「土地が18坪しかないけど、家族4人で窮屈せずに過ごせるんだろうか…」
「3階建てになりそうだけど、どのメーカーでも建てられるのかな?」
明確な定義はありませんが、敷地面積がおよそ15~20坪以下の土地に建てられた住宅を「狭小住宅」と言います。
狭小住宅を建てる際にポイントとなるのがハウスメーカー選びです。
- 限られた空間を有効活用できる間取りの提案力
- ギリギリまで敷地を有効活用できる構造上の自由度
- 3階建てにした際でも安心な耐震性
このような、狭小住宅だからこそ特に必要な力を兼ね備えたメーカーに出会えるかどうかで、建てられる家やその後の生活が大きく変わってきます。
今回は、狭小住宅を建てる際のポイントから、おすすめのハウスメーカー、自分にあったメーカーの選び方までまとめました。
厳選したハウスメーカー12社の特徴や参考価格を紹介していきますので、自分に合ったメーカーはどこか考える参考にしてくださいね。
それでは参ります!
住宅メーカー選びで迷ったらまずやること
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・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・複数メーカーを客観的に比較したい方
家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
狭小住宅とは?およそ15坪以下の土地に建てられた住宅のこと
狭小住宅とは、狭くて小さな土地に建てられる住宅のことです。
明確な定義はないものの、およそ15〜20坪以下の土地に建てられる家を指すことが多いです。
狭小住宅のメリット
狭小住宅には次のようなメリットがあります。
- 土地の利便性が高い場所が多い
- 土地の広さによって決まる固定資産税や都市計画税が安くなる
- 家自体がコンパクトなため光熱費の節約になる
狭小住宅は都市部では一般的です。3階建てにしてスペースを確保することも多く、どれだけ空間を有効活用できるか、住みやすい動線設計ができるかは、ハウスメーカーの腕にかかっています。
狭小住宅が得意なハウスメーカーを見極める4つのポイント
狭小住宅が得意なハウスメーカーを見極める4つのポイントがこちらです。
- 間取りの調整が細部まで可能か
- 耐震・制振が強いか
- 縦の空間づくりが得意か
- 狭小住宅の施工実績が多いか
次のブロックでご紹介するハウスメーカー12社もこちらの基準に沿って選出しています!
1.間取りの調整が細部まで可能か
一つ目が「間取りの最小変更単位」です。
狭小住宅は15坪、20坪と土地の面積が限られています。
どうせなら、限られた面積分めいっぱい使えたほうが、収納や居住スペースを増やすことができていいですよね。
また、狭小住宅となるような土地は、「変形地」と呼ばれる三角形や細長い長方形の場合も多いです。そうした際に細部まで調整ができると無駄なスペースを減らせます。
今回紹介するメーカーでは、1mm単位で部屋内部の調整ができるアイ工務店や、鉄骨でありながら15cm単位で設計ができるパナソニックホームズなどが優秀です!
2.耐震・制振が強いか(3階建ては耐震ダンパーがあると安心)
狭小住宅では3階建てなど縦に長い建物も多くなります。
縦に長い形になると、地震の揺れ幅や周期によっても異なりますが、地震の影響を受けやすくなり、より耐震性や制振性が求められるんです。
- 耐震:建物に筋交を入れるなど「揺れに耐える」こと
- 制振:ダンパーなどの装置が揺れに合わせて変形し、振動を吸収することで、「振動を抑える」こと
実際に確認するのが、「耐震等級」と「制振ダンパーの有無」です。
耐震等級は3を獲得する
今後訪れる大地震に耐えるため、耐震等級は「3」を取得するのが望ましいです。3階建てを考えている方、木造で建てたい方は特に重視しましょう。
注意して欲しいのが「耐震等級3相当」という言葉。
こちらは実際には等級3がない場合もあるので、要確認です。
そもそも耐震等級って何?
耐震等級とは、地震に対する家の強度を表す指標です。等級は3段階あり、数字が大きくなるにつれて建物の強度もあがる仕組みです。
- 耐震等級1:数百年に一度(震度6強〜震度7程度)で倒壊・崩壊しないレベル
- 耐震等級2:等級1の1.25倍の強さ。学校や病院と同じレベル。
- 耐震等級3:等級1の1.5倍の強さ。消防署や警察署と同じレベル。
大地震の後も安心して住み続けられる家にするには、耐震等級2以上が望ましいです。今後経験した以上の大きな地震が起こる可能性を考えると、耐震等級3があるとより安心ですね!
制振ダンパーの有無を確認する
縦に長い形の建物はしなるため、壁紙などが割れやすくなります。
「いやまあ、壁紙が割れるぐらいなら…」と思った方もいるかもしれませんが、それだけではありません。
震度4、5レベルの地震が起きて、壁が割れて隙間ができると、外から空気が入ってくるようになります。そうなると、壁や中の断熱材が結露し、最終的には柱や土台を腐らせることになってしまうんです。
そこに大きな地震がきたら…耐えられませんよね。
それを防ぐために採用したいのが、揺れを吸収する制振ダンパーです。
制振ダンパーの中にもゴムダンパー、オイルダンパー、鋼材ダンパーなど複数の種類があり、オススメは小さな揺れから効果を発揮してくれるオイルダンパーです。
今回紹介する中で、オイルダンパーを採用できるのは以下のメーカーです。
- ヘーベルハウス・・・・サイレス
- ヤマト住建・・・・・・エヴォルツ
- ウィザースホーム・・・ウィザースMS
やっぱり地震対策は重要ですよね。となると、地震に強い鉄骨メーカーでなければ3階建てにしたい場合は難しいんでしょうか…
実はそうとも言い切れません!お住まいの地域や希望の間取りにもよりますが、木造でも耐震等級3をしっかり取得すれば問題ないんです!
詳しく知りたい方は下のブロックを開いてみてください!
3階建て=鉄骨ではない?
「3階建て=絶対鉄骨にするものじゃないの?」
「耐震性が必要なら鉄骨一択じゃないの?」
こう考える方も多いですが、場合によっては異なります。以下のような場合には、鉄骨の方が向いています。
- シロアリが多い地域に住んでいる場合
- 大開口や大空間を作る場合
家に住めなくなる大きな要因のひとつがシロアリ被害です。
シロアリの中でも特に凶悪なのが「イエシロアリ」という種類で、西日本に多く分布しています。西日本では構造が鉄でできている方が、シロアリ被害は受けにくくなります。
また、大開口や大空間はやはり鉄骨の方が得意です。柱のないリビングにしたい、大きなオーバーハングを作りたい、という際は鉄骨にしましょう。
反対に木造で建てるメリットは次の3つです。
- 断熱性・気密性を上げやすい
- 木造の方が小さな間取りの変更がしやすい
- 価格が抑えられるメーカーも多い
特に断熱性能は大きなポイントで、断熱性能が低いと結露が起こりやすくなります。壁の内部や床下で結露してしまうと、構造が傷んでしまい、そこからシロアリにやられてしまったり…という危険もあるため、断熱性は優先的に高めましょう。
▼構造ごとの特徴を表にまとめました。自分が特に重視したい性能から、構造、素材、ハウスメーカーを選ぶ手もあります。
木造 | 鉄骨 | |||
---|---|---|---|---|
工法 | 軸組工法 | 2×4工法
(2×6工法) |
軸組工法 | ユニット工法 |
ハウスメーカー | アイ工務店
ヤマト住建 クレバリーホーム 桧家住宅 タマホーム アイダ設計 オープンハウス |
三井ホーム
一条工務店 ウィザースホーム |
ヘーベルハウス
パナソニックホームズ |
|
特徴 |
|
|
|
|
- 間取りを細部まで調整して空間を活用したい!→木造軸組工法
- 断熱性・気密性の高い暖かい家にしたい! →木造2×4工法
- 耐震性が強く地震が来ても安心な家にしたい!→鉄骨造
今回紹介するメーカーは木造が多い結果になっております。
他の大手鉄骨メーカーも、狭小住宅が苦手…という訳ではありません!
しかし、「大きく軒を伸ばして自然とのつながりを作る」という間取りや、「高い天井高で開放感のあるリビングにする」という間取りを得意とするメーカーは、狭小住宅では持ち味を生かせず、少しもったいない印象になります。
3.縦の空間作りが得意か(スキップフロアや中2階など)
スキップフロアや中二階などがあると、収納スペースが増えるほか、扉がなくても空間を区切ることができ、より広々とした印象を与えることができます。
建築基準法上、3階建てを建てることが難しい場合にも、スキップフロアを設けることで効率よく居住スペースを増やせますね。
こうした縦の空間作りはどのハウスメーカーでもできるわけではなく、工法や施工実績によって得意不得意が分かれます。あまり得意でないメーカーにお願いすると耐震性能を落とすことになってしまうので、十分に注意しましょう。
4.狭小住宅の実績があるか(各社の施工事例を確認)
最後に狭小住宅の実績の多さです。これは言わずもがな、施工実績が多い方が狭小地に合わせた設計も得意になりますし、大工さんも慣れているためミスロスが起きにくくなります。
ハウスメーカーのホームページで見てみるほか、展示場などにいった際に「最近20坪ぐらいの土地で建てたことありますかね?」と口頭で聞いてみるとよいと思います!
価格帯と性能で見る!狭小住宅が得意な大手ハウスメーカー12社
それではさっそく、狭小住宅が得意なハウスメーカー12社をご紹介します。
耐震性や間取りの自由度、施工実績などをもとに判断した、狭小住宅が得意なハウスメーカーは以下です。
- ヘーベルハウス
- 三井ホーム
- パナソニックホームズ
- 一条工務店
- アイ工務店
- ヤマト住建
- 桧家住宅
- ウィザースホーム
- クレバリーホーム
- タマホーム
- アイダ設計
- オープンハウス
一社ずつ参考価格や、間取りや性能の特徴、狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをご紹介していきます!
▼ちなみに、各社の間取りの自由度や耐震性を評価した表は以下のようになっています。気になる方は開いてみてくださいね。
ハウスメーカー12社の狭小住宅の得意度調査表
坪単価 | 間取りの
最小変更単位 |
縦の空間作りが得意か | 耐震性 | 制振性 | 狭小住宅の
施工実績 |
特に優れたポイント | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ヘーベルハウス | 100万円〜 | ◯
305mm |
◎ | ◎ | ◎
オイルダンパー「サイレス」 |
◎ | 性能・デザインがいい「ヘーベル」 |
三井ホーム | 103万円〜 | ◯ | ◎ | ◎ | ◯
ゴムダンパー「VAX」 |
◯ | 「おしゃれ番長」と呼ばれるデザイン性 |
パナソニックホームズ | 90万円〜 | ◎◯
150mm(HS工法) 450mm(その他) |
◎ | ◎ | ◯
「アタックダンパー」 |
◯ | HEPAフィルターによる空気の質 |
一条工務店 | 80万円〜 | ◯
455mm |
◯ | ◯ | ー | ◯ | 超機密・超断熱、全館床暖房 |
アイ工務店 | 76万円〜 | ◎
1mm(室内) |
◎ | ◯ | ◯
ゴムダンパー「アイダンパー」 |
◯ | 間取りの自由度 |
ヤマト住建 | 70万円〜 | ◯ | ◎ | ◯ | ◎
オイルダンパー「エヴォルツ」 |
◯ | 制振ダンパー「エヴォルツ」 |
桧家住宅 | 70万円〜 | ◯ | ◎ | ◯ | ー | ◯ | 全館空調「Z空調」 |
ウィザースホーム | 73万円〜 | ◯ | ◎ | ◯ | ◎
オイルダンパー「ウィザースMS」 |
◯ | タイル・陶器瓦が標準 |
クレバリーホーム | 73万円〜 | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ◯ | タイル・陶器瓦が標準 |
タマホーム | 56万円〜 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯
「タマホームオリジナルダンパー」 |
◯ | ローコストメーカー最大手 |
アイダ設計 | 63万円〜 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯
「SSダンパー」 |
◎ | 狭小住宅の実績が多い |
オープンハウス | 43万円〜 | ◯ | ◯ | △ | ◯
鉄ダンパー |
◎ | 狭小住宅の実績が多い |
評価基準 | ◎:HPに記載あり | ◎:HPで押し出している
◯:施工可能 △:あまり得意でない |
◎:標準で耐震等級3
◯:耐震等級3相当 △:耐震等級2以下 |
◎:オイルダンパーあり◯:制振ダンパーあり
-:ダンパーなし |
◎:HPで押し出している
◯:HPで施工実績がある △:施工実績が見つからない |
狭小住宅をホスピタリティ・ブランド力を重視して建てられるメーカー2選
「じっくり時間をかけて打ち合わせをして、こだわりの家を作り上げたい」
「建てたことが誇りになるような、ブランド力のあるメーカーで建てたい」
このような希望がある方は次の2社がオススメです!
- ヘーベルハウス
- 三井ホーム
価格帯は3,000万円〜(坪単価100万円以上)でハイコストになります。
ヘーベルハウス【開放感・自由度のある間取りや高い防火性が魅力】
ヘーベルハウスは縦空間を活かした間取り、都会的なデザイン、防火性・遮音性に優れた外壁など、都市部の狭小住宅にかなり相性がいいメーカーです。
構造:【鉄骨】軽量鉄骨、重量鉄骨
間取りの変更単位:◯ 30.5cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
制振ダンパー:◎ サイレス(オイルダンパー)
ヘーベルハウスは関東・関西の都心エリアを中心に展開しています。
都市部の狭い土地でも、空間の広がりや解放感ある間取りの提案力が業界でも抜群に高いのが大きな特徴。ダウンリビングやスキップフロア、屋上庭園など、遊び心のある間取りも得意です。
防災面でも、建物が密集した都市部では、火事による延焼被害が心配されますが、へーベルハウスでは外壁に防火性能の高い「へーベル板」を採用。さらに高層ビルなどで使われる重量鉄骨で、耐震性も抜群です。
金額は業界の中でも比較的高く、ハイブランドメーカーと言えます。
実際の施工事例も参考にしつつ、ヘーベルハウスで狭小住宅を建てたときの嬉しいポイントをまとめてみました!
間取り:天井や床の高さを変え、伸びやかな空間に
ヘーベルハウスは、3階建て住居のパイオニアとして住宅業界を牽引してきただけあって、縦空間の活用が得意です。
例えば以下のような間取りの提案をしてくれます。
- 1階の和室や仕事部屋はあえて天井高を抑えて落ち着いた雰囲気に
- 2階リビングは床を一段下げて、キッチンと緩やかに空間を仕切る
- 屋上庭園を作ってアウトドアを楽しめる場所に
部屋の広さは床面積で考えずに、縦の空間の広がりを意識するのがポイントです。床面積が狭くても、天井を高くしたり、吹き抜けにしたりすることで、伸び伸びとした開放感を味わえます。
やはり狭小住宅の施工実績が多いほど、こうした提案の幅は広がると思います。その点で、都会の狭小住宅の実績が多いヘーベルハウスは強いですね。
デザイン・性能:見た目に重厚感があり、防火性・遮音性にも優れた外壁材「ヘーベル」
ヘーベルハウスには「ヘーベル」というオリジナルの外壁材があります。
軽量気泡コンクリートでできており、75mmという彫りの深さと重厚感のある見た目が特徴です。
大理石や煉瓦をモチーフにしたものなど、新作も度々発表されるので、ヘーベルハウスの中でも他の家と差別化ができますね。
また、次の3つの点もこの「ヘーベル」の魅力です。
- 遮熱性が高い:隣家が火事になった際も、すぐに引火するのを防ぐ
- 遮音性が高い:外からの音、2階の足音を大幅に軽減できる
- シロアリ対策ができる:基礎の上にヘーベルを敷き、シロアリの侵入を防ぐ
耐震性能:高層ビルの制振装置を住宅用にした「オイルダンパー 制震装置サイレス」
ヘーベルハウスは鉄骨造かつ制振システムつきで、地震には非常に強いです。1〜2階建て、3階建ての構造はそれぞれ以下のようになっています。
1~2階建て | 3階建て | |
---|---|---|
構造 | 軽量鉄骨
ハイパワード制震ALC構造 |
重量鉄骨
重鉄・システムラーメン構造 |
制振システム | 制震フレーム
ハイパワードクロス |
オイルダンパー制震装置
サイレス |
特に注目してほしいのが、3階建てで使用されるオイルダンパー制震装置の「サイレス」です。制震ダンパーにはゴムや鋼材、オイルなどの種類がありますが、オイルダンパーは大きな揺れだけでなく、小さな揺れまで反応できる細やかさが特徴です。
縦に長い形の3階建てになると地震や強風で揺れやすくなることもあります。
その際に揺れを抑え、躯体へのダメージを軽減することで、壁紙の割れや外壁のズレも防げますね。
ヘーベルハウスはこんな人におすすめのメーカーです!
- ヘーベルハウスの都会的な外観デザインが好き
- 有名なブランドで地震や火事に強い家を建てたい
- スキップフロアや屋上、オーバーハングなどこだわった間取りにしたい
三井ホーム【デザイン提案力No.1で縦の空間づくりも得意】
三井ホームのデザイン提案力は業界トップクラスです。
2×6工法のため敷地ギリギリの調整は難しいものの、2階リビングの提案が得意。縦空間の広がりを重視する狭小住宅には心強いメーカーです。
構造:【木造】プレミアム・モノコック構法(2×6工法)
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
制振ダンパー:◯ VAX(ゴムダンパー)※採用率は高くない
三井ホームは「憧れを、かたちに」というキャッチコピーのもと、住宅業界のオシャレ番長として業界を牽引しているメーカーです。
今では当たり前となった「インテリアコーディネーター」も、業界で初めて導入したのは三井ホーム。外観・内装・家具・インテリアに至るまで、設計士とインテリアコーディネーターがきめ細やかに提案してくれます。
またデザインだけでなく防音・遮音・耐震といった性能にもこだわりが。間取りも立体で考える空間利用を得意としています。
構造はモノコック工法(2×6工法)のため、木造軸組構造よりは少し自由度が落ちる印象です。しかし3階建ての「クレセール」という商品もあり、木のぬくもりを感じながら暮らしたいという方にはぴったりです。
実際の施工事例も参考にしつつ、三井ホームで狭小住宅を建てたときの嬉しいポイントをまとめてみました!
間取り:面積ではなく体積で空間の広さを設計する「㎥(りゅうべい)設計」
三井ホームは「㎡(へいべい)」ではなく「㎥(りゅうべい)設計」を提案しています。これは、面積という「平面」だけでなく「立体」で部屋をつくるという考え方です。
これは限られたスペースを有効活用したい狭小住宅にはピッタリの考え方で、空間全体を余すことなく快適にする工夫をいくつも持っています。
例えば、「開放的で明るい2階をリビングにして、1階に寝室や収納、ガレージにしませんか」といった提案をよくしてくれます。2階リビングにすることで光を取り込めるだけでなく、ご近所さんの視線を気にせずに大きめの窓を配置して、のびのびと過ごせます。
鉄骨のような大空間やオーバーハングは苦手ですが、スキップフロアや2階リビング、吹き抜けなどの、奥行きと広さを感じさせる空間作りは大得意です!
デザイン:トータルコーディネートが叶える統一感のある内装
三井ホームでは、外観・内装・家具・カーテンの色に至るまで、設計士とインテリアコーディネーターが細かく提案してくれるんです。
トータルコーディネートを得意としており、一体感のあるオシャレな家に仕上がります。
さらに三井ホームは高級キッチンブランドの「キッチンハウス」とも提携しており、オシャレなキッチンを比較的リーズナブルな価格で採用できます。
インテリアにこだわりたい、じっくりと時間をかけて詳細まで考えていきたいという方には、三井ホームがピッタリです。
耐震性:地震に強い構造のうえ、3階建てでも耐震実験済
三井ホームは木造でありながら、地震に強い構造になっています。
構法は木造の「プレミアムモノコック構法」
ただでさえ地震に強い2×6工法に加え、屋根・外壁・基礎にも耐震性を高める工夫を施しています。
3階建てでも耐震実験を行っており、熊本地震や東日本大震災を大幅に上回る揺れの大きさ・揺れの速さを加えても、損傷なく耐え切ることができました。
オプションで制振ダンパーの「VAX」というものもありますが、2×6は元々歪みにくいため、採用する方はあまり多くないとのこと。
ダンパーを採用しないにしても、三井ホームの耐震性は評価できます!
三井ホームはこんな人におすすめのメーカーです!
- 細部までこだわった「デザイン性」の高い家を建てたい人
- 有名なブランドで、断熱性能の高い家を建てたい人
- 木造でも地震に強い家にしたい
- 2階リビングが得意なメーカーで建てたい人
狭小住宅を住宅性能を重視して建てられるメーカー2選
「断熱性や気密性にこだわり、夏涼しく冬暖かいを追求したい」
「全館空調や換気システムなどを整え、住み心地を重視したい」
このような希望がある方は性能に特化した次の2社がオススメです!
- パナソニックホームズ
- 一条工務店
高性能なぶん価格帯は2400万円〜(坪単価80万円以上)と高めになります。
パナソニックホームズ【メンテナンス性や空気の質・耐震性が魅力】
パナソニックホームズの「HS工法(鉄骨軸組工法)」では、他のメーカーが30〜45cm単位の調整幅なのに対し、15cm単位で調整が可能です。これにより狭小地や変形地でも、敷地を有効的に活用できます!
構造:構造:【鉄骨】HS構法(軸組)、F構法(パネル)、NS構法(ラーメン)
間取りの変更単位:◎ HS構法:15cm F構法:45cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
制振ダンパー:◯ アタックダンパー
パナソニックホームズは、Panasonicの製造技術を生かした、メンテナンス性能の高い家づくりが特徴のハウスメーカーです。
パナソニックホームズの外壁には、セルフクリーニング効果のある光触媒タイル「キラテック」を使用可能。光触媒によって自然に汚れを分解してくれるので、12年たっても「新築ですか?」と間違われるほど汚れが付きにくくなっています。
また花粉やホコリ、チリ、胞子、微粒子などを大幅にカットする空気清浄システム「HEPAフィルター」や、室内のカビを防ぐ全館空調「エアロハス」など、「空気」へのこだわりもトップクラス。地熱を利用して室内温度を安定させることも可能で、エアコンの電気代節約効果も期待できます。
実際の施工事例を参考にしながら、パナソニックホームズで狭小住宅を建てたときの嬉しいポイントをまとめてみました!
間取り:15cm刻みの高い自由度で限られた土地をフル活用
パナソニックホームズのHS構法では、間取りを15cm刻みで設計できます。これにより、敷地のギリギリまで縦幅・横幅を調整できるため、余すことなく有効活用できるんです。
設計は専属の設計士がついて、さまざまなプランを提案し、以下のような希望も叶えてくれます。
- 鉄骨ならではの大空間リビングや連続窓が欲しい
- 家族構成の変化に合わせて部屋を調整したい
- 狭い中でも明るく開放的なリビングにしたい
デザイン・メンテナンス:光触媒タイルが10年後も新築のような外観に
オリジナル外壁の「キラテック」はメンテナンス性が高く、かなり長持ちするんです。
- 他社の光触媒タイルより持ちがいい「焼き付け塗装」
- タイルの下地となる「目地」の上から接着剤を塗りタイルを貼る工法
狭小住宅では足場を組むのも大変で、費用もかさんでしまいます。塗り直し・交換の頻度が減らせると節約になりますよね。
もちろんデザイン性や見た目の高級感もバッチリです。
狭小住宅ですと、スッキリ綺麗な印象にできますね。
性能:花粉症でも助かる!業界トップレベルの空気の質
パナソニックホームズの換気システムはかなり優秀です!
空気が床下を通る仕組みで、その際にに粒形の大きな花粉やホコリなどは自然に床に落ちます。
その先に高性能「HEPAフィルター」がついていて、花粉はもちろん、PM2.5なども除去してくれるんです。
この「HEPAフィルター」は機密機器工場のクリーンルームでも採用されているもので、業界でもトップクラスの性能を誇ります。花粉症がひどくて、家では悩まずに過ごしたい…なんて人にはオススメです!
パナソニックホームズはこんな人にオススメのメーカーです!
- 15cm刻みの自由度の高さで、敷地をフル活用したい
- 地震に強い家に住みたい
- メンテナンス性が高く長持ちする家に住みたい
- 埃や花粉をブロックする、空気の綺麗な家に住みたい
- Panasonicの設備を採用したい
一条工務店【断熱性・気密性にとことんこだわるメーカー】
一条工務店は間取りやデザインの自由度はあまり高くなく、狭小住宅にぴったり!というわけでは実はありません。
それでもこちらでご紹介したのは、間取りの制限を補って余りある断熱性・気密性と全館床暖房の快適さがあるからです!
構造:【木造】2×6構法(木造枠組構法)
間取りの変更単位:◯ 45.5cm
耐震:◎ 耐震等級3(標準)
制振ダンパー:なし
一条工務店は、「家は、性能。」の理念のもと、住宅性能にこだわった家づくりに強みを持つハウスメーカーです。
中でも断熱・気密性能は他のハウスメーカーと比べても頭一つ抜けていて、一条工務店でもっとも断熱性能の高い外壁と、オリジナルの全館床暖房を組み合わせると、真冬にTシャツ一枚でも部屋の中で快適に過ごせるほどです。
実際の施工事例などを参考にしながら、一条工務店で狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
性能:超気密・超断熱+全館床暖房で冬もポカポカ
木造は鉄骨よりも断熱性能を上げやすい素材ですが、一条工務店はその中でも頭ひとつ抜けています。断熱材や窓の性能が高く、熱が逃げにくい家になっています。
ここに組み合わせるのが、全館床暖房。「アイスマート」という商品では標準でついており、それ以外ではオプションで採用できます。
温水式の床暖房のため、「風のある暖房が苦手…」という方にもオススメです。
さらに「さらぽか空調」という除湿機能付きの全館空調を採用すると、夏は除湿しながらサラリと涼しく、冬は保湿しながらポカポカ暖かく、快適な湿度・温度の中で過ごすことができます。
防犯:叩いても割れにくい3枚ガラスが標準の窓
都会や駅前で防犯性を高めたい!という方にも一条工務店の3枚ガラスはピッタリです。2枚のLow-Eガラスに加え、室内側のガラスには「防犯合わせガラス」を採用。
ハンマーなどの打ち破り行為があっても、容易には破れないようになっています。
耐風性能に優れているガラスなので、学校などの公共施設でも使われているそうです!もちろん防犯性だけでなく、遮音性・断熱性にも大きな役割を果たしており、家全体の性能を支えています。
メンテナンス:「光触媒機能」のついたハイドロテクトタイル
狭小住宅では足場を組むのが大変で費用もかさみがち。そのため、なるべくならメンテナンスの費用や頻度を抑えたい!という方も多いと思います。
そこでオススメなのが一条工務店オリジナルの外壁材「ハイドロテクトタイル」です。
光触媒機能がついており、太陽の光で汚れを浮き上がらせ、雨で流れるようになっています。グランスマート、グランセゾンでは標準、その他の商品ではオプションです。
一条工務店はこんな人にオススメです!
- 家の見た目や間取りよりも断熱性・気密性にとことんこだわりたい
- 全部屋床暖房で全フロア快適にしたい
- 初期費用をかけても、メンテナンスの要らない外壁や屋根を採用したい
狭小住宅をコストと性能・デザインなどの希望をバランスよく叶えて建てられるメーカー5選
「予算と相談しながら機能性やデザインを考えたい」
「外壁タイルやスキップフロアなど、部分的にこだわりたい」
このような希望がある方は費用と性能、デザインのバリエーションなどのバランスが取れた、次の5社がオススメです。
- アイ工務店
- ヤマト住建
- 桧家住宅
- ウィザースホーム
- クレバリーホーム
間取りの自由度を重視するならアイ工務店、断熱性・制振性を重視するならヤマト住建、全館空調が気になる方は桧家住宅、全面タイル貼りにしたい方はウィザースホーム・クレバリーホームを優先的にチェックしてみてください!
価格帯は2100万円〜(坪単価70万円以上)となり、性能特化系のメーカーよりは価格が抑えられます。
アイ工務店【適質価格で間取りを1mmピッチで変更可能】
アイ工務店はかなり間取りの調整自由度が高いです。LDKや居室、収納はなんと1mm単位で調整でき、他のメーカーと比べても頭ひとつ抜けています。
構造::【木造】軸組+耐力壁のハイブリッド工法
間取りの変更単位:◎ 1mm(リビング・ダイニングなどの内部空間)
耐震:◯ 耐震等級3(相当)
制振ダンパー:◯ アイダンパー(ゴムダンパー)
アイ工務店は、他の大手ハウスメーカーの7割ほどの価格で建てられる「適質価格」を掲げています。設立は2010年と比較的新しい会社ですが、成長率は凄まじく、施工可能エリアもどんどん広がってきています。
間取りの自由度も高く、室内はミリ単位で設計できるうえ、スキップフロアやハーフ吹き抜けのような高さ違いの間取りも得意です。
新商品では断熱性も高いうえに、タイルを貼りたい、太陽光パネルを載せたい、という希望もオプションではありますが叶えられる、とにかくバランスの取れたメーカーです!
実際の施工事例などを参考にしながら、アイ工務店で狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
間取り:1.5階や2.5階といった縦空間で収納スペースを確保
例えば、1.5階にスキップフロアを作ってお子さんの勉強スペースや、在宅ワーク時のテレワークスペースとして活用。
その下にハーフ収納を作れば、かさばりがちな季節物やお子さんのおもちゃ、アウトドアグッズなどを収納できます。
空間をめいっぱい使って収納を増やせるのは嬉しいポイントです。
断熱:新商品「N-ees」の断熱性能が進化
2023年1月に販売された新商品「N-ees」では、断熱性能がパワーアップしてさらに冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるようになりました。
外壁は壁の内側・外側両方に断熱材を入れるW断熱、窓はなんとトリプルガラスを標準装備と、かなり頼もしいですよね。
設備:あのキッチンも!グレードの高い設備を標準採用
アイ工務店は価格を抑えながら、比較的グレードの高い設備を採用できます。
キッチンはクリナップ、タカラスタンダード、LIXIL、TOTO、トクラスと、良いメーカーが揃っています。
成長率が凄まじいアイ工務店だからこそ、大量発注で価格を下げられるんですね。コストを抑えてバランスよく希望を叶えたい人にはオススメのメーカーです!
アイ工務店は次のような人にオススメです!
- コスパを重視しつつ、グレードの高い設備を使いたい
- 1mm単位で使いやすい間取りにこだわりたい
- 縦空間を活かして収納スペースや勉強スペースを確保したい
- 断熱性能も大切にしたい
ヤマト住建【制振ダンパー「エヴォルツ」で地震に強い】
ヤマト住建は住宅モデルのすべてに制振ダンパーや第1種換気システムが標準でついていて、地震に強く居心地も良い。さらに木造なので間取り自由度も高いという、快適な狭小住宅を建てたい方にはぴったりのメーカーとなっています。
構造:【木造】軸組+パネル工法
耐震:◯ 耐震等級3(相当)
制振ダンパー:◎ エヴォルツ(オイルダンパー)
ヤマト住建はローコスト住宅から高性能住宅まで幅広く揃えるメーカーです。
自分の予算に合わせて断熱性や間取りなど、好きな部分だけこだわることができます。
兵庫県に本社があり、関西で多くの家を建てていますが、大々的な広告やCMは行わず、その分のお金を家に還元することで、高いコストパフォーマンスを実現しています。
実際の施工事例などを参考にしながら、ヤマト住建で狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
性能:予算に合わせて断熱材の種類や厚みを変更可能
ヤマト住建は商品によって断熱材の種類や厚みが大きく異なります。
2021年に省エネ大賞を受賞した新商品のエネージュAFは、業界でもトップクラスの断熱性能を誇ります。エネージュUWも性能が高く、断熱性を重視するのであれば、エネージュAFかUWがオススメです!
また、気密性にもかなり気を遣っています。
気密性はC値と呼ばれる「どれくらい家に隙間があるか」という値で表されるのですが、上位モデルではC値0.5以下を実現しています。
これは業界でもかなり良い方です!しかも一邸一邸測定を行っているので、かなり誠実ですよね。
狭小住宅では、扉をあまり設けずに、スキップフロアや天井の高さの違いで空間を緩やかに区切ることも多いです。これは狭さを解消するためですが、やはり空間がつながっているため、冷暖房効率の確保は必須になってきます。
広さだけにとらわれず快適に過ごすためにも、断熱性・気密性は優先的に上げておきたいですね。
耐震:制振ダンパー「エヴォルツL220」で地震に強い
ヤマト住建はほぼすべての商品に「エヴォルツL220」という制振ダンパーがついてきます。これは「制振」といって、地震による建物の歪みを抑えてくれるものです。
この制振ダンパーの強みは、わずか1mmの歪みから揺れを感知して作動する細やかさです。通常の制振ダンパーは建物が大きく歪んでから作動するものが多いため、1mmでの作動はかなり強いです。
この機能によって、巨大地震はもちろんのこと、小さな地震による壁紙や内装材の被害も軽減できます。
ヤマト住建の構造は「木造軸組+パネル工法」で、外側のパネルが地震の揺れに面で耐えてくれる「耐震」に優れています。それに加え標準で「制振」もエヴォルツでできるのは心強いですよね。
間取り:狭小住宅で庭代わりに活用できる屋上の実績も豊富
敷地面積の問題で庭が取れない場合には、屋上庭園もオススメです。見晴らしの良い中での家庭菜園や星空鑑賞、ビニールプールなど憧れますよね。
ヤマト住建では屋根と同等の価格で屋上庭園を作れます。
施工実績も多く、木造一般住宅の屋上施工数は10年連続で全国1位となっています。
屋上はどうしても雨漏りのリスクが出てしまう構造ですが、施工実績も多く、金属防水にも力を入れているヤマト住建なら安心して採用できますね。
ヤマト住建は次のような人にオススメです!
- 高気密・高断熱な家に住みたい人
- 価格を抑えて家の空気や温度を快適に保ちたい人
- 屋上庭園を作りたい人
- 1mmの歪みから揺れを察知する制振ダンパーで家のダメージを軽減したい人
桧家住宅:全館空調「Z空調」が優秀
桧家住宅では、限られた空間を活用できるビルトインガレージや屋上、スキップフロアなどの間取りが得意です。全館空調も採用すると、縦に広がる空間の中でも家中快適に過ごせます。
構造:【木造】軸組+パネル工法
耐震:◯ 耐震等級3(相当)
制振ダンパー:ー
桧家住宅は「最高品質と最低価格で社会に貢献」という経営理念を掲げ、コストを抑えつつ全館空調やオリジナルの設備を採用できるメーカーです。
遊び心のある間取りを実現できる点も桧家住宅の強みです。
アクティブガレージや屋上など、限られたスペースでもワクワクした間取りを採用したいという方にはぴったりのメーカーとなります。
また、優れたコストパフォーマンスと金額のわかりやすさも桧家住宅の魅力の1つ。カタログを見ると金額が明記されている珍しいメーカーで、実際にかかる金額が予想しやすいのが良いですよね。
実際の施工事例などを参考にしながら、桧家住宅で狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
性能:全館空調「Z空調」で快適
桧家住宅の代名詞とも言えるのが全館空調の「Z空調」です。
この「全館空調」とは、部屋ごとにエアコンをつけるのではなく、大型のエアコンを1階と2階のそれぞれの天井に埋め込み、システム1台で管理するというものです。
部屋だけでなく廊下や脱衣所の温度が一定に保たれるため、冬場の脱衣所の寒さや、夏場の寝苦しさから解放されます!
また、Z空調は設置費用・交換費用が安い点も魅力です。
Z空調は初期費用約150万円、交換費用は1箇所約40万円です。
ハイブランド系のハウスメーカーの場合、全館空調の初期費用は平均約200〜300万円、交換費用は100〜200万円ほどですので、Z空調はかなりコストパフォーマンスが高いと言えます!
間取り:ビルトインガレージや屋上など、狭い土地を有効活用できる間取りも得意
桧家住宅では、少し変わった間取りも施工実績が多くあります。
特に人気なのが以下のような間取り。
- 季節ものや屋上の家具の収納にも使える小屋裏空間「アトリエ」
- 車を格納するだけでなく趣味の空間としても使える「アクティブガレージ」
- 都心でも庭がわりに楽しめる屋上「青空リビング」
- 勉強スペースにもなる階段途中の「コミュニケーションブリッジ」
特に屋上は得意としているメーカーがそこまで多くない中で、桧家住宅はかなり力を入れています。屋上用の家具や小屋裏空間「アトリエ」との組み合わせでより快適な空間にできますので、ぜひ展示場などで体験してほしいと思います。
設備・デザイン:オリジナルの住宅設備「プレミアムワン」に注目
桧家住宅ではオリジナルの設備ブランド「プレミアムワン」を持っています。
キッチンや収納、洗面台などさまざまなラインナップがありますが、特に注目なのが「FUGA dresser(フーガドレッサー)」と「キッチンウォールキャビ」という壁面収納です。
「フーガドレッサー」はホテルのような天井までの大きな一面鏡が特徴。
「フーガドゥオ」というツーボウル式にすれば、混み合う朝も2人で使えるので、順番待ちのストレスが軽減されます!
キッチンウォールキャビは大容量の壁面収納で、食器や電子レンジなどの家電、調理器具、食品のストック、キッチン周りの雑貨など、あらゆるものをスッキリ収納できます。
カラーも暖かい木を感じる「ライトチェリー」や重厚感のある「ラスティックブラウン」など4色から選べるので、自分好みのキッチンを演出できます!
桧家住宅を候補に考える際は、ぜひオリジナルの設備にも注目してみてくださいね!
桧家住宅はこんな人にオススメです!
- 全館空調「Z空調」で家中快適に過ごしたい
- アクティブガレージや屋上など、ワクワクする間取りを採用したい
- 桧家住宅のオリジナル設備が気に入っている
ウィザースホーム【2×6工法で総タイルの外壁をリーズナブルに叶える】
コストを抑えめにして全面タイル外壁にしたい、地震に強い工法で狭小住宅を建てたいという場合にはウィザースホームがオススメです!
構造:【木造】2×6(木造枠組み壁工法)
耐震:◯ 耐震等級3(相当)
制振ダンパー:◎ ウィザースMS(オイルダンパー)
ウィザースホームはこの次に紹介するクレバリーホームと同じ「新昭和」というグループの会社です。クレバリーホームがフランチャイズ、ウィザースホームが直営店となっています。
2社はタイル外壁や瓦屋根など共通する部分も多いですが、一番の違いは工法です。
ウィザースホームは「2×6工法」、クレバリーホームは「木造軸組構法」となっており、耐震性を重視するならウィザース、間取りの自由度を重視するならクレバリーという考え方ができます。
実際の施工事例などを参考にしながら、ウィザースホームで狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
デザイン:タイル外壁と瓦屋根を標準で採用可能
ウィザースホームでは他のハウスメーカーではオプションになりがちな外壁タイル、陶器瓦の屋根を標準で採用できます。
ウィザースホームのタイルは、高級感のある磁器タイルです。
親水機能がついており、雨水やホコリによる汚れを自然に落としてくれるメリットがあります。バリエーションも豊富で、自分の好みに合わせた色・質感を細かく選べます。
木目調やデニムのような青色など珍しいデザインもあります!
2色使いも可能なので、よりオシャレでオリジナリティのある外観にしたい方にもオススメです。
屋根の陶器瓦は防災機能に優れ、強風時の飛散も防止してくれる高級屋根材です。
耐震:地震に強い2×6工法と制振ダンパー「ウィザースMS」
ウィザースホームの工法は「2×6工法」(木造枠組み壁工法)です。
パネル6枚の「面」で支える構造のため、「点」で支える木造軸組構法よりも高い耐震性能を誇ります。
オプションで「ウィザースMSダンパー(制振オイルダンパー)」を採用すると、地震に耐えるだけでなく、揺れそのものを抑えることができるようになります。
小さな揺れにも効果的で、壁紙の割れや外壁のズレを防いでくれるので採用するのがオススメです。
基本姿勢:安全性を担保できる提案しか行わないので信頼できる
ウィザースホームの特徴が「無理な間取りの提案をしない」ことです。
「地震への強さを担保できる範囲なら図面提案を行うが、安全性が損なわれる間取りは極力やらない」という姿勢でお客様に向き合っています。
これは当たり前に聞こえるかもしれませんが、ハウスメーカーや工務店の中には安全性よりもお客さんの要望を優先して、少し無理をしてしまうところもあります。
その点ウィザースホームは安全性を考慮した提案だけをしてくれるので信頼できますよね。
「ってことは、あまり間取りは自由にできないってこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、吹き抜けやガレージ、オーバーハング、3階建てなど、狭小住宅で採用したい間取りはほぼ対応可能です。
ウィザースホームは商品の中から選ぶスタイルではなく、理想の暮らし方や欲しい機能・性能で仕様を固めていくスタイルなので、ぜひ詳細に希望を伝えて、素敵な間取りを提案してもらってくださいね。
ウィザースホームはこんな人にオススメです!
- 地震に強い2×6工法と制振ダンパーのあるメーカーで建てたい
- 瓦屋根やタイル外壁をコストを抑えて採用したい
- 誠実さや真面目さを感じるメーカーで建てたい
クレバリーホーム【メンテナンス・耐震・価格のバランスに長けたメーカー】
クレバリーホームは、タイル外壁と陶器瓦の屋根を標準採用できます。断熱性や耐震性、間取りの自由度も、ハイコストなメーカーと比較するとやや劣りますが、バランスよく希望を叶えたい場合にはぴったりです。
構造:【木造】軸組+モノコック構造
耐震:◯ 耐震等級3(オプション)
制振ダンパー:ー
クレバリーホームは先ほど紹介したウィザースホームと同じ「新昭和」が展開するフランチャイズメーカーです。
両社ともタイル外壁で瓦屋根も標準で…悩んでしまいますね。
ざっくりと構造や特徴から考え方をお伝えすると以下のようになります!
- 間取りの自由度、全体的なコストパフォーマンスを求めたい!→クレバリーホーム
- 耐震性、断熱性を求めたい!→ウィザースホーム
あとは、クレバリーホームは全国展開していますがウィザースホームは関東が中心なので、ご自身の地域が施工可能エリアかどうか、先に確認が必要ですね。
実際の施工事例などを参考にしながら、クレバリーホームで狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
デザイン:高性能の外壁タイルで高級感を演出
「クレバリーホームといえば外壁タイル」と業界内でも言われるほど、タイルにはこだわりがあります。特に優秀なのが次の点です。
- 汚れが付着しづらく、汚れを雨で洗い流せる「親水機能」つき
- 剣山で思いっきり引っ掻いてもキズがつかない
- 「目地」の上から接着剤を塗る施工方法で、割れを防ぐ
また、ラインナップも豊富で、デザインや素材感が違う31タイプものタイルから選ぶことができます。タイルには3つのグレードがあり、グレードが上がるとより高級感のあるデザインを選ぶことができるようになります。
標準で選ぶことができるのは以下のようなデザインです。
これらのタイルをベースに、グレードの高い「アクセントタイル」と「ハイグレードタイル」をポイントとして使うと、また違った表情を出せますよ!
メンテナンス:屋根・外壁の塗装が不要でメンテナンス費用が抑えめ
クレバリーホームは屋根と外壁のメンテナンス性能が高いです。
一般的な戸建では、屋根が「スレート」、外壁が「サイディング」となることが多いです。この場合、約10~15年ごとに塗り直しが必要になり、その度に100万円以上かかってしまいます。
一方、クレバリーホームは屋根「陶器瓦」、外壁「タイル」が標準。
塗り直しが不要なため、メンテナンス費用をグッと抑えられます。
10年に一回、目地の交換が必要にはなりますが、価格は一般的な住宅と比べて半額以下に抑えられます。
見た目に高級感があるだけでなく、メンテナンスまで抑えられるのはいいですよね。
耐震:プレミアム・ハイブリッド工法で地震に強い
クレバリーホームの構造は、1階と2階に通し柱を作る「SPG構造」と、木造軸組構法に壁パネルを重ねた「モノコック構造」を合わせた「プレミアム・ハイブリッド構法」です。
一般的に全面タイル外壁を採用すると家が重くなり地震の被害を受けやすくなると言われますが、クレバリーホームでは面で力を分散させるモノコック構法で、被害を抑えてくれます。
鉄骨住宅や耐震実験をかなり重ねているメーカーに比べるとやや見劣りはするものの、巨大地震でも倒壊の心配はほぼ考えなくて良いレベルです。
狭小住宅をローコストで建てられるハウスメーカー3選
「立地を優先するため、建物よりも土地にお金を回したい」
「家にかけるお金を抑えてその分生活を豊かにしたい」
「そこまで強いこだわりもないため、サクサク家づくりを進めたい」
このような希望がある方は、価格を抑えて家を建てられる次の3社がオススメです。
- タマホーム
- アイダ設計
- オープンハウス
大手メーカーの安定感を重視するならタマホーム、狭小住宅の施工実績を重視するならアイダ設計・オープンハウスを優先的にチェックしてみてください!
価格帯は1300万円〜(坪単価43万円以上)となり、かなり抑えられてきます。
タマホーム:業界トップクラスのローコストメーカー
土地にお金をかけて立地を優先したい、という場合にはなるべく建物のコストは抑えたいですよね。ローコスト帯の中で最も有名なのがタマホームです。
構造:【木造】軸組構法
耐震:◯ 耐震等級3(相当)
制振ダンパー:◯ タマホームオリジナルダンパー
タマホームは業界トップクラスの知名度を誇るハウスメーカーです。
「より良いものを より安く提供することにより 社会に奉仕する」ことを経営方針に置き、その方針の通り、ローコストで高品質の住宅を作り続けています。
コスト削減の秘密は、住宅設備の大量生産、木材の直接仕入れ、業者の自己管理体制など。
性能が低いから安いのではなく、大量発注や中間コストの削減といった企業努力により、安さを実現しているんですね。
タマホームでさらにコストを抑えたい場合は、標準で採用できるものを選ぶのがオススメです!
実際の施工事例などを参考にしながら、タマホームで狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
工期:契約から着工まで約3ヶ月でサクサク進む
タマホームは契約から着工までの期間が短く、約3ヶ月で進みます。
住宅の施工や管理を他社に委託せず、すべて自社で管理することで時間短縮を叶えているんです。
もちろんその分打ち合わせはタイトになってきます。
設計も営業担当が行い、設計士は最終確認をするというスタイルになるため、「和室は何畳ほしいですか?」「バルコニーは必要ですか?」とサクサク決めていく形になります。
ハイブランドメーカーのように専属の設計士がつき、自分の趣味や理想の生活からレベルの高い提案をしてくれる…というわけではありません。
しかし、強いこだわりがない方や、早く家づくりを進めたい人にはタマホームのスタイルの方が合っているとも言えるので、この辺りは好みになってきます。
また、打ち合わせが短いことで、余計な売り込みが少なくスピーディーに進むため、打ち合わせ中に金額が上がりにくいというメリットもあります。
金額:賃貸よりも安い月々のローン支払額
タマホームで家を建てると、アパートやマンションの賃貸よりも安い住宅ローンの支払いにも関わらず、理想の一軒家での暮らしを満喫できます。
この金額であれば20代での家づくりも可能で、25歳でローンを組んで、還暦前には返済完了。老後はのびのびと過ごすといった人生設計にもできます。
もちろん坪数やプランにもよりますが、ざっくりとハイブランドメーカーよりは3~4万円ほど月々の支払いは安くなります。余裕を持って返済ができると、旅行やレジャー趣味など、生活がもっと豊かに送れるようになりますよね!
間取り・性能:3階建て商品「木望の家」の特徴をチェック
狭小住宅でも多い3階建てを叶える商品「木望の家」をチェックしてみましょう!
「木望の家」はその名の通り木造軸組工法で建てられる3階建て住宅で、都市部の密集地にも対応できるよう、防火性や耐震性にも注力されています。
主な標準仕様は以下の通りです。
キッチン | オール電化
LIXIL、EIDAI、タカラスタンダード、クリナップから選択 |
---|---|
お風呂 | LIXIL、Panasonic、TOTOから選択 |
屋根 | ガルバリウム鋼板、コロニアルグラッサ |
窓 | アルミ樹脂複合サッシ、Low-Eペアガラス |
希望の家の坪単価は約70万円〜です。
3階建てのためその他の商品より坪単価は上がりますが、それでも他のハウスメーカーよりは安く3階建てを建てることができます。
タマホームは以下のような人にぴったりのメーカーです!
- 家は価格を抑えて、他の趣味や毎日の楽しみにお金を使いたい
- 20代で家を買って、還暦前にローンを払い終わりたい
- 契約から着工まであまり時間をかけず、サクサク進めたい
アイダ設計:狭小地に強く、居住スペースを最大限広げる設計が可能
狭小地では設計料が高くなるメーカーも多い中で、アイダ設計は設計料の上乗せは行いません。技術・経験に自信を持っているからこそ、上乗せは必要ないというスタンスなんです!
構造:【木造】軸組構法
耐震:◯ 耐震等級3(商品によって取得可)
制振ダンパー:◯ SSダンパー(オプション)
アイダ設計は『「良い家は高い」を覆す』を基本方針に、家を買ったその先の幸せを考えてコストダウンのノウハウを蓄積してきたメーカーです。
狭小住宅の施工実績が多く、狭小住宅に合わせた技術や経験が磨かれています。
実際の施工事例などを参考にしながら、アイダ設計で狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
価格:コストダウンへの取り組みと透明度の高い「正直価格」
アイダ設計はコストダウンへのこだわりが強く、以下のような方法でコストを下げています。
- 一括仕入れでコスト削減
- 自社プレスカット工場でコスト削減
- 各専門部署による管理体制
自社のプレスカット工場を持っているため、自社で直接木材を仕入れ、カット・加工・管理ができます。これにより現場での効率化を図り、コストを削減できます。
また、自社の検査をクリアした部材だけを採用するため、品質も担保できるんです。
これらのコストダウンに加えてアイダ設計が掲げているのが「正直価格」です。
家づくりの中では不透明な部分も多く「この予算ってなんなんだろう?」「見積もりから変わっているけどなんなんだろう…」と不信感を持ってしまうこともしばしば。
そこでアイダ設計では、正直な説明と見積もりで、誠実な家づくりを一緒にしていくことを約束しています。
「一人でも多くの家族に幸せで満足のいく住まいを」という信念など、謙虚で誠実な姿勢が安心できますよね。
保証:35年の長期保証がついている
アイダ設計では最長35年の保証がついています。
60年、永年保証の大手ハウスメーカーと比較すると見劣りはするものの、ローコスト帯では10年のメーカーも多いので、35年は長い方と言えますね。
保証を受けるためには、アイダ設計が定めた定期点検や有償メンテナンス工事が必要にはなります。
アイダ設計は以下のような人にオススメです!
- 狭小住宅の施工実績が多いメーカーで建てたい
- なるべく家にかかるコストは抑えて、他の生活を充実させたい
オープンハウス:都市部の変形地や狭小地に対応した設計が得意なメーカー
オープンハウスは都市部のローコスト住宅に特化しています。
関東圏の狭小地や変形地に対応した設計が得意で、他社では難しい土地でもオープンハウスなら建てられるというケースもあります!
構造:【木造】軸組構法
耐震:耐震等級取得なし
制振ダンパー:◯ 鉄のダンパー
オープンハウスはこれまで紹介してきたハウスメーカーとは少し異なり、総合不動産グループという立ち位置です。グループ内で土地の仕入れから企画・設計・建築・販売を行うことで、好立地の家を届けています。
主に建売・分譲住宅を販売する会社ですが、参考プランをベースに間取り・内外装・設備を選べるセミオーダー型の注文住宅も提案してくれます。
3階建て住宅も実績が多く、2021年度には、東京都内木造3階建て供給数No.1を獲得しています。(※「23年度全国NO.1ホームビルダー大全集」より)
実際の施工事例などを参考にしながら、オープンハウスで狭小住宅を建てた際の嬉しいポイントをまとめてみました!
間取り:狭小地や変形地に対応する中で培われた企画力
オープンハウスは入り組んだ土地や狭小地でも光や風に恵まれた快適な家を実現できるよう、常に企画力・設計力を磨いています。
施工事例を見てみると、窓一つとっても計算されています。
光や風は十分に取りこんで明るく快適な空間を実現しながらも、窓の位置や目隠しの工夫で、外からの視線が気にならないように設計。
デザイン性も考慮して、目を惹くオシャレな縦スリットや三連窓を配置するというこだわりです。
隣の家との距離が近い中でも、機能性・デザイン性を叶える工夫が随所にされているんですね!
流れ:土地から探し、参考プランをカスタマイズ
土地を提供できるオープンハウスでは、「土地から探してこだわりの家を実現する注文住宅」を勧めています。
大まかな流れは以下のようになります。
- 住みたいエリアから土地探しをする
- 参考プランをベースに、間取り・内外装・設備をカスタマイズする
- 着工
参考プランとは?
オープンハウスの土地には、「参考プラン」が用意されています。
それぞれの土地の形状や周辺環境などを考慮した、設計士おすすめの建築プランです。
シンプルな外観と使いやすい間取りになっており、これをベースに内装や設備をカスタマイズしていきます。
ちなみに、参考プランの費用目安は1,200万〜1,500万円です。
参考プランなら建売と同じくらいの費用感で建てられます。
フルオーダー住宅に比べて、価格も安く、完成までの時間も短いので、「フルオーダーにするほどの強いこだわりはないけど、収納を増やしたり、好きなキッチンや壁紙を選んだりはしたい」という人にオススメです!
金額:徹底したコストダウンで快適な都心の一戸建てを叶える
オープンハウスは「価格も、立地も、品質も、妥協しない」家づくりを行っています。安さの秘密は大きく次の3つです。
- 土地割りを工夫して無駄な土地代をカット
- 材料の大量仕入れでコストカット
- 徹底した工程管理で効率化しコストカット
1.土地割りを工夫して無駄な土地代をカット
オープンハウスは5000万円の大きな土地に建てるのではなく、2500万円ずつの土地に分け、家を建てるといったやり方をとっています。
土地を半分にすると面積も半減してしまいますが、オープンハウスでは3階建てにすることで、2階建てと変わらない延べ床面積を確保できます。
狭小地に家を建てるノウハウと技術力があってこそのコストカット術です!
2.材料の大量仕入れでコストカット
オープンハウスでは年間約3,900棟の住宅を建てています。このスケールメリットを活用し、大量仕入れでコストを下げているのです。
3.徹底した工程管理
工程管理を徹底し、人員の配置や材料の納品などの効率化を図ります。
これにより時間や人員の無駄をなくし、コスト削減を叶えているんです。
「地価が高い都心に一戸建てを適正価格で建てる」
これを叶えているのは、高い技術力と企業努力があってこそなんですね!
オープンハウスは次のような人にオススメです!
- なるべくコストを抑えて都心に家を建てたい
- 土地作りからサポートしてほしい
- セミオーダー式であまり時間をかけずに家を建てたい
【絞り込みに悩んだら…】オンライン相談でプロに相談しよう
「いいな、と思うメーカーは見つかったけど、本当に自分に合ってるんだろうか?」
「3社までは絞ったけど、ここからの決め手がわからない…」
そんな時は、おうちキャンバスの無料オンライン相談がオススメです。
住宅業界10年以上のプロが、あなたの希望や叶えたい暮らしをもとに、ぴったりの1社をご提案します。
建て替えや贈与で、すでに土地が決まっている場合には、実際の土地の状況を見ながら、間取りや動線の取り方の相談に乗ることもできますよ!
約1時間でみなさん憑き物が取れたようにスッキリして面談を終えられているので、お悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね。
【狭小住宅】抑えておきたい7つの注意点
狭小住宅の質を左右するのはハウスメーカーだけではありません。
狭小住宅だからこそ抑えておきたいポイントを知ることで、より快適な生活を送れるようになります。
ポイントは次の7つです。
- 建築コストは割高になると知っておく
- 建築規制を確認する
- 洗濯動線を重視する
- 遮音性を高める
- 駐車スペースを確保する
- 収納を確保する
- 可変性のある間取りにする
1.建築コストは割高になると知っておく
狭小住宅は、以下のような要因で建築コストが割高になりがちです。
- 道路が狭くて重機が入れず、建材の輸送費や人件費がかかる
- 工事現場近くに駐車場や資材置き場を確保できず、輸送費がかかる
- 3階建てにするために強度が必要になり、追加費用がかかる
- 日光を取り込むために工夫を凝らした間取りになり、追加費用がかかる
「家が小さい分もっと安くなると思ったのに…」と理想価格とのギャップが発生してしまう場合も多いです。「立地を優先して土地を先に買ってしまったけれど、想定以上に建物代がかかりローンが厳しい…」ということにもなりかねませんので注意が必要です!
2.建築規制を確認する
狭小住宅を建てる際には、土地の建築規制の確認が必須です。
この確認を怠ると、「3階建てにしたかったのに、この土地は高さ制限でダメだった…!」と後から気づくことになるかもしれないのです。
土地を選ぶ時、すでに持っている土地に家を建てる時に特に確認すべきは以下の4つ。
- 建ぺい率:敷地面積に対する、建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合
- 容積率:敷地面積に対する、延べ床面積(各階の床面積の合計)の割合
- 絶対高さ制限:10mか12mで定められる、高さの限界
- 射線制限:敷地の外から敷地の上空にかけて斜めに引かれた建築制限
建ぺい率、容積率は家の面積に関わります。
高さ制限は、その名の通り高さの限界を定める基準で、10mの地域では天井高や屋根の形などにより注意が必要です。
これから購入する方は、高さ12mの土地を選んでおくと3階建てでも安心ですね!
射線制限は、建物周辺に及ぶ日照に関する制限で、さらに3つに分かれています。
- 道路斜線制限:道路や両側の建物の採光・風通り・日照を守るための基準
- 隣地斜線制限:隣の土地の採光・風通り・日照を守るための基準
- 北側斜線制限:建物北側の土地の採光・風通り・日照を守るための基準
要は「建物の周囲の日当たりや風の通りを確保できるように、建物の高さの基準を決めましょう」というものです。
基本は土地屋さんやハウスメーカーの方が詳しく見てくれますが、説明された際に内容が理解できるように、言葉の定義だけでも覚えておきましょう!
3.洗濯動線を重視する
狭小住宅で後悔していることは洗濯動線です。
洗濯機やお風呂は一階にあり、洗濯物は二階のベランダに干しています。
洗ったものをしまうクローゼットは一階にあるので、子どもを抱っこしながら何度も階段を往復しなければならず本当に大変です…。
毎日行う洗濯だからこそ、「洗う・干す・しまう」の場所を近づけてストレスを軽減したいですよね。
解決策としては以下のような点が挙げられます。
- ベランダと洗濯機を同じフロアに設ける
- 洗濯機の近くの天井に室内物干しを取り付ける
- ガス乾燥機(「乾太くん」が有名!)を使用する
特にオススメはガス乾燥機「乾太くん」を採用することです。
5kgの洗濯物なら約50分でふわっふわに乾きます!
オール電化を得意とするメーカーでは扱っていないこともあるので、気になる方は契約前に聞いてみると安心です。
4.遮音性能を高める
隣の家や道路との距離が近くなりがちな狭小住宅では、「音問題」は軽視できません。また、2階の足音や部屋同士の音も気になりますよね。
「外の音・2階の足音・部屋間の音」この3つの遮音性能が特に優れているメーカーはこちらの3社です。
メーカー名 | 遮音性能(外壁) | ポイント |
---|---|---|
パナソニックホームズ | HS構法50db
F構法:40db |
HS構法の遮音性は業界トップレベル。生活音も軽減する |
三井ホーム | 45db | 断熱材のロックウールが吸音。足音対策にもこだわっている。 |
ヘーベルハウス | 40db | 外壁・床に使われる「ヘーベル」が優秀。
病院の防音壁に採用されるなど効果は実証済み。 |
この表ではパナソニックホームズのHS構法では、外の音を50db(デシベル)減らせることを表しています。
これは例えば家のすぐ前で犬が吠えていても、図書館ぐらいまで静かにできるというものなんです。
狭小住宅で、かつ線路や大きい道路が近い方は遮音性を重視するのがオススメです。
5.駐車スペースを確保する
車を持っている場合は駐車スペースを確保しましょう。
一階をビルトインガレージにする場合は、高さ制限や日影規制などの問題がクリアできれば三階建てにすることも可能です。
ビルトインガレージなのか、平置きなのか、近くに借りるのかは土地の条件によっても異なると思いますので、土地の購入時には必ず確認しましょう。
自動車はもちろんのこと、忘れがちなのが自転車置き場。
今後子どもが大きくなって購入することも考えておきましょう!
6.収納を確保する
デットスペースを極力削り、収納スペースを確保しましょう。
SNSを見ていても、壁面を収納棚にして本や子どもの作った作品を飾る場所にしたり、少し段差のある小上がりの和室にして中に季節ものをしまえるようにしたり…とさまざまな工夫が見られます。
また、そもそも「モノを増やさない」という視点も大切かもしれません。
1台で2役の家電を活用する、しばらく使っていないものは手放すなども、意識されている方が多いです!
7.可変性のある間取りにする
狭小住宅にたくさんの部屋を作ろうとすると、どの部屋も狭く窮屈になってしまいます。そこでオススメなのが、間仕切り壁やドアを極力省いたオープンな間取りです。
空間がつながることで広々として見えますし、部屋の用途を限定せずに済みます。
子どもが大きくなったら仕切って個室にするなど、最初から〇〇用の部屋、と作るのではなく、環境に合わせて柔軟に変えられるようにしておくのも、狭小住宅のコツと言えます。
「実際に自分の土地で建てられる?」迷ったらプロに相談しよう
「すでに土地を持っていてそこに建てたいけど、どのメーカーなら建てられるんだろう?」
「古い実家を建て替えたいけど、希望の間取りはできるだろうか…」
そんな時はオンラインでプロに相談してみましょう。
おうちキャンバスのオンライン相談では、リモートでもマップで実際の周辺状況を見ながら、希望が叶いそうか、どんなところに気をつければいいかなども、プロに聞くことが可能です。
「角地だから日当たりは大丈夫そうですね」
「線路が近いから遮音性を上げたいですよね」
「高さ制限は12mなので3階建ていけそうですね」
などなど、ハウスメーカーに行く前に家のイメージができるといいですよね。
また、今回は紹介しきれなかった細かいポイントから、あなたに合ったメーカーをオススメすることもできます。
「この土地は凶悪なイエシロアリはあまりいないので、間取りを調整しやすい木造でもいいですね」
「ガス乾燥機の乾太くんが欲しいのであれば、あまりこのメーカーは向いてないかもしれないです…。こっちのメーカーだと…」
オンライン相談については詳しくはこちらの記事もご覧くださいね!
10段階中「満足度9.57」の実績!ハウスメーカーを選ぶならおうちキャンバスの家づくり相談会をオススメする5つの理由
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました!
この記事では、狭小住宅が得意なハウスメーカー12社の特徴や選び方、狭小住宅で建てる際の注意点などをご紹介しました。
- 狭小住宅が得意なハウスメーカーは、間取りの変更単位、耐震性・制振性、縦の空間作りの得意さ、施工事例で判断する。
- 自分の希望に合わせてハウスメーカーを絞り込む
- 高いホスピタリティやブランド力を重視したい人:三井ホーム、ヘーベルハウス
- 断熱性や空気の質など高い住宅性能を追求したい人:一条工務店、パナソニックホームズ
- 費用と住宅性能、デザインの希望をバランスよく叶えたい人:
アイ工務店、桧家住宅、ヤマト住建、クレバリーホーム、ウィザースホーム - コストパフォーマンスを重視したい人:タマホーム、アイダ設計、オープンハウス
小さな家だからこそ、家族との距離が近くなったり、ひとつひとつの空間にこだわれるようになったりと嬉しいポイントはたくさんあります。
ぜひあなたにピッタリのハウスメーカーを見つけて、素敵なお家を建ててくださいね!
担当者コメント
小さな家でも工夫次第で快適に、面積以上の広さを感じながら暮らすことができます。
自分に合った狭小住宅を建てられるメーカーを教えてもらうよく床の面積だけを見比べて「◯畳」と言いますが、部屋は「空間」です。天井高が高いと広く見えるので、リビングだけ天井高を上げたり、吹き抜けにしたりするのもいいですね。 あとは白っぽい色を使うと広く見えたり、照明の当て方で広がりを演出できたりと、ちょっとしたテクニックでより素敵な空間にすることができます。
このような工夫は、やはり狭小住宅に慣れているメーカーの方が得意です。ご家族皆さん快適な家にできるように、今回の記事を参考に、自分に合ったメーカーを探してみてくださいね。
記事をざっとみたけれど絞り込みが難しい、実際に自分の建築予定の土地情報を見ながらアドバイスが欲しいという場合には、ぜひオンライン相談にご参加ください。
あなたの土地や住まいについての希望を聞きながら、相性の良いメーカーをオススメします!