いつ、何をやる?注文住宅を建てる流れ決定版│家を建てる年間スケジュール

注文住宅の流れ

子どもが大きくなって、走り回るようになってくると、「そろそろマイホームがほしいな」という気持ちになりますよね。
あなたは今、「このまま賃貸にお金を払い続けるよりも、持ち家の方が得ではないか?」と考え、家づくりについて本格的に動き始めたところではないでしょうか。

予算に限りはあるものの、「安かろう悪かろう」ではなく、居心地の良い空間で、つくりがしっかりしていて、デザインもオシャレ。そんな家を建てたい。

しかし、いざ家づくりをすると言っても、何から始めて、どれぐらい時間を掛けるのが一般的なのか?
家づくりの流れをざっくりと頭に入れておけば、イレギュラーなトラブルを減らすことにつながります。

そこでこの記事ではわかりやすい図解と統計データとともに、家を建てる流れについて解説します。

あなたにぴったりなハウスメーカーと優秀な営業担当セットで紹介します

家づくり専門アドバイザー

たてまる
はなまるな家を建てよう🌸
たてまる

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。

家を建てたいと思ってから完成までの流れは?

注文住宅を建てると決めてから完成までは、次のように進みます。

  1. 情報収集、予算検討:1か月(現在)
  2. ハウスメーカー選び、土地探し:3〜6か月
  3. プランニング・打ち合わせ:3〜5か月
  4. 着工〜外構工事:3〜6か月
  5. 引き渡し・登記手続き・引っ越し:1か月
注文住宅を建てる流れ

「家を建てたい」と思い立ってから、家が完成するまでの年間スケジュールのイメージ図は次の通りです。

年間スケジュール

ここからは、理想の注文住宅を建てるために各セクションでやるべきことと、他の人はどうしているかの集計結果をくわしく解説します。

家を建てるまでの期間は?

家を建てたいと思ってから完成までにかかる期間は「約1年」です。
ただし、建てる家の仕様やサイズ、契約するハウスメーカー、エリア内で対応できる大工さんの数、季節などの諸条件により11〜19か月と度幅があります。

1. 情報収集、予算検討:1か月

家を建てようと思い立ったら、まずはどんな家に住みたいか、イメージを膨らませましょう。
最初に展示場に行くと営業マンの売り込みに流されてしまうため、ここではInstagramなどのSNSやWebを活用して情報収集するのがオススメです。

この時「どれぐらいの大きさの家にするか?」「何階建てにするか?」もセットで考えましょう。

参考までに、家の大きさは1人あたり8〜10坪で計算し、4人家族なら「30〜35坪」で考えるとうまく行きやすいです。

【アンケート結果】建物の坪数は「40坪」が一般的

当サイトで実施したWebアンケートでは、建物のみの坪数は「40坪」がもっとも多く、次点で30坪という結果となりました(※坪数の1桁台を四捨五入しています)。

何坪の家を建てましたか?

■対象期間:2022年02月17日〜2022年03月03日
■募集形式:インターネット調査
■調査対象:過去20年以内にハウスメーカーで注文住宅を建てた男女
(※これ以降のアンケート内容も同条件)

新しい家の家族構成、将来の過ごし方、そのエリアで送りたいライフスタイルを、家族と話し合ってみてくださいね。

【アンケート結果】注文住宅を建てようと思ったきっかけは「家を好きなように設計したい」「子どもが生まれたから」

ちなみに当サイトでで「注文住宅を建てようと思ったきっかけ」をWebアンケートで募集したところ、「家を好きなように設計したかったから」と「子どもが生まれたから」という回答がもっとも多い結果となりました。

注文住宅を建てようと思ったきっかけ
男性
埼玉県在住/Pさん

お気に入りのキッチンや居間を持ちたかったためです。(2018年タマホームで新築)

男性
兵庫県在住/Fさん

同じ家を建てるなら、自分達が思う家を建てて住みたいと思ったから。(2015年大和ハウスで新築)

男性
愛知県在住/Tさん

2人目の子供ができたので、アパートではなく一軒家の広い環境で子供を育てたかったからです。(2016年一条工務店で新築)

家を建てる理由、実現したい暮らしを思い描くことも非常に大切です。
建てたい家のイメージが固まってきたら、次は「予算」を計算しましょう。

予算検討のタイミングで総予算、自己資金、ローン借入額を検討する

予算検討では、「総予算はいくらか」「自己資金はいくら用意できるか」「住宅ローンの借入額はいくらか」の3点を検討しましょう。

自己資金とは、ハウスメーカーとの仮契約から住宅の引渡しまでの間に支払う現金のことで、基本的に家づくりの頭金と諸費用などに充当されます。

なので家づくりの初期段階で、現在の貯金額や親からの贈与を検討し、「自己資金をいくら用意できるのか」検討することがとても重要です。

たてまる
たてまる

昔は「家を建てるなら、自己資金は総予算の20%」と言われていましたが、今は超低金利の時代なので、「自己資金は100万〜200万円で家を建てた」という方が増えています!それとは別に、省エネ等住宅を建てる場合は贈与税が1110万円まで非課税になります。親からの贈与が見込める方はもらった方がおトクなので、ぜひ検討してみてください!

【アンケート結果】家を建てるための総額は「4,000万円台」が最も多い

当サイトで実施したWebアンケートでは、家を建てるためにかかった総額は「4,000万円台」がもっとも多く、次点で6,000万円台という結果となりました。

家造りの総額はいくらでしたか?

とはいえ、家の総額は土地の有無やエリア、ハウスメーカーの選び方によって差が出る部分なので、あくまで参考程度にしてくださいね。

注意!「総予算=建物代+土地代」ではない

注意してほしいのですが、家づくりの総予算は単純に建物代と土地代のみではなく、他にも大工さんの人件費、外構(お庭)費用、上下水道工事、土地の登記など、さまざまな経費がかかります。

(建物代×1.5倍)+(土地代×土地代の8%)=家を建てるのにかかる総予算

この計算式を覚えておきましょう。
つまり土地代が2,000万円、建物代が2,000万円の場合、「総予算は5,160万円ほど見ておくべき」ということになります。
総予算の大部分は、金融機関から借り入れるのが一般的です。

家を建てるのに必要なローン借入額は【年収×5〜8倍】が一般的

総予算のうち、残りの70〜80%は住宅ローンの借り入れを行います。
住宅ローンの借入金額は、年収の5〜8倍が一般的です。

感覚としては、ローンの借入が世帯年収の5倍だと「安心」、6倍だと「普通」、7〜8倍だと「ちょっと節約が必要」、9〜10倍だと「お金のかかる趣味がなければアリ」というイメージです。

ローンの返済額めやす

【アンケート結果】家を建てるためのローン借入額、ボリュームゾーンは5〜7倍 

当サイトで実施したWeb調査では、「ローンの借入額は世帯年収の5倍にした」という人がもっとも多く、次点で「7倍」という結果となりました。

ローンの借入額は何倍にしましたか?

年収の5倍で考えると、
世帯年収が300万円の場合、ローンの借り入れは1,500万円
世帯年収が500万円の場合、ローンの借り入れは2,500万円
世帯年収が700万円の場合、ローンの借り入れは3,500万円となります。

倍率を仮定すると、月々の返済イメージや、いくらの家を建てられるのか、といった具体的なイメージが湧いてきますね。

2. ハウスメーカー選び、土地探し: 3〜6か月

続いて、家づくりを依頼するハウスメーカーを選びましょう。
ハウスメーカー選びは、施主(あなた)次第で長くも短くもなる項目です。

迷う人は半年以上トコトン迷い、調べすぎて選べなくなってしまうため、「ハウスメーカー迷子」が生まれやすいゾーンでもあります。

ムダなく、自分にピッタリのハウスメーカーを選ぶには、自分の予算とマッチしていて、希望の仕様が得意なメーカーに絞るのが1番の近道です。

土地探しはハウスメーカーと一緒に進める

よい土地は、自分ひとりで探すのではなく、ハウスメーカーと一緒に探すと上手く行きやすいです。

なぜかというと、Webなどで土地探しをして、よい土地が見つかったときに、他人に取られないよう抑えておけるのは「約2週間程度」だからです

どのような建物にするか、どこのハウスメーカーにお願いするかも決まっていないのに、2週間で土地の購入を決断する…というのは難しいですよね。
なので、まずはあなたに合ったハウスメーカーを選ぶことが重要なのです。

予算と設計のマッチ度が高いハウスメーカーの選び方は、次の記事でくわしく紹介しています。
▶後悔しないハウスメーカーの選び方

それでも、「自分で土地探しをしたい!」という方は、こちらの記事をどうぞ。
▶正しい注文住宅の土地探しの流れ

3. プランニング・打ち合わせ:3〜5か月

ここからはハウスメーカーとの打ち合わせが本格的に始まります。
担当者とともに、注文住宅の間取りや屋根の形、クロス(壁紙)の色など、細かい仕様をじっくりと詰めていきましょう。

間取り設計では、家族の人数や土地の向きを頭に入れた上で、家事動線、家族のコミュニケーション、採光、収納、部屋ごとの用途などを総合的に加味して決めていきます。

壁紙や床、設備を選ぶときは、家の中のエリアごとに担当者を決めて、家族が長く使う空間にお金をかけると、満足度の高い家になりますよ。

打ち合わせの席では、事前に好きな家の写真や内装などを収集しておいて、「こうしてほしい」と見せることで、イメージの共有が上手くいきやすいです。
InstagramやRoomClip、Pinterestなどのアプリには、オシャレな家の写真がたくさんあるので、ぜひご家族で活用してくださいね。

【アンケート結果】注文住宅の打ち合わせ・プランニングで1番こだわったのは「間取り(家事動線、住みやすい空間づくりなど)」

当サイトで実施したWeb調査では、注文住宅で1番こだわったのは「間取り(住みやすい設計など)」という人がもっとも多く、次点で「デザイン」という結果となりました。

注文住宅の打ち合わせ・プランニングで1番こだわったのは?

せっかく注文住宅を建てるなら、「リビング、階段、キッチン、家事動線…といった暮らしやすい間取りに徹底的にこだわりたい」という人が多数のようですね。

男性
埼玉県在住/Pさん

キッチンは妻の動きやすい配置にし、居間を広い空間にして、家族だんらんのしやすい設計にしました。(2018年タマホームで新築)

男性
千葉県在住/Dさん

子供部屋に可動式の壁を設置しました。成長すると同時に2部屋に分けられるように配慮をしており、さらに中二階部分にテレワーク用スペースも設けています。(2020年積水ハウスで新築)

男性
三重県在住/Iさん

収納が多く、子育てがしやすい設計にしてもらいまた。(2019年一条工務店で新築)

男性
愛知県在住/Aさん

動線を考えてもらったのでどの部屋に行くにも近道で行けるのが気に入ってます。2022年/クレバリーホームで新築

4. 着工〜外構工事:3〜6か月

工事が始まると、家が建つまであともう少しです。
ここでぜひ、現場で頑張ってくれている大工さんに、コーヒーやお菓子の差し入れをしてみてください。
大工さんに喜んでもらえるだけでなく、施主が見ていることにより、施工精度が上がるといったメリットも期待できます。

外構工事(お庭やウッドデッキなど)は、ハウスメーカーが行う場合と、施主が地元の外構工事会社に直接依頼する場合があります。

5. 引き渡し・登記手続き・引っ越し:1か月

引き渡しが終わると、いよいよ新居での生活が始まります。
引き渡しの際には、施工ミスがないか、図面通りにできているかをしっかりと確認してください。

注文住宅をスムーズに建てるには「ハウスメーカー選び」が重要

ここまで、家を建てる流れを順番に紹介してきました。
1〜5の中で、施主(あなた)次第で長くも短くもなる重要な項目が「2. ハウスメーカー選び・土地探し」です。

工事が始まると待ったなしで家が出来ていくため、ハウスメーカー選びの段階でいかに「家づくりのイメージを固められるか」が、よい家づくりの肝となります。

よく、合わないハウスメーカーの話を長々と聞いて時間をムダにしたり、高い家を買ってしまってあとで後悔する人がいますが、施主側がフワッとしたイメージのまま家づくりを進めていることも、失敗する原因の1つです。

ハウスメーカーと契約する前に、住みたい家のイメージをしっかりと固めておけば、家づくりの平均的な期間である「約1年」ほどで、家族が安心して暮らせるよい家を建てられます。

▶注文住宅・家づくりをスムーズに進めるための相談会

注文住宅の支払いスケジュール、支払いタイミングは約6回

家を建てるにあたって、お金を払うタイミングは約6回です。
土地代や工事費用は一括でなく、「手付金」「中間金」「残金」のように複数回に分けて支払うのが一般的です。

注文住宅の支払いスケジュール

それぞれの支払いタイミングと必要な資金のめやすは次の通りです。

支払いタイミング 支払いの内訳と必要な資金めやす(例)
1. 土地申込金
  • 土地手付金:土地代金の10%
  • 地盤調査費:5万〜10万円
  • 工事請負契約の印紙税:1万〜3万円
2. 土地の契約金
  • 土地の契約金:建築費の10%程度
  • 土地残金:土地の手付金を除く金額
3. 建築確認申込費
  • 建築確認申込費:10万〜20万円
  • ローン契約の印紙税:2万〜6万円
  • 設計料:約10万円
  • 建物の契約金:約100万円
4. 工事の着工金
  • 着工金:建築費の30%程度
  • 地鎮祭費用:3万〜8万円
5. 着工の中間金
  • 中間金:建築費の30%程度
  • 上棟式費用:5万〜8万円程度
6. 工事の残金
  • 残金:建築費の30%程度
  • 住宅ローン諸費用、火災保険料など:200万円程度

土地代や工事費は多額なので、住宅ローンの「頭金」「つなぎ融資」「分割融資」を利用して支払うのが一般的です。

たてまる
たてまる

上の表のうち、自己資金から支払うのは、土地の手付金(土地代金の10%)と建物の契約金(約100万円)です。ただし最初に出した契約金もローン実行時、それもローンに入れて手元に戻す。つまり「実質手出しゼロ」を推奨しています!

注文住宅を建てる際の独自のシステム「仮契約」とは

「仮契約」とは、ハウスメーカーや工務店が採用する独自のシステムで、「この会社に家を建ててもらう」と決めた時点で、メーカー側と結ぶものです。

仮契約は「申込金」や「契約頭金」とも呼ばれ、5~10万円程度を支払うのが一般的です。
仮契約で支払ったお金は、本契約の際、建築費用に充当されます。仮契約はあくまで申し込みであり、建築請負契約を結んだわけではないので、キャンセルも可能です。
仮契約は、法律で定められたルールではありませんが、押印やサインによっては法的にも有効となります。
書面をきちんとチェックし、内容に不安があれば必ず確認するようにしましょう。

キャンセルした場合、申込金は戻ってくることが多いものの、会社によってルールが違うため、キャンセルが無料となる期間やキャンセル後の返金時期を確認しておきましょう。

仮契約の前に「このメーカーと契約して大丈夫…?」と不安になったら、利害関係のない第三者に相談することも検討してみてくださいね。

▶注文住宅・家づくりをスムーズに進めるための相談会

家を建てるなら動き始めるのは早い方がいい【差額100万円以上】

家を建てると決めたら、動き出すのは早ければ早いほどよいです。

なぜかというと、「補助金」「ローン減税」制度を活用して建設費用を抑えられるからです。
補助金を申請した場合としなかった場合では、総額100万円以上の差が出るため、施主が事前に調べておく必要があります。

補助金の申請には期限があるため、動き出すのは早ければ早いほどよいです。
理由は2つあります。

2023年3月までに家を建てると「100万円」の補助金を申請できる、しかし早期満了に注意

2023年に家を建てるなら、主力となる補助金は「こどもエコみらい支援事業」の100万円です。
こどもエコみらい支援事業とは、2022年11月から2023年12月までの間に工事に着手する、子育て世帯もしくは若年夫婦が対象の補助金です。

この補助金はすでに交付が始まっているため、早めに動き出さないと打ち切られる可能性が高いです。

というのも、こどもエコすまい支援事業は、去年の「こどもみらい住宅支援事業」が予定よりも早く満了したことを受けて、間に合わなかった人の救済措置として、申請期間を早めています。
こどもエコすまい支援事業の補助金受取対象者が増えたことから、「昨年同様、予定より早く満了してしまうのでは」と言われています。

このことから、「家を建てるなら絶対に補助金を活用したい」と考える方は、早めに動き出すのがオススメです。

過去には、新築の優遇・支援策として、「ZEH」「長期優良住宅」など、高性能な住宅への補助金が交付されました。来年以降の補助金はまだ情報が出ていません。

狙える補助金はその時々で変わるため、常に国土交通省のホームページをチェックしましょう。
もしくは、補助金事情に精通したアドバイザーを活用するのがオススメです。

▶注文住宅・家づくりをスムーズに進めるための相談会

2025年までに入居するとローン減税により「年間0.7%以上の節税」になる

こどもエコすまい支援事業とセットで、「ローン減税」も狙い目です。
ローン減税とは、新築から13年間、住宅を購入する際にローンを組んだ場合に、ローンの年末残高の0.7%をその年の所得税の額から差し引くという減税措置です。

ローン減税はもともと2021年で終了する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症による景気の落ち込みを受けて、2022年度の法改正により2025年末まで期間が延長されました。
ただし法改正により条件が微妙に変わっているため、リターンが多い内に家を建てるのがオススメです。

表を見ていただくと、法改正の前後で金額が微妙に変わっていることがわかると思います。

2022〜2023年に入居 2024〜2025年に入居
長期優良住宅・低炭素住宅
  • 借入限度額:5,000万円
  • 控除額の上限:13年間で455万円
  • 借入限度額:4,500万円
  • 控除額の上限:13年間で409.5万円
ZEH水準省エネ住宅
  • 借入限度額:4,500万円
  • 控除額の上限:13年間で409.5万円
  • 借入限度額:3,500万円
  • 控除額の上限:13年間で318.5万円
省エネ基準適合住宅
  • 借入限度額:4,000万円
  • 控除額の上限:13年間で364万円
  • 借入限度額:3,000万円
  • 控除額の上限:13年間で273.0万円
その他の住宅
  • 借入限度額:4,000万円
  • 控除額の上限:13年間で273万円
  • 借入限度額:0円
  • 控除額の上限:13年間140.0万円※2023年新築の場合

今後も、借入限度額や控除額は随時更新されることが予想されます。
なるべくリターンが多い内に家を建てるのがオススメです。

ローン減税は建てる家の種類によって借入限度額と控除額が異なる

ローン減税では、「長期優良住宅」や「ZEH」など、建てる家の種類によって借入限度額と控除額が細かく決まっています。

カンタンに言うと、「高性能で環境にやさしい家」を建てると、借入限度額や控除額がアップする仕組みです。
自分が使える補助金を知りたい方や、高性能で環境にやさしい家を建てられるハウスメーカーを知りたい方は、家づくりのアドバイザーに相談してみましょう。

▶注文住宅・家づくりをスムーズに進めるための相談会

家を建てる流れは思ったよりも複雑

ここまで読んでいただいて、お気づきの方も多いと思います。
そう、家づくりとは「好きなときに始めて、ハウスメーカーを選べばあとはおまかせ」ではないのです。

メーカー選び、土地探し、補助金申請、ローンなど、様々な要因が複雑に絡み合い、最終的に1軒の家が建ちます。
中でも家の良し悪しをわける重要なポイントが「ハウスメーカー選び」です。

ずさんな施工会社を選ぶと、もらえたはずの補助金を申請できなくなったり、図面と違う施工をされたりと、行き違いが多くなります。

いっぽうで、良いハウスメーカーを選べば、不安や疑問に対するレスポンスも早いですし、「この家なら、〇〇の補助金を狙えますよ」「建てたあとの保証についてもご説明しますね」と、行き届いた対応をしてくれます。

よい家を建てるには、施主側が知識をつけることと、信頼できるハウスメーカーを選ぶことが非常に重要となります。

住宅メーカー選びで迷ったらまずやること

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家を建てる流れでよくある失敗とは?

注文住宅を建てる流れの中で、よくある失敗とその理由を解説します。

  1. まずは展示場に行く
  2. ハウスメーカー選びの前に土地を購入する
  3. イメージを固めずに打ち合わせする

1. 「まずは展示場に行く」はNG

いざ家を建てようと思った時に、「まず展示場に行ってみる」「あとはネットで情報を調べてみる」という人がいますが、これらはすべてNG行動です!
真面目な人ほどこの流れに陥りやすいので要注意です。

というのも総合展示場には、高価格なメーカーとローコストなメーカーが横一列に並んでいます。
フラッと入ったモデルハウスで、まったく自分の希望と合わないメーカーに営業をかけられて、雰囲気に流されて契約してしまう…ということが本当によくあるのです。

予算さえ決めてしまえば、相手の売り文句に流されずに見積もり依頼や交渉ができますし、家を建ててから月々の支払いで生活が苦しくなることもありません。

まずは家族内で月々の支払い金額を洗い出し、総予算が決まってから、マッチする価格帯のメーカーとだけ話をする。
これがよい家を建てる1番の近道です。

2. ハウスメーカー選びの前に土地を購入するのはNG

家を建てるにあたって、間違えてはいけないのが土地購入のタイミングです。
次の順序を守ることで、よけいな労力をかけずに最高の家が建ちます。

  1. 家づくりにかける予算を決める
  2. ハウスメーカー(建築会社)を絞り込む
  3. ハウスメーカーと一緒に土地を探す

このように、「予算・メーカー・土地」の流れで家づくりを進めなければ、お金と時間がムダになってしまいます。

予算を決めずにメーカーを選ぶと、本当は買いたくない家に大金を払うことになったり、打ち合わせの時間を膨大にとられて、結局予算が合わずに諦める…など、ムダなお金と時間が発生します。

また、先に土地を購入してしまうと、ハウスメーカーによっては「すみません、変形土地や狭小土地は対応できません」と断られることもため、最初に土地だけ購入するのは絶対にやめましょう(そもそも土地を持っている方は別として)。

「予算・メーカー・土地」の流れで家づくりを進めると、ムダな労力をかけずに最高の家が建ちます。

3. イメージを固めずに打ち合わせするのはNG

プランニング・打ち合わせの席にノープランで臨む人もいますが、これも非常にもったいないです。
フワッと打ち合わせに参加してしまうと、「リビングは何畳ほしいですか」「好きなデザインテイストはありますか」という質問に、その場で「なんとなく」回答してしまいます。

1週間後、上がってきた図面や外観の立体パースを見て「イメージと違う…作り直してほしい」とリテイクを出しても、そもそもイメージの共有が上手く行っていないため、ミスマッチが起き続ける…ということになってしまうのです。

このような失敗を防ぐには、事前に好きな家の写真や内装などを調べて、「こうしてほしい」という軸を持っておくことです。
SNSで好みの家の写真を保存して持っていくと、設計士に自分の建てたい家のイメージをパッと伝えられますよ。

まとめ:よい注文住宅をスムーズに建てるには「ハウスメーカー選び」でつまづかないこと

この記事では、注文住宅を建てる流れと気をつけるポイントを解説してきました。

とくに、注文住宅をスムーズに建てるには「ハウスメーカー選び」でつまづかないことが重要というお話をさせていただきましたね。

ハウスメーカーと契約する前に、「自分が住みたいのはどんな家?」「予算はどれぐらい?」とじっくり考え、マッチするメーカーを選べば、あとは良い家が建ちますよ。

家づくり専門の第三者に相談したい方は、アドバイザーを活用するのがオススメです。

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担当者コメント

たてまる
はなまるな家を建てよう🌸
たてまる

注文住宅は、総合格闘技のようなものです。

家づくりがスタートしてから、土地も買ってメーカーも決めて、最後の引き渡しまで行くのに平均で1年くらいかかります。これは思ったよりも大変です。

なので「いつまでに建てなければいけない」と期限が決まっている人は、各セクションごとの注意点を頭に入れつつ、家を建てる流れの全体を把握して進めていく必要があるんです。

中でも、家の良し悪しを左右するのが「ハウスメーカー選び」です。
「うわ、ハウスメーカー選びって難しそう大変そう」
「最短で自分に合ったメーカーを知りたい」


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