べます。
「60年後も会社が確実にある安心感」は、巨大企業ならではの強みです。
【金額・コスパ】初期費用重視か、ランニングコスト重視か
最後に、気になる金額面です。
ヤマダホームズ:初期費用が安く、予算オーバーしにくい

初期費用の安さなら、ヤマダホームズ「RASIO」に軍配が上がります。
- 目安価格:コミコミで2,800万〜3,000万円前後
- 特徴:豊富なグレードから選べるため、予算に合わせてメリハリを付けやすい。
さらに、ヤマダポイント還元や、照明・カーテン標準装備という強力な特典があります。
新生活に必要な家具・家電をポイントで揃えられるため、入居時の出費を大幅に抑えられますよ。
アイ工務店:初期費用は高いが、住んでからがお得

アイ工務店「N-ees」は、初期費用はやや高めです。
- 目安価格:コミコミで3,000万〜3,500万円前後
- 特徴:圧倒的な断熱性能(UA値0.28)による光熱費削減。
しかし、初期投資はかかるものの、毎月の冷暖房費が劇的に安くなるため、長く住むほど元が取れます!
また、「床下空気循環システム」によるシロアリ・湿気対策など、建物の長寿命化にもコストをかけています。
▼金額・コスパ比較の結論
- 今の支出を賢く抑えたいなら→ヤマダホームズ
- 将来の光熱費などの支出を徹底的に抑えたいなら→アイ工務店
【重要】メーカー選びと同じくらい大切なこと
もう一つ、家づくりで失敗しないために絶対に知っておいてほしい重要なポイントがあります。
それは、「優秀な営業担当者に出会えるかどうか」が成功のカギを握っているということです。
どんなにアイ工務店やヤマダホームズがあなたにとってぴったりなハウスメーカーだったとしても、担当者があなたの要望を理解できなければ、理想の家は建ちません。
なぜならメーカーの強みを最大限活かせるのは、家づくりのことを深く理解し、お客様のことも理解しようとする、優れた担当者だけだからです。
そのため、優秀な担当者なら、予算内で期待以上の提案をしてくれます。
しかし、展示場にいきなり行ったり、資料請求をしたりすると、経験の浅い担当者がつく確率が高くなってしまいます。
とくにアイ工務店やヤマダホームズなど今人気のミドルコストメーカーの場合、
優秀な営業マンは紹介で忙しいため、ふらっと来たお客様の対応にはなかなか出てこないからです。
優秀な担当者と出会うには?
失敗したくない方は、「優秀な営業担当者と確実に出会える紹介サービス」を利用することをおすすめします。
「おうちキャンバス」では、全国各地から厳選した、大手ハウスメーカーの優秀な営業担当者をご紹介しています。
あなたの要望や相性まで考慮して、ベストな1名をマッチングできます。
相談は無料ですので、アイ工務店やヤマダホームズを検討中の方も、まだ迷っている方も、ぜひお気軽にご利用ください。
また、「メーカーは決まったから、すぐに優秀な営業担当を紹介して欲しい!」という方は以下のフォームからすぐにご案内もできます!
まとめ:あなたが選ぶべきはどっち?

ここまでをまとめると、選び方の結論は以下のようになります。
アイ工務店(N-ees)がおすすめな人
→「性能とこだわりの設計を両立したい理想家タイプ」
- UA値やC値などの「数値スペック」にこだわりたい
- 1cm単位で間取りを調整し、スキップフロアなども作りたい
- 初期費用をかけても、将来の光熱費やメンテ費を抑えたい
ヤマダホームズ(RASIO)がおすすめな人
→「暮らしの安心と納得が欲しい堅実家タイプ」
- 絶対に予算オーバーせず、家具家電までお得に揃えたい
- 太陽光や蓄電池など、最新設備で災害に備えたい
- 檜の家や、実績のあるプランで失敗なく建てたい
自分はどちらのタイプか分かりましたか?
「条件的にはこっちだけど、好みはあっち…」と迷ってしまう場合は、第三者のプロに整理してもらうのが近道です。
今回の記事をもとに どちらのメーカーが自分にとっておすすめか、考えてみてくださいね!
素敵なおうちづくりを応援しています!
担当者コメント
アイ工務店とヤマダホームズ、どちらも非常に魅力的なメーカーですよね。
オンライン相談の流れ・詳細「性能も間取りも全部欲しい!」というよくばりさんならアイ工務店、「新生活のトータルコストや災害対策」ならヤマダホームズ、という選び方が一つの基準になります。
ただ、家づくりはカタログスペックだけでは決まりません。
実際に担当してくれる営業マンとの相性や提案力が、最終的な満足度を大きく左右します。
迷っている方は、ぜひ一度おうちキャンバスにご相談ください!
第三者の視点で、あなたに本当に合うメーカーと担当者をご紹介します。