【保存版】50代で家を建てる!絶対押さえるべき4つのポイント・メリットとデメリットを解説

50代からの家づくりを徹底解説

「50代で家を建てても遅くないの?」
「50代からでも注文住宅は購入できるの?」

もしあなたがこのようなお悩みを抱えているなら、ぜひこの記事をご覧ください。
結論からお伝えすると、50代から家を建てても遅くないですし、むしろオススメです。実際に、令和4年に家を建てた方のうち、約28.5%が50歳以上で家を建てています。

とは言っても、50代から家を建てるならどうしてもローンや予算の面で不安を抱えてしまいますよね。たしかに、「ローンが最大でも30年しか組めない」「約3,000万円ほどの費用が最低でも必要」ため、貯蓄や退職時期によっては生活が厳しくなるかもしれません。

しかし、50代で家を建てると、ローン完済すれば家賃の支払いが不要になり、退職後も住み続けられる家が手に入ります。
さらに間取りや断熱性能も自由に選べるため、「家事がすべて10歩で完結する家」「エアコンなしでも快適に過ごせる家」なんてことも可能です。

今回はそのような50代の家づくりに関するお悩みや疑問点に関して、注文住宅のアドバイザーとして家づくりのお悩みを解決してきた私が詳しくご説明します。

今回の記事では次のような流れで家づくりについて解説します。

この記事を読めば、ローンと家づくりの悩みを解決できどの建築会社に依頼しようかと検討するステップまで進むことができます!

この記事を読んで、家を建てる際の不安をすべて解消してください。

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たてまる
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たてまる

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。

50代で家を建てるのは遅くない!約28.5%が50歳以上で注文住宅を建てている

実際にどのくらいの人が50代で家を建てているのでしょうか?

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅取得の平均年齢は43.8歳、10.6%が50代、17.9%が60代以上で家を建てています。

注文住宅を購入した世帯主の年齢

(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|世帯に関する事項より)

やはり全体で見ると30代〜40代で家を建てる人の割合は多いですね。しかし注文住宅を購入した世帯全体のうち4分の1以上、つまり4人に1人が50〜60代で家を建てているのです。

50代で家を建てるメリット

50代の注文住宅の生活

年齢に限らず、自分で家を建てるメリットは「間取りやデザインなど理想を反映した家を建てられる」ことです。
一から自分が思い描く家を作れるのはマンションや建売住宅の購入では得られない魅力ですよね。
では、50代で家を建てるときならではのメリットをご紹介します。

将来の見通しが立てやすい

50代は子育てや仕事などの生活環境に変化が少ないため、将来の見通しが立てやすいことがメリットです。

20代、30代だと家族が増えたり、勤務地が変わったりと生活する環境が変化しやすいですよね。たとえば子どもが生まれたタイミングで家を建てたとしても、転勤で勤務地が県外になることだってあるでしょう。子どもの人数や成長によっても生活環境はすぐに変化するため、せっかく建てた住宅がライフスタイルと合わなくなることも多いです。
しかし、50代であれば仕事の変化も少なく、子どもも成長し自立している方も少なくないでしょう。

ある程度生活が落ち着きライフプランが定まっていれば若い世代に比べて、家を建てやすいと言えるでしょう。

土地選びの自由度が高い

さらに50代以上で家を建てるなら土地選びの自由度が高くなりやすいです。

なぜなら、20〜40代と比べて「子育て」と「将来の環境の変化」を気にする心配が減るからです。
どうしても20〜40代だと子育てが優先的になりやすいですね。たとえば、「公園や自然が多い環境」「保育園や小児科のある病院が近い」「引っ越しても子どもが転校しないでいい地域」などの周辺環境を考えるとどうしても土地の選択肢が狭まってしまいます。

さらに子育て世代に人気の土地はどうしても金額が高くなりやすいです。
対して50代は土地選びに関しても制限が少なく、土地選びの選択肢も多いため安くていい土地を見つけやすいです。

老後も生活しやすい家を建てられる 

50代で家を建てるなら20年、30年と将来住み続ける家を建てるのが一般的でしょう。
どうしても若いうちに家を建てると老後の生活のことは優先順位が落ちてしまいます。
しかし、50代からの家づくりは将来住み続ける家が前提なため、老後を見据えて行えます。たとえば、


のように老後も住みやすい家をリフォームなしで作ることができます。
生涯住み続けられる家を作るなら50代からの家づくりが最適と言えるでしょう。

退職後の家賃の支払いがなくなる 

不安に感じやすい住宅ローンですが、返済を終えてしまえばその後の支払いは不要になります
退職後に家にかかる費用が光熱費やメンテナンス費用だけになるため、賃貸に住み続けるよりも余裕が生まれますね。
たとえば65歳で退職、85歳まで住むことを賃貸と家を建てた場合で比べてみましょう。家賃10万円の家に20年住むと、家賃だけでも2,400万円がかかりますよね。対して、家を建てて住宅ローンを完済していれば支払いは0円になります。

さらに賃貸に住み続けるとどうしても、「将来本当に住み続けられるか」と不安に感じられる方も多いですので、その点の安心感を得られるのも住宅購入のメリットでしょう。

50代で家を建てるデメリット

注文住宅の購入は高額な費用がかかる

年齢に限らず、家を建てることの最大のデメリットは高額な初期費用がかかることです。
ここでは実際にどのくらいの費用がかかるのか、50代からローンを組む場合月々どのくらい負担がかかるのかについて詳しく解説します。

住宅ローンが最大30年までしか組めない

50代から住宅ローンを組む場合は、最大でも30年ローンまでしか組めません。
なぜなら、一般的な銀行の住宅ローンの最終返済時の年齢が「満80歳」と決められているためです。
次の表は、大手銀行5社の住宅ローンの「申し込み時の年齢制限」「最終返済時の年齢制限」です。

申し込み時の年齢制限 最終返済時の年齢制限
auじぶん銀行 満18歳以上満65歳 満80歳の誕生日まで
イオン銀行 満18歳以上満71歳未満 満80歳未満
三菱ufj銀行 18歳以上70歳の誕生日まで 完済時に80歳
みずほ銀行 満18歳以上71歳未満 完済時の年齢が81歳未満
SBI 申請銀行 20歳以上65歳以下 満80歳未満

銀行によって少しの差があるものの、50歳でローンを組んだとしても30年返済が上限となります。

30年返済は注文住宅を購入される方が組む住宅ローンにしては短くなってしまいますね。
実際に、国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると35年以上の住宅ローンで借りた人が72.7%を占めています。

次に20〜35年未満の住宅ローンが22.5%と続いており、20年未満の住宅ローンは4.8%とごく少数です。

注文住宅の住宅ローンは35年が大多数です

(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|資金調達に関する事項より)

高額な初期費用がかかる

50代で家を建てるとどうしても高額な初期費用が発生します。家を建てるためには「本体工事費」「土地費用」「諸費用・附帯工事費」の3つの費用が必要です。

注文住宅の建築費用は全国平均で3,957万円 

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、昨年に建てた注文住宅の建築費用(土地の購入費用を除く)は3,957万円です。

建築費用は平成30年から約700万円値上がりしています。

(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|資金調達に関する事項より)

注文住宅の建築費用は資材高騰、インフレの影響で年々高くなっており、平成30年と比べると約700万円ほど高くなっています。

注文住宅にかかる費用は建物そのものの本体工事費に加えて、水道管やガス管の引き込み庭の外構工事などにかかる附帯工事費、住宅ローンや契約にかかる手数料や税金の諸費用がかかります。

具体的な内訳は下記の通りです。

注文住宅にかかる費用の内訳

金額の相場は、本体工事費が7割、諸費用が1割、附帯工事費が2割です。

土地の購入費用は全国平均で1,819万円

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると土地の購入資金は全国平均で、1,819万円、三大都市圏平均で2,626万円でした。

(出典:令和4年度住宅市場動向調査報告書|資金調達に関する事項より)

このように三大都市圏と全国平均でも約800万円差があることから、地域によっても大きく土地の価格は違うんですよね。
さらに土地の面積や利便性によって、同じ市町村であっても金額は大きく変わります。おおよそですが、全国平均の1,800万円程度はかかると考えるのがオススメです。

土地込みで注文住宅を建てる場合の費用総額の全国平均は5,776万円ということですね。

家づくりの費用を安くしたい方必見!ハウスメーカー選びで建築費用が1,000万円以上安くなる

注文住宅の建築費用はハウスメーカー・工務店によってかなりの幅があります。なぜなら工務店・ハウスメーカーによって標準で使われる構造・断熱材・間取りなどが異なるからです。
実際に30坪2階建ての家を購入した場合でも1,000万円以上の金額の違いが生まれます。

坪単価 30坪あたり
ハウスメーカーA社 約127万円 約3,810万円
ハウスメーカーB社 約89.4万円 約2,682万円

家を建てるときの建築費用は、坪単価といって1坪あたりで計算されるのが一般的です。
この坪単価がハウスメーカーによって約43〜約127万円ほど変わってくるのです。

当サイトでは全国で3万社以上あるハウスメーカーを「坪単価」と「家づくりの考え方」を元に4つのタイプに分類しています。

4タイプの比較表でわかる!ハウスメーカーの選び方

タイプごとの「坪単価」と「家づくりの考え方」は次の通りです。

本体工事費 坪単価 特徴
ゴージャスタイプ 3,129万円〜 104.3万円〜 「安心感・高級感」を重視 積水ハウス
住友林業
テクノロジータイプ 2,844万円〜 94.8万円〜 「住宅性能」を重視 セキスイハイム
一条工務店
グッドバランス 2,082万円〜 69.4万円〜 「価格・性能・住みやすさ」を重視 アキュラホーム
アイ工務店
リーズナブルタイプ 1,290万円〜 43万円〜 「初期費用の安さ」を重視 タマホーム
オープンハウス

※ 上記の参考価格は注文住宅の最低金額のめやすです。規格住宅やコンセプト住宅では、上記記載の金額よりも費用を抑えて家を建てることができます。
※ 本体工事費とは、家そのものを作るために発生する工事費用のことです。
※ 実際に家を建てる際には、本体工事費だけでなく上下水道工事費や土地代、消費税代が必要になります。あらかじめご了承ください。

ハウスメーカーによってかかる費用も家づくりの考え方も全く異なります。

だからこそあなたの予算と要望に合ったハウスメーカーを選ぶことが非常に大切なのです。

当サイトでは予算や家族構成、希望に合ったハウスメーカーを診断できる「住宅メーカー診断(無料)」を提供しています。

どのハウスメーカーが自分に合っているのか知りたい方はぜひ活用してくださいね。

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50代で家を建てるなら絶対押さえたい4つのポイント

ここまでお伝えした50代で家を建てるデメリットをまとめると、「30年未満の住宅ローンで4,000万円〜5,000万円の費用を支払う必要がある」ということです。

これから、高額な支払いと返済期間の短い住宅ローンの問題をどのように解消すれば良いのか、そして50代からの家づくりでとくに気をつけるべきポイントを4つまとめました。

  1. 50代の住宅ローンは細く長く!返済期限は退職予定でも13年以上に設定しよう
  2. 30年後に400万円以上の差が!将来的に費用がかかりにくい家を建てよう
  3. 健康被害のリスクを大幅カット!断熱性・気密性・換気に優れた家を作ろう
  4. 家づくりに必須!優秀な営業担当を見つけよう

これからの家づくりに役立つ情報ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。

①50代の住宅ローンは細く長く!返済期限は退職予定でも13年以上に設定しよう

「返済期間が伸びると利息も増えて損じゃないの?」
「退職後も支払いが残っているのが不安」

と思われるかもしれません。しかし、50代からの住宅ローンでは無理に退職までに完済するのはオススメできません。
理由は2つあります。

1点目は退職までに無理な返済を行うことで、貯蓄が減ってしまうためです。
60~65歳に退職となると支払い期限は10年ほどになりますよね。4,000万円で家を建てた場合、10年で住宅ローンを完済しようとすると月々の返済額が約34.4万円となります。
これだけの返済を毎月行おうとすれば、貯金ができないだけでなく今までに貯めてきた貯蓄を使うことになるでしょう。

老後の貯蓄はその後の生活の安心感に大きく影響します。50代を超えると健康リスクが高まり、公的保険だけでは対応できない大きな病気にかかることもあります。
そのような急な出費にも対応できる貯蓄を維持し続けるためには、返済は細く長く続けることがオススメです。

2点目は住宅ローンを長く払い続けることで、「団体信用生命保険に加入できる」「住宅ローン控除」を受けられるためです。

詳しく解説しましょう。

団信(団体信用生命保険)は「割安の生命保険」

保険は家族を守る

団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンを借りた人が返済中に死亡したり、所定の高度障害状態になったときに、住宅ローンの残債がゼロになる生命保険です。
50代になると健康リスクが高まるので、生命保険の保険料も高くなりますよね。
しかし、団信は利息を通じてすべての利用者が一律に負担するので、年齢で保険料が変わらないんです。
つまり、50代は相対的に安いコストで生命保険に加入できるのです。

この保険の注意点は、住宅ローンを支払うと保険期間が終了してしまいます。
つまり、定年までに無理に完済してしまうとせっかくの「割安の生命保険」が受けられなくなるということです。

長く払い続けることで増える金利を保険料と考えたとしても割安な保険であるため、あえて繰り上げ返済をせずに、高い住宅ローン残高をキープしておくのも1つの手です。

団信は8大疾病保証がついた保険にも加入できる

保険会社によっては、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)と5つの重度慢性疾患(高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)に診断された場合、ローン残高が0円になる特約つき団信を組むことができます。

年齢制限は、50歳未満の保険会社が一般的ですが、「46歳以上56歳未満」が対象になる保険があることも。

最大13年間は住宅ローン控除が受けられる

住宅ローン控除とは、住宅ローンを借り入れて住宅の新築・取得または増改築等をした場合、年末のローン残高の0.7%を所得税から最大13年間控除する制度のことです。(参考:国土交通省)
たとえば、年末の時点で住宅ローンが3000万円あれば、来年度の所得税から21万円が控除されますね。
10年未満で完済してしまうと、住宅ローン控除は受けられなくなってしまうため損してしまうということですね。
実際に住宅ローン控除が適用される条件は下記の通りです。

住宅ローン控除が適用される条件

※2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅の場合、省エネ基準を満たす住宅でない場合は住宅ローン減税を受けられません。

ローンの借入限度額はこちらです↓

住宅性能 借入限度額
令和4・5年入居
借入限度額
令和6・7年入居
長期優良住宅
認定低炭素住宅
5000万円 4500万円
ZEH水準省エネ住宅 4500万円 3500万円
省エネ基準適合住宅 4000万円 3000万円
省エネ基準を満たさない住宅 3000万円 0円

②30年後に400万円以上の差が!将来的に費用がかかりにくい家を建てよう

これから70歳、80歳と住み続ける家を建てるなら、退職後にかかる光熱費やメンテナンス費用を抑えた家づくりを行いましょう。

注文住宅に住み続ける際にとくに長期なコストに差が出るのは、外装と屋根のメンテナンス費用と光熱費です。
それぞれコストを抑える方法をお伝えします。

外装のメンテナンス費用を抑えるなら「瓦屋根・タイル外壁」で家を建てる

タイル外壁の住宅

外壁のメンテナンス費用を抑えるなら「瓦屋根・タイル外壁」にするのがオススメです。
よく注文住宅で使われる外壁材は「サイディング」「ガルバリウム鋼板」「タイル」「モルタル」と大きく分けて4種類に別れます。屋根は「スレート」「ガルバリウム鋼板」「タイル」「ステンレス」の4種類ですね。

実際に、一番メンテナンスがかかりにくい「瓦屋根・タイル外壁」とメンテナンスがかかりやすい「スレート屋根・サイディング外壁」を比較すると次の通りになります。

15年目 30年目 45年目 60年目 合計
スレート屋根・サイディング外壁 約100万円(屋根・外壁塗装+足場代) 約100万円(屋根・外壁塗装+足場代) 約350万円(屋根葺き替え・外壁張り替え+足場代) 約100万円(屋根・外壁塗装+足場代) 約650万円
瓦屋根・タイル外壁 約55万円(目地コーキング代) 約55万円(目地コーキング代) 約55万円(目地コーキング代) 約55万円(目地コーキング代) 約220万円

30年単位でもメンテナンス費用に約255万円の差が出ますね。50年以上見たときには425万円と大きな差があります。
「タイル外壁・瓦屋根」は初期費用が高くなる傾向にありますが、初めからオプション費用をかけずに「タイル外壁・瓦屋根」にできるハウスメーカーもございます。たとえばクレバリーホームやウィザースホームですね。

光熱費を抑えるなら「HEAT20」を基準に家を建てる

暖かみのあるLDK

HEAT20(ヒート20)とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の頭文字をとった略称です。
この一般法人は健康や光熱費削減のためにこれから住むべき家の断熱性を「断熱グレード(住宅外皮水準)G1、G2、G3」と設定しています。

つまり、このHEAT20に当てはまる家は快適かつ将来の光熱費を抑えられる家ということです。
次の表は平成28年の基準からどれだけ電気代が削減できるかまとめた表です。

HEAT20 G1 HEAT20 G2 HEAT20 G3
1.2地域(北海道) 20%削減 35%削減 55%削減
3地域 (青森県など) 30%削減 40%削減 60%削減
4地域 (長野県など) 35%削減 50%削減 70%削減
5地域(広島県など) 45%削減 60%削減 80%削減
6.7地域(沖縄県など) 40%削減 55%削減 75%削減

(出典:一般社団法人20年先を見据えた日本のこう断熱住宅研究会|HEAT20 外皮性能水準)
(出典:国土交通省告示第二百六十五号|地域区分新旧表)

東京23区は地域区分で6に当てはまるため、「HEAT20 G2」の約55%削減となります。
月々の電気代が10,000円だとすると年間6万円ほどお得になり、30年で考えると約180万円も光熱費に差が出ますね。
「HEAT20 G2」であれば「一条工務店」などの高気密高断熱のハウスメーカーでオプション費用なしで建てられます。

③健康被害のリスクを大幅カット!断熱性・気密性・換気に優れた家を作ろう

老後も住み続ける家を作るなら、将来も健康的に過ごせる家づくりは非常に大切です。
健康的な家づくりをするためには3つの住宅性能「断熱性」「気密性」「換気」がすべて高水準な家を建てるのがオススメです。
では、実際に健康へどのような影響が起きるのかと具体的な住宅設備についてお伝えします。

換気が優れた家は常に新鮮な空気

換気は健康的に過ごせる家づくりにとってなくてはならないです。なぜなら換気をすると室内に新鮮な空気を取り込めるからです。反対に、締め切ったままだと、室内には二酸化炭素やダニ、ウイルスといった体に有害なものが残り続けてしまいます。

実際に、室内の汚染された空気を吸うことで、さまざまな体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」が問題となり24時間換気が建築基準上で義務となったのは、今から20年も前の2003年です。
さらに昨今では、新型コロナウイルスなどの大規模な感染症の流行などでさらに空気の綺麗さは重要視されています。

常に新鮮な空気を取り入れるためには、第一種換気システムをつけるのがオススメです。
第一種換気システムとは、給気口・排気口どちらも機械で管理する方式のこと。給気口も機械で管理することで、HEPAフィルタ(花粉やほこり、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を捕集する)、熱交換システム(外気の冷たい空気を温めてから室内に入れる)を使って、常に快適な空気にできます。

断熱性・気密性を高めてヒートショック対策

新築の浴室

断熱性・気密性を高めて常に快適な気温で生活できるようにすれば、エアコン一台で快適に過ごすことができます。

さらに、家全体の気温が一定になるため、ヒートショックへの対策が可能。
ヒートショックとは、冬場に暖かい部屋から寒い部屋へ移動した時などの急激な温度変化によって生じる健康被害。失神したり、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を起こすことがあり、とくに冬場に多く見られます。

また、東京都健康長寿医療センター研究所の研究によると、2011 年の1年間で約 17,000 人が、いわゆる「ヒートショック」に関連して急死したと推計され、このうち約 14,000 人が高齢者と考えられるとされています。(参考:消費者庁消費者安全課|高齢者の事故に関するデータとアドバイス等)

断熱性の高い家を作るには「窓」にこだわるのがオススメです。なぜなら熱が入る・熱が逃げる割合が一番高いのは窓だからです。
一般的な1枚ガラスの窓だと、夏は約75%の熱が窓から入ってきて、冬は約50%の熱が窓から逃げてしまいます。
そのため、窓にどれだけ断熱対策をできるかが家全体の快適さに繋がります。とくに効果的なのが窓ガラスを「3枚ガラス」にすること、そしてアルミサッシを「樹脂サッシ」にすることです。

それ以外にも暖かい家を作るためには、断熱材にもこだわる必要があります。しかし断熱材は種類や厚み、施工方法によって性能が大きく変わるため「この断熱材だから安心」というものはありません。実際にハウスメーカーを選ぶ際には断熱材へのこだわりが強いかどうかについて考えましょう。 

④家づくりに必須!優秀な営業担当を見つけよう

優秀な営業担当のイメージ

50代からの家づくりで失敗しないためにはためには優秀な営業担当を見つけることが必須です。
営業担当とは、あなたが家づくりを依頼するハウスメーカーや工務店の窓口となる人です。
建築会社によって「設計までかかわる」「1~2回の打ち合わせのみ参加」などかかわる範囲は変わります。しかし、あなたの要望を叶えて理想の家づくりをするためには営業担当の優秀さが大きくかかわってくるのです。
その理由を3つお伝えします。

優秀な営業担当なら、希望通りの家を予算内に収められる

まず1点目は希望通りの家を予算内に建てられるということです。
ハズレの営業担当に当たると「自分の利益=契約すること」ばかり考えた対応をされてしまいます。
たとえば、わざと建物の最低価格を見せて、「これだけ安いので契約してください」と迫ってきたり、「本日契約してくれればこれだけ値下げします」と今すぐ契約するように急かすなど、お客様のことを考えない営業方法を行うことも。
また本来は考えてもいなかった無垢床やおしゃれな壁紙などのオプションを見せて、少しでも多くの利益をあげようとします。
実際に、注文住宅を建てた方の多くは当初想定していた予算をオーバーしているんです。

優秀な営業担当はお客様の満足度を優先してくれます。何よりもいい家づくりとはお客様が性能やデザイン、価格のすべてに納得して購入するのが一番だと理解しているためです。

そのため、無理に契約を迫ったりせずに、契約する前に家づくりの優先順位をヒアリングして、実際の価格に近い見積もりを提示してくれます。あくまで、オプションの間取りや設備は「提案」してくれるだけで無理につけるように迫ったりはしません。
さらに、ハウスメーカーの中には実際に建てた方の光熱費をまとめて、10年後にかかる費用まで伝えてくれる。50年後のメンテナンス費用から月々に必要な積立額も提示するなど、将来まで考えて予算内の家づくりができます。

優秀な営業担当なら、ローン・土地探しを任せられる

さらに優秀な営業担当は、注文住宅に関する知識の他に、土地の買い付け・補助金の申請・地方銀行との競りといったスキルを持っています。
こういった営業担当がついてくれると自分の労力を最小限にできるだけでなく、結果的に安い金利で住宅ローンが借りれたり、格安の土地を購入できるなど、費用面でもお得に家を建てられます。
とくに土地探しはハウスメーカーに任せるのが一番です。なぜなら自分で探す場合はインターネットで探すのが基本になりますが、本当にいい土地はインターネットに出回る前に事前に取引が終わっていることがほとんどです。
そういった本当は出回らない土地もハウスメーカーなら事前に見つけることができます。
ここで、土地に関する知識がない営業担当に当たってしまうと割高で不便な土地しか見つけられません。
そのため、やはり優秀な営業担当を見つけることが大切です。

親身な対応をしてもらえる

何より優秀な営業担当は売り込みをしません。家の購入は人生の中でも一番高価な買い物であることを理解しているからです。
だからこそ、初めからお客様の要望と悩みをヒヤリングして、家づくり以外の疑問や悩みにも真摯に対応してくれます。
さらに「家づくりはテキパキ進めたい」「大きな買い物だからゆっくり進めたい」などお客様の特徴はさまざまですので、その人に合わせて面談の頻度を変更したり、やり取りの方法を電話ではなく、メールで行うなどあらゆる面で臨機応変に対応してくれます

優秀な営業担当に出会う方法

結論からお伝えすると、優秀な営業担当に出会う一番の方法は第三者からの紹介を受けることです。

一般的に営業担当がつくのは、住宅展示場に行くときなのですよね。
しかし、住宅展示場に行ってしまうと優秀な営業担当には出会えません。
なぜなら、住宅展示場で担当してくれる方はそのときに打ち合わせの予定がない営業担当だからです。
その時ちょうど手が空いていて展示場で待機していた人が、たまたまあなたの担当になってしまいます。

とくに、休日に住宅展示場へ行くと、休日も打ち合わせの予定がない営業担当につかれる可能性が高いため要注意です。

一応、営業担当がついたとしても「電話やメールのやり取りが遅く不信感がある」「打ち合わせをしても希望した家と異なる売り込みをされた」などの理由があれば、営業担当をチェンジすることは可能です。

ただし担当変更が強引だったりタイミングが悪いと、うまく引き継ぎされなかったり、会社とのトラブルに発展することもあります。

そのため、初めから優秀な営業担当に出会うために住宅展示場へ行かずに、紹介を受けるのが一番です。

知人・友人からの紹介を受ける

最も確実な方法は知人・友人から担当してもらった営業担当を紹介してもらうことです。
何よりも、実際に満足感が高く家を建てたという実績が身近にあるため、信頼度に関しては間違いないでしょう。

さらに、営業担当が初めに間取りやデザインの提案を行うため営業担当によって家の特徴が出やすいと言われています。
友人や知人の家が好みだと感じていれば、自分の理想の家を建てられる可能性は非常に高いです。
しかしデメリットとしては、一度紹介を受けると断りにくいことでしょう。他のハウスメーカーを見て、予算や間取りを比較したいと考えている方だとオススメはできませんね。

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この記事のまとめ

この記事では、50代で家を建てる方法について解説しました。
とくに重要なポイントは次の3点です。


50代は将来のライフプランを考えやすく給与の変動も少ないため、適切な予算を考えられ、あなたにピッタリな注文住宅を建てることができるはずです。

家づくりは年齢にかかわらず不安なことが多く出てきます。新居の購入前後に気分が落ち込むことを「マイホームブルー」というほどです。

ですが家を建ててから20〜30年後を想像すれば確実に笑顔の家族が想像できると思います。そのような数十年後の将来のために、理想の家を建てられるように頑張ってください。

それでは、あなたが自分らしい家を建てられるよう祈っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

担当者コメント

たてまる
家づくり専門アドバイザー
たてまる

一昔前は、マイホームは若いうちに購入するものと思われていました。
しかし、今は人生100年時代。50代で家を建てるのも一般的になりつつあります。
100歳になっても健康で快適に過ごせる家づくりを行うためにはハウスメーカー選びが非常に大切です。
なぜなら、ハウスメーカーごとに得意な間取りや住宅性能が異なるからです。
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