注文住宅を建てる際、「どのハウスメーカーを選べばいいの?」と迷ってしまう方が本当にたくさんいらっしゃいます。
そこで「おうちキャンバス」では、実際に注文住宅を建てた方を対象に「ハウスメーカーの決め手」についてアンケート(※)を実施。みなさんがハウスメーカーを選んだ「リアルな理由」をまとめてみました!
ハウスメーカー選びでお悩みの方は、他の人がどんな決め手でハウスメーカーを選んだのかを、ぜひご参考にしてください。
※調査対象:新築住宅を建てた全国73名の男女
※調査方法:Webアンケート
※調査期間:2022年02月17日~2022年03月03日
家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
この記事を執筆したライター
過去に、住宅展示場に足を運び、色々なハウスメーカーの営業マンの売り込みを受けて、かえって疑問が増えた経験を持つ。
「もっと体系的な住宅情報が知りたい」と考え、家づくりの情報サイト「おうちキャンバス」を設立。ライターとして記事を投稿する。
ハウスメーカーの決め手①:営業担当者が信頼できた
相談したいことがあったときに、1番近い支店の営業マンが駆け付けてくれた。(2002年ダイワハウスで新築)
営業の方の雰囲気が良く、誠意を持って対応してくれた。(2018年トヨタホームで新築)
ハウスメーカー選びで最も多い決め手といえるのが、ハウスメーカーの営業担当者です。
「営業担当者との相性が良かった」「誠意をもって対応してくれた」「こちらの要望をしっかりと踏まえた提案をしてくれた」など、優秀で信頼できる営業担当者との出会いが、最終的に「このハウスメーカーを選ぼう!」という決め手になるようです。
ただ、ハウスメーカーの優秀な営業担当者と出会うのはなかなか難しいこと。実際、ハウスメーカー選びでよくある不満として挙がるのが、「ハウスメーカーの営業担当者との相性がよくなかった」という意見です。
「営業」を決め手にしてハウスメーカー選びに失敗した例
- 営業担当者の話がコロコロ変わって信用できなくなった。
- 打ち合わせした内容が現場に伝わっていなかった。
- 契約を急かすばかりで、こちらの要望を聞いてくれなかった。
営業担当者は、ハウスメーカー選びの決め手になることが多い反面、「そのハウスメーカーを選んで後悔した理由」に挙げられることも多いのが特徴です。
特に経験も知識も浅い営業担当者の場合、「初回の打ち合わせと話が違う」「こちらの要望が施工担当者に伝わっていない」「こちらの話をろくに聞かないで契約を急かしてくる」などの不満・後悔を感じる方が数多くいらっしゃいます。
だからこそ、ハウスメーカー選びの際には、優秀な営業担当者とコンタクトできる専門家に相談することが、とても大切になるのです。
理想の家づくりを行うには、自分の希望をしっかりと理解し、それを形にしてくれる優秀な営業担当者の力が不可欠です。
しかし、いきなりハウスメーカーに相談して優秀な営業担当者と出会えるとは限りません。また営業担当者との「相性」が合わないというケースも多々あります。
信頼できる営業担当者との出会いを運任せにしたくない方は、ハウスメーカーを決める前に、一度プロのアドバイザーに相談してみることもご検討ください。
業界歴の長い、各ハウスメーカーに顔が利く専門家だからこそ、優秀な営業担当者とおつなぎすることができますよ。
住宅メーカー選びで迷ったらまずやること
「どのハウスメーカーと契約すればいいかわからない…」と思ったら、住宅知識の豊富なアドバイザーに相談してみませんか。
あなたの希望をヒアリングし、複数のメーカーからピッタリの1社をお伝えします。
営業マンには直接聞きづらい予算感・メリット・デメリットも聞けるから、家づくりの課題感がクリアになります。
▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・複数メーカーを客観的に比較したい方
ハウスメーカーの決め手②:希望予算内で理想の家が建てられる
建築費用だけでなく、建てた後のメンテナンス費用が抑えられることを考えて決めました。(2014年積水ハウスで新築)
メンテンナスコストとランニングコストが他よりも確実に掛からないことや、耐震耐久性能がピカイチだったことが一番安心できたので。(2021年セキスイハイムで新築)
ハウスメーカー選びでは、やはり「予算」を決め手にしている方が少なくないようです。
注文住宅は、土地の取得費用も含めると平均4,000万円以上の費用がかかるともいわれています。それだけに「どうやって費用を抑え、希望予算内で理想のマイホームを建てるのか!」という点を重視するのも当然です。
また単純に建築費用だけでなく、建てた後のメンテナンス費用まで考慮して予算をしっかり考えている方が非常に多くいらっしゃいました。
ただ一方で、「予算」をハウスメーカー選びの決め手にして失敗するケースも、残念ながらあります。
「予算」を決め手にしてハウスメーカー選びに失敗した例
- ローコスト住宅にしたが間取りや住宅性能に不満が残った。
- 坪単価を基準にして決めたが、実際の建築費用は予定より高額になった。
- 予算内に抑えるため設備のグレードを下げたら、光熱費・修繕費が高くなった。
注文住宅で予算を抑えようとしてよくある失敗は、ハウスメーカー選びの際に「坪単価」を決め手にしてしまうことです。
坪単価はあくまでも目安に過ぎず、間取りや住宅設備により、同じハウスメーカーであっても大幅に変わります。
予算を抑えるためローコスト住宅にする場合も、本体工事費だけでなく間取りや住宅設備もしっかりと考慮しないと、「予算は抑えたけど不満の残るマイホーム」となってしまう可能性があります。
また、家を建てた後のメンテナンス費用は注意が必要です。建築費用を抑えても、結局住宅維持費などのランニングコストが増してしまい、トータル費用が高額になってしまうことがあるからです。
注文住宅の予算を検討する際には、目先の建築費用だけでなく、建てた後の光熱費や修繕費などもしっかりと考えることが大切です。
建築費用を抑えるために断熱材や外壁のグレードを下げたり、間取りで妥協したりすると、建てた後に後悔することになりかねません。
予算内で理想のマイホームを実現するには、建築費用だけでなく建てた後の費用も十分に考慮した提案をしてくれる営業担当者との出会いが大切です。「おうちキャンバス」の無料相談をご利用いただければ、各ハウスメーカーの優秀な営業担当者とおつなぎすることが可能ですよ。
ハウスメーカーの決め手③:住宅性能・間取り・デザイン
高断熱かつ遮音性の高い軽量気泡コンクリート外壁にひかれて決めた。(2008年へーベルハウスで新築)
子育てがしやすい間取りと、洗練されたデザインに惹かれました。収納も多くとても満足しています。(2017年ミサワホームで新築)
注文住宅の最大のメリットは、「自分が住みたい!」と思えるデザインや間取り、住宅性能を持った家づくりができること。
だからこそ、高いデザイン性や自由度の高い間取り設計、夏冬快適に過ごせる断熱性・気密性などを、ハウスメーカー選びの決め手にする方が多いようです。
一方で、デザインや間取り、住宅性能にこだわりすぎたせいで失敗するケースもあります。
性能・間取り・デザインを決め手にしてハウスメーカー選びに失敗した例
- 住宅設備に力を入れすぎて予算オーバーしてしまった。
- 天窓のある家に住みたかったが、天窓から雨漏りする家になってしまった。
- 高気密・高断熱にした分、壁が厚くなり間取りが狭くなってしまった。
デザインや間取り、住宅性能にこだわった家づくりで一番よくある失敗例は予算オーバーでしょう。
こだわりが強すぎるあまり「あれもこれも」となってしまうと、当初考えていたよりも大幅に建築費用がかかってしまいます。
また最近は「高気密・高断熱の家」がとても人気ですが、壁が厚くなる分、狭い土地の場合間取りが狭くなるという可能性も。
見た目のデザインや間取り、住宅性能のカタログスペックのみをハウスメーカー選びの決め手にしてしまうと、思わぬ後悔をするかもしれませんよ。
注文住宅だからこそ、デザインや間取り、性能にこだわりたい気持ちはよくわかります。しかしそれだけでハウスメーカーを選んでしまうと、「自分が本当に必要としていた家づくり」に失敗してしまう可能性があります。
家づくりでは性能・間取り・デザインだけでなく、予算や災害対策、メンテナンス性もとても重要です。一部の強みだけに注目するのではなく、トータルバランスを考えて家づくりを行うことを、強くおすすめします。
ハウスメーカーの決め手④:住宅展示場のモデルハウスが理想通りだった
住宅展示場で初めて入ったのが一条工務店でした。気密性と全部屋床暖房床冷房に惹かれて絶対にここで建てたいと思いました(一条工務店で新築)
ガレージハウスを建てたいという私たちの要望をたまたま展示場でお会いできたチーフアーキテクトの方に設計していただき、とても満足しています。(2017年積水ハウスで新築)
ハウスメーカー選びの決め手として「住宅展示場」を挙げる人も数多くいらっしゃいます。
住宅展示場では複数のハウスメーカーをモデルハウスごとに比較できるので、具体的に家づくりのイメージを持ちやすいのが特徴です。
さらに各ハウスメーカーの営業担当者や、設計士などとお会いして直接話を聞けることも大きなメリットです。
住宅展示場を決め手にしてハウスメーカー選びに失敗した例
- モデルハウスで気に入った設備を予算の関係上あきらめることになった。
- その場の雰囲気に流され、じっくり検討できなかった。
- 後になって展示していなかったメーカーと契約したかったと後悔した。
住宅展示場の場合、出店しているハウスメーカーの数が限られているので、「もっと他のメーカーと比較したかった」と後悔をしている方も少なくありません。
また「軽い気持ちで行ったのに営業ラッシュがすごかった」という方や、「モデルハウスは色んなオプションがついていて、結局参考にならなかった」という方もいらっしゃいます。
住宅展示場は、ハウスメーカーのモデルハウスを直接確認できるというメリットはありますが、住宅展示場に行く前に、予算や間取り、設備、外観など具体的な家づくりのイメージをしておくことが大切です。
準備をせずに住宅展示場に行ってしまうと、会場の雰囲気に流され十分に検討しないままハウスメーカーを決めることになりかねません。
住宅展示場は出店しているハウスメーカーの数が限られています。もしかしたら、出店していないハウスメーカーのほうが、自分にとってピッタリだったなんて可能性もあるので、専門家に相談するなど、事前情報を収集することをおすすめします。
ハウスメーカーの決め手⑤:保証やアフターサービスがしっかりしていた
大手のメーカーなので何かあった時のアフターサービスが手厚く安心です。(ダイワハウスで新築)
アフターサービスが充実しており、定期的に無料点検をおこなってもらえるとのことで、安心して住み続けられます。(2017年積水ハウスで新築)
長く住む家だからこそ、メンテナンスや保証といったアフターサービスの充実度を、ハウスメーカー選びの決め手にされている方も目立ちます。
大手ハウスメーカーの場合、初期保証が30年ついていたり、メンテナンス性の高い外壁を使用していたりするため、「多少コストがかかっても、安心できるハウスメーカーを選びたい」と考える方が多いようです。
保証やアフターサービスを決め手にしてハウスメーカー選びに失敗した例
- アフターサービスという名の訪問営業でうんざりする。
- アフターサービスを受けてもすぐ家の修繕が必要になる
- 「来週訪問する」といったのに頻繁にキャンセルされる
「保証が手厚い」「アフターサービスが充実している」と聞いていたのに、満足のいくサービスが受けられないと後悔している方が、残念ながら少なくありません。
よくある原因として挙げられるのが、営業担当者とのコミュニケーションエラーです。大手ハウスメーカーの場合、家の修繕などは外部の委託業者に依頼することが多いのですが、その間に立つ営業担当者がしっかりと確認しないことで思わぬトラブルが発生する可能性があります。
建築後の保証やアフターサービスは、ハウスメーカー選びでとても重要なポイントです。しかし、期待していたアフターサービスを受けられずに後悔している方も少なからずいらっしゃいます。
重要なのは、保証期間やアフターサービスの充実度だけでなく、メンテナンス性も踏まえた「住みやすい家づくり」を実現してくれるハウスメーカーを選ぶことです。
ハウスメーカーの決め手になる5ポイント
- 各社の得意な構造・工法の種類を知る
- 価格帯・坪単価を確認する
- 住宅性能について確認する
- 保証やアフターサービスを確認する
- 営業マンとの相性
ハウスメーカー選びの決め手は人によりさまざまですが、中でも重要な5つのポイントについて説明します。
ハウスメーカーの決め手ポイント1:得意な構造・工法の種類を知る
ハウスメーカーによって、得意な構造や工法はそれぞれ異なります。
だからこそ、「自分の理想の家に最適な構造・工法はなんなんだろう?」ということをしっかりと確認し、ハウスメーカーを選ぶことが大切です。
もしまだ家づくりの具体的なイメージがない方は、ぜひ「おうちキャンバス」の無料診断をご利用ください。わずか3分程度の診断で、あなたの理想の家づくりにピッタリなハウスメーカーをご提案いたします。
ハウスメーカーの決め手ポイント2:価格帯・坪単価を確認する
注文住宅の価格は、ハウスメーカーによって変動します。そのため「できるだけ予算を抑えて家を建てたい」とお考えの方にとっては、何よりも重要な決め手ポイントになるでしょう。
ただ、単純に「高い」「安い」で決めてしまうのは危険です。「建築費用が高い = コストパフォーマンス悪い」というわけではないからです。
むしろ建てた後の住みやすさやメンテナンス性を考えると、多少建築費用が高くなっても、トータルのコストパフォーマンスが高くなる場合も少なくないのです。
また「坪単価」も、ハウスメーカー選びの基準にすることは危険です。坪単価は構造や間取り、設備により、たとえ同じハウスメーカーであっても変動するものです。
ハウスメーカーの決め手ポイント3:住宅性能について確認する
「耐震性が強い」「デザイン性が高い」「高気密・高断熱の家づくりが得意」といった特徴が、ハウスメーカーごとにあります。
「災害に強い家に住みたい」「遮音性の高い家がいい」「高気密で高断熱の家で快適に過ごしたい」など、自分がどんな家に住みたいのかを考えておくと、ハウスメーカー選びの際に役立ちますよ。
ハウスメーカーの決め手ポイント4:保証やアフターサービスを確認する
保証やアフターサービスを重視する方は、特に大手ハウスメーカーを選ぶ傾向があるようです。大手ハウスメーカーの場合、30年の初期保証と、さらに有償の長期保証を用意するなど、手厚い保証制度があるからです。
ただ、場合によっては地域密着型の工務店のほうが、かゆい所に手が届く、行き届いたアフターサービスを受けられる可能性もあるため、一概に「保証期間」だけで決めないほうがいいでしょう。
ハウスメーカーの決め手ポイント5:営業担当者との相性
ハウスメーカー選びの決め手として、最終的にものをいうのが「営業担当者との相性」です。
優秀な営業担当者であれば、これまで上げてきた4つのポイントをしっかりとおさえた上で、お客様に最適なプランを提案してくれるからです。
自分のニーズに応える力を持ったハウスメーカーであっても、営業担当者が自分の要望をきちんと理解していなければ何の意味もありません。だからこそ、「優秀な営業担当者との出会い」は、ハウスメーカー選びで最大の決め手になるのです。
自分の理想の家づくりを形にするには、自分の要望を踏まえて最適な提案をしてくれる営業担当者がとても大切です。
しかしいきなりハウスメーカーに飛び込んでも、自分にとって相性のいい、優秀な営業担当者に出会えるかどうかは、運次第になってしまいます。
「おうちキャンバス」の無料相談では、業界に精通し各ハウスメーカーに顔の利くプロのアドバイザーが、皆様のご要望にお応えする優秀な営業担当者とおつなぎいたします。
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以上、実際に家を建てた方が選ぶ「ハウスメーカーの決め手」とその注意点でしたが、「結局なにを基準にハウスメーカーを選べばいいかわからない」とお悩みの方は、「おうちキャンバス」の無料相談をぜひご利用ください。
長年住宅業界に携わり、各ハウスメーカーとのコネクションを持つプロの注文住宅アドバイザーが、あなたにとって最適なハウスメーカーと優秀な営業担当者をご紹介いたします。
担当者コメント
ハウスメーカー選びで重要なポイントは、「自分にとってどのハウスメーカーが最適なのか」をしっかりと把握することです。
しかし、住宅業界に詳しくない一般の方がどれだけカタログを見比べても、なかなか工法や性能の違いをカンタンに理解できないものです。
ハウスメーカー選びで失敗しないためには、「建築費用が安く済むと聞いたから」「ネットの評判がよかったから」といったあやふやな情報で決めるのではなく、プロのリアルな意見を参考にすることが何よりも大切です。
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