北欧の家みたいなおしゃれな家を建てたい!隠されたこだわりを徹底解説
「北欧の家みたいにおしゃれで可愛い家を建てたい!」
「北欧風の家にするにはどんなところに気をつければいいの?」
「何を取り入れれば北欧風の家になるの?」
この記事に辿り着いたあなたは、このようなお悩みを抱えているのではないでしょうか?
北欧といえば、IKEAやマリメッコなど、おしゃれなイメージがありますよね。
北欧の家ってシンプルだけど、洗練されていて、それでいておとぎ話に出てくるおうちみたいに可愛くて...。
では一体どうすれば、このようにおしゃれな家を建てることができるのでしょうか?
北欧の家のおしゃれさの秘密は「家に対するこだわり」にあります。
それが日本に比べてものすごく高いんです。
この記事では、北欧の家のようにおしゃれな家を建てるポイントをお伝えしていきます。
そのために、まずは北欧の人々がどんなこだわりを持って家を建てているのかをご紹介していきます。
そのこだわりを知れば、北欧の家々のように、あなたもシンプルで統一感のある素敵な家を建てられますよ!
それでは早速まいりましょう!
この記事を執筆したライター
過去に、住宅展示場に足を運び、色々なハウスメーカーの営業マンの売り込みを受けて、かえって疑問が増えた経験を持つ。
「もっと体系的な住宅情報が知りたい」と考え、家づくりの情報サイト「おうちキャンバス」を設立。ライターとして記事を投稿する。
家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
北欧ってどんなところ?
北欧の人々が家に対して並々ならぬこだわりがあるのには、北欧という地域の気候や文化が深く関係してきます。
その関係性を理解するためにも、まずは北欧がどんな場所なのかについて明らかにしていきましょう。
北欧は、ヨーロッパの中でも北に位置する国々をさします。
具体的にはデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンのことです。
北欧といえば、雪やムーミンのイメージを持つ方も多いと思います。
そのイメージ通り、北欧は冬が長く寒さが厳しい地域です。
北欧の冬は、日照時間が短いためほとんどの人が家で時間を過ごします。
太陽があまり照らない中ずっと家にいるのでは気が滅入ってしまうのではないかと思いますが、実は、北欧は世界の中でも幸福度が非常に高い地域。
2022年の世界幸福度ランキングでは、1位がノルウェー、2位がデンマーク、3位がアイスランド、そして7位がスウェーデン、8位がノルウェーと、北欧5カ国全てがトップ10に入っているんです。
(参考:Sustainable Development Solutions Network)
ではなぜ、このような厳しい環境の中でも北欧の人々は幸福度が高いのでしょうか。 その理由の一つは、過ごす時間が多い家をより快適ですみごこちのいい空間にしていること。
北欧の内の一つ、デンマークにはHYGEE(ヒュッゲ)という言葉があります。 ヒュッゲとは、心地よい空間や楽しい時間、暮らしに幸せを感じること、といった心の持ち方を表す言葉です。
ヒュッゲという言葉のように、普段の生活を大切にし、幸せを見出すことを大切にしている北欧の人々。
だからこそ長い時間を過ごす家の中をより快適に、住み心地の良い空間にすることに力を注いでいるんです。
そう、これが北欧の人々が「家に対するこだわり」があるということなんです。
北欧の家はなぜおしゃれなのか
北欧の家がおしゃれなのは、北欧では家で過ごす時間が長いぶん、家をより快適で楽しくすごせる空間にすることに力を注いでいるからです。
そして、それに加えてもう一つ理由があります。
北欧の家がおしゃれなのは洗練された美しさがあるからです。 実は、快適に過ごすことを追求してきた北欧の家は、計算し尽くされたこだわりに満ちています。
つまり北欧の家のおしゃれさは無駄がなくシンプルな機能美とも言えるんです。
とはいえ、「こだわり」って少しふわふわしていますよね。 ここからは北欧の家に隠されたこだわりを、内装と外装ごとに具体的にご紹介していきます。
こだわり抜かれた内装
北欧の人々は内装にもとことんこだわりを持っています。
どれくらいこだわっているかというと、北欧の人はカーテンを取り付ける時は生地屋さんにいき生地を選び、カーテンだけでなくクッションまで同じ生地で作るんです。
それによって家の中に統一感が生まれているんですよ。
私はカーテンはカーテン屋さんで、クッションは雑貨屋さんで買っていました!生地から選び、同じ生地で家の中のものを揃えるなんて、やはり家にかける熱量が違いますね...!
そのほかにも、内装にはさまざまなこだわりがあります。 もちろん、見た目がおしゃれなだけでなく機能性もしっかり考慮されていますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントカラー
まず、部屋の中にポイントカラーを入れることが工夫の一つです。
北欧の家では、家の中をより楽しく過ごせるようにするため、アクセントとなるカラーや柄を取り入れています。
部屋の基本の色を白やアースカラーにして、カーテンやソファー、壁など要所要所にアクセントカラーや柄を入れていきます。
カラーや柄を揃えることでまとまりが生まれますよ。
照明
また、北欧の家のおしゃれポイントとして欠かせないのが照明。
IKEAでおしゃれな照明を見たことはありませんか?
北欧の人々は家の照明に強いこだわりを持っています。
北欧の家では光源が見えない照明や吊り下げ照明が多く使用されています。
光源とは、照明の光を発している部分です。
日本ではシーリングライトといって、光源が全面に出ている照明がよく使用されていますが、北欧では光源が見えない照明が人気です。
光源が見えない照明は、部屋の全体を照らすのではなく、明かりが必要な要所要所を照らします。
そのため、まるで蝋燭を灯しているかのような温かみを感じることができるんです。
北欧の照明ブランド「レ・クリント」の照明。美しく折り重なるプリーツが特徴で、いつまでも眺めていたくなります...!
また、夜に光源の見えない照明を使用すると光が必要な場所は明るく照らされますが、それ以外の場所はぼんやりと薄暗くなります。
部屋全体が見えないぶん、部屋が広く感じられるというメリットもあるんですよ!
記事の後半で、オススメの北欧の照明についてご紹介していますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
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フローリング
北欧の家ではフローリングに無垢材を使用しています。
床材には無垢材や複合材というものがあります。
無垢材とは、一本の木から切り出した天然木100%の床材のことで、複合材とは複数の合板の上に、薄くスライスした天然木の板を貼り付けた床材のことです。
床が無垢材ですと、木の質感が足にダイレクトに伝わり、快適で、かつ足元が寒くなくなるというメリットがあります。
キッチン
ヒュッゲという言葉のように心地よい空間や楽しい時間を大切にする北欧の人々は、人との繋がりを大事にするため、よくホームパーティーを開催します。
そのため、広くてオープンなキッチンを設ける傾向があります。
外観に隠された秘密
外壁
北欧の家の外観ってカラフルでとっても可愛らしいですよね!
スウェーデンのダーラナ地方では、写真のように赤い外壁が伝統なんです。
雪景色にも映えますね!
実は、この赤い外壁にもちゃんとした意味があるんです。
この赤い外壁には、ベンガラという鉱石が塗料に使われています。
なぜベンガラを塗るのかというと、ベンガラには木材の耐久性や防腐性を向上させるという効果があるからなんです。
雪が多く降る北欧では、家が雪に負けず長持ちするように、ベンガラが外壁に塗られるようになったんですね。
三角屋根
続いて、北欧の家の特徴の一つである傾斜のある三角の屋根。
このように傾斜のある三角屋根である理由は、積雪対策のためです。
積雪の多い北欧では雪が積もり家が潰れることのないよう、屋根に傾斜をつけて、屋根に積もった雪が滑り落ちるように設計されています。
また、マンサード屋根といって、屋根が途中で折れ曲がった形になっている家もあります。
不思議な形の屋根ですが、屋根の途中に傾斜をつけることで、積もった雪を落とし、水捌けを良くしています。
また、屋根が幅を取らない分狭い土地でも建てやすいというのもメリットの一つです。
窓
そして、注目していただきたいのが窓です。
北欧の家は窓枠が木でできているのが特徴です。
窓枠が木であることで、温かみがあり可愛らしい雰囲気の家になっていますよね。 また、窓枠の色が外観のアクセントにもなっています。
なぜ窓枠が木でできているのかというと、木は断熱性が高いからです。
実は、家の中の熱が最も逃げていく場所は窓なんです。
(家の中の熱が36%も逃げていくんですよ!)
そのため、家の中を暖かく保つためには窓の断熱性能を上げることが最重要。
日本ではよく窓枠にアルミサッシが使われていますが、アルミサッシは熱伝導率が高いため、熱を通しやすく結露も起きやすくなります。
そこで北欧では熱伝導率の低い木を窓枠にすることで、家の中の環境を快適に保っているんです。
また、窓の特徴は窓枠だけではありません。ガラスを三層ガラスにすることによってさらに断熱性を高めているんですよ。
シンプルで落ち着いた畳の間に、木の窓枠とウィリアムモリスのローマンシェードであそびごころを取り入れた空間。北欧と和の融合、とても素敵です!
北欧の家のようにおしゃれな家を建てるには
ここまで、北欧の家の外観に隠された秘密をご紹介してきました。
おしゃれな見た目の裏には、家を長持ちさせるための工夫がたくさん詰まっていることが伝わりましたでしょうか?
北欧の家は機能性にとにかくこだわっており、過ごしやすい空間を作ること、暮らしを楽しむことを念頭に家づくりがされています。
そして、それゆえに洗練されておしゃれな家ができているということがわかっていただけたかと思います。
暮らしを楽しむという概念をモットーに家づくりを行えば、自然と素敵な家が建てられるんです。
とはいえ、
「北欧の家のおしゃれさの秘密はわかったけど、それをどうやって実践したらいいの?」
「北欧の家の特徴を全部取り入れればおしゃれで過ごしやすい空間になるの?」 と思われるかもしれません。
そんなあなたへ、北欧の家のようにおしゃれな家を建てるポイント3つをご紹介していきます。
色を使いすぎない
一つ目のポイントは色を使いすぎないということです。
「北欧の家のように柄のカーテンやクッション・壁紙を取り入れるとごちゃごちゃしてしまう...」
「北欧の家のようにポイントになるカラーを入れてみたけど、なんかしっくりこない...」
柄物やポイントになるカラーを取り入れるときに意識することは、色を使いすぎないことです。
まずはベースとなる色(白や茶色)を選びます。
続いて差し色や柄を1つ選びます。
差し色になる色や柄物はソファーやカーテンに取り入れると、アクセントがありつつも統一感のある部屋にすることができますよ。
照明にこだわる
2つ目のポイントは照明にこだわることです。
北欧の家では、あえて光源を隠すことでまるでキャンドルで照らしているかのような暖かな空間を生み出しているというお話をしてきました。
日本の住宅でも、一癖ある照明を取り入れるだけで部屋の中が一気におしゃれになります。
一癖ある照明の例として、北欧で有名な照明のブランドをご紹介していきます。
ルイスポールセン(louis poulsen)
ルイスポールセンはデンマーク発のブランドです。
こちらの照明を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
三層になったシェードが特徴のルイスポールセンの照明。まるで花が開いているような美しさでとても素敵です。
こちらはルイスポールセンで有名なPHシリーズという照明です。
シンプルながらも見た目が華やかですよね。 光源が見えない作りになっているので、優しい明かりが部屋を照らします。
レ・クリント(LE KLINT)
レ・クリントはデンマーク発、デンマーク王室御用達の照明のブランドです。
日本の折り紙をヒントに、一枚の紙を織って作りあげたような美しいプリーツの照明が特徴です。
独特で波打つようなフォルムから漏れ出すあたたかな明かりが、ゆったりとくつろげる空間を演出します。
美しく織り上げられたレ・クリントの照明があることで、ダイニングがより華やかになっていますね。ほんのり優しい明かりに癒されます...!
アルテック(artek)
アルテックはフィンランド発のブランドです。
有名なのはゴールデンベルという照明。
明かりが灯っていなくても彫刻のような存在感があり、部屋のアクセントにもなります。
真鍮で光源を覆い、眩しさを抑えた作りでありながら、実は細かく穴が刻まれており、光が輪のように漏れ出します。
モノトーンで統一された空間の中で一際存在感を放つゴールデンベル。明かりをつけていなくても絵になりますし、ダイニングでの食事がより一層楽しくなりますね。
長く愛せる家具を使う
続いてのポイントは長く愛せる家具を使うということです。
北欧では家具一つ一つにもこだわり、シンプルで使い勝手がいい家具を長く愛します。
そんな長く愛されてきた北欧の家具ブランドをご紹介します。
カールハンセン&サン(CARL HANSEN & SON)
カールハンセン&サンはデンマーク発の家具ブランドです。
中でもYチェアは世代を超えて長く使い続けられる椅子として世界中で愛されています。
Y型の背もたれが背中をしっかりと支え、職人が一つ一つ丁寧に仕上げた座面は長く座っても疲れにくい作りになっています。
写真だけでも木の優しい質感が伝わってきます。シンプルで無駄のない、かつころんとしたフォルムのYチェアはどんな部屋にも合いそうですね!
アイラーセン(eilersen)
アイラーセンはデンマーク発の、デンマークでは誰もが憧れるソファーブランドです。
元々は馬車を製造する会社として創業したアイラーセンは、馬車における快適な座り心地などの技術を活用し数々の名作のソファーを生み出してきました。
シンプルで飽きのこないデザインと快適な座り心地で、リビングをより居心地の良い空間にしてくれることは間違いありません。
ゆったりとくつろげるL字型のソファー。一度横になったらもう起き上がりたくなくなってしまうくらい居心地の良さそうな空間です...!
もちろん、これらの家具を取り入れたからといって北欧風の家になる!というわけではありませんが、機能性もデザイン性もこだわり抜いた家具を家に置いたら、きっと素敵な家になるはずですよ!
北欧風の家が得意なハウスメーカー3社
ここまで北欧の家のようにおしゃれな家を作る方法をご紹介してきました。
北欧の家はどこのハウスメーカーでも建てることができますが、よりこだわるならココ!というハウスメーカー3社をご紹介します。
スウェーデンハウス
北欧の家といえばスウェーデンハウスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
スウェーデンハウスは北欧の技術を日本の気候や風土に合わせて家づくりを行っています。
住宅街を歩いていて、ツートンカラーのおしゃれな外壁を見かけたらスウェーデンハウスかもしれませんね。
木とレンガのツートンの外壁がとても素敵です!存在感のある木の窓枠がアクセントになってとても可愛いですね!
スウェーデンハウスはおしゃれな外観だけでなく、性能も高いんです。
極寒のスウェーデンで磨き上げられた高い断熱性能を活かした家作りをしているため、「北欧風の外観にしたい!断熱性も高い家がいい!」という場合はスウェーデンハウスがぴったりです。
セルコホーム
セルコホームは北米(カナダ)のデザインを得意としています。
「え?北欧じゃなくてカナダ?」
と思われるかもしれません。
ですが、カナダは移民の国。
元々はヨーロッパや北欧が由来となっているので、セルコホームでは北欧風の家を建てることが可能なんです。
よく、お客様の要望に合わせて家を作った結果、家のコンセプトがバラバラになってしまった...ということがあります。
ですが、セルコホームは北米デザインに特化しているため、外装も内装も共に統一感のあるデザインに仕上げることが可能です。
家をトータルで北欧風にして、統一感を出したい!という場合はセルコホームがオススメですよ。
三井ホーム
三井ホームはハウスメーカーの中でもデザイン性が高く、いわばハウスメーカー界のおしゃれ番長です。
三井ホームはインテリアコーディネーターを外注しているため、外観や壁紙、カーテンや照明など全て提案してもらえます。
そのため、プロがトータルコーディネートしてくれたおしゃれな家を建てることができるんです。
三井ホームでは各国のデザインの家を建てられるので、北欧風の家も建てることが可能です。
北欧風の家を建てたい!という方向で打ち合わせを進めれば、外観から内装までトータルで提案してもらえるので、家に統一感も生まれます。
プロに北欧風の家をトータルコーディネートしてもらいたい!という場合は三井ホームがオススメです。
まとめ
さて、この記事では北欧の家に隠されたこだわりや、家を北欧のようにおしゃれにする方法についてご紹介してきました。
それでは最後に、この記事のポイントを振り返っていきましょう。
- 北欧では家で過ごす時間が長いぶん、家をより快適で楽しく過ごせる空間にすることに力を注いでいる
- 暮らしを楽しむという考えや、高い機能性が北欧の家のおしゃれさにつながっている
- 北欧風の家はどこのハウスメーカーでも建てられるが、中でもオススメはスウェーデンハウス、セルコホーム、三井ホーム
いかがでしたでしょうか。
北欧の家に隠されたこだわりを知り、こんな家を建てたい!というイメージが広がりましたでしょうか。
しかし、
「北欧の家を建てる場合にオススメのハウスメーカーはわかったけれど、その中でもどこにしようか迷う」
「実は北欧風の他にも気になる家のテイストがあって...」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、おうちキャンバスのハウスメーカー診断をご活用ください。
ハウスメーカー診断では、好みの家の画像や、家に欲しい機能を選んでいくだけであなたにぴったりのハウスメーカーがわかります。
簡単に診断できますのでぜひ試してみてくださいね。
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それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました! また別の記事でお会いしましょう!
担当者コメント
北欧の人々にとって家は財産です。北欧には、おじいちゃんが家を買い、子が別荘を買い、孫がボートを買うという言葉があります。一つの家に何世代にもわたって住むことで、暮らしも豊かになることがこの言葉に表れていますよね。 そんな風に長く愛せる、住めば住むほど愛着が増していくような家づくりができたら、人生がもっと豊かになるはずです。あなたの家がより素敵なものになるように私も全力でサポートさせていただきます。 お家づくりに関するお悩みがある際は、オンライン相談やYoutubeのライブなどで質問をお待ちしております。お気軽にご相談くださいね。
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