木のぬくもりを感じる家に住みたい!メリットデメリット木材の特徴も解説

木を基調とした家

こんにちは。おうちキャンバス編集部の菅原です。

突然ですが、木のぬくもりを感じられるおうちって憧れませんか?

「木のぬくもりを感じられる家に憧れる」「おうち作りは木のぬくもりを大切にしたい」
今これを読んでいるあなたも、こんな気持ちをお持ちではないでしょうか?

私も住宅展示場に何度も足を運んできましたが、やっぱり木の良い香りがするおうちって魅力的なんですよね…!
木を基調としたおうちは見た目にもあたたかみがあって穏やかな印象を受けますし、どこで写真を撮っても映えるおしゃれな空間だな〜なんて思ってしまいます!

30代男性
Sさん 大阪府在住

木のぬくもりが感じられる、広々した開放的な空間にこだわりました。リビングは家族みんながくつろげる設計に。日当たりもよくあたたかい空間ができています。  

■対象期間:2022年02月17日〜2022年03月03日
■募集形式:インターネット調査
■調査対象:過去20年以内にハウスメーカーで注文住宅を建てた男女

こちらはおうちキャンバスで実施したアンケートに寄せられたお客様の実際の声です!

あたたかな木のぬくもりを感じられる素敵なおうちを建てられたようですね。
リビングで家族そろってくつろぐ和やかな空間が想像できます…!

自分も木の家を建てたい!と思ったそこのあなた。ちょっと待ってください。
木のぬくもりを感じられる家といっても、木の種類にもさまざまなものがありますし、明確にこれ!というイメージはなかなか掴めませんよね。
イメージをハウスメーカーに明確に伝えることって結構難しいんです。

イメージがきちんと伝わらないと、思っていたのと違う…!と後から後悔することにも。

そこでこの記事では、木のぬくもりを感じられるおうちのメリットデメリットをご紹介します。またおうちに使われる樹種の特徴もご紹介しますので、あなたが建てたい木のおうちをイメージすることができるようになりますよ!

この記事があなたのあたたかな木のおうちづくりに役立ちますように。
それでは参りましょう!

家づくり専門アドバイザー

たてまる
はなまるな家をたてよう🌸
たてまる

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。

木のぬくもりを感じられる家メリットデメリット

手のひらにのせた木材

おうちを建てるにあたって、木を基調とした家って本当にいいものかな?と気になりますよね。
ここからはメリットデメリットをご紹介していきます。

メリット

湿度を調整する

乾燥した木材は水分の吸収と放出を繰り返す性質があり、室内の湿度が自然と調整されます。乾燥する時期は木に含まれる水分を空気中に放出し、湿気が多い時期は木が空気中の水分を吸うんです。これを調湿作用呼びます。
木材の調湿作用によって結露の少ない快適な空間を作り出すことができ、いやなジメジメ感を防止することが可能です。

衝撃を吸収する

木材には衝撃吸収力があり、人にとって歩きやすい素材です。コンクリートや大理石に比べて足腰への負担が軽減され、転倒による怪我防止にもつながります。
床材はちいさなお子様と暮らす上ではとくに気をつけたいポイントですね。

断熱性がある 

木材は熱を伝えにくい素材です。無数の細胞内に空気が含まれていることで高い断熱性を持ちます。その結果、夏は涼しく、冬は暖かく室内を保つことができます。
木材は鉄骨やコンクリートよりも外気の温度変化の影響を受けにくい素材です。

リラックス効果がある

木の香りには「フィトンチッド」という成分が含まれ、近年、その成分にまつわるさまざまな研究が行われてきました。その結果、フィトンチッドには自律神経を安定させ、ストレスホルモンを減少させる効果があることが明らかになっています。

森林浴で穏やかな清々しい気持ちになれるのもこのフィトンチッドの効果によるものです。木の香りに包まれた家で暮らすことはストレス緩和や安眠効果をもたらし、癒しや安らぎのよい影響を与えてくれます。

また最近の研究では木の香りによって睡眠の質を向上させることや、集中力を高めて作業効率を上げることも明らかになっています。

お子さんの快適な睡眠や学習環境を整えるためには木の香りがうってつけですね!
ご自宅でのリモートワークを効率的に進めるためにもありがたい効果です。

たてまる
たてまる

木の香りに癒されるのにも理由があったんです!お子さんにも穏やかな空間でのびのびと過ごしてほしいですよね〜

デメリット

シロアリの食害を受ける可能性がある

シロアリはやわらかい木を好み、とくに湿った木などをよく食べます。湿気の多い床下、屋根裏、浴室、洗面所周りなどは注意が必要です。木材に防蟻処理を施しましょう。
また木材の中でもケヤキヒノキについてはシロアリが苦手な成分を含むため被害にあいにくいと言われています。防蟻効果のある木材を選ぶこともシロアリ対策のひとつとなりますね。

変形の可能性がある

木材は水分を吸収する性質があるため、ひび割れ反りといった変形が起こる可能性があります。人工の集成材を使用する場合はあまり問題はありませんが、天然の無垢材を使用する場合はお手入れやメンテナンスが必要になることもあるんです。

床材に使われる木材

住宅の中でもっとも木のぬくもりを感じやすいのは床材です。

普段の生活のなか、肌触り足触りで木の質感を得ることができます。
床の色味やデザインが違うだけでも、お部屋全体の雰囲気がガラリと変わったりしますよね!

床材にもさまざまな種類があります。主な床材の種類としては以下の4つに分けられるんです。

床材の断面比較

上の画像は各床材の断面を比較したものです。
断面を見ると結構違いがあることがわかりますね…!

それでは各床材の特徴を詳しく紹介していきます!

無垢材 

無垢材とは伐採した木をそのまま切り出した天然の木材です。美しい木目、香り、柔らかな肌触りなど自然本来の木のぬくもりが楽しめます。時間の経過とともに色艶が増し、本物の木が持つ重厚な雰囲気を味わうことも可能です。

ただし無垢材は大量生産ができないためコストも高額になりがちです。
また汚れや傷がつきやすく、お手入れが必要になる場合もあります。

無垢材の樹種 

無垢材の樹種とその特徴をいくつかご紹介します。無垢材は広葉樹針葉樹に分けられます。

広葉樹:重く硬い材質で、強度があり傷がつきにくい。
樹種 特徴 主な用途 色味
オーク(ナラ) 耐久性があり丈夫。
明るい色合いではっきりとした美しい木目を持つ。
床材・家具など
ナラ材の色味
メープル 傷や衝撃に強く、耐摩耗性にも優れている。
表面のきめ細かさも魅力で高級感のある木材。
床材・建具など
メープル材の色味
チーク 収縮が少なく寸法安定性が高い。
害虫にも強く、時間の経過で木肌が飴色に変化する。
床材・家具など
メープル材の色味
ウォールナット 衝撃に強く耐久性も高い高級感のある木材。
重厚感のある木目で落ち着きのある色合いを持つ。
床材・家具・建具など
ウォールナット材の色味

針葉樹:軽くやわらかい材質で、肌触りや歩行感がよい。
樹種 特徴 主な用途 色味
スギ 国産の代表的な木材。
断熱性に優れ、保湿性があり軽くてやわらかい足触り。
土台・柱・床材など
スギ材の色味
ヒノキ 特有の香りや光沢がある高級材。
水に強く耐久性もあるため浴室に使われることも。
土台・柱・床材・浴槽など
ヒノキ材の色味
パイン 流通量が多く、無垢材の中では比較的安価。
節が特徴的。時間の経過で飴色に変化。
床材・家具・建具・壁材など
パイン材の色味

ここで紹介した樹種は一部になります。デザインや性能、予算を見ながらお好みのものを選びましょう。

挽き板

挽き板とは2mm程度の無垢材を合板に貼り付けたものです。見た目や質感は無垢と同様で、自然本来の木のぬくもりを味わえます。
無垢材と比べると安定していて膨張や収縮は少ないです。
水や汚れには弱く、無垢同様にお手入れが必要になる場合があります。

突き板

突き板とは合板の上に0.3〜1mmの無垢材を貼り付けたものです。挽き板と比べると表面は薄くなりますが、木の風合いを楽しむことができます。
表面が薄いため傷に弱く、無垢材特有の経年変化などは味わえません。

シート張り

シート張りとは木目がプリントされたシートを合板に貼り付けたものです。品質や仕上がりは均一で、色やデザインが豊富にあります。
ただし表面は実際の木ではないため木材ならではの肌触りや風合いを味わうことが出来ません。またキズがついてしまうとシートがめくれ、中の合板が見えてしまう事もあります。

柱に使われる木材

柱や梁といったおうちを支える構造材は、無垢材のほかに集成材も使われます。

無垢材

1本の木からそのまま切り出して構造材として使用します。長い年月をかけて育った木は強度が強く、柱としての耐久性も十分です。柱や梁をむき出しにした構造にするとより木の重厚感やあたたかみも感じられます。
ただし無垢材は乾燥する過程で反りやねじれが生じるため使用が難しいこともあります。

集成材

集成材とは複数の板を結合させた人工の木材です。木材を乾燥させ、同一繊維方向に接着剤を用いて張り合わせています。
加工時に含水率が規定されているため湿気による反りやゆがみも比較的少ないです。
また一本の木を余すことなく使えるため、コストがあまりかからないことも特徴になります。

ココがポイント!

無垢の構造材は「木」本来の強さ、木の調湿機能、香りなどを感じることができます。しかし反面品質を安定させることが難しく、安定的に家を建てたいメーカー等は集成材を好む傾向にあるんです。木材にこだわりたいという方はハウスメーカー選びの段階から注意しましょう。

シックハウス症候群を防ぐためにはF☆☆☆☆を選ぶ 

集成材を使用する上で気をつけたいのはシックハウス症候群です。

シックハウス症候群とは、建材から発生する化学物質、室内空気汚染など居住による健康障害の総称を意味します。化学物質による住宅内の空気汚染、カビ・ダニの繁殖によってめまいや吐き気、じんましん、喉の乾燥など健康に影響を及ぼしてしまうことがあります。
参考:厚生労働省健康局生活衛生課

集成材には接着剤が使用されますが、なかにはホルムアルデヒドといったシックハウス症候群の原因となる物質が使用されているものもあります。そこで着目すべきは「F☆☆☆☆(エフフォースター)」です。
F☆☆☆☆は建築基準法改正によって建築材料につけられることになった等級区分で、☆が多いほどホルムアルデヒドの発散量が少なく安全性が高くなります

表示記号 内装仕上げの制限 ホルムアルデヒド
F☆☆☆☆ 制限なく使用可 少ない
F☆☆☆
F☆☆
使用面積制限あり
F☆・表示なし 使用不可 多い

F☆☆☆☆の木材は内装の仕上げ材料として使用面積に制限なく使えます。集成材を使用する上でシックハウス症候群が心配だという方は、F☆☆☆☆の接着剤が使われた木材を選びましょう。

無垢材と集成材は一概に「どちらがいい!」ということはありません。好みや予算に合わせて満足いくものを選んでみてください

木のぬくもりが得意なハウスメーカーは?

木のぬくもりを感じられる家といってもメーカーによって特徴は異なります。そこでここでは木を基調とした家についてのハウスメーカーの一例をご紹介していきます。

住友林業

木を生かしたオリジナルの部材「PRIME WOOD」を提供しています。

明るい色味の「ジャパニーズオーク」「メイプル」暗い色味の「マホガニー」「ウォルナット」といった幅広い樹種を取り揃えているのがポイントです。最長60年の保証制度といったアフターサービスも充実しています。

積水ハウス

積水ハウスの木造建て製品「シャーウッド」は自然素材のぬくもり大切にしています。

使用される木材は、調達から環境に配慮し、歳月をかけて緻密に育った厳選されたものです。デザイン面でも柱や梁をそのまま見せる「あらわし仕上げ」など木の質感を楽しめる空間づくりが提案されています。また鉄骨住宅をもとに開発された地震に強い独自の木造設計を実現。機能性も兼ね備えています。

スウェーデンハウス 

スウェーデンに現地工場を持ち、現地工場で部材を生産することで高品質な木材を安定して調達しています。

またデザイン性に優れた木製サッシの木窓を取り入れています。木製サッシは日本ではあまり浸透していませんが、美しさと性能の面から多くの先進国では普及しているもの。インテリアの一部として楽しむことができ、外の景色をまるで絵画のように眺めることができます。

セルコホーム 

カナダ輸入住宅を基調としたメーカーでカナダ由来のデザイン性が楽しめます。

木材は森林資源国カナダの良質な木材を使用。厚さ19mmの無垢材を使用したフローリングでは、木ならではのぬくもり踏み心地の良さを体感できます。また木材の腐敗やカビ・ダニの発生を防ぐために結露の発生しにくいサッシ遮熱性にも優れた透湿防水シートを採用。健康的な毎日の実現につとめています。

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木のぬくもりを叶えられるハウスメーカーを見つけよう 

ハウスメーカーの営業マンと相談する夫婦

ここまでハウスメーカーの特徴をご紹介してきましたが、こちらはほんの一例です。得意とするデザインや雰囲気、性能もハウスメーカーによって大きく異なりますので、自分の希望を叶えられるハウスメーカーを見つける必要があります。

とはいっても自分のイメージに合ったハウスメーカーを数ある中から見つけることって、そう簡単にはできませんよね…。

とくに木のぬくもりを感じられる家は言語化するのが難しく、自分の中にあるイメージを具体的に言葉にして伝えることは至難の業でしょう…!

そこでおすすめしたいのはおうちキャンバスの住宅メーカー診断です!!
診断ではさまざまなおうちの写真の中から自分の好きな家を選ぶことで診断が進むので、頭の中にあるイメージも結果に反映させやすいです!

全国展開の大手メーカーを比較して独自調査のデータを元に診断結果を算出。
中立的な立場の専門家監修のもと作成された診断なので、客観的に判断されたあなたにピッタリのハウスメーカーが見つかります!

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まとめ 

この記事では、木のぬくもりを感じられる家のメリットデメリット、木材の種類、木の家を得意とするハウスメーカーの特徴をお伝えしました。

あなたがぬくもりのあるあたたかな木の家で過ごせることを願っております…!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

監修者コメント

たてまる
家づくり専門アドバイザー
たてまる

木のぬくもりには安らぎや癒しの効果があり、おうちで穏やかに過ごすにはうってつけの環境ですよね。
木材は種類によって、見た目はもちろん柔らかさや耐久性、価格帯も異なります。自分に合った木材を選んでみましょう。

木のぬくもりを感じられる理想の住まいを叶えるためにも、住宅メーカー診断やオンライン講座を賢く活用して効率的に家づくりを進めていってくださいね!

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