【プロが選ぶ】完全分離の二世帯住宅におすすめのハウスメーカー10選
二世帯住宅を検討する方の中には、親世帯と子世帯の居住空間をはっきりと分けた「完全分離の二世帯住宅がいい」と考えている人が数多くいらっしゃいます。
そこで今回は、完全分離型の二世帯住宅でおすすめなハウスメーカー10社をおうちキャンバス編集部がピックアップ!完全分離の二世帯住宅を希望される方がハウスメーカー選びで迷わないように、各ハウスメーカーの特徴を比較しながら解説していきます。
プロだからこそ知っている役立つ住宅情報を、あなたのハウスメーカー選びにぜひ役立ててください!
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家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
【完全分離】二世帯住宅おすすめハウスメーカー一覧
ハウスメーカー名 | 特徴 | 完全分離 対応商品 |
---|---|---|
へーベルハウス | 二世帯住宅のパイオニアが手がける完全分離 | フレックス3 |
ミサワホーム | 「蔵のある家」で完全分離 | ジーニアス ゲート |
住友林業 | 将来のリフォームも検討できる木造タイプの完全分離 | イキキ |
セキスイハイム | 親・子・孫世帯が快適な完全分離 | デシオ |
パナソニックホームズ | 多層階だからできる都会の完全分離 | ビューノ |
積水ハウス | 「うちだけの形」を実現する完全分離 | シャーウッド |
大和ハウス | 大空間を生む強い構造体の完全分離 | ジーヴォシグマ |
住友不動産 | 高い断熱性で省エネルギーな完全分離 | ウイング |
トヨタホーム | 高層ビル並の耐震性誇る完全分 | シンセ・フィーラス ニコリズム |
タマホーム | 空間を有効活用した完全分離 | 木望の家 |
へーベルハウス:二世帯住宅のパイオニアが提案する「くっきりセパレートPLAN」
へーベルハウスは、日本で「二世帯住宅」という言葉を生んだ「二世帯住宅のパイオニアメーカー」です。
1975年に住宅業界で初となる二世帯住宅を発表し、さらに1980年には「二世帯住宅研究所」を設立したへーベルハウスの二世帯住宅の建築実績は業界トップクラス!
実際、へーベルハウスが二世帯住宅を建てたオーナーにアンケートを取ったところ、「親との同居満足度」が91%、「孫の同居満足度」が90%、「介護時も安心」が98%と、非常に高い顧客満足度を誇っています。
40年以上にわたって二世帯住宅を研究開発し、多くの実績を持つへーベルハウスだからこそ、満足のいく完全分離の二世帯住宅を提案してくれますよ。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:フレックス3
へーベルハウスの「フレックス3」は、シンプルモダンな重鉄3階建ての住宅です。
強靭な重鉄・システムラーメン構造だからこそできる自由な大空間での生活は、完全分離の二世帯でもゆとりが感じられます。
また地震や火事などに対する防災性能や断熱性も高いため、介護が必要な親世帯と暮らす方も安心です。
日本で最初に「二世帯住宅」を販売したのがへーベルハウスです!これまでの経験から完全分離タイプはもちろん、同居タイプ、共有タイプまで、二世帯住宅のあらゆるノウハウを生かした幅広いプランを提案してくれますよ!
ミサワホーム:蔵のある家で上下階完全分離の二世帯住宅
大収納空間の「蔵」や高天井の大空間、スキップフロアが得意なミサワホームでは、多世帯でもゆとりある生活を実現する「別々同居タイプ」(完全分離)の二世帯住宅が可能です。
完全分離とはいえ、二世帯が暮らすとなれば、モノがいろいろとあふれがちに。そんな場合でも「蔵のある家」ならば、余裕の大収納でお互いの居住スペースをすっきりさせることができます。
さらに高天井やスキップフロアを使った大空間があれば、親世帯と子世帯のライフスタイルを尊重しながら、各世帯が気兼ねなく広々と生活することも可能です。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:GENIUS GATE(ジーニアス ゲート)
ミサワホームの二世帯住宅では、「別々同居タイプ(完全分離)」「ほどほど同居タイプ」「完全同居タイプ」の3タイプに分けた商品を展開。
その中でもGENIUS GATE(ジーニアス ゲート)は「別々同居タイプ」におススメの商品です。
玄関や水廻り、居住スペースを建物内で完全に分離独立させつつ、世帯間の自然な交流を促す工夫も施され、完全分離でありがちな「世帯間のコミュニケーション不足」も解消してくれます。
ミサワホームさんといえば、「蔵」や「スキップフロア」を使った家づくり!
ミサワホームの得意な蔵やスキップフロアのある家は、完全分離の二世帯住宅で、余裕ある生活空間を実現してくれます。
また様々な形の二世帯住宅にも幅広く対応してくれるので、「親世帯とある程度コミュニケーションは取りたい」といった要望にも、きめ細かく応えてくれますよ。
住友林業:将来のリフォームもしやすい完全分離型二世帯住宅
住友林業は、国内No.1の木材・建材商社として、木のぬくもりが感じられるデザイン性の高い木造住宅が得意なハウスメーカーです。
間取りの自由度が高く、木造住宅が苦手なオーバーハングなどにも対応。高い耐震性を誇りながら、大開口や大空間の間取りを実現できるので、完全分離の二世帯住宅でも、それぞれの世帯が住みやすい家づくりを提案してくれます。
さらに住友林業では、構造用の柱をあまり必要としないBF(ビックフレーム)構法を採用。構造部分はそのままで、間取り変更がしやすいため、家族構成の変化をはじめとするライフスタイルの変化にも柔軟に対応可能です。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:ikiki(イキキ)
住友林業のikikiは、完全分離の独立タイプでも、各世帯がお互いを支えあいながら楽しく暮らしていける二世帯住宅を実現してくれます。
二階建て、三階建てにする「独立タイプ」はもちろん、各世帯の共有スペースを用意した「隣居タイプ」も提案可能。
また木造ながら、「遮音60仕様」により室内の生活音をしっかり低減。家の内外で発生する騒音を抑え、二世帯でも快適な暮らしの環境を生み出します。
住友林業さんは、耐震性・デザイン性に優れた木造住宅を得意とするハウスメーカーです。
「木造住宅だと、生活音が……」と心配される方もいるかもしれませんが、住友林業さんは業界トップレベルの遮音性能を誇る「遮音60仕様」を用意しているので、二世帯住宅の生活音トラブル対策も万全です!
また将来のリフォームがしやすいBF構法を採用している点も、二世帯住宅を検討している方にとっておすすめポイントですよ。
セキスイハイム:親・子・孫世帯が快適な完全分離二世帯住宅
セキスイハイムが二世帯住宅でこだわっているのは、「安心性」「柔軟性」「経済性」「快適性」です。
万が一の災害対策や将来のライフスタイルの変化、将来の維持費や多世帯の生活費、そして温熱・空気環境など、親世帯や孫世帯が安心して暮らせる二世帯住宅を実現してくれます。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:DESIO(デシオ)
セキスイハイムのデシオは、広さ×高さ×3層分の立体空間が特徴の鉄骨系住宅です。
超高層ビルにも採用される「ボックスラーメン構造」で、耐震性は抜群。また壁や梁も少なく済むので、二世帯住宅でも開放感のある、広さと高さを存分に生かした自由な間取りが可能になっています。
セキスイハイムさんは、家づくりの80%までを工場で仕上げることで、ミリ単位の施工を可能とする「ユニット工法」を採用するハウスメーカー。
施工技術は安定かつ高品質で、しかも家を建てるまでが速く、建てた後のメンテナンス性の高さも大きな特徴です。
10年、20年、30年と、家族構成が変わっても長く住み続けられる二世帯住宅を実現してくれますよ。
パナソニックホームズ:多層階だからできる都会の完全分離型二世帯住宅
重量鉄骨構造による「耐震性の高い多層階住宅」を検討されている方なら、パナソニックホームズはおすすめです。
「制震鉄骨軸組構造(HS構造)」と「重量鉄骨ラーメン構造」という、高層ビルに用いられる構造技術を住宅に採用しているため、耐震性は掛け金不要で地震保証が受けられるほど!大きな地震や繰り返す地震にも、家のゆがみや損傷をしっかりと抑えてくれます。
また重量鉄骨構造だからできる大空間は、完全分離の二世帯住宅にはもってこい。都市部の狭い敷地でも、多層階なら二世帯がストレスフリーで生活することができます。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:Vieuno(ビューノ)
パナソニックホームズのビューノは、3階建てはもちろん、最大9階建てまで可能な多層階住宅です。
高層ビルと同じ「純ラーメン構造」と呼ばれる重量鉄骨構造を採用しているおかげで、強い耐震性と大空間の間取りを実現。
間口や奥行きも15㎝単位で細かく調整が可能なので、将来の間取り変更にも柔軟に対応できますよ。
パナソニックグループのノウハウを生かした「暮らしやすい家づくり」は、完全分離の二世帯住宅でも存分に活用されています。
効率よく動ける「ムダゼロ導線」や、将来の間取り変更も考慮した「先読み設計®」、メンテナンスフリーな外壁など、完全分離の二世帯住宅でも暮らしやすさにこだわったアイデアを提案してくれますよ。
重量鉄骨だから耐震性も抜群。空気の質にもこだわっていて、ZEHに対応した全館空調システム「エアロハス」なら、真夏の酷暑も真冬の極寒も快適に過ごせます。
積水ハウス:「うちだけの形」を実現する完全分離型二世帯住宅
一人ひとりの希望に合わせた「邸別自由設計」を行う積水ハウスは、完全分離の二世帯住宅でも、専属の設計士がついて「うちだけの形」を実現する家づくりを提案してくれます。
また積水ハウスはどこよりも広い「大空間」が得意なのも特徴。各世帯の居住スペースを広く持ちたい完全分離の二世帯住宅でも、積水ハウスの高い技術力・設計力は存分に生かされます。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:シャーウッド
モノコック構造とラーメン構造の長所を融合した積水ハウスのシャーウッドは、住宅品質確保法に基づく「型式認定」を木造住宅で唯一取得。耐震性はもちろん、湿気対策などの耐久性も抜群です。
また開放感のあるリビングや、高さを有効活用した空間構成など、今までの木造住宅にはない自由な発想で、安全で快適な二世帯住宅を実現してくれます。
積水ハウスさんは、自由度の高い間取り設計を実現する「邸別自由設計」が特徴のハウスメーカー。二世帯住宅でも各世帯のニーズをきめ細かく叶えてくれます。
デザイン性も高く、木造・鉄骨造両方の家づくりも可能。断熱や遮音、ユニバーサルデザインなど、多世帯住宅向けの先進技術を多数取り入れてくれますよ。
大和ハウス:生活音が気にならない完全分離型二世帯住宅
「注文住宅のオールラウンダー」と呼べる大和ハウスは、もちろん「完全分離の二世帯住宅」もお手の物です。
間取り設計やデザイン、メンテナンス性などいずれもハイレベルですが、中でも業界最高クラスの遮音性は、二世帯住宅で問題になりがちな生活音トラブルも解消してくれます。
また大和ハウスといえばやはり耐震性の強さ。耐久テストで、震度7クラスの巨大地震波を4回連続で与えてもビクともしない耐震性能を実証しました。この構造体の強さが、二世帯住宅に必要な大空間を実現してくれますよ。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:Xevo・Σ(ジーヴォシグマ)
大和ハウスのXevo・Σ(ジーヴォシグマ)は、大和ハウスが誇る耐震性・断熱性・遮音性など、二世帯住宅にとってうれしい性能を取り入れた高性能な住宅です。防水性・メンテナンス性も高いため安心して長く住み続けられます。
また最高3m16cmの高さが取れる天井高や、日の光をたっぷり取り入れられる大開口など、広々と解放感のある二世帯住宅が実現できます。
業界でもトップクラスの技術力を持つ大和ハウスさんは、完全分離の二世帯住宅でも数多くの実績を持っています。
高い住宅性能や自由度の高い間取りなどはもちろん、提案力やサポート力も高いのが特徴。
家づくりでは営業、設計、インテリアコーディネーター、施工、アフターサービスと、各担当者がチームとなってサポートしてくれるので、一人ひとりのニーズに合わせた二世帯住宅を実現してくれますよ。
住友不動産:超断熱・超遮断の完全分離型二世帯住宅
業界最大手の総合ディベロッパーである住友不動産は、「2×6工法」による家づくりで、完全分離にピッタリな超断熱・超遮断の二世帯住宅を実現してくれます。
長期優良住宅が標準仕様となっているため住宅ローン減税などの優遇制度が適用され、建築費用が高くなりがちな完全分離の二世帯住宅でも、トータルコストを抑えることが可能です。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:WING(ウイング)
住友不動産のウイングは、1階と2階で完全分離する二世帯住宅、親世帯と子世帯が隣同士になる左右分離の二世帯住宅、3階建てで上下分離する二世帯住宅いずれにも対応できる住宅です。
多世帯でもゆとりをもって生活できるよう、空間のゆとり、動線の工夫、将来的な間取りの可変性にこだわっているため、二世帯のライフスタイルに合わせ、独立性のある生活を楽しむことができます。
住友不動産さんは、言わずと知れた業界最大手の総合ディベロッパー。
木造住宅ながら自由度の高い間取りやデザインの提案力、長く安心して暮らせる耐震性など、トータルバランスの高い二世帯住宅を希望される方におススメできるハウスメーカーです。
さらに土地探し・仮住まい・引っ越し手続きまでトータルでサポートしてくれるのも、住友不動産の強み。かゆいところに手が届くサービスは、業界最大手だからこそです!
トヨタホーム:高層ビル並の耐震性誇る完全分離型二世帯住宅
トヨタホームは、耐震性や蓄電性能に優れた鉄骨住宅を得意とするハウスメーカー。
鉄骨ラーメン構造で実現する高い耐震性は万が一の時も安心なのはもちろん、鉄骨ならではの広々とした空間のある間取りは、完全分離の二世帯住宅にも最適です。
フロアごとに快適な温度に整える「全館空調スマートエア」は、65歳以上の方に多いといわれるヒートショックを防ぐのに役立ちますし、大容量の太陽光発電システムは完全分離で高くなりがちな光熱費を抑えるのにも効果的です。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:シンセ・フィーラス ニコリズム
柱と梁を強固に一体化させた、高層ビルでも使われる鉄骨ラーメン構造を採用するトヨタホームの「シンセ」シリーズ。その中で「シンセ・フィーラス ニコリズム」は完全分離の二世帯住宅向けの商品です。
業界トップクラスの125mm角の柱を採用した鉄骨ラーメン構造で、それぞれの居住スペースをゆったり確保しつつ、二世帯をつなぐ共有スペースを作ることも可能です。
トヨタホームさんは、世界的企業「トヨタ自動車」のグループノウハウを活かした家づくりを行うハウスメーカー。
耐震性や省エネ技術、防犯機能などに優れ、さらにトヨタグループらしく自動車との連動した家づくりも得意なので、安全・快適な二世帯住宅を検討されている方はもちろん、介護などで自動車を使う機会が多い方にもおススメですよ。
タマホーム:空間を有効活用した完全分離型二世帯住宅
「注文住宅を手の届きやすい価格で提供する」という理念のもと、徹底的なコスト削減で質の高いローコスト住宅を提供するタマホームは、建築費用が高くなりがちな完全分離の二世帯住宅では、ぜひ検討しておきたいハウスメーカーの一つです。
「ローコスト」と聞くと「質が低いんでしょ?」と思われるかもしませんが、タマホームは「長期優良住宅」に求められる性能基準をクリアした家づくりを実現。都市部の狭い土地でも、縦の空間を有効活用した3階建て二世帯住宅が可能です。
長期優良住宅は住宅ローンなどの税制上で優遇されており、二世帯住宅を建てる方にとっても大きなメリットです。
完全分離型二世帯住宅に対応した商品:木望の家
タマホームの「木望の家」シリーズは、都市部の狭い土地での二世帯住宅や、店舗併用など、幅広いニーズに応えられる3階建て住宅です。
縦の空間を有効活用するからこそ、完全分離タイプの二世帯住宅でも余裕のある間取りを実現。眺望豊かな3階建ての二世帯住宅を実現できます。
タマホームさんは中間業者を挟まず、独自の流通システムで大量発注することで、ローコストな家づくりを行うハウスメーカー。
完全分離の二世帯住宅でも、ローコストとは思えない高品質な家づくりをしてくれますよ。
建築費用が高くなりがちな完全分離タイプの二世帯住宅の予算を抑えたいとお考えの方は、ぜひとも候補に入れておきたいハウスメーカーの一つです!
完全分離の二世帯住宅なら間取りは「横割り」か「縦割り」
完全分離型の二世帯住宅の間取りは、「横割り」(上下分離)にするか、「縦割り」(左右分離)にするかのどちらかが基本です。
完全分離の二世帯住宅では、一階と二階とで世帯を分ける横割り(上下分離)を選ぶ方が多いです。しかし上下階の生活音が気にならないよう、縦割り(左右分離)にして隣居するような二世帯住宅にする方もいらっしゃいます。
横割り(上下分離)の完全分離型二世帯住宅
横割りにする二世帯住宅は、「1階を親世帯・2階を子世帯」といったように、二世帯の居住空間を上下で分けます。横割りの場合、階段の上り下りを減らすため、1階を親世帯にすることが多いようです。
限られた土地の中でも余裕のある居住空間を作ることができるのはもちろん、左右で居住空間を作る縦割り(左右分離)よりも建築費用が抑えられるため、完全分離の二世帯住宅では多くの方が横割り(上下分離)を選んでいます。
縦割り(左右分離)の完全分離型二世帯住宅
縦割り(左右分離)の二世帯住宅は、横割りよりも各世帯の独立性が高い点が大きな特徴です。上の世帯の生活音を気にする必要もなく、「お隣さん」感覚で気兼ねなく二世帯が生活できます。
ただ横割り(上下分離)に比べ、ある程度の土地の広さが必要になり、建築費用も横割りより高くなる傾向があります。さらに親世帯の住宅を2階建てにしてしまうと、将来的に親世帯が2階をほとんど使わなくなるといった問題が出てくる可能性もあります。
二世帯住宅を完全分離にするメリット
- 親世帯・子世帯のプライバシーが守れる
- 親世帯・子世帯の希望を取り入れた家づくりが可能
- 親世帯・子世帯の光熱費を完全に分けることができる
- ライフスタイルの変化にも対応しやすい
- 世帯分離することで税制優遇を受けられる可能性がある
二世帯を完全分離するメリット1:プライバシーが守れる
二世帯住宅を完全分離する最大のメリットは、なんといっても「各世帯のプライバシーが守れる」点です。
一緒に暮らす「同居タイプ」や、一部の生活スペースを一緒にする「共有タイプ」と比べ、「完全分離タイプ」は居住スペースだけでなく玄関も二世帯で別。それぞれのライフスタイルを尊重しながら生活することが可能になります。
二世帯を完全分離するメリット2:二世帯の希望を取り入れた家づくり
完全分離にすることで、親世帯と子世帯両方の希望を取り入れた家づくりが可能になります。
共有タイプや同居タイプの場合、共有する居住空間の間取りや内装、住宅設備などが、親世帯と子世帯で希望が異なるケースはよくあります。結果、親世帯も子世帯も妥協して、納得のいかない二世帯住宅が出来上がるなんてことも。
しかし完全分離タイプの場合は、それぞれの居住空間をそれぞれの希望通りにすることができます。
二世帯を完全分離するメリット3:水道光熱費を完全に分けられる
二世帯が一緒に暮らすことで問題になりがちなのが、水道光熱費や通信費などです。
同居タイプの二世帯住宅だと、水道光熱費、さらにインターネットなどの通信料も全て共有になります。この場合、例えば平日の日中など、子世帯が家にいない時間帯の水道光熱費などが高くなると、「自分たちは家にいないのに何で!」と、親世帯とのトラブルの原因にもなりかねません。
しかし完全分離の場合、水道光熱費などもすべて各世帯ごとに分けることが可能。こうすれば、生活費の費用分担で問題が起こる心配もありません。
二世帯を完全分離するメリット4:ライフスタイルの変化にも対応しやすい
二世帯を完全分離すると、10年~30年後のライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。
例えば何らかの理由で家族構成が変わった場合でも、完全分離であれば、使わなくなった世帯の住宅を賃貸に利用したり、売ったりすることができます。
二世帯を完全分離するメリット5:税制優遇が受けられる
完全分離型の二世帯住宅は、様々な税金の軽減措置が受けられる可能性があります。
完全分離型は、同居タイプや共有タイプと比較して、建築費用が高くなりがちです。だからこそ税金の軽減措置は積極的に活用したいところです。
具体的にどんな税制優遇が受けられるかは自治体にもよるのですが、「不動産取得費用」や「固定資産税」「相続税」「住宅ローン」などで、通常よりも大きな控除を受けられる可能性があります。
二世帯住宅を完全分離にするデメリット
- 建築費用が高くなる
- 広い土地が必要
- 光熱費が高くなる
- 二世帯でコミュニケーションが取りずらい
二世帯を完全分離するデメリット1:建築費用が高くなる
二世帯住宅は、戸建てに比べて費用が高くなるのが一般的ですが、完全分離の二世帯住宅はさらに建築費用が高くなってしまいます。
玄関やリビング、キッチン、お風呂、トイレなど、すべての居住空間と住宅設備を親世帯と子世帯両方に用意しないといけないため、同居タイプや共有タイプよりもさらに建築費用が高くなるのです。
二世帯を完全分離するデメリット2:広い土地が必要
二世帯を完全分離型にする場合、やはりある程度の広さを持った土地が必要になります。一般的に、 3階建ての完全分離型の二世帯住宅に必要な平均坪数は、50坪~70坪とも言われています。
二世帯を完全分離するデメリット3:水道光熱費が高くなる
完全分離の二世帯住宅は、水道光熱費の分担を気にしなくていい反面、各世帯で水道光熱費がかかるため、結果水道光熱費が高くなる傾向があります。
太陽光発電やZEHを用意したり、高気密・高断熱住宅にしたりすれば、水道光熱費などのランニングコストを抑えることも可能ですが、その場合でも、イニシャルの建築費用が高くなってしまいます。
二世帯を完全分離するデメリット4:コミュニケーションが取りずらい
親世帯と子世帯の生活を完全に分けられるからこそ、完全分離の二世帯住宅は世帯間のコミュニケーションが取りづらくなる可能性があります。
特に、二世帯住宅にするきっかけとして「親の介護」を上げる方が数多くいらっしゃいますが、完全分離の場合、いざというときに親世帯の変化などに気づけない場合も。完全分離だからこそ、普段からコミュニケーションを取っておくことが大切です。
完全分離の二世帯住宅で後悔する例
- 生活音が気になる
- 家に友達を呼びにくくなる
- 世帯分離したのに親世帯が介入してくる
- 両親の介護がかえって負担になる
「完全分離の二世帯住宅にして後悔した」という方の意見の中で代表的なものは、「生活音が気になる」という意見です。
完全分離の二世帯住宅は上下分離の二階建てにすることが多いのですが、家の防音性や遮音性に注意しないと、上の階や下の階の生活音がどうしても響いてしまうのです。
また完全分離とはいえ、すぐ近くに親世帯が住んでいると「家に友達を招きづらい」と考える方も。中には完全分離したのに、親世帯が頻繁にやってくるというケースもあるようで、こうなると「家に友達を呼ぶ」ことが難しくなるかもしれません。
さらに、親の介護のために二世帯住宅にしたのに、完全分離にしたせいで毎日の介護が負担になるケースも。誰の親でも将来的に介護の可能性があります。完全分離にする場合でも、「親世帯への導線」というものはしっかり考えておく方がいいかもしれません。
完全分離の二世帯住宅を成功させる4つの事前準備
- 二世帯の生活音に配慮した間取り
- 防音・遮音性能を高くする
- 打ち合わせは親と子別々に
- 二世帯のライフスタイルについてしっかり話し合う
完全分離タイプの二世帯住宅は、各世帯のプライバシーが守れるという最大のメリットがある反面、デメリットも存在します。
特に「生活音」に関しては、後々二世帯間に大きな亀裂を生みかねません。完全分離の二世帯住宅にする場合は、水回りや生活導線、寝室などは上下階で一緒にするといった間取りの工夫や、防音・遮音性能の高い設備を整えるなど、生活音に配慮した家づくりを心がけましょう。
またよくあるのが、ハウスメーカーとの打ち合わせの時に親世帯と子世帯の意見がぶつかること。逆に親世帯と子世帯がお互いの意見を遠慮してしまい、結果「妥協して作った二世帯住宅になってしまった」なんて後悔することも珍しくありません。
二世帯それぞれの希望を叶える家づくりをするためにも、親世帯と子世帯が別々に打ち合わせを行い、そのうえでお互いのライフスタイルの違いについてしっかり話し合うことが、「理想の二世帯住宅」を実現する上でとても大切です。
完全分離の二世帯住宅であっても、必ずしも「理想の二世帯住宅ができる」というわけではありません。完全分離の二世帯住宅で失敗しないためには、「事前の準備」と「ハウスメーカー選び」がとても大切になります。
一口に「完全分離の二世帯住宅」といっても、理想の間取りや建築費用などの条件は一人ひとりで変わります。だからこそ、いきなりハウスメーカーに相談する前に、一度プロの専門家に意見を聞いてみることをおすすめします。
おうちキャンバスでは無料で注文住宅のご相談を承っておりますので、ぜひ一度お気軽にご利用ください。
完全分離型の二世帯住宅でよくある質問
完全分離の二世帯住宅とはどういうものですか?
親世帯と子世帯の居住空間を完全に分けた形の二世帯住宅です。リビングやお風呂、トイレはもちろん、玄関も完全に分けることで、各世帯のプライバシーに配慮した二世帯住宅にすることが可能です。
完全分離の二世帯住宅では何坪必要ですか?
あくまで目安ですが、3階建ての二世帯住宅の場合、おおよそ50坪~80坪程度必要になることが多いです。
完全分離の二世帯住宅だと建築費用はどれくらいかかりますか?
間取りや住宅設備などでも変動しますが、完全分離の二世帯住宅の場合、4,000万~程度が相場となるようです。
完全分離の二世帯住宅では誰が世帯主になりますか?
生計が別の場合、親世帯、子世帯それぞれが別々の世帯とみなされ、世帯主も別々になります。
完全分離の二世帯住宅は税金対策になりますか?
自治体によって異なりますが、不動産取得税や固定資産税、住宅ローン、相続税などが通常よりも多く控除される可能性があります。
完全分離の二世帯住宅で失敗したくなければ、プロに相談を
書籍やインターネットなどでは「二世帯住宅にするなら完全分離がおすすめ!」という意見が数多く見られます。しかし、ここまで見てきた通り、完全分離の二世帯住宅はメリットばかりではなくデメリットも存在するのです。
人に言われるまま「二世帯住宅なら完全分離がいい」と決めてしまうと、後々大きな後悔をしてしまうことにもなりかねません。完全分離の二世帯住宅で失敗しないためには、いきなりハウスメーカーに相談するのではなく、業界に精通したプロの意見を参考にすることがとても大切です。
おうちキャンバスでは住宅業界を渡り歩いてきた専門家が、無料で皆さんからの相談を承っています。 完全分離の二世帯住宅を検討されている方は、ぜひ一度「おうちキャンバス」の無料相談をご利用ください。
担当者コメント
完全分離の二世帯住宅を手がけるハウスメーカーは、日本に数多くあります。その中から「自分にとって理想のハウスメーカー」を選ぶことは、住宅業界に詳しくない一般の方にとってはとても難しいことです。
またハウスメーカー選びと並んで重要なのが、「優秀な営業担当者との出会い」です。
営業担当者が自分の意見をうまく取り入れた提案をしてくれなければ、いくら完全分離の二世帯住宅に実績のあるハウスメーカーだったとしても、失敗してしまう可能性があるからです。
完全分離の二世帯住宅を検討されていて、自分にピッタリなハウスメーカーと、優秀な営業担当者に出会いたい方は、ぜひ「おうちキャンバス」の無料相談をご利用ください。
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