【令和7年度・2025年最新】まだ間に合う!ZEH住宅の補助金まるわかりマニュアル【宅建士監修】

【更新日:2025年5月22日】
ZEHとは、一言でいうと「エネルギー収支がプラマイゼロの省エネ住宅」です。
日本政府は「2030年までに住宅の平均をZEHにする」という目標を掲げており、東京都をはじめさまざまなエリアで新築の太陽光パネル搭載の義務化を進めています。
ZEHは今後の新築戸建て住宅のスタンダードになるでしょう。
「ZEHを建てるといくら補助金がもらえるの?」
「2025年(令和7年)に新築する場合のZEH補助金額が知りたい!」
この記事では、これから家を建てるあなたに向けて、次の2つの項目を解説します。
- 2025年目玉となるZEHの補助金は経済産業省と環境省の「ZEH補助金」55万円or「子育てグリーン住宅支援事業」ZEH水準住宅+解体60万円or長期優良住宅80万円orGX志向型住宅160万円
- ZEHを依頼する会社(実績豊富なZEHビルダーがオススメ)
記事の中では、知らないと55万円以上損するZEHの補助金・税制優遇についてもわかりやすく解説します。
これから家を建てる方の参考になれば幸いです。
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大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNS、書籍にて発信している。著書『図解でわかる! 理想の家づくり 超入門』発売

1. 2025年のZEH補助金はZEH支援事業のZEH水準住宅「55万円」ZEH+「90万円」(2025年4月28日以降)
令和7年度(2025年4月28日から2026年1月6日)のZEH補助金は、環境省のZEH水準住宅「55万円」、ZEH+「90万円」です。
対象住宅 | 補助額 |
---|---|
「ZEH」 「Nearly ZEH (寒冷地、低日射地域、多雪地域)」 「ZEH Oriented」 |
55万円/1戸建+α |
「ZEH+」 「Nearly ZEH+ (寒冷地、低日射地域、多雪地域)」 |
90万円/1戸建+α |

省エネルギー小委員会では、「遅くとも2030年度までに、新築住宅の省エネ基準をZEH水準に引き上げる」ことが決まっています。 ちなみに2027年度以降はZEHの水準が上がっていくことが決まっているため、いつごろ建てるかの検討材料にしてみてください!
ZEH水準住宅とはなにか?
ZEH水準住宅、ZEH+の定義は次の通りです。
対象住宅 | 断熱性能を示す「UA値」 | 一次エネルギー消費量削減 | 設備要件 |
---|---|---|---|
ZEH水準住宅 (断熱等級5以上) |
|
|
- |
ZEH+ (断熱等級6以上) |
|
|
|
ただし「新ZEH」「新ZEH+」のように、一次エネルギー100%以上などの要件が必須でないエリアもあります。
寒冷地や低日射地域、多雪地域は「Nearly ZEH」といって、太陽光発電システムの一次エネルギー削減率が75%以上と少し低くてもOKだったり、都市部狭小地の2階建て住宅や低日射地域の「ZEH Oriented」といって、太陽光発電システムを搭載しなくても補助金を申請できるケースがあります。
追加設備の補助金
「ZEH」と「ZEH+」で、追加補助が出る設備が微妙に異なる点に注意しましょう。 「ZEH+」の戸建て住宅新築では、高度エネマネ(HEMS)が必須となり、さらにその他1つ補助設備をつける必要があります。
狙いやすいのは「太陽光+蓄電池+高度エネマネ+給湯機」の追加補助24万円ですが、地中熱ヒートポンプシステムや、指定の太陽熱利用システムを追加で導入すると、さらに補助を追加できます。
- ZEHもしくはZEH+に加え、蓄電システム追加:上限額20万円/戸建
- ZEHもしくはZEH+に加え、直交修正板「CLT」(高断熱かつ強度の強い挽板木材)、地中熱ヒートポンプシステム(床暖房などの冷暖房、給湯、24時間換気システム、エアコン室外機、融雪など)、PVTシステム(太陽光発電と太陽熱利用を同時に行うことができるハイブリッドシステム)のいずれかを追加:設備1つあたり65万円から90万円/戸建
- ZEHに液体集熱式太陽熱利用システム(給湯の温水や床暖房などに用いる):設備1つあたり12万円から15万円/戸建(パネル面積による)
- ZEH+に空気集熱式太陽熱利用システム(給湯や床暖房、冷房にも活用できる高効率なシステム):定額60万円/戸建
- ZEH+に電気自動車やプラグインハイブリッド車のEV充電設備:上限額10万円/戸建
- ZEH+に高度エネマネ(HEMS)、給湯機(エコキュートやエネファーム)、:定額2万円/戸建等

なお、補助金の申請は家を建てるオーナー(あなた)ではなく、建築会社が行います。
【注意】2027年度には「新ZEH」「新ZEH+」の要件が一段引き上げ!今から備える?

2025年5月12日の会議で、2027年度以降の「新ZEH」「新ZEH+」の要件と補助金額が再定義されました!要求される水準とともに、建築難易度やコストも上がってくるため、今建てるか少しあとに建ててさらに高性能な家にするか、じっくり検討したいところです。
新しい要項では、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを導入し、「断熱等級6以上」かつ一次エネルギー消費量の削減率が「35%以上」の住宅と、要件が引き上げられます(現行のZEHの定義は断熱等級5、一次エネルギー消費量の削減率25%です。参照:第48回省エネルギー・新エネルギー分科会省エネルギー小委員会より)。
「新ZEH」「新ZEH+」の戸建て住宅では、上記の要件にくわえて、蓄電池と高度エネルギーマネジメント(HEMSなど)が必須となります。

まとめると、2027年度からのZEH、ZEH+はすべて次の新定義に更新されることを抑えておきましょう!
対象住宅 (2027年度以降の新定義) |
断熱性能を示す「UA値」 | 一次エネルギー消費量削減 | 設備要件 |
---|---|---|---|
新ZEH水準住宅 | 「断熱等級6」標準
|
|
|
新ZEH+ |
|
2. 子育て世帯・若者夫婦世帯によるZEH住宅への建て替えは子育てグリーン住宅支援事業の「60万円」
0歳から18歳未満のお子さんがいらっしゃる世帯、もしくは夫婦どちらかが39歳以下の若者夫婦世帯で、解体を含むZEH水準住宅への建て替えを行う場合は、国土交通省と環境省の連携による「子育てグリーン住宅支援事業」の「60万円」を申請できます。
対象世帯 | 対象住宅 | 補助額 |
---|---|---|
すべての世帯 | GX志向型住宅 | 160万円/戸建 |
子育て世帯等 | 長期優良住宅 | 80万円/戸建 (建て替えの場合100万円/戸建) |
ZEH水準住宅 | 40万円/戸建 (建て替えの場合60万円/戸建) |
参照:住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案を閣議決定 ~環境省・経済産業省・国土交通省が連携して取り組みます~|環境省
注意点として、次で紹介する「子育てグリーン住宅支援事業」の補助金は、環境省のZEH補助金「55万円」とは併用できません(環境省窓口問い合わせ確認済み)。
これからZEHを建てる予定があり、子育て世帯・若者夫婦世帯のいずれかに該当し、なおかつ床暖房や補助設備の導入がなく、既存住宅の除去(解体)を行う場合は、こちらの「60万円」を申請したほうがお得になります。
補助金の申請先は建築会社、申請期間は遅くとも2025年12月12日までとなります。

2025年の「子育てグリーン住宅支援事業」は、2024年の「子育てエコホーム支援事業」の後継です。今年は、ZEHの断熱等級5を超える「断熱等級6のGX志向型住宅」にも注目ですよ!
【大注目】2025年は「GX志向型住宅」の補助金160万円/戸建が新たに追加
今回は、ZEHと長期優良住宅にくわえて、「GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅」の補助金160万円/戸建が追加された点が、昨年との大きな違いです。
GX志向型住宅とは、「断熱等性能等級6以上」で、一次エネルギー消費量の削減率が次の条件をクリアしている住宅を指します。
上で紹介したZEH水準住宅は「断熱等級5以上」が条件でした。「GX志向型住宅」は、断熱等級を1段階上げることで、家の性能が高くなり、夏も冬もより快適に過ごせる家になります。
GX志向型住宅の要件 | 一般 | 寒冷地等 | 都市部狭小地等 | |
---|---|---|---|---|
一次エネルギー消費量の削減率 | 再エネを除く (高効率のエアコンや給湯器、LED照明などを使う) |
35% | ||
再エネを含む (太陽光発電システムを使う) |
100% | 75%以上 | - |

2025年5月12日の会議で、「2040年(GX2040)に向けて、GXの普及とDXの加速、断熱性能水準の底上げを行う」ことが決ましました。「現行のZEH水準以上の性能で、家を建てたい」という方は、GX志向型住宅がオススメです!
GX志向型住宅で再生可能エネルギー(太陽光発電システム)は必要?
東京都や京都府では、2025年4月から新築戸建ての太陽光発電システムの設置が義務化されましたね。
日本では、2030年までに太陽光設備の設置率を6割にする目標が掲げられていて、2024年時点では注文住宅で58.4%、建売住宅で8%ほど達成しました。

最近では、価格を抑えて高性能な太陽光発電システムも増えてきました。今後はますます太陽光発電システム搭載住宅が当たり前になるでしょう!
今回の「GX志向型住宅」の補助金160万円/戸建は、都市部の狭小地などに限っては再生可能エネルギーが導入されていない建物でも(ZEH Orientedといいます)補助金を申請できます。
ただし、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域など、土地によっては補助金の申請対象外となるケースもあります。
まずは気になるハウスメーカーさんに、「こんな土地に建てたいんだけど、どうでしょう?」と相談してみてください!
「HEMS(高度エネマネ)」は以下のものを採用しよう

子育てグリーン住宅支援事業の「GX志向型住宅」補助金を申請するにあたって、「高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入」が必要です。
高度エネマネ(HEMS)とは、住宅内のエネルギー消費量を可視化し、効率的なエネルギー管理をサポートするシステムのことです。
「ZEH+」の建築では、高度エネマネ(HEMS)の導入が必須で、定の補助金を申請できます。 額2万円/戸建等
住宅(戸建および共同住宅)に、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、以下に記載の一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載※されている製品を設置し、URLと保証書を申請することで、GX志向型住宅の補助金を申請できます。
AIF認証登録番号 | 製品品番 | Appendixバージョン | |
---|---|---|---|
スマートHEMS(AiSEG2) |
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参照:高度エネルギーマネジメントの導入|子育てグリーン支援事業

Panasonic製の「AiSEG3」など、パワーアップした最新の高度エネマネも要チェックです!
2025年3月24日発売の「AiSEG3(アイセグスリー)」
高度エネマネでは、AiSEG2の好評を受け、2025年3月24日に発売された「AiSEG3(アイセグスリー)」も、高度エネマネの対象商品となります。
AiSEG2は、高い省エネ性能と使いやすさで好評を得ていますが、AiSEG3はさらに進化した機能を搭載しています。
- AIを活用したエネルギー管理:AIが過去のデータや生活パターンを学習し、最適なエネルギー使用を提案。太陽光発電を効率的に利用する「AIソーラーチャージPlus」機能により、電気代削減にも貢献します。
- 操作性の向上:従来の8シーンから48シーンに拡大した操作シーンで、複数の機器を一括操作できる利便性を向上させました。
- デザイン性と使いやすさ:住空間に馴染むフラットデザインと操作しやすいUIを採用し、さらに施工専用無線LAN(Wi-Fi)ルーター機能搭載や、ユーザー設定機能の一覧表示による設定漏れサポートで、設定が簡単になりました。
AiSEG3は、ZEH住宅の省エネ性能をさらに高め、快適な暮らしを実現するのに役立ちます。
▶AiSEG3の詳細はこちら
新築のZEHやZEH+、GX志向型住宅の補助金は契約した住宅メーカーに申請を依頼しよう
建てたい住宅の種類と、申請する補助金が決まったら、施主がしなくてはいけないことは特にありません。
契約した住宅メーカーが、「一般社団法人環境共創イニシアチブ」に申請してくれます。
ZEHを建てた実績が豊富なハウスメーカーは、こちらの記事でくわしく解説していますのであわせてチェックしてみてくださいね!
【2025年最新】ZEHでおすすめのハウスメーカー18選
【併用可】都道府県・市区町村の自治体の太陽光発電システム設置の助成金も要チェック
都道府県や市区町村などの自治体ごとに、太陽光発電システム・蓄電池・V2H(電気自動車の給電システム)の設置で助成金を出していることがあります。
自治体の助成金の中には、上で紹介した「子育てグリーン住宅支援事業」など国(省庁)の補助金と併用できるものがあり、助成金の条件は毎年3〜4月に更新されることが多いため、タイミングが合えばあわせて検討してみてください。
参考に、2024年の助成金事例を紹介します。
【事例1】東京都の2024年(令和6年度)の助成金事例「東京ゼロエミ住宅」
- 太陽光発電設備・蓄電池及びV2Hのリース(貸与)で約30万〜240万円/戸建
- 太陽光発電設備・蓄電池及びV2Hの設置で約15万〜50万円/戸建
- 不動産取得税が最大で全額減免
【事例2】京都府の2024年(令和6年度)の助成金事例
- ZEH・ZEH Oriented・Nearly ZEHのいずれかを建築し、京都府内産木材、北山丸太製品又は京銘竹製品を使用し、ひろがる京の木整備事業(住宅タイプ)で20万円/件
- 京都再エネコンシェルジュ認証制度において認証を受けたコンシェルジュが施工を担当すると10万円/件を上乗せ
ここからは、ZEH補助金と合わせて活用したい、新築で使える減税や補助金について解説しますね。
3. 住宅ローン減税で借り入れ残高の0.7%を控除
ZEHの補助金と合わせて申請したいのが、「住宅ローン減税」です。
住宅ローン残高の0.7%を、特例として原則13年間、所得税と住民税額の一部から控除されるというものです。
たとえばZEH水準住宅に2025年中に入居すると、3,500万円の借り入れで0.7%の控除(つまり、税金が安くなるということです)を受けられます。
建てる家の仕様、その年の所得税や住民税の金額によって、上乗せされる控除額が変わります。
住宅の種類 | 借入限度額 | 年間最大控除額 | 控除額の上限 (2025年に入居した場合) |
控除率 |
---|---|---|---|---|
長期優良住宅・低炭素住宅 | 4,000万円 (子育て世帯5,000万円) |
28万円 (35万円) |
13年間で364万円(455万円) | 0.7% |
ZEH水準省エネ住宅 | 3,500万円 (子育て世帯4,500万円) |
24.5万円 (31.5万円) |
13年間で318.5万円(409.5万円) | |
省エネ基準適合住宅 | 3,000万円 (子育て世帯4,000万円) |
21万円(28万円) | 13年間で273万円(364万円) | |
その他の住宅 | 0円(2023年までに新築の建築が確認された場合2,000万円) | 14万円 | 0円(2023年新築の場合、13年間で140.0万円) |
参考:住宅ローン減税の子育て世帯等に対する借入限度額の上乗せ措置等を令和7年も引き続き実施します! ~令和7年度税制改正における住宅関係税制のご案内~|国土交通省
該当する方は、1月から3月の年度末に、e-Taxから確定申告を行いましょう。

なおZEHとは直接関係ありませんが、延床面積50平米以上240平米以下(15.125坪から72.6坪)の新築は1,200万円、長期優良住宅は1,300万円の「不動産取得税の軽減」が受けられます。 令和8年(2026年)3月31日までに新築された世帯が対象で、適用期限は令和9年(西暦2027年)3月31日までとなります。 ほかにも、固定資産税、登録免許税の軽減、投資型減税などもあるため、一般住宅&長期優良住宅を建てる方は税務署に申請しましょう。
4. 贈与税の非課税枠で特例として1,110万円まで非課税
断熱等級5や6のZEHを建てた場合、2026年12月31日まで、特例として贈与税が1,110万円まで非課税となります。
親や祖父母から建築費用を援助してもらえる方はぜひ検討してみてください。
- 断熱等性能等級4以上又は一次エネルギー消費等級4以上の住宅
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上又は免震建築物の住宅
- 高齢者等配慮対策等級(専用部分)3以上の住宅
該当する方は確定申告の際に平日、税務署に申請しましょう。
5. 壁・窓・バルコニーの「太陽光発電システム」補助金

ZEH補助金とは異なりますが、壁や窓、外壁やカーポートに「太陽光発電システム」を設置することで、補助金を申請できる可能性があります。
- 窓一体型の太陽光発電システムには導入費用の2/3の補助金(断熱性能(Uw値)が3.5以下かつ透過率(開口率)が50%以上)
- 外壁やバルコニー設置型には1/2の補助金(断熱性能(Uw値)が3.5より大きいまたは透過率(開口率)が50%未満)
- ソーラーカーポートの発電出力1kWあたり8万円(対称は法人のみ、個人は対象外)
上記の補助金の申請には、次の諸条件があります。
- 補助対象は「民間事業者・団体等」(建築会社が工事費や設備費として申請する)
- 期間は令和6年度~令和11年度(2024年から2029年)
- 発電容量の合計が3kW以上
- 発電した電気の供給先が同一敷地内
- 停電時に電力供給可能なシステム構成
- 自己託送(自家用発電設備で発電した電気を、一般送配電事業者が維持する送配電ネットワークを介して別の場所へ送電する制度)不可
- 壁に通常の太陽光パネルを設置したものは対象外
- 従来の屋根一体型太陽光パネル不可(製品そのものが建築基準法等に該当する窓や壁等の機能をもった太陽光パネルが対象)
参照:窓、壁等と一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業|環境省

壁や窓に太陽光発電システムを搭載することで、積雪量の多い地域でも発電が可能になりそうです!
現在は、どちらかというと壁や窓の太陽光パネル設置はビルや商業施設、公共施設向けというイメージがありますね。しかし主要な設備メーカーが太陽光発電窓や壁を続々開発していますので、2025年以降は新築戸建て住宅にも壁・窓設置が普及していきそうです。
蓄電池も、1台あたり250万円と高いイメージがありましたが、容量10kWなら100万円を切る蓄電池も出てきているので、今後はより自家発電・自家消費が一般的になりそうですね! これから家を建てる・太陽光発電システムを検討している方は、太陽光発電システムによる照り返しでお隣さんとのトラブルにならないよう、南側が道路や丘になっている土地を選んだり、お隣さんの窓と自宅の壁の位置・角度を調整すると、うまく行きやすいです!
6. 給湯省エネ2025事業で8万円から20万円の補助金

こちらもZEHと直接関係ありませんが、新築にあわせて給湯器を設置する方に、おトクな補助金を紹介します。
戸建住宅一戸あたり2台まで、設置する給湯器に応じて、経済産業省から以下の補助金が支給されます。
- ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)
- ハイブリッド給湯機(エコワン)
- 家庭用燃料電池(エネファームなど)
補助対象者は、高効率給湯器の設置工事を依頼した発注者(施主)となります。
なお「子育てグリーン住宅支援事業」の補助金には上記の補助金が含まれているため、併用不可となります。
締切は遅くとも2025年12月31日着工まで(予算上限に応じて変動あり)のため、要チェックです!
参照:給湯省エネ2025事業(令和6年度補正予算「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について|経済産業省資源エネルギー庁
(1)ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)
基本補助額 | 特徴 | 対象機種 | |
---|---|---|---|
基本額 | 6万円/台 | ||
A要件 | 10万円/台 |
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B要件 | 12万円/台 |
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A要件とB要件を満たすもの | 13万円/台 |
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対象となる給湯機一覧はこちら
(2)ハイブリッド給湯機(エコワン)
一般社団法人日本ガス石油機器工業会の規格(JGKAS A705)で、年間給湯効率が108.0%以上の製品を導入すると、次の補助金を申請できます。
基本補助額、特徴 | ||
---|---|---|
基本額 | 8万円/台 | |
A要件 | 13万円/台 |
|
B要件 | 13万円/台 |
|
A要件とB要件を満たすもの | 15万円/台 |
対象となるハイブリッド給湯機一覧はこちら
(3)家庭用燃料電池(エネファームなど)
一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)の製品登録に必要な要件を満たした製品を導入すると、次の補助金を申請できます。
基本補助額 | 特徴 | |
---|---|---|
基本額 | 16万円/台 | - |
C要件 | 20万円/台 |
|
パナソニック、京セラ、アイシン、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)などのブランドのエネファームを設置する方は、こちらもあわせて検討してみてください。
対象となる家庭用燃料電池一覧はこちら
補助金の申請には、型番と写真が必要になります。

エコキュート(電気)やエネファーム(ガス)、ハイブリッド給湯機は、電気と一緒にお湯も沸かしてくれる環境にやさしい給湯設備です!新築でキッチンやお風呂を検討するとき、オール電化にするか、ガスにするか考えると思います。このとき給湯設備も一緒に決めておくと、まとめて補助金を申請できるのでおすすめです!
ZEHを依頼するハウスメーカー、オススメは「ZEHビルダー」
ZEHを建てるなら、ZEHビルダーに依頼するのがオススメです。
ZEHビルダーはZEHの施工実績が多いため、補助金等の申請手続きも問題なく受けられる可能性が高いです。
ZEHビルダーでおすすめのハウスメーカーは、次の記事でくわしく紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
【2025年最新】ZEHでおすすめのハウスメーカー18選
それでは、ZEHビルダーの概要と、おすすめする理由を(1)から(4)にかけてくわしく解説します!
(1)ZEHビルダーとは、ZEHの経験と実績が豊富なメーカー・建設会社のこと
ZEHビルダーとは、ZEHロードマップの意義に基づき、自社が受注する住宅のうちZEH(Nearly ZEHを含む)が占める割合を2020年までに50%以上とする事業目標を掲げるハウスメーカーや建設会社のこと。
つまり、ZEHを建ててきた確かな経験をもち、実績を認められた事業者です。
ZEHビルダーは過去のZEH普及実績と目標を自社ホームページやSNSで公表していて、目標を達成するための具体的な普及策も掲げています。
過去に経済産業省の補助金停止措置や指名停止措置も受けていないことも条件となるため、クリーンな会社の証明でもあります。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に認定されたZEHビルダーは、「ZEHビルダーマーク・ZEHプランナーマーク」を使用できます。

ZEHマークは住宅カタログなどに掲載されています。
(2)ZEHビルダーはZEHを建てる人の不安を解消できる
ZEHを建てる方が、とくに不安を感じるポイントは次の通りです。
- ZEH公募のタイミングにあわせて家を建てられるか心配
- ZEHの提出書類をきちんと作成できるか心配
- ZEH仕様の見積もりがよくわからない
- 住宅の断熱性能や省エネ等級がわからない
- 検査状況の写真や記録がほしい
ZEHビルダーに頼めば、このような疑問を解消し、煩雑なプランニングもお任せできます。
さらに細かい話をすると、ZEHの補助金を申請するための手続きは非常に複雑です。
その点、ZEHを建てた経験が多い会社なら、スムーズに申請・家づくりを進めてくれますよ。
(3)日本全国のZEHビルダー/プランナー
「ZEHビルダー/プランナー制度」の事業登録者数は、6,400件以上(2022年4月15日時点)です。
北海道に対応する事業者は「A登録」、北海道以下の地域は「B登録」と区分されます。 もし対応エリアがAB区分両方に跨っている場合は、A・Bそれぞれ別に目標を立てて登録することになります。
なお、ハウスメーカーや建設会社は「ZEHビルダー」、設計事務者は「ZEHプランナー」に該当します。
(4)ZEHビルダー評価5〜6つ星の会社は施工実績が豊富
ZEHの実績と注力度合いを評価する「ZEHビルダー/プランナー評価制度」が存在します。
2018年の発足時点では選考基準は「5つ星」のみでしたが、2021年からは「6つ星(最高ランク)」が新たに設定されました。
それぞれの評価基準は次の通りです。
評価基準 | |
---|---|
登録条件 |
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5つ星 (★★★★★☆) |
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6つ星 (★★★★★★) |
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まとめ
この記事では、ZEHの条件や補助金、メリット・デメリットについてお伝えしました。とくに重要な内容は次の点でしたね。
- 2025年、ZEH水準住宅の補助金は環境省の55万円
- 0歳〜19歳のお子さんがいる世帯は+40万円の補助金
- 断熱等級を1段上げた「GX志向型住宅」を建てるとどの世帯でも補助金160万円を申請できる
- 住宅ローン減税で借り入れ残高の0.7%を控除(3,500万円の借り入れで318.5万円の控除)
- 贈与税の非課税枠で特例として1,110万円まで非課税
- 給湯省エネ2025事業で8万〜20万円
- ZEHを建てるときはZEHビルダーに依頼するのがおすすめ
それでは、あなたが理想のZEHを建て、トラブルなく補助金を受け取れますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
担当者コメント
ZEHの話題に関連して、よく太陽光パネルを設置するのが得か損かで論争が起きていますね。
実はこの論争には、利益を出そうとする投資的な考えと、自分たちが使う電力を発電する自給自足の考えがあり、太陽光発電にはその両方の側面があることをご理解ください。
ちなみに電気代は年々上昇しており、これからも上がり続ける可能性が高いです。
家を建ててから電気を自給自足できるのは、家計的にも地球環境的にも良いと思います!
相談の流れ・サービス詳細ただし「太陽光パネルを載せるか迷う」「建築エリアや予算の関係で、ZEHを建てるのが難しい」という方は、別の建て方もご提案できますよ。
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