プロが厳選!ローコスト系ハウスメーカー5選【資金計画書・内装写真あり】

ローコスト住宅とは「価格を抑えて建てられる新築住宅」のことです。
ローコスト住宅を建てるための建築会社(ハウスメーカー)は、日本全国に1万社以上存在します。
そのため、いざ家を建てようと思っても、どこに依頼すれば良いかわからないという人は多いです。
「全国大手のローコストメーカーにしよう」とか、「いや、価格は抑えたいけれど間取りと耐震性はこだわりたい」など、選ぶ基準は様々あるかと思います。
反面、「ローコスト系のハウスメーカーならどこでも同じでは?」と感じている方もいらっしゃるではずです。
しかしローコスト住宅と一括に言っても、ハウスメーカーによって家の特徴がまったく違うことをご存知ですか?
この記事では、オススメのローコスト系ハウスメーカー5社をプロの解説つきでお伝えし、1社に絞るためのます。具体的な内容は次の通りです。
- ローコスト住宅の建設費用相場(1,400万円〜2,450万円程度)
- オススメのローコスト系ハウスメーカー5選
- ローコスト系ハウスメーカーを選ぶときの7つのポイント(工法・構造、耐震、断熱、外壁、屋根……)
- ローコストメーカーで建てる際の注意点(土地・打ち合わせ・家の形…etc.)
当サイトでは、 家づくりを検討している方へ、理想に叶うハウスメーカーと、親身に寄り添う営業担当を紹介しています。記事の中では、営業担当紹介制度についてもお伝えするので、ぜひ読んでみてくださいね。それでは参りましょう。
家づくりで悩んだらまずやること
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家族構成、ご予算、希望の間取り、住みたいエリアにあわせて、相性のよいハウスメーカーを客観的にお伝えします。
営業マンには直接聞きづらいローンの相談や、営業担当の紹介も可能です。家づくりの課題感がクリアになります。

▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・親身に寄り添う営業担当と出会いたい方
この記事の編集者

大手ハウスメーカーや地元工務店でプロの営業マンとして勤務したのち、家づくりのインフルエンサーとして独立。現在のフォロワーは累計9万人を突破。家づくりのアドバイザーとしてメディア出演・講演を行う。
ローコスト系ハウスメーカーの価格帯は?30坪あたり1,300万円〜1,900万円(坪単価43万円〜)で建てられる

ローコスト系ハウスメーカーの価格帯は、30坪2階建て住宅で1,300万円〜1,900万円ほど(坪単価43万円以上)です。
当サイトでは、30坪2階建て住宅で「1,300万円〜1,900万円(坪単価43万円以上)ほどの価格帯の家」をローコスト住宅、「1,900万〜2,300万円ほどの家」をミドルコスト住宅と定義してお伝えします。
ちなみに日本全国の注文住宅の平均金額は3,459万円程度と言われています(出典:国土交通省 令和3年度住宅市場動向調査報告書)。
その点、ローコスト系ハウスメーカーでは、相場より1,000万〜1,500万円ほど安い価格帯で家を建てられます。
※昨今はウッドショックやコンテナ不足、により、業界全体で建築費用が上昇しているため、ローコスト住宅を手掛けるメーカーといえど、上記の価格帯に当てはまらないケースも増えてきました。ご了承ください。
ローコストメーカーと高級大手ハウスメーカーではローン支払いが月々3〜6万円違う
ローコストメーカーで家を建てると、アパートやマンションなどの賃貸よりも安い住宅ローン支払いにもかかわらず、広い一軒家での暮らしを満喫できます。
ローコストメーカーの月々の住宅ローン支払いは、ハイブランド系の大手ハウスメーカーよりも3〜6万円ほど安くなります。
ローコスト住宅が得意なハウスメーカー5選
ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーの中でも、とくに人気、かつ顧客目線で家を建ててくれるメーカーを5社厳選して紹介します。
- タマホーム
- アイダ設計
- オープンハウス
- レオハウス
- 一建設
以下の仕様・条件の一覧表は、公式ホームページやカタログに記載されている情報のほか、独自の聞き取り調査をもとに記載しています(※関東エリアの場合)。
屋根・外壁 | 窓 | 断熱材の厚み | 天井高 | 換気システム | 保証 | |
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タマホーム (大安心の家) |
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アイダ設計 (BRAVO2) |
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オープンハウス (ホーク・ワン) |
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レオハウス (Cocrea) |
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一建設 (リーブルセレクト) |
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「ハウスメーカーがたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない」という方は、当サイトの「住宅メーカー診断」を使って、ピッタリのメーカーと費用感を絞り込んでみませんか?
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ここからは、ローコスト住宅で人気のハウスメーカー5社をくわしく紹介します。
1. 業界最大手のローコストメーカー「タマホーム」

【メリット】
- ローコスト住宅メーカーの中でもトップクラスの知名度を誇る
- 建築費用を抑えつつも、大量発注の強みを活かして人気のキッチンやお風呂、トイレを採用できる
- 標準で瓦屋根やエコキュート、第一種換気システムを採用でき、長期優良住宅にも対応可能
ローコストメーカーを検討するなら、タマホームの存在は外せません。
タマホームは1998年に福岡県で創業しました。
企業理念は「良質な住宅を低価格で販売する」ことです。
これはタマホーム創業者の会長である玉木氏がアメリカを訪れたとき、「日本の家は高すぎる」と感じたことをきっかけとしています。
現在、タマホームの施工エリアは47都道府県。
木村拓哉さんやAdoさんなど、有名人を数多くCMに起用し、日本全国で知名度を伸ばし続けています。

タマホームの坪単価は約56万円(25坪〜45坪の参考価格)
タマホームで注文住宅を建てる場合、建物本体の坪単価は47万円〜70万円となります。
タマホームでもっとも人気が高いのは、注文住宅の「大安心の家」というベストセラー商品です。
「大安心の家」は木造軸組工法の自由設計の商品で、坪単価は55万円ほどとなります。
タマホームで大安心の家を建てた場合の坪数別の参考価格は、下記の表を参考にしてください。
参考価格 | |
---|---|
20坪 | 1,100万円 |
25坪 | 1,375万円 |
30坪 | 1,650万円 |
35坪 | 1,925万円 |
40坪 | 2,200万円 |
45坪 | 2,475万円 |

タマホームの基礎は、基礎幅や鉄筋ピッチなどは標準的ですが、コンクリートの圧縮強度が24Nと強いため、ハイブランドのハウスメーカーと同等です!理論上、約65年間、強度が持続するため、25歳で家を建てると、90歳まで基礎が持つという計算になります。
商品ごとの坪単価
各商品の坪単価めやすは次の通りです。
商品名 | 坪単価めやす | |
---|---|---|
大安心の家 | 48万円〜 | 人気No.1。全熱交換方式の換気システム標準採用、オール電化仕様。 |
大安心の家 プレミアム | 56万円〜 | 「大安心の家」に品質とデザインをより追求した商品。 |
笑顔の家 | 80万円〜 | 2023年4月に発売された新商品。北海道、東北地方向けの旧商品「大地の家」をベースに、断熱性能をさらに進化させた住宅モデル。具体的には、トリプルガラスとW断熱を標準採用できる。 |
木麗な家 | 45万円〜 | 「大安心の家」の価格を落とした商品。気密性、断熱性を追求。 |
大地の家 | 63万円〜 | 北海道仕様の高断熱住宅。が2023年1月発売の「笑顔の家」は「大地の家」の後継商品。 |
木望の家(3階建) | 70万円〜 | 3階建て住宅。 |
※あくまで建物本体の金額となります。カーテン・照明・外構費用などの別途諸経費は含まれませんのでご注意ください。
【資金計画書書あり】タマホーム「大安心の家」の参考価格は2,200万円程度(税込)
タマホームの人気No.1の注文住宅モデル「大安心の家」の場合、35坪の建物本体価格が約1,800万円。
上下水道工事や電気工事込みの「住める状態」にすると、税込みで約2,200万円となります(※エリア・仕様により差があります)。

高断熱仕様の「笑顔の家」の場合1,000万円上乗せされます。
タマホームの住宅がお財布に優しい理由
タマホームでは、次の3つの取り組みにより住宅建設の価格を抑えています。
- 設備の大量発注:キッチンや洗面台などの各種住宅設備を大量発注する
- タマストラクチャー:森林組合や製材工場とつながり、直接買い付ける仕組み
- 業者の自己管理:大工さんなどの業者を自社で管理すること

タマホームは年間1万棟近く家を建てるメーカーです。上記の仕組みづくりにより、大規模なコストカットを実現しているんです。そのため、標準仕様でも、住宅設備のラインナップが充実しているんですよ。これは大手ハウスメーカーならではの強みですよね!
タマホームの「大安心の家」は優秀? 標準仕様とオプション
結論から言うと、タマホームの大安心の家は「優秀」です。
企業としてのスケールメリットを活かし、他のローコストメーカーと比較しても高品質な住宅設備を採用しています。
それだけでなく、長期優良住宅や高断熱仕様の家など、地球環境に配慮した家にも挑戦しており、今後ますます注目したいハウスメーカーのひとつです。



タマホーム | |
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構造 | 木造軸組工法 |
断熱材の厚み | 【寒冷地】 屋根:高性能グラスウール14K(155mm) 外壁:高性能グラスウール20K(105mm) 床:フェノールフォーム断熱材1種(66m) 【標準】 屋根:吹き込みグラスウール10K (210mm~) 外壁:高性能グラスウール14K(105mm) 床:押出法ポリスチレンフォーム3種(65mm) ※地域によりビーズ法ポリスチレンフォーム (75mm) |
窓 | 【寒冷地】 樹脂サッシ・Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り・断熱タイプ) 【東北地方ほか】 樹脂サッシ・Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り・断熱タイプ) 【標準】 アルミ樹脂複合サッシ・Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り・遮熱タイプ) |
天井高 | 2.5m(※構造上、天井高2.5mを取れない可能性あり) |
基礎 |
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屋根 | 瓦、スレート、ガルバリウム鋼板から選択 |
外壁 | 窯業系サイディング |
住宅設備 | 突板フローリング、エコキュート標準 |
換気システム | 熱交換率70%の第一種換気システム(標準、冷暖房機能なし) |
保証年数う | 構造躯体10年 防水機能10年 シロアリ防除10年 入居後10年目以降、5年ごとの無償点検と10年ごとに有償工事(計60年) |
ポイント | 47都道府県対応 |
タマホームは、「20代のTamaHome」という広告を打ち出しています。
低価格でコスパのいい家を建ててくれるタマホームは、「自分の家を持つのが夢だった」「アパートの家賃がもったいない」と考える20代共働き夫婦の強い味方です。
ちなみに、25歳で35年ローンを組むと、支払いを終えるのは60歳です。
さらにタマホームには、レジャーやグルメを割引価格で楽しめる「ハッピーライフクラブ」という有償サポートもあるんです。
結論から言うと、タマホームは「建築費用を抑えたい、そして人生を豊かにしたい」という人にピッタリです!
タマホームはこんな人にオススメ!
- 賃貸よりも安い月々の支払いで、コスパの良い家を建てたい
- 全国的に知名度の高い大手ハウスメーカーで家を建てたい
- 家の保証、暮らしのトラブルの相談窓口、レジャーの割引など、生活全般の手厚いサポートを期待する
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2. 断熱等級5の家を建てられる「アイダ設計」

【メリット】
- ロゴ入りの紙袋やパンフレットなども自社で作ることで広告宣伝費を削減
- 建ててからのメンテナンス費用を抑えられる瓦屋根や畳、食洗機つきのキッチンを標準採用できる
- 3%程度の値引き交渉やグレードダウン提案も可能
アイダ設計は1981年に埼玉県で創業した会社です。
「一人でも多くの家族に幸せで満足のいく住まいを」という理念のもと、ローコストながら断熱等級5、一次エネルギー等級6の高性能な住宅を提供しています。
住宅を安く提供できる背景には、広告宣伝費をかけず、ロゴ入りの紙袋やパンフレットなども自社で作ってマージンを削減したり、エリア常駐の設計士を置かず人件費を削減するといった企業努力があります。
年間2,000棟を超える設計実績があり、注文住宅と分譲住宅の両方を手掛けています。
アイダ設計の坪単価は約63万円(25坪〜45坪の参考価格)
アイダ設計で注文住宅を建てる場合、建物本体の坪単価は40万円〜65万円となります。
アイダ設計は現在、断熱と耐震を抑えた注文住宅「BRAVO2(BRAVOシリーズの最新の住宅モデル)」を押し出していて、ほとんどの方がこの商品を選んでいます。
「BRAVO2」は断熱等級5、UA値0.55を打ち出しており、坪単価は55万円ほどとなります。
アイダ設計でBRAVO2を建てた場合の坪数別の参考価格は、下記の表を参考にしてください。
建物の延べ床面積 | 参考価格 (※建物本体のみ) |
---|---|
20坪 | 1,200万円 |
25坪 | 1,500万円 |
30坪 | 1,925万円 |
35坪 | 2,100万円 |
40坪 | 2,400万円 |
45坪 | 2,700万円 |
ZEHモデルの場合、上記の参考価格に1,000万円ほど上乗せされます。
【資金計画書あり】アイダ設計「BRAVO2」の35坪2階建て住宅の参考価格は2,100万円程度
実際にアイダ設計で建てた方から、BRAVO2で35坪の家を建てた場合の資金計画書と間取り図をいただきました(※画像は2023年5月23日時点のものです)。
35坪の2階建て住宅の本体工事費は「21,052,373円」「21,029,303円」となっています。



アイダ設計で35坪2階建ての家を建てるときは参考価格2,100万円ほど見ておくと良いでしょう。
アイダ設計の「BRAVO2」は優秀? 標準仕様とオプション【写真あり】
結論からお伝えすると、アイダ設計のBRAVO2は「優秀」です。
ローコスト住宅として、価格をギリギリまで抑えつつ、一定の品質は担保されているという印象です。
標準仕様にキッチンの食洗機や、浴室乾燥機、6畳分の畳、木質の框やはばき(樹脂よりも持ちが良いと言われています)が組み込まれているなど、価格の割によいものがつく印象です。
それだけでなく、そもそもの価格設定が安いにもかかわらず、グレードダウン提案や値引き交渉にも対応してくれる点が強いですね。
希望者に対しては、参考価格よりも50万〜100万円ほど価格を下げらる提案をしてくれる点も、非常に柔軟な対応と言えます。
BRAVO2の標準仕様とオプション




詳細 | |
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工法・構造 | 木造軸組工法 |
断熱材 | 壁:高性能グラスウール14k 100mm 天井:高性能グラスウール14k100mm 床:高性能グラスウール20k 100mm ※床断熱を基礎断熱に変更すると+15万円 |
窓 | 外側アルミ内側樹脂サッシ、low-Eペアガラス、間にアルゴンガス層12mm |
天井高 | 2.4m |
基礎 | ベタ基礎、基礎幅150mm |
屋根 | 瓦、スレート、ガルバリウム鋼板から選択 |
外壁 | 窯業系サイディング(ケイミュー、ニチハ) |
換気システム | 第三種ダクト式換気システム ※ZEHの場合、熱交換率65〜70%の全熱交換型第一種換気が標準 |
オプション | 太陽光パネル5kw:180万円(リースの場合、10年間で月8,000円程度) 蓄電池180万円(リースの場合、10年間で月1,000円程度) 第三種換気を第一種換気に変更:1.2万円/坪 |
保証年数 | 35年(定期的な有償メンテナンスを含む) |
ポイント | 木質の框、はばきを使っていて持ちが良い 6畳分の畳が標準でつく |
東北地方でアイダ設計の家を建てるなら、+50万円ほどで基礎断熱と第一種換気を採用すると、冬場の寒さが多少和らぐのでオススメです。
逆に関西や九州地方では、-30万円ほどで断熱グレードを下げて、その分キッチンや内装にこだわったりしても良いかもしれません。
予算を抑えるポイントとして、外壁の引っ掛けサイディングを釘打ちにすると-20万円のグレードダウンが可能ですが、かえってメンテナンスコストが増える可能性があるため、あまりオススメしません。
結論としては、アイダ設計は予算に合わせて柔軟に仕様変更できるメーカーです。お財布と相談しながら、こだわりの家を建ててくださいね!
アイダ設計はこんな人にオススメ!
- 価格を抑えて断熱と耐震がしっかりした家を建てたい
- お金をかけるところ、かけないところにメリハリをつけたい
- 打ち合わせ中に追加料金が増えるのがイヤだ。住み替えの仮住まいにかかる費用や予算オーバーを抑えたい。
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3. 都市部の狭小地に強い「オープンハウス」

【メリット】
- 関東圏の狭小地や変形土地に対応した設計、3階建てが得意
- 他社では対応できない形状の土地でも家を建てられるケースがある
- 建築費用が安い分、利便性の高いエリアに家を建てられる
オープンハウスは1996年11月に創業した会社です。
新築戸建時分譲住宅を中心に、マンション、建築請負、仲介といった不動産事業を展開してきました。
創業時から右肩上がりで業績を伸ばし続け、2013年に東証1部への上場、2023年には連結売上1兆円到達へ向けて躍進しています。
設立17年目で上場というのは日本企業の平均よりも早く、日本の不動産ディベロッパー(用地の取得から企画・販売までを包括する企業)の中でも、頭一つ抜けた年平均成長率を記録していると言えます。
中でも、オープンハウスの子会社である「ホーク・ワン」が戸建住宅の仕入れや企画、開発、建築、販売を担っています。
オープンハウスの坪単価は約43万円(25坪〜45坪の参考価格)
オープンハウスには、「オープンハウス・ディベロップメント(本社)」と「オープンハウス・アーキテクト(子会社)」の2つが存在します。
オープンハウスに土地の売買を依頼し、家を建てる会社をディベロップメントかアーキテクトか選ぶ、という形です。
それぞれの坪数別の参考価格は次の通りです。
建物の延べ床面積 | ディベロップメント 参考価格(※建物本体のみ) |
アーキテクト 参考価格(※建物本体のみ) |
---|---|---|
20坪 | 700万円 | 1,100万円 |
25坪 | 875万円 | 1,375万円 |
30坪 | 1,050万円 | 1,650万円 |
35坪 | 1,225万円 | 1,925万円 |
40坪 | 1,400万円 | 2,200万円 |
45坪 | 1,575万円 | 2,475万円 |
※ 上記の価格に「土地調査費」「オプション費用」「付帯工事費」が加算され、最終的に坪単価+20万円ほどになることが多いです。
(1)オープンハウス・ディベロップメントでは標準仕様をカスタマイズしたセミオーダー住宅を建てられる
ディベロップメントには明確な商品ラインナップが存在せず、その代わり「参考プラン」が用意されています。
建築費用もプランごとに明示されていいます。
それぞれの土地の形状や周辺環境などを考慮した、設計士おすすめの建築プランとなります。
土地形状に合う参考プランがあればそのまま採用してもよいですし、参考プランはあくまでイメージづくりの参考にして、部分的にカスタマイズすることも可能なセミオーダー住宅となります。
参考プランの費用目安は1,200万〜1,500万円(税込)で、坪単価は34万円からとなります。これに土地調査費(必須)が加わり、坪単価は55万円程度となります。建売とほぼ変わらない価格で、好きな間取りを選ぶことができます。
(2)オープンハウス・アーキテクトでは設計士と1から作り上げる注文住宅を建てられる
一方の「アーキテクト」では、外部の設計士と間取りプランを作成し、こだわりの注文住宅を建てられます。
アーキテクトには標準プランの「Libex」と、ハイグレードタイプの「Libenel」の2種類があり、標準仕様以外のものもメーカーから割引料金で調達することができます。
【標準仕様書あり】オープンハウスの「Libenel」の特徴
オープンハウス・アーキテクトのハイグレード注文住宅「Libenel」では、天井

Libenelの「3階建て住宅」の特徴
Libenelの「3階建て住宅」は、限られた土地で広い延べ床面積を確保できます。
ただし鉄骨系で3階建てを得意とするメーカーは、ヘーベルハウスやパナソニックホームズなど、坪単価が70万円を超えるメーカーがほとんど。
その点、木造3階建てを、価格を抑えて実現できるオープンハウスは、消費者ニーズに答えていると言えます。


実は「3階建ての家を建てたい!」と思っても、厳しい法規制や立地条件が重なり、「この土地では建てられません」と断られることも多いんです。その点オープンハウスでは、天井高を工夫し、限られた敷地を最大限に活かしながら、住空間を広く見せる工夫をこらした3階建て住宅を提案してくれます。
オープンハウスの注文住宅は優秀?標準仕様とオプション
結論から言うと、オープンハウスの住宅は「選択肢が豊富な点が優秀」「土地探しを含めると超優秀」です。
価格を抑えた参考プラン(規格住宅)、こだわりたい部分だけカスタマイズしたセミオーダー住宅、1から設計する注文住宅から自由に選択できます。
もともとお財布に優しい価格設定なのですが、そこからさらに自分に合った価格帯の住宅を選べる点が魅力です。
さらに母体となるオープンハウスの土地探しが非常に優秀で、都心部の駅チカなど、便利なエリアを多数抑えています。
オープンハウスの標準仕様とオプション
オープンハウス・アーキテクト4では、キッチンやお風呂等の住宅設備をLIXILやクリナップ、トクラス、Panasonicから選択できます(※店舗により異なる)。
オープンハウス | |
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構造 | 木造軸組工法(金物ピン工法) |
換気システム | ダクト式第三種換気システム ※住んでいる都道府県の店舗に確認 |
屋根 | スレート(ケイミュー、ニチハ) |
外壁 | サイディング、モルタル(2色まで) |
天井高 | 2.4m(標準) |
断熱材の厚み |
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窓 |
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基礎 |
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保証 |
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対応地域 | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県 |
オープンハウス・ディベロップメントでは、オプションで外壁の質感を変更したり、水廻りの収納を増やしたり、愛猫のためのキャットウォークや猫用ドアをつけることも可能です。
ほかにも、天窓や吹き抜け、制震装置、断熱材の追加といった機能性を上げるオプションや、室内壁にエコカラットをつけたり宅配ボックスを設置するオプションもあります。

一点注意してほしいのですが、オープンハウスは基本の建設費用が安い分、オプションの価格が標準よりも少し高めに設定されています!たくさんオプションをつける場合、ミドルコスト帯のメーカーも視野に入ってきますので注意しましょう。
オープンハウスは、入り組んだ土地、狭小地、変形地など、特殊な条件の土地にも対応しています。
設計面でも、住宅密集地のリスクの1つである「採光」や「隣家とのプライバシー」に最大限配慮し、光と風に恵まれた快適な家を提案してくれます。
そもそもオープンハウスの強みは建売や土地提案なので、施主が土地形状を気にする必要性は薄いものの、他のメーカーなら施工を断るような地形にも対応できるのはオープンハウスの注文住宅の大きな強みです。
オープンハウスはこんな人にオススメ!
- 都市部の狭小地で、光と風に恵まれた快適な家を建てたい
- 広さとプライバシーが担保された3階建て住宅を低価格で建てたい
- 建売やセミオーダー住宅を検討している
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4. 最長60年保証の制震住宅を建てられる「レオハウス」

【メリット】
- 瓦屋根、第一種換気システム、突板フローリングを標準採用できる
- 1階も2階もて天井高2.5mでゆとりがある
- 木造軸組工法と2×4工法どちらも対応可能
- 階段の蹴上が17.6cmとゆるやかで、上りやすい
レオハウスは、現在のヤマダホームズの母体となる「株式会社ナック」の子会社と「タマホーム」の業務提携によって誕生した会社です。
現在は東証一部上場ヤマダホールディングスの企業グループの傘下で、ヤマダホームズの仕様と同化が進んでいます。
そのため、タマホームと似たつくりでありながら、ヤマダグループならではのスケールメリットを価格を抑えて採り入れることが可能です。
具体的には、家電・家具がセットでつく「スーパーフル装備パック」や、人気の全館空調システム「Z空調」(桧家住宅がヤマダグループ傘下のため)、370Lのエコキュート(標準でつく)、最長60年の長期保証といった恩恵を受けられます。
レオハウスの坪単価は約56万円(25坪〜45坪の参考価格)
レオハウスで注文住宅を建てる場合、建物本体の坪単価は約56万円ほどとなります。
レオハウスでもっとも人気が高いのは注文住宅の「Cocrea」という商品です。
「Cocrea」は木造軸組工法と2×4工法から選べる自由設計の商品で、坪単価は60万円ほどとなります。
レオハウスでCocreaを建てた場合の坪数別の参考価格は、下記の表を参考にしてください。
建物の延べ床面積 | 参考価格 (※建物本体のみ) |
---|---|
20坪 | 1,200万円 |
25坪 | 1,500万円 |
30坪 | 1,925万円 |
35坪 | 2,100万円 |
40坪 | 2,400万円 |
45坪 | 2,700万円 |
【標準仕様書あり】レオハウス「Cocrea」の特徴
4〜7地域(寒冷地)でレオハウスで木造軸組工法、35坪2階建ての家を建てた場合の標準仕様書をいただきました(※画像は2023年5月23日時点のものです)。



レオハウスの「Cocrea」は優秀? 標準仕様とオプション
客観的に見て、レオハウスのCocreaは「優秀」です。
ローコストというよりもミドルコスト寄りの価格設定ではあるものの、高品質な設備やデザイン性の高い設備が標準仕様に組み込まれているため、トータルで見るとかなり割安と言えるでしょう。


- 熱交換型の第一種換気システム(PM2.5フィルター付き)
- 制震システム「TRCダンパー」を1階の壁に設置していて繰り返しの地震に強い
- エコキュート370Lフルオートタイプ又はガス給湯器
- 洗面化粧台の幅900タイプと700タイプから選べる
- 1階、2階ともに突板フローリング
- 全面デザインパネル貼りの浴室(Housetec製)
- 1階、2階ともに天井高2.5m(一般的なメーカーは2.4mが標準)
- 最長60年保証(構造躯体初期20年保証、設備10年保証を含む)
これらを標準仕様に組み込んでいるローコストメーカーはなかなかありません。
たとえば保証年数ひとつとっても、10〜30年保証のメーカーが多い中、レオハウスは倍以上の年数の保証年数を実現しています。これはすごいことです。

Cocreaの標準仕様とオプション



詳細 | |
---|---|
工法・構造 | 木造軸組工法、2×4工法 |
断熱材 | 【通常】 天井:高性能グラスウール14K 155mm 壁:高性能グラスウール14K 85mm(軸組)or 89mm(枠組壁) 床:フェノールフォーム保温板45mm(外気に接する床はフェノールフォーム保温板63〜66mm厚) 【吹付断熱に変更した場合】(10〜50万円/1坪) 天井:吹付硬質ウレタンフォーム215mm 壁:吹付硬質ウレタンフォーム95mm(軸組)or 83mm(枠組壁) 床:フェノールフォーム保湿板45mm(外気に接する床は吹付硬質ウレタンフォーム215mm厚) ※床断熱を「基礎断熱」に変更すると+15万円 |
窓 | 外側アルミ内側樹脂サッシ、low-Eペアガラス、アルゴンガス入り (+20〜50万円で全居室樹脂サッシに変更可能) |
天井高 | 2.5m(※木造軸組工法の場合) |
基礎 | ベタ基礎、基礎幅150mm |
屋根 | 瓦、スレート、ガルバリウム鋼板から選択 |
外壁 | サイディング(ケイミュー、ニチハ) |
住宅設備 | キッチン:ハウステック、クリナップ、トクラス(ヤマハ)から選択 お風呂:ハウステック(全面アクセントパネル採用、風呂釜が厚い) 洗面:リクシル、ハウステック標準(幅900、750どちらも選択可能) トイレ:リクシル(1階と2階につく) |
換気システム | 熱交換型第一種換気システム(PM2.5フィルター付き) ※2×4工法の場合はダクト式第三種換気システム |
オプション | 太陽光パネル5kw+蓄電池:250万〜300万円 第三種換気を第一種換気に変更:1.2万円/坪 小上がり和室:20万円(4畳半) |
保証年数 | 60年(定期的な有償メンテナンスを含む) |
ポイント | 階段の蹴上げが17.6cmと低く、段差が緩やかで上りやすい。 |
レオハウスは現在、ヤマダホームズと部署が統合されつつあり、住宅設備や工法などの違いが徐々に減ってきています。
ヤマダホームズの「Felidia」や「スーパーフル装備住宅」「S×Lシグマ」よりも価格を抑えて、同程度の住宅設備や施工、手厚い保証を受けられるという印象ですね。
注文住宅の「Cocrea」は、施主の希望にあわせて工法や断熱材を柔軟に変更してくれます。ちなみに標準仕様のCocrea建てた場合、ZEHの補助金等も問題なく申請できます。
結論、レオハウスは価格の割に保証や設備がしっかりしたメーカーです。個人的には、階段の段差がゆるく、他メーカーよりも上り下りがしやすいのは大きなポイントですね!
レオハウスはこんな人にオススメ!
- 土地の条件にあわせて工法・構造を柔軟に変更したい
- デザイン性の高い住宅設備を採用したい
- 価格を抑えつつ、保証が手厚い制震住宅を建てたい
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5. 一建設(飯田グループHD)

【メリット】
- 創業50年以上、年間11,000棟以上の分譲実績
- 分譲住宅で断熱性能等級5、一次エネルギー消費量等級6を取得
- 窓ガラスをニュートラル(透明)・ブルー・ブロンズから選べる
一建設は1967年に京都府で創業した会社です。
分譲住宅を中心に注文住宅、マンション事業など幅広く手掛け、2009年にはジャスダック株式市場に上場を果たしています。
創業者である飯田一男氏は、飯田グループホールディングスの初代代表取締役会長でもあります。一建設は2013年に2013年に飯田グループホールディングスの傘下となったため、こちらのイメージが強い人もいるでしょう。
提供するのは、家の広さ・住みやすさと価格のバランスがよく、無理なく建てられる"ちょうどいい住まい"です。
一建設は『より多くのお客様に高品質の住宅を低価格で供給することにより、お客様に「満足」いただき社業の発展を通じて地域社会に貢献する。』という経営理念のもと、年間11,000棟を超える設計実績を記録し続けています。
一建設の坪単価は約50万円(25坪〜45坪の参考価格)
一建設で注文住宅を建てる場合、建物本体の坪単価は約50万円ほどとなります。
一建設は現在、分譲住宅のプランを参考に自由に間取りを変更できる注文住宅「リーブルセレクト」を押し出していて、ほとんどの方がこの商品を選んでいます。
建物の延べ床面積 | 参考価格 (※建物本体のみ) |
---|---|
20坪 | 1,100万円 |
25坪 | 1,375万円 |
30坪 | 1,650万円 |
35坪 | 1,925万円 |
40坪 | 2,200万円 |
45坪 | 2,475万円 |
リーブルセレクト以外にも、断熱性能を高めてUA値0.46を取得した「高性能住宅」も提案してくれます。
高性能住宅は、樹脂窓・断熱材のグレードアップ・熱交換型第一種換気システムを備えた商品で、価格もやや高めとなります。
【基本仕様書あり】一建設のリーブルセレクトの特徴
実際に一建設のリーブルセレクト(ミドルプラン)で35坪の家を建てた場合の基本仕様書は次の通りです(※画像は2023年5月23日時点のものです)。




一建設では、シンプルなデザインをベースに、人気の高いメーカーの住宅設備を採用できます。
一建設の「リーブルセレクト」は優秀? 標準仕様とオプション
結論からお伝えすると、一建設のリーブルセレクトは「価格相応」「土地探しも含めると優秀」です。
ミドルプランの住宅は、中古住宅の価格帯で新築を建てられる点が魅力となります。
そもそもローンや保証を加味するなら、中古住宅よりも新築のほうがメリットが大きいです。
一建設の新築戸建て住宅は、キッチンやお風呂など、有名メーカーの住宅設備をコスパよく採用できます。
さらに分譲住宅の参考プランを軸に、こだわりたいところだけカスタマイズできる点が魅力となります。
土地探しを含めると、一建設はとても頼りがいのある会社です。
戸建ての価値は「土地の仕入れコスト」「建材の仕入れコスト」「労務費」という3つのコストに左右されますが、一建設は「地域とのつながり」「スケールメリット」を活かしてこの点をクリアしています。
具体的には、地元の不動産業者や地権者と良好な関係を築きながら、利便性の高い土地情報を多数仕入れています。
この点は創業50年の実績があってこそと言えるでしょう。
一建設の標準仕様とオプション






詳細 | |
---|---|
工法・構造 | 木造軸組工法 |
断熱材 | 天井:高性能グラスウール10K 100mm 壁:高性能グラスウール16K 90mm 床:床用グラスウール32K 80mm(もしくは高性能グラスウール24K 80mm) |
窓 | 外側アルミ内側樹脂サッシ、low-Eペアガラス(YKK AP エピソードⅡNEO) |
天井高 | 2.4m |
基礎 | ベタ基礎、基礎幅150mm |
屋根 | スレート(ケイミュー グリシェイドクァッド) |
外壁 | 窯業系サイディング(ケイミュー) |
換気システム | 第三種ダクト式換気システム ※高断熱住宅の場合、全熱交換型第一種換気が標準 |
オプション | 食洗機、IHクッキングヒーター ハイブリッド給湯器 太陽光5kw+蓄電池:250万〜300万円 第三種換気を第一種換気に変更:1.2万円/坪 床暖房7畳:約70万円(電気、水から選択) |
保証年数 | 最長35年(定期的な有償メンテナンスを含む) |
ポイント | ガラスの色味を透明、青、ブロンズから選べる(一番紫外線に強いのはブロンズ) 1畳半の畳が標準でつく |
一建設は、シンプルモダンのデザインをベースに、流行に左右されない戸建て住宅を手掛けています。
分譲住宅の印象が強い一建設ですが、参考プランをカスタマイズする形で、注文住宅にも対応してくれます。
すでに土地を持っている方や、IHかガスコンロか使い勝手で決めたい人、住宅設備や建材の色にこだわりたい人には、一建設の注文住宅がオススメです。
暖かいエリアなら、ミドルプランの仕様で問題ないかもしれませんが、寒い地域では、断熱性能を高めた「高性能住宅」を検討してもよいと思います!
一建設はこんな人にオススメ!
- 価格を抑えて、便利なエリアに家を建てたい
- シンプルモダンのデザインが好き
- 予算に応じて、建売住宅と注文住宅を柔軟に検討したい
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ローコスト系ハウスメーカーを比較するの7つのポイント
ローコスト系ハウスメーカーを選ぶときは、次の7つのポイントを必ず比較しましょう。
- 工法、構造(間取り自由度、天井高、強み)
- 屋根・外壁・床の断熱性能(断熱材の種類と厚み)
- 耐震性能(制震ダンパーの有無、基礎の幅)
- 選べる屋根・外壁の種類とメンテナンス性能(見た目だけでなく、汚れを落とす機能、塗装のスパン)
- 坪単価、標準仕様とオプション(標準でついてくるものとオプションの違い、価格)
- 営業マンの質、やり取りの方法(印象、返信の早さ、設計提案のレベル)
- アフターフォロー(保証内容と期間、保証される箇所、10年後の点検は無料か有料か)
ローコスト・ミドルコストメーカーと一括で言っても、それぞれ力を入れているポイントが異なります。
あなたの中にある「家づくりでここだけは譲れない」という軸を確認し、そこが得意なメーカーはどこなのか、定性・定量的に比較しましょう。
理想の家を建てるにはハウスメーカー選びと営業担当、両方が大切
後悔なく理想の家を建てるために大切な要素が2つあります。
あなたの希望にマッチするハウスメーカーを選ぶことと、親身に寄り添う営業マンと出会うことです。
たとえ予算とマッチするハウスメーカーを選んでも、やる気のない営業マンがあなたの担当になると、家づくりはうまくいきません。
たとえば展示場では、朝のくじ引きで待機していて、その時たまたま手が空いていた人があなたの営業担当になります。
つまり、営業担当とのマッチングは"運"の要素がものすごく強いのです。
あなたの希望に親身に寄り添い、真剣に提案してくれる営業担当と、二人三脚で家づくりを進められれば、この上なく心強いですよね。
おうちキャンバスでは、様々な営業マンがいる中、親身になってくれる営業担当をあなたにご紹介します。

とくにローコスト〜ミドルコスト系のハウスメーカーは、営業担当が間取りプランの作成やインテリア提案を担うなど、裁量が大きいといった特徴があります。
家づくりの成功のカギは営業担当が握っていると言っても過言ではありません。
「ハウスメーカー選びについて相談したい。営業担当を紹介してほしい」という方は、無料のオンライン相談から紹介が可能です。下のページからお申し込みいただき、担当アドバイザーに「紹介希望」とお伝えください。
実際にローコスト住宅を建てた人の坪単価・感想・当時の年収
実際に家を建てた人の坪単価と感想は次の通りです。

坪単価:87万円
リビングに吹き抜けをつくり、開放感と明るさを出しました。また、玄関にはシューズクロークを設け、靴やコートなどを収納できるようにしました。(展示場に行って)実際に家の雰囲気や間取りを見ることができ、イメージがつきやすかったです。また、展示場のスタッフから色々なアドバイスや提案ももらえました。
2021年タマホームにて新築/当時の世帯年収:800万円

坪単価:66万円
断熱材がしっかりしているので冬でも暖房を付けない日もある位暖かいです。その為フローリングも冷たくないのでラグマット一枚で過ごせます。
2017年タマホームにて新築/当時の世帯年収:600万円

坪単価:30万円
安価な割に質が良く、浮いたお金を利用して電動の窓を付けたり床暖部や豪華な外構を作ることが出来ました。
2011年タマホームにて新築/当時の世帯年収:900万円

坪単価:41万円
子どもが幼いため、キッチンからリビングダイニングが見渡せるようにしました。また、来客時にリビングを利用したくないため、そのまま通せる和室(客間)を作りました。子ども達との交流も考え、リビング階段にしましたが、高熱費を考えると扉もしくは玄関から離れた場所に設置するべきだったと後悔しています。
2022年タマホームにて新築/当時の世帯年収:550万円
■対象期間:2022年02月17日〜2022年03月03日、2023年04月25日〜2023年05月08日
■募集形式:インターネット調査
■調査対象:過去20年以内にハウスメーカーで注文住宅を建てた男女
※ 上記の坪単価は建物の本体工事費であり、土地代等は含まれません。

ローコスト系ハウスメーカーでコスパよくしっかりした家を建てるための5つの注意点
ローコスト住宅が得意なハウスメーカーで「コストパフォーマンスが高く、しっかりした家」を建てるために、次の5つのポイントを必ず守ってください。
- 建築コストが高くつく土地は選ばない
- 打ち合わせの前にイメージ写真を用意する
- 家の形や建材を工夫する
- 住宅設備は交換しやすいかどうかで選ぶ
- 住んでからの光熱費を考えて断熱仕様を決める
実は建築費用以外にも、家の総額を大きく左右する要素があることをご存知ですか?土地選びや家の形によって、建築総額が1千万円単位で変わってきます。
コストを抑えるためにも、ローコスト住宅を建てるときは上の5つのポイントを守りましょう。1つ1つ見ていきましょう。
1. 建築コストが高くつく土地は選ばない
賢くローコスト住宅を建てるためには、建築コストが高くつく土地は避けましょう。たとえば…
避けた方が良い土地
- 傾斜や段差など、敷地内で高低差がある土地
- 三角形やL字など、特殊な形状の土地
- 搬入トラックが入れない、幅4m以下の道路に面した土地
- 土地から道路に続く出入り口部分が細い、通称「旗竿敷地」
- 川や沼、田んぼが多い「軟弱地盤」の土地
とくに注意したいのは、「軟弱地盤」の土地です。
場合によっては、数百万円単位の地盤改良や杭工事が必要になります。
近くに沼や川、田んぼが無いとしても、地名に「沼」「川」「田」が入っている地域は注意しましょう。
また、自治体のハザードマップでは、洪水や津波、土砂災害のリスクを確認できます。
土地購入前に、必ず確認しましょう!
最初から「ほどほどに」良い土地や立地を選べば、その後の手間とお金を大幅に節約できます。
とはいえ、安くて良い土地に巡り合えるかどうかはタイミング次第です。
「自分で不動産情報を探す」「不動産会社に問い合わせる」「ハウスメーカーに探してもらう」この3つを同時並行して、ぜひ良い土地を探し当ててくださいね。
2. 打ち合わせの前にイメージ写真を用意する
ローコスト住宅では、間取りやデザインの打ち合わせが比較的スピーディに行われます。
打ち合わせ期間が短いと、家を建てている間の仮住まいの費用を減らしたり、引っ越し時期の目処をつけやすいといったメリットがありますね。
しかし逆に、短い打ち合わせ時間の中でしっかりと希望を伝えるのが難しいといったデメリットもあります。
実際の打ち合わせでは、「あたたかみがあって」「家族のつながりが感じられて」という感覚的な言葉ではなく、「畳は何畳必要ですか」といった、現実的な数字を元に打ち合わせが進む可能性が高いです。 とはいえ、数字と図面だけを頼りに家づくりを進めるのは難しいですよね。
そんなときは、打ち合わせの前に、理想の外観や間取りが映っているイメージ写真
を用意しましょう!
あなたがイメージする雰囲気を営業マンに共有すれば、打ち合わせがスムーズに進むはずです。
当サイトの「住宅メーカー診断(無料)」では、外観や内装写真が多数掲載されています。
最後に、ハウスメーカーの外観や内装が診断結果に表示されるので、好きなデザインの資料として、営業担当との打ち合わせでも活用していただけます。
所要時間は約3分です。

価格を抑えるには、家よりも家具を工夫するのがオススメ
ローコストかつオシャレな家を建てるには、家自体はシンプルなデザインと設計にして、家具を工夫するのがオススメです。
最初にシンプルな間取りにしておけば、家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟できます。
また、万が一住居を手放すことになっても、住む人を選ばないため、買い手が見つかりやすいというメリットもあります。
「それでも、せっかく建てるのだから、間取りやデザインにこだわりたい!」という方へ。
家族が集まるリビングや、毎日使うキッチンを重点的に工夫してみてください。
滞在時間が長い空間にお金をかけると、単純に満足度が上がります。
特別な仕様にせず、壁紙を一部変えるだけでも、長く使っても飽きが来ない、素敵な空間になりますよ!
土地探しと間取り設計は同時並行で進めよう!
間取りの設計に伴う、土地探しの注意点も説明しますね。
土地と間取りには密接な関係があります。
たとえば、あなたの家の南側に、お隣さんの家が建っている場合。
建物同士の距離が近いと、1階リビングの日当たりが悪く、常にお隣さんの気配を感じて窮屈…といった問題が発生します。
そんな時は、家と家の間に庭を広めにとったり、リビングを2階に設計することで、問題を回避できます。
このように、土地の特性によって間取りに制約が生じることもありますので、担当の営業マンとじっくり話し合ってくださいね!
3. 家の形や建材を工夫する
ローコスト住宅を建てたいなら、メンテナンスコストのかからない家の形や建材を選ぶことをオススメします。
具体例を出すと、家の形は凸凹のない正方形、屋根は陶器瓦のシンプルな切妻屋根、外壁はタイルをというのが、建てた後のメンテナンスコストがもっとも安い家です。
家の形は正方形の総二階が安い
たとえば家の形を次のように工夫することで、柱や耐震壁の数を必要最低限に抑え、かつ頑丈な家を建てられます。
ムダなく頑丈な家を建てるポイント
- 上下階の壁や柱の位置を揃える
- 外壁に凹凸が少ない、箱型デザイン
- 切妻屋根や片流れ屋根など、シンプルな形の屋根
こうすることで、予算を抑えて耐震性を確保し、雨漏りのリスクも軽減できます。
ちなみに、屋根の形は、建てた後のメンテナンスコストを落としたい方は「切妻屋根」。
初期費用を落とし方は「片流れ屋根」を選ぶことをオススメします。

屋根や外壁の素材はメンテナンスフリーのものを選ぶ
屋根や外壁は、素材によって、塗装や目地の張替えといったメンテナンスの回数が変わります。
ここはじっくり検討してほしいところです。
たとえば、よくあるスレート屋根とサイディング外壁の家は、初期費用は安いものの、約10〜15年に1度のスパンで、塗装などのメンテナンスが必要です。
メンテナンスコストは1回あたり100万円前後かかります。
一方で、陶器瓦とタイル外壁の家の場合、初期費用は割高になりますが、メンテナンスコストを1/3以下に軽減できます。
初期費用をとるかメンテナンスコストをとるか、よく考えて選びましょう。
この記事で紹介した8社のハウスメーカーの中には、通常よりも安い価格でメンテナンス性能の高い素材(陶器瓦の屋根やタイル外壁)を採用できるところもあります!
このあたりも、じっくりと検討してみてくださいね。
4. 住宅設備は交換しやすいかどうかで選ぶ
家づくりでは、キッチン、化粧洗面台、トイレ、お風呂といった住宅設備も細かく決めていきます。
このとき、見た目や性能、ブランド以上に大事なのが、「故障した時の交換しやすさ」です。
毎日使う設備は、必ず不具合が出る時が来ます。
設備機器の寿命は、建物の寿命よりもはるかに短いことを踏まえて、メンテナンスや交換がカンタンなものを選ぶことをオススメします。
また、昨今の設備機器は、頻繁にモデルチェンジが起こるものです。
人気のない商品の部材はすぐに廃盤になるため、「修理したくてもネジがない」という事態も予想されます(もちろん、設備メーカーには、一定時間保存する義務がありますが…。)
最近では海外ブランドのキッチンや設備も、カンタンに輸入できるようになりましたね。
しかし、日本製と比べると修理や交換、部品の取り寄せに一定の時間がかかることも、考慮しておきましょう。
5. 住んでからの光熱費を考えて断熱仕様を決める
壁やの厚みや窓の仕様は、住んでからの光熱費を大きく左右します。
せっかく家を建てるのですから、エアコンの温度を外に逃がさない、省エネな家を目指したいですよね。
たとえば、南側に窓を大きく取ると、夏場の室温はこたつ1台分に匹敵する熱量になると言われています。
そんな時は、窓の位置や大きさを工夫することで、断熱性能の高い家になります。
究極的には、窓がなければ断熱性は上がります。
しかし窓が一切ない家というのも味気ないですよね。
採光を取りつつ断熱性能を上げるには、窓を樹脂サッシ・アルゴンガス入りのトリプルガラスにする、壁や天井の断熱材を厚くする、といった方法が効果的です。
標準仕様で物足りない方は、省エネ基準「HEAT20 G2」を参考に、数10〜100万円の範囲で断熱仕様のグレードを上げてみてほしいです。
この記事で紹介した8社のハウスメーカーは、そもそもの建築費用が安いうえ、少しのオプションで断熱性能がグンと上がるという特徴があります。
将来のことを考えると、ここはぜひグレードアップすることをオススメします!
ローコストメーカーは「やばい」わけではない! 安さと家の品質を両方追求している
この記事で紹介するローコスト系のハウスメーカーは、企業努力により、価格を抑えつつ家の品質や住宅性能も追求しています。
- 国の建築基準法を満たした工法・構造
- 倒産しづらい経営基盤と、それに付随する長期保証
- 有名メーカーの住宅設備を採用(LIXIL、タカラスタンダード、TOTO、Housetec、永代など)
- すでに家ができている「建売住宅」だけでなく、参考プランの中から選ぶ「セミオーダー住宅」や、間取りを自分で決める「注文住宅」も提案してくれる
実は、新築住宅の費用が膨れ上がる理由のほとんどが追加工事と高額資材が原因と言われています。
その点、ローコスト系のハウスメーカーでは、年間数千〜数万棟の家を建てることを前提に、柱や外壁などの建材、住宅設備等を安く、大量に仕入れています。
このような取り組みにより、住宅の質を落とさず、建築費用をコストダウンできるのです。
ローコスト系ハウスメーカーは、タマホームのように全国での施工実績と高い知名度を誇る大手企業を除いて、総合展示場への進出やテレビCMなどの広告宣伝に積極的にお金をかけず、施工エリアを絞るメーカーが多い印象です。
そのため、お友達に「〇〇で建てたんだ」と言っても、知名度がないため伝わらない……ということがあるかもしれません。
しかしそのようなローコストメーカーは「よい家を、適正価格で売る」という企業理念のもと、あえて宣伝を打たないという戦略をとっています。個人的に、顧客目線に立って価格を抑えた家を建ててくれるローコストメーカーは良い会社だと思います!
まとめ
この記事ではローコスト住宅の安さの仕組みやメリットデメリット、さらにはローコストで人気なハウスメーカーをご紹介しました。
- ローコスト住宅を賢く建てるには、各ハウスメーカーの特徴や強みを知ること
- 土地選びや家の形、建材は、建築総額を大きく左右する
- ハウスメーカー各社の標準仕様や断熱性能を知るには、信頼性の高いコラムや動画を参考にしよう
ローコスト住宅はこんな人にオススメ
- 月々の住宅ローン支払いや、初期費用を抑えたい人
- 建築予算を抑えたいが、家の品質や住宅設備にも妥協したくない人
- 基本は参考プランの仕様そのままで、部分的にこだわりたい人
- 転勤や子どもの進学に合わせて、できるだけ早く家を建てたい人
- 家づくりの費用を抑えて、趣味や旅行、子どもの教育など、家族の幸せのためにお金を使いたい人
この記事を読んで下さったあなたが、素敵なマイホームを賢く建てて、ご家族と快適に過ごせることを祈っています。
監修者コメント
ローコスト住宅の設備や性能はどんどん進化しています。
【無料】相談の流れ・サービス詳細各社の企業努力により「低コストで、クオリティの高い住宅」を建ててくれるだけでなく、「時代に合わせて、高断熱で長持ちする、環境にも配慮した住宅」を建てていこうという姿勢が伺えます。
ちなみに家を建てる会社には、建築事務所・大手ハウスメーカー・工務店…など、さまざまな選択肢があります。
私は、これから家を建てる人には「大手ハウスメーカー」をオススメします。
施工品質が安定していて、倒産の心配が少なく、住宅設備等の大量発注により、良いものを安く仕入れられるからです。
せっかく家を建てても、欠陥が見つかり、その後会社は倒産してしまって、どこにも相談できない…なんてことになったらショックですからね。
あなたが大満足の家を建てられるよう祈っています!