スマートハウスで省エネ生活を実現!家づくりのポイントとハウスメーカーの選び方
スマートハウスとは、ITを使って電化製品を制御した、省エネルギーな住宅のことです。
家事の負担を減らし、安全・安心な生活を実現し、さらには環境にも優しい、まさに夢のような未来の住まいを実現できます。
この記事では、スマートハウスの仕組みや導入メリット、選び方、そしてハウスメーカーの選び方とおすすめメーカーまでわかりやすく解説していきます。
スマートハウスで快適で充実した暮らしを手に入れましょう!
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スマートハウスとは何か
スマートハウスとは、IT技術を活用して、電力を「見える化」させて賢く使う住宅のことです。
具体的には、
- 太陽光発電で電気をつくる
- 蓄電池で電力をためる
- 「HEMS(ヘムス)」と呼ばれるシステムで管理する
- 生み出された電気を効率的に使う
といった最適なエネルギーマネジメントが行われている「省エネな住宅」のことを言います。
ただし人によっては、空調や家電の自動制御による省エネなど、本来の「賢い住宅」という意味合いで使われることもあります。
ZEHとスマートハウスの違い
ZEHとスマートハウスの最大の違いは、「エネルギーをゼロ以下にできるかどうか」ということです。
スマートハウスは、太陽光パネルで発電した電力(エネルギー)を、蓄電池によって自宅で賢く使う「省エネ志向の家」のこと。
ZEHも「省エネ志向」という点では同じですが、ZEHではさらに「年間の消費エネルギーをすべて自宅でまかなえる」という条件があります。
2014年、ZEHエネルギー基本計画によって実現・普及の取り組みが設定され、2015年には経済産業省によってHEMS普及に向けたロードマップが設定されました。
エネルギー消費量を抑え、災害時でもエネルギー的に自立した住宅として近年注目されるようになっています。
国によるZEHの定義
外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー を実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅
参考:ZEHの定義(改定版)<戸建住宅>(2019)
「スマートハウス」は「エネルギーを賢く使うこと」に重きを置き、「ZEH」は「エネルギー消費量を自家発電ですべてまかなえること」に重きを置いています。
事実、「ZEH」認定には「スマートハウス」に必要な「蓄電池」が必須項目ではありません。
単純に「スマートハウス」<「ZEH」ではないのでその点は注意しましょう。
ZEHは、スマートハウスよりも導入コストがかかるものの、コスト削減率が高く、余った電力を売電できます。
政府からの補助金が充実しているのは、スマートハウスではなくZEHです。
▶ZETの特徴と補助金の詳細はこちら
IoT住宅(スマートホーム)とスマートハウスの違い
IoT住宅(スマートホーム)は、家電や住宅設備をインターネットに接続し、利便性を高めることを目的とした住宅です。
IoT住宅が技術や製品の力で「便利で快適な住宅」を目指しているのに対し、スマートハウスはあくまで「省エネ」にフォーカスしている点が異なります。
具体的には、IoT住宅と言えば、設備に鍵の開け閉めや、エアコン・給湯の遠隔操作、ペットのモニタリング、部屋ごとの空調システムのデータ連携が含まれます。
一方でスマートハウスは、太陽光パネル・蓄電池・HEMS(創エネ・蓄エネ・省エネが目的)があれば条件は満たし、遠隔操作等は必要ありません。
▶IoT住宅の特徴とIoT住宅が得意なハウスメーカーはこちら
スマートハウスの特徴・条件
スマートハウスを建てるには、太陽光パネル・蓄電池・HEMSの3つの設備が必要です。
3つの設備の総額は、契約するメーカーや太陽光パネルの積載量によって異なるものの、250〜350万円ほどがめやすとなります。
1. 太陽光パネル
太陽光パネルは、容量次第ではあるものの、1kWあたり20万円前後。
ここに工事費が8万円前後かかるため、2023年の1kWあたりの設置費用は平均28.8万円でした。
契約する住宅メーカーによって、シリコン系、化合物系、有機系などに分かれます。
また、置き型や屋根一体型、買い切りやリース(屋根貸し)など種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
2. 蓄電池
家庭用蓄電池とは、太陽光パネルで発電した電気、または電力会社から購入した電気を一時的にためたり使用したりを繰り返す充電池の名称です。
蓄電池には、太陽光発電の余った電気や安い時間帯の電気を蓄える役割があります。
通常、太陽光発電ができるのは陽の光があたる日中に限られるため、夜は電力会社からの電力なしでは生活できません。
しかし、家庭用蓄電池があれば自家発電した電力をためておくことが可能です。
これによって夜間分の電気を購入する必要がなくなり、電気代の節約にもつながります。
また、地震などの災害による停電時にも役立ちます。
停電すると電化製品や照明は使えなくなってしまいますが、家庭用蓄電池があることで緊急時でも電力を使用できるのです。
いざという時も安心ですね。
3. HEMS
HEMSとは Home Energy Management System (ホーム・エナジー・マネージメント・システム)の略で、使用電力エネルギーを見える化するシステムです。
専用のモニター画面で、家庭内にある電化製品や設備ごとのエネルギー量をチェックできます。
通常、電力会社の電気料金請求では家庭内全体での消費エネルギー量しかわかりません。
しかしHEMSでは設備ごとのエネルギー消費をチェックできるため、どの設備にどれくらい使っているのかが一目瞭然です。
また太陽光での自家発電量もチェックできるため、発電量と消費量を見比べられます。
スマートハウスのメリット・デメリット
スマートハウスにはいくつかのメリットやデメリットがあります。
それぞれ3つずつ確認していきましょう!
メリット1:電気料金を節約できる
スマートハウスは自家発電が主なため、毎月の電気料金の節約につながります!
また余った電力は電力会社に売却できるため、場合によっては収支がプラスになることも…!
現在、太陽光発電を含む再生可能エネルギーによって発電された電気は、市場価格よりも高めに買い取ってもらえるので嬉しいですね。
買取については現在「再エネ特措法」(旧称:FIT法)という法律によって定められています。
HEMSの製品によっては設備ごとの電力使用量を自動で調整してくれるものもあり、手軽に節約効果を期待できます。
なお、「再エネ特措法」や買取制度についてより詳しく知りたい方は、やや複雑ですが以下もご覧ください!
再エネ特措法・FIT法・FIT制度って?
FIT制度とは2012年に導入された「再生可能エネルギー」の買取に関する制度です。
この「再生可能エネルギー」には太陽光発電はもちろんのこと、風力発電や地熱発電も含まれます。
ただし、一般家庭の場合は、実質的に「太陽光発電の買取」が該当します。
このFIT制度を定めた法律を、通称「FIT法」と呼びました。
FITとは「固定価格買取」という意味で、常に一定の価格で電気を買い取ってもらえます。
安定した収入が見込めるため、多くの家庭、企業が太陽光パネルを導入するきっかけになりました。
その後、メンテナンスの義務などを定めた2017年の改正を経て、2022年に「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」が制定されました。
FIT制度は固定額での買取なので、見通しが立てやすい一方、電気の市場価格の変動に対応していないため、いくつかのデメリットがありました(一般住宅用にはほとんど関係ない話なので割愛します)。
そこで、FIP(変動プレミアム価格買取)制度が導入されました。
これは、市場の需要にあわせて買取価格も変動することを意味します。
つまり、電気が足りない時期はより高く買い取ってもらえるようになりました。
逆に、電気が足りている時期はこれまでより低い価格での買取になる可能性もあります。
このFIP制度が導入されたことで「FIT法」と呼ぶと混乱を生むことになり、「再エネ特措法」と呼ばれるようになりました。
2024年には更なる改正が加えられ、要件は厳しくなっていますが、一般住宅用は対象外の内容のため、心配はいりません。
2012年 | 固定価格買取(FIT)制度 導入(法律名「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」)→通称「FIT法」 |
---|---|
2017年 | 改正法(管理の義務化) |
2022年 | 名称変更「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」施行。 FIP(変動プレミアム価格)制度導入 →通称「再エネ特措法」 |
2024年 | 改正法施行 要件の厳格化(屋根設置、住宅太陽光は事前周知の対象外) |
メリット2:電気の使用状況を把握できる
HEMSによって電力使用状況を確認できます。
電力を家庭内でどれくらい使っているのかは日頃の生活の中でも実感しにくいですよね。
とくに意識せずなんとなく過ごしていると、なぜか今月は電気代高くない!?と驚くことにも。
HEMSによって電力をどれくらい使っているか確認することで、先月より使い過ぎているから気をつけよう!などと節電意識が高まります。
実際にHEMSを導入した居住者を対象したアンケートでは、約8割の方がHEMSによって気づきがあり、省エネにかかわる行動を起こしたというデータがあります。
参考:国立研究開発法人 建築研究所
HEMSをお子さんにもチェックしてもらうことでむだづかい防止の意識づけにもつながりますね。
モニターやスマホで手軽にチェックできるので、ふとしたタイミングでさっと確認できるのもありがたいポイントです。
メリット3:非常用電力を確保できる
太陽光で自家発電ができれば停電時でも電力を使用できます。
また家庭用蓄電池があれば夜中でも安心です。
冷暖房やスマートフォンの充電など、停電時には困ってしまいますが、太陽発電システムがあれば心強いです。
災害はいつ起きるかわかりません。
ご自身やご家族のためにも、備えは万全にしておきたいものです。
一方で、スマートハウスのデメリットは次の3点です。
デメリット1:初期費用がかかる
設備投入には初期費用がかかります。なかでも太陽光発電は費用が高額になりがちです。
メーカーや規模感、機能性によって価格も異なるため、一概にいくらとは言えませんが、およその予算のめやすは以下のようになっています。
太陽光発電 (新築戸建ての場合、3~5kWが一般的) |
60〜300万円 |
---|---|
家庭用蓄電池 | 80〜160万円 |
HEMS | 5〜20万円 |
スマートハウス導入の初期費用に数百万円はかかると考えてよいでしょう。
メーカーによってさまざまな製品があり、住宅の環境や規模によって費用も異なりますので、メーカーに相談してみることが大切です。
初期費用を軽減する補助金もありますのでぜひ活用してみてください。
デメリット2:メンテナンス費用がかかる
太陽光パネルは、発電効率の低下を軽減し、長持ちさせるための定期的なメンテナンスが必要です。
住宅用太陽光発電のメンテナンスは、2017年から法律で義務化されました。
「再エネ特措法」を適用している太陽光発電と50kW以上搭載の太陽光発電は、メンテナンスが義務化されています。
- 【頻度】発電所ごとに異なりますが、4年に1度の定期点検が望ましいです。
- 【費用相場】1回1万〜10万円程度
- 【業者】「一般社団法人太陽光発電安全保安協会(JPMA)の太陽光発電メンテナンス技士」もしくは「一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)のPV施工技術者」の資格所有者
- 【メンテナンスを怠った場合】指導や改善命令を受けたり、FIT認定の取り消しといった罰則が科されます。
とくにパワーコンディショナの寿命は20年前後とされており、太陽光発電を長く利用している場合は、必ず交換費用がかかると認識しておきましょう。
足場を組む必要がある場合は足場代が必要になったり、保証期間であれば費用が抑えられたりと、環境やメーカーによっても異なりますので設置前に確認しておくことをおすすめします。
デメリット3:天候の影響を受けやすい
これは太陽光パネル自体のデメリットでもありますが、太陽光パネルの発電量は、季節や天候の日照時間、立地によって左右されます。
電力エネルギー量が一定ではないため、必ずしもまとまった電気エネルギーを確保できるわけではない点に注意しましょう。
スマートハウスを建てるハウスメーカーの選び方と注意点
スマートハウスを建てるには、ZEHの施工実績が多く、太陽光パネルや制度に精通しているハウスメーカーがおすすめです。
以下の点がクリアできていればおすすめと言えるでしょう!
- ZEHビルダーの認定を受けている
- ZEH・スマートハウスの実績数も多い
- 会社規模や保証が安定している
スマートハウスは前述の通り、「太陽光パネル・蓄電池・HEMS」の三拍子が揃えば実現可能です。
しかし、安心してスマートハウスを建てるには、より厳しい基準のZEH基準に対応しているメーカーが良いと言えます。
また、HEMSなどの住宅設備は精密なものですし、太陽光発電は万が一、故障などがあった際に暮らしに大きく影響します。
アフターサービスや保証にも注目しつつ、ある程度経営規模が大きく、長く付き合えるハウスメーカーだとより安心です。
注意すべき点は以下の3つを挙げます。
- 耐震性は十分なものか
- 断熱性・気密性は十分なものか
- 営業担当は制度や設備に詳しいか
太陽光パネルは重量があるため、耐震性に影響する場合があります。
載せることを想定していない中古の建物と比べ、最初から載せる前提で家を建てるので基本的には心配ありませんが、念の為注意しましょう。
また、「省エネ住宅」のメリットを「電気料金の節約」だと感じている人ほど、セットで断熱性・気密性にも注目するようにしましょう。
設備設置費用を優先して、断熱性が落ちてしまうと本末転倒になりかねません。
そして、仮にハウスメーカーとしてスマートハウスが得意でも、営業担当が制度や設備に詳しくないと、結局良いスマートハウスは建てられません。
要望がうまく伝わらなかったり、申請などでトラブルがあったりしたら、不安ですよね。
営業担当が信頼できるかも実は、注意すべきポイントなのです。
なお、おうちキャンバスでは、スマートハウスが得意なハウスメーカーはもちろん、優秀な営業担当をご紹介しています。
これまでも、「スマートハウスを建てたい!」という方に、「知識が豊富で説明が得意!」という営業担当をご紹介してきました。
ご興味があれば、ぜひ無料相談会にご参加ください。
スマートハウスを建てるのにおすすめなハウスメーカー
ここからは、ポイントや注意点を踏まえて、スマートハウスが建てられるおすすめのハウスメーカーを7社ご紹介します。
どれも実績が豊富ですので、気になったメーカーは検討してみてください!
なお、おうちキャンバスのハウスメーカー比較表で見るとこの7社はこのようになります。
それでは各社についてご説明いたします!
セキスイハイム
・No.1の実績で意識も高いため、安心できる
・HEMS「スマートハイムナビ」と会員サイトでより賢く、便利に使える
・鉄骨構造で、住宅性能に優れる
セキスイハイムは、最新のテクノロジーや膨大なデータ・ノウハウを活かした高性能な家を実現できるハウスメーカーです。
「積水化学グループ」の住宅部門であり、化学メーカーの強みを活かし、スマートハウスにも力を入れています。
最新のデータでも「太陽光パネル・蓄電池・HEMS」すべてで搭載数No.1。
ZEH採用率も94%で、「キング・オブ・スマートハウス」と言っても過言ではありません。
蓄電機能として、家とクルマが連携して住宅用蓄電池の何倍もの容量を持った電気自動車を蓄電装置として活用できる、電気自動車連携システム「VtoHeim」などもあります。
そして、セキスイハイムのHEMSは「スマートハイムナビ」と呼ばれ特徴的です。
会員サイト「スマートハイムFAN」と連携することで、ただ電気使用量を見える化するだけでなく、分析やアドバイスでサポートしてくれるのです。
使用量や発電量は、家族の人数や生活スタイル、天候によって左右されるもの。
一邸ごとにビッグデータも活用し分析することでより賢く、効率的に生活できます。
また住宅としては、鉄骨ならではの大空間と耐震性を両立できるメーカーです。
「あったかハイムが待っている🎵」というCMソングがあるように、鉄骨メーカーが苦手としがちな断熱性や全館空調についても強みを持ちます。
スマートハウス、ZEH、Iot住宅のすべてを叶えたい方には、「超スマート」なセキスイハイムはとくにおすすめです。
積水ハウス
・「グリーンファーストゼロ」で環境に配慮できる
・確かな実績と歴史で賢く幸せな暮らしを実現できる
・手厚い保証とアフターサービスを得られる
積水ハウスは鉄骨造・木造の両方に対応できる、最大手ハウスメーカーです。
「グリーンファースト ゼロ」というZEHのブランドを持っており、ZEH採用率は94%と高いです。
近年は蓄電池の搭載数も増加しており、ここに「HEMS」を加えることで、隙のない快適なスマートハウスを建てられます。
建築戸数世界第一位の積水ハウスは太陽光パネルや、HEMSの実績も豊富です。
ぱっと見、太陽光とは気づかないような、屋根一体型のパネルも採用できるため、外観を妥協する必要もありません。
そして、積水ハウスの強みとして、保証とアフターサービスが挙げられます。
保証は初期保証が30年で、社員の約1割をアフターサービス部門に配置しているほど、住んでからの対応に力を入れています。
ここはスマートハウスに限らず、設備のトラブルや、いざという時にも安心ですね。
積水ハウスというと、その一流の提案力やデザイン性に注目されがちですが、ZEHのリーディングカンパニーでもあり、実はスマートハウスも得意です。
ハウスメーカーとしてはあらゆる面で優秀なので、総合的に「快適」「安心」な家づくりをしたい方におすすめです。
ダイワハウス
・太陽光パネルや蓄電池の搭載に力を入れている
・HEMS「Life Assist2」でスマホから管理
・断熱性が高く、より省エネに暮らせる
ダイワハウスは高い技術力を持ち、注文住宅から商業施設、不動産まで扱う対応力のあるハウスメーカーです。
太陽光パネルの導入はもちろん、蓄電池の搭載にも力を入れており、数値は非公開ですが、業界トップクラスの採用率だと思われます。
HEMSはリクシルが開発した「Life Assist2」を導入し、電気使用量の管理はもちろん、住宅設備や家電をコントロールできます。
また、実はダイワハウスはオーナー向けに「ダイワハウスでんき」という電気事業も行っており、太陽光パネルを中心とした省エネ・創エネへの関心は高いです。
住宅としては、鉄骨と木造どちらも扱うメーカーで、とくに断熱性・耐震性に強いこだわりがあります。
電気を効率的に使う観点では、大きなメリットです。
断熱性・耐震性にこだわって平時は賢く、災害時は安心を感じる、堅実なスマートハウスを建てたい方におすすめです。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
・太陽光発電が原則標準搭載できる
・とくに近年HEMSの導入率が高く優秀
・外壁「ヘーベル」でより安心な家にできる
ヘーベルハウスは「旭化成ホームズ株式会社」の住宅ブランドの1つです。
化学グループ「旭化成」の技術力を活かした、「ロングライフ」な住まいを目指しています。
太陽光発電を原則、標準で採用でき、ZEHももちろん可能です。
ゴージャスタイプのハウスメーカーですので、追加費用をかけずに太陽光を検討できるのは、お財布に優しいポイントですね。
また、とくに近年、HEMSの導入率も上昇しています。
ヘーベルハウスのHEMS、「HEBEL HEMS」はパナソニックが開発しており、機器と連携して一括で家を管理できるのが特徴です。
HEMSそのものは10年以上前からあるものです。
それにもかかわらず、HEMSの導入率がここ数年でグッと上がってきたことは、ヘーベルハウスの魅力がより高まってきている証と解釈できるでしょう。
また、住宅としてはなんといっても、目玉の建材である「ヘーベル」が魅力的です。
高耐久かつ軽量で、調湿性まで備えています。
鉄骨メーカーのため断熱性については弱いと言われることもありますが、ZEH普及率の伸びからわかる通り、高くなっています。
ヘーベルに魅力を感じ、太陽光パネルの標準搭載を目指す方におすすめです。
トヨタホーム
・家中をコントロールするトヨタ独自のスマートハウスに住める
・EVの自動車との連携が強い
・工場生産で施工精度が高い
名前からも連想される通り、トヨタホームはトヨタ自動車の住宅事業部から派生したハウスメーカーです。
トヨタホームのスマートハウスは、自動車・家をトヨタ自動車が提供する「トヨタスマートセンター」と通信させることで、多くの連携を可能にしています。
独自のHEMS(商品名はHeMS)は見える化だけでなく、機器のコントロールもお手のもの。
IoT住宅としての側面も強いです。
トヨタのカーナビ「T-connect」ナビからアプリを使い、クルマから家の中の機器をコントロールすることもできます。
また、トヨタの強みは技術以上に「トヨタ生産方式」に代表されるその考え方にあります。
工場での家づくりからHeMSとの連携に至るまで、ムダを排除した徹底的な合理化・効率が魅力です。
トヨタの考え方やクルマが好きで、電力も日々の暮らしも効率化したい方におすすめです。
パナソニックホームズ
・HEMSも太陽光パネルもオール「パナソニック」にできる
・Iotに強みを持ち、快適に生活できる
・光触媒タイルやエアロハスで、電気以外も快適に
パナソニックホームズの創業者はあの松下幸之助さんで、
「住まいは人が暮らしていくうえで最も大切なもの。それにふさわしい良い家をつくりたい。」
という想いからスタートしました。
パナソニックは家電はもちろんのこと、水回りや太陽光発電といった家に必要なすべてのものを自社で開発しています。
つまり、ブランドを統一した家づくりが可能なのです。
実は他社も太陽光パネルやHEMSについてはパナソニックのものを仕入れることも多く、信頼度が伺えます。
もともとが電器メーカー「松下電器」であっただけにスマートハウスもZEH住宅ではなく、Iot住宅寄りの考え方です。
家中を便利に管理できます。
加えて、メンテナンス性に優れた光触媒タイルや、空気の質にこだわった全館空調「エアロハス」など、生活を快適にする工夫に優れています。
建物、太陽光、HEMSとすべての要素を信頼のパナソニックに統一して、快適に過ごしたい方におすすめです。
ヤマダホームズ
・「YAMADAスマートハウス」でEV車も含むフル装備の家を建てられる
・スマートハウスながら価格も抑えられる
・100万円分のヤマダポイントがついてくる
あの「ヤマダ電機」があるヤマダホールディングスのハウスメーカーがヤマダホームズです。
ヤマダホームズにはずばり「YAMADAスマートハウス」という商品が存在します。
この「YAMADAスマートハウス」には以下の4つが標準でセットになっています。
- 太陽光発電システム
- V2H(EV車と家を繋ぐ機器)
- EV車そのもの
- スマートIotシステム(HEMS機能付)
スマートハウスなので、太陽光パネルや、HEMSはわかるとして、「EV車」つまりクルマそのものが家と一緒についてくるというのはかなり驚きではないでしょうか?
このEV車が蓄電池の役割を果たすので、スマートハウスが標準で建てられるのです。
しかもヤマダホームズはバランス重視型のハウスメーカー。
よって、比較的予算を抑えられる上、100万円分のヤマダポイントで、家電の購入もできます。
「ヤマダの安さは半端じゃない」というCMソングの通りかもしれません。
追加費用なしでフル装備のスマートハウスを建てたい方におすすめです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます!
今回はスマートハウスについて、定義や特徴、メリットから、実際に建てる際におすすめのハウスメーカーまでご紹介しました。
まとめるとこのようになります。
- スマートハウスはIT技術を活用して、電力を「見える化」し、効率的に使うことで省エネを実現する住宅で、太陽光発電・蓄電池・HEMSが主な設備。
- 利便性を高めることを目的とした「Iot住宅」、年間の消費エネルギーをすべて自宅でまかなえることを目的とした「ZEH」とは、重視するポイントが異なる
- メリットは電気をつくり、ためて、使用料を抑えて電気を使えたり、停電時にも安心な点
- デメリットは、初期費用やメンテナンス費用がかかり、太陽光発電も天候に左右される点
- 建てる時は、耐震性や住宅性能に優れていて、営業担当にも知識があるハウスメーカーがおすすめ
- 「セキスイハイム」、「積水ハウス」、「ダイワハウス」、「ヘーベルハウス」、「トヨタホーム」、「パナソニックホームズ」、「ヤマダホームズ」は実績などが豊富
技術の進歩や、エコへの関心の高まりとともに、スマートハウスの需要も高まってきました。
近年は「ZEH」や「Iot住宅」と同時に「スマートハウス」の機能を揃えることも多く、より快適、より効率的な生活ができる家づくりが進んでいます。
設備や性能については、何が必要で、どういう暮らしを実現したいかという自分の希望が一番大事です。
まずは違いやメリットを理解して、「スマートな」家づくりをしていきましょう!
担当者コメント
スマートハウスはその定義がやや曖昧な部分もあり、認知度は高くありません。
しかし、HEMSの活用などでかなり省エネな住宅を実現できます。
HEMSや太陽光パネル自体は多くのハウスメーカーで導入可能ですが、その考え方や強みには少しずつ違いがあります。
特徴を捉えて、環境にも、お財布にも優しい家を建てたいですね。
なお、おうちづくりの希望も含めて、
「自分の生活に蓄電池は必要なのかな?」
「断熱性能はどこまで高めたら良いのだろう?」
とお悩みの方は、ぜひおうちキャンバスにご相談ください。
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