【もう迷わない】木造住宅と鉄骨住宅どちらがおすすめ?選び方を徹底解説!
「木造の家と鉄骨の家どっちの方がいいの?」
「ここが決まらないとハウスメーカー選びが進まない!」
家を建てる際に多くの人が悩むのが、木造住宅にするか鉄骨住宅にするか。
木造と鉄骨どちらのメーカーも「うちは地震に強いです」「断熱性能が高いから安心です」と言っていて、結局どっちがいいの?と悩んでしまう方は多いです。
そこで!
この記事では、住宅のプロに聞いた「木造住宅と鉄骨住宅の選び方のコツ」をご紹介していきます。
この記事を読むとわかること
- 木造住宅と鉄骨住宅のメリットデメリット
- 木造住宅と鉄骨住宅どちらにするかの選び方
- 【木造・鉄骨別】実際に家を建てた方の坪数・本体工事費・こだわり・後悔
木造住宅か鉄骨住宅で迷っている方、ハウスメーカーでお悩み中の方は、ぜひこの記事を読んで、家づくりの参考にしてくださいね。
住宅メーカー選びで迷ったらまずやること
「どのハウスメーカーと契約すればいいかわからない…」と思ったら、住宅知識の豊富なアドバイザーに相談してみませんか。
あなたの希望をヒアリングし、複数のメーカーからピッタリの1社をお伝えします。
営業マンには直接聞きづらい予算感・メリット・デメリットも聞けるから、家づくりの課題感がクリアになります。
▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・複数メーカーを客観的に比較したい方
家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
【木造住宅 VS 鉄骨住宅】特徴比較表
木造住宅と鉄骨住宅の特徴を比較した表がこちらになります。
コストは基本的には鉄骨の方が高いですが、最近ではウッドショックの影響もあり木造住宅の価格も上がってきています。
ですので、一概に鉄骨が高い!というわけではなく、コストはメーカーのブランドによるところが大きいです。
木造と鉄骨どちらが合うかは「家の何を重視するか」で変わってくる
木造と鉄骨はそれぞれメリットデメリットがありますが、費用をかければそれを補うことができます。
例えば、断熱性能が高いのは木造ですが、鉄骨住宅も断熱材や窓を強化すれば断熱性能を上げることができるようなイメージです。
しかし、もともと断熱性のポテンシャルが高い木造住宅の方が、あまり費用をかけずに効率よく断熱性の高い家を建てることが可能ですよね。
つまり、自分は家に何を求めているのかを把握して、木造と鉄骨どちらであればより効率的にそれが叶えられるのか?という風に考えるのがオススメです。
木造住宅か鉄骨住宅か決めるときは、ぜひこの表を使って、家に求めるものの優先順位を考えてみてくださいね!
また、あなたが家のどんなところを大事にしているかは、こちらのハウスメーカー診断で確認できます。
診断をすると「俺って意外と家のメンテナンス性能を大事に思っているんだな〜」など、新しい発見があるかもしれません。
また、家族でそれぞれ診断して、結果を見せ合いながらお互いが大事にしていることをすり合わせるのも楽しいですよ!
木造住宅の工法とメリットデメリット
木造住宅は工法別に大きく2種類あります。
木造軸組構法とは
昔から使われている工法で、伝統的な神社などにも用いられていることから、在来工法や伝統工法とも呼ばれています。
木材の組み合わせや長さを柔軟に変えることができるので、「ここの部屋をもう少し広くしたい!」といった希望に合わせて、細かく間取りを調整することが可能です。そのため、リフォームや増築もしやすい工法なんですよ。
ツーバイフォー工法とは
ツーバイフォー工法とは、面を組み立てて家を造る工法です。
木造枠組壁工法や2✖️4とも言います。
ツーバイフォー工法では、まず2✖️4材という木材を組んで枠を作り、そこに平たい木材を合わせて大きな面を作ります。
ツーバイフォー工法はがっしりとした六面体構造のため、地震の力を家全体にバランスよく分散させることができます。 また、断熱性や気密性が高いというメリットもあります。
木造住宅のメリット3選
- 断熱性・気密性が高い
- 火災の時に鉄骨より倒壊しにくい
- 固定資産税が安い
木造住宅の断熱性が高いのは言わずもがな。
木は熱を伝えにくい素材のため、冬は暖かく夏は涼しい空間を実現できます。
火災が起きた時に倒壊しにくいのは、木は燃える時に表面が炭化し、中心の芯の部分までは火が届きにくいからです。芯は燃えずに残るため、家が崩壊するまでに時間が稼げるんです。
鉄骨はある一定の温度まで達すると急激に弱り倒壊してしまいます。
また、木造住宅のもう一つのメリットは固定資産税が安いことです。
固定資産税は資産が消耗していくにつれて減少していくのですが、木造住宅は鉄骨住宅に比べて劣化のスピードが速いため、固定資産税が安くなっているんです。
固定資産税が安いことは嬉しいですが、裏を返せば資産価値が低いとも言えますね。
木造住宅のデメリット2選
- シロアリ対策が必要
- 資産価値が低い
木造住宅では、シロアリの被害にあわないために駆除のための薬剤を散布したり、定期的に点検をするなど、シロアリ対策に費用と手間がかかってしまうのがネックだと言えます。
木造住宅はこんな人におすすめ!
- 家の断熱性能を高めたい
- 木のナチュラルな雰囲気が好き
- コストを抑えて家を建てたい
- 敷地面積がそこまで広くない
鉄骨住宅の工法とメリットデメリット
軽量鉄骨ブレース工法とは?
軽量鉄骨ブレース工法は厚さが6mm未満の鉄骨を使用します。
鉄骨の柱や梁をボルトで結合し、柱と梁の間に斜めにブレースという補強材を入れる工法です。
ブレースという補強材が入ることで、地震の揺れを受け流すことができます。
重量鉄骨ラーメン工法とは?
鉄骨住宅のもう1つの種類は重量鉄骨ラーメン工法です。
重量鉄骨ラーメン工法は厚さが6mm以上の鉄骨を使用しています。
重量鉄骨ラーメン工法は、鉄骨と鉄骨を溶接(剛接合)して一体化させ、がっしりとした強靭な骨組みを形成するのが特徴です。
斜めの補強材であるブレースが入らないので、空間を最大限活用することが可能です。
重量鉄骨ラーメン工法は大型のマンションやビルで特に多く使われています。
ちなみに、ラーメン工法のラーメンとは、ドイツ語で「額縁」の意味を持つ「Rahmen」からきているんですよ!
鉄骨住宅のメリット6選
- 品質が安定している
- シロアリなど害虫の心配が少ない
- 大空間・大開口などの間取りが実現できる
- 火災保険料が安い
- 構造体が強い
- 資産価値が高い
鉄骨住宅は木造住宅よりも自由な間取りが実現できます。
なぜなら、鉄骨は素材が強いので柱を減らして空間を広くとれるからです。
そのため、木造住宅よりも大きな吹き抜けやオーバーハングなど、よりダイナミックな家を作ることができます。
(オーバーハングとは、家の2階部分が1階よりも張り出しているデザインのことです。)
また、素材自体が強いので地震などの外力にも強いです。
実は、素材が鉄骨であるというだけで木造住宅の1.5倍の強さを誇るという計算なんですよ!
地震に強い家を建てたいなら鉄骨!...ではない?
「地震に強い家を建てたいので鉄骨住宅!」という方がいらっしゃいます。
しかし、この時考えていただきたいのは家の広さです。
もし、敷地がそこまで広くない場合であれば、木造のメーカーで長期優良住宅を申請し耐震等級3をとってもらえれば十分地震に強い家は建てられます。
逆に、敷地が狭い場合に鉄骨住宅を建てると、ややオーバースペックとなりもったいないこともあります。例えるなら、近所のコンビニへ行くときにヘルメットをかぶっていくようなイメージです。
絶対的な安心感が欲しい方やブランドとして惚れているという方には敷地が狭くても鉄骨メーカーはオススメですが、木造メーカーである程度の耐震性を確保して、断熱性能やコスパも高めていくという考え方もあります。
鉄骨住宅のデメリット3選
- 断熱性・気密性を上げにくい
- 建物が重くなるため地盤補強が必要なケースもある
- 固定資産税が高い
鉄骨住宅の1番大きなデメリットは断熱性が低くなることです。
鉄は熱を伝えやすい素材です。
それに加えて、木のように自重で曲がってぴったりくっつくということがありません。そのため素材と素材の間に隙間ができやすくなります。
熱伝導率の高さと素材の固さゆえに、鉄骨住宅は木造住宅と比べると、どうしても家の中が寒くなり結露も発生しやすくなります。
そのため、鉄骨住宅で快適に過ごすためには、断熱材をたくさん入れたり窓を断熱使用にするなど、家の断熱性能を高める措置を取らなければいけません。
さらに、もう一つのデメリットとして固定資産税が高いという点があります。
鉄骨住宅は頑丈で劣化しにくいため、そのぶん資産価値も高くなります。
資産価値が高いので、固定資産税も高くなってしまうんですね。
鉄骨住宅はこんな人におすすめ!
- 大空間リビングに憧れる
- オーバーハングや長い軒のある家にしたい
- 構造体が強く、災害時でも安心できる家に住みたい
【アンケート調査】実際に家を建てた人に聞いた!木造住宅と鉄骨住宅の坪数・本体工事費・こだわり・後悔
実際に家を建てた方に、坪数や本体工事費、こだわりや後悔を聞き、木造と鉄骨で比較してみました。
木造か鉄骨で悩んでいる方は、実際に建てた方のデータをぜひ参考にしてみてくださいね。
■対象期間:2022年2月17日〜2022年2月21日
2023年4月25日〜2023年5月8日
■募集形式:インターネット調査
■調査対象:過去20年以内にハウスメーカーで注文住宅を建てた男女
2022年73人 2023年111人
建てた人の属性
アンケートの結果、木造住宅を建てた方の方が大半という結果となりました。
木造メーカーはハイブランドメーカーからローコストメーカー、工務店まで幅が広いのですが、鉄骨メーカーは大手のハイブランドメーカー(ヘーベルハウスやセキスイハイム、積水ハウス、パナソニックホームズなど)がほとんどでそもそもメーカーの数が少ないため、このような差が生まれたと考えられます。
種類 | 世帯年収 |
---|---|
木造 | 約736万円 |
鉄骨 | 約848万円 |
世帯年収は鉄骨で建てた方の方が多い結果となりました。
大空間の家を建てたい!という、より家にお金をかけたい・かけられる層に人気があるのかもしれませんね。
坪数・本体工事費
種類 | 坪数 |
---|---|
木造 | 約39.89坪 |
鉄骨 | 約42.37坪 |
木造と鉄骨では坪数は大きく変わらない結果となりました。
種類 | 本体工事費 |
---|---|
木造 | 約2,949万円 |
鉄骨 | 約3,742万円 |
しかし本体工事費は、木造と鉄骨で約800万円近く差がある結果となりました。
こだわり・後悔していること
木造鉄骨ともに、リビングの開放感や家事動線にこだわった方が多い結果となりました。特に鉄骨住宅では吹き抜けや大開口窓など開放感をより重視していたようです。
また、鉄骨住宅は断熱性を補うために全館空調や床暖房を重視している方が多い結果となりました。
一方で後悔していることとしては、コンセントの数や収納、広く取ったのに使わなかった空間など、木造鉄骨どちらにおいても、もっと実際の生活をイメージして間取りを考えるべきだったとの声が多くなりました。
収納がたくさん欲しい!という方には、ハーフ収納や小屋裏収納、蔵など、収納を増やせる間取りを得意とするアイ工務店やミサワホームなどもオススメです。
ハウスメーカー選びで悩んだら住宅のプロに相談
ここまで、木造住宅のメリットやデメリット、どんな人におすすめかをお伝えしてきました。
とはいえ、
「自分には木造住宅が合っているとわかったけれど、その中でどのメーカーが合うんだろう?」
「断熱性も間取りの自由度もどれも優先度が高くて、結局木造と鉄骨どっちがいいのか決めきれない..」
という方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、住宅のプロに相談することをおすすめします。
住宅業界10年以上の経験豊富なアドバイザーが、あなたが家づくりで大事にしていることを整理して、あなたにおすすめのメーカーをご紹介します。
家づくりは誰でも初めてやるものです。
メーカー選びで迷ったら、自分1人で悩むのではなくぜひプロに相談して、後悔のない家づくりを進めてくださいね。
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まとめ
それでは最後に、この記事のポイントを振り返っていきましょう!
木造住宅はこんな人にオススメ!
- 家の断熱性能を高めたい
- 木のナチュラルな雰囲気が好き
- コストを抑えて家を建てたい
- 敷地面積がそこまで広くない
鉄骨住宅はこんな人にオススメ!
- 大空間リビングに憧れる
- オーバーハングや長い軒のある家にしたい
- 構造体が強く、災害時でも安心できる家に住みたい
木造か鉄骨か決める際は、まず家のどんな性能を効率よく高めたいかを考えてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
この記事が少しでもあなたのお役に立てましたら幸いです。
おうちキャンバスではこの他にも、ハウスメーカー選びに役立つ様々なコラムをご用意しております。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
大手ハウスメーカー比較
ハウスメーカー選びの決め手
それでは、ここまでお読みいただきありがとうござました!
あなたの家づくりがより素敵なものになることを、心より願っております。
担当者コメント
元々木造の住宅に住んでいた人にとっては鉄骨の方がいい住宅に、鉄骨の住宅に住んでいた人にとっては木造の方がいい住宅に感じられるのかもしれません。
【無料】相談の流れ・サービス詳細あなたの周りでも、木造と鉄骨それぞれをオススメする人がいらっしゃると思います。
ですが、最終的には、あなたが家に何を求めるか。
これによって木造が合うのか鉄骨が合うのかは変わってきます。
そのためにも「どんな家を建てたいのか」というイメージをしっかりと膨らませてくださいね。