「いろんなメーカーで全館空調をすすめられるけど、結局どこがいいの?」
「なるべく性能の高い全館空調が欲しいけど、比べるのは難しそう…」
こんにちは、おうちキャンバス編集部の菅原です。
全館空調は部屋中を快適にでき、使い方によってはエアコンよりコストを抑えられる場合もある人気の設備です。
ただ一口に全館空調といっても、ハウスメーカーによって機能や仕組みはさまざま。
なんとなくで選んでしまうと自分の欲しい機能がなかったり、住んでからのメンテナンスやコストに想像とのギャップを感じたりと後悔してしまうかもしれません。
今回は大手ハウスメーカー10社の全館空調を、初期費用やメンテナンスコストといった8つの比較項目で分析します。
- パナソニックホームズ(エアロハス)
- トヨタホーム(スマート・エアーズ)
- セキスイハイム(快適エアリー)
- 三井ホーム(スマートブリーズ)
- 住友林業(エアドリームハイブリッド)
- 一条工務店(さらぽか空調)
- 三菱地所ホーム(エアロテック)
- 桧家住宅(Z空調)
- ヤマト住建(YUCACOシステム)
- アキュラホーム(匠空調システム)
ぜひ自分の生活に一番マッチする全館空調、ハウスメーカーを見つけるための参考にしてくださいね。
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全館空調とは?「換気扇+大きなエアコン」のこと
全館空調とは、簡単に言えば「換気扇に大きなエアコンをつけて家中の温度を管理するもの」です。各部屋はもちろん廊下や洗面所まで快適温度にできるため、人気の設備となっています。
全館空調の主なメリットは次の通りです。
- 24時間、家中を快適に保てる
- 各部屋にエアコンが入らないため、デザイン的に部屋がスッキリする
- ヒートショックの対策ができる
- 使い方によっては電気代の節約になる
リモートワークなどで長い時間家にいる人や、ペットを飼っている人には、全館空調のある家がオススメです!
全館空調はどのように比較検討すればいいの?絶対に抑えたい8つのポイント
全館空調とひとことで言っても、費用や仕組みはさまざまです。
全館空調を比較するときは、下記の8つの項目をもとに、自分の予算感やライフスタイルに合ったものを選びましょう。
全館空調を選ぶ際に多くの人がチェックしている項目をピックアップしました!
8つの比較項目それぞれの詳細と、条件を満たす全館空調、それを採用できるハウスメーカーは次の通見出しをタップしてご覧ください。
1. 全館空調のタイプは何か(天井吹き出しor壁掛けエアコンor床下冷暖房)
全館空調には冷暖房の方法でいくつかのタイプに分かれます。中でも多いのが次の3つです。
1)天井吹き出し型
天井内にダクトが設置されていて、天井の吹き出し口から温度調節した空気を各部屋に送ります。最も多く商品化されているタイプです。
2)壁掛けエアコン型
1台の壁掛けエアコンを設置して冷暖気を作り、ダクトで各部屋に空気を送ります。
市販のエアコンを元にした仕組みなので、加湿機能やスケジュール機能などの性能はあまりないものの、交換しやすい、費用が抑えやすいといったメリットがあります。
3)床下冷暖房型
床下の基礎部分を断熱して冷暖気を蓄熱し、床からの輻射熱とガラリによる送風で家全体を冷暖します。床下からじんわり感じる暖かさが好きな方にはオススメのタイプです。
10社を分類すると、圧倒的に天井吹き出し型が多いです。(天井吹き出し型・床下冷暖房型両方の特徴をもっているメーカーもあります)
天井吹き出し型 | 壁掛けエアコン型 | 床下冷暖房型 | |
---|---|---|---|
メーカー |
|
|
|
このタイプだけが全館空調選びの決め手になることは少ないと思いますので、以下で他の項目もチェックしてみましょう!
2. 導入費用
ここでは各社の導入費用(初期費用)を比べていきます。
導入費用が安かったメーカーはこちらのメーカーです!
2位 ヤマト住建(YUCACOシステム):約130万円
3位 桧家住宅(Z空調)、セキスイハイム(快適エアリーT-SAS):約150万円
+三菱地所ホーム(エアロテック)は販売価格345万円ですが、標準仕様で約96%の人が採用しています!
各社の導入費用は以下の通りです。 ここでは初期費用の安い順に並べています。
ハウスメーカー(全館空調名) | 初期費用 |
---|---|
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | 100万〜130万円 |
ヤマト住建(YUCACOシステム) | 約130万円 |
桧家住宅(Z空調) | 約150万円 |
セキスイハイム(快適エアリーT-SAS) | (1階のみ)約100万円 (2階設置)約50万円 合計150万円程度 |
アキュラホーム(匠空調システム) | 約190万円 |
住友林業(エアドリームハイブリッド) | 約210万円(40坪の場合) |
三井ホーム(スマートブリーズ) | スマートブリーズエース・プラスは約220万円 スマートブリーズワンは約140万円 |
パナソニックホームズ(エアロハス | 230万円程度(フォルティナX) |
三菱地所ホーム(エアロテック) | 約350万円 標準仕様 |
一条工務店(さらぽか) | 不明 |
3. 各部屋ごと・時間ごとの温度調整
「暑がりなお父さんの部屋は設定温度を低めにしたい」
「外出中も同じようにつけておくのはもったいない気がする…」
全部屋快適温度にするのが売りの全館空調ですが、「快適な温度」はご家族によっても少し異なっていたり、「夜寝る時」「外出中」など、時と場合によっても異なったりしますよね。
そんな「部屋ごと・時間ごとに細かく調整したい!」というニーズに応えられるのが、次のメーカーです。
部屋ごとの温度調整ができるメーカー6社(順不同)
- パナソニックホームズ(エアロハス)
- セキスイハイム(快適エアリーT-SAS)
- 三井ホーム(スマートブリーズ・エース)
- 住友林業(エアドリームハイブリッド)
- 一条工務店(さらぽか空調)※床暖房の設定
- 三菱地所ホーム(エアロテック)
スケジュール運転で賢く調整ができるメーカー6社(順不同)
- トヨタホーム(スマート・エアーズ)
- セキスイハイム(快適エアリーT-SAS)
- 三井ホーム(スマートブリーズ・エース)
- 住友林業(エアドリームハイブリッド)
- 一条工務店(さらぽか空調)※床暖房の設定
- 三菱地所ホーム(エアロテック)
三井ホームや住友林業で使用されている「VAV制御(Variable Air Volume Control)」では、暑い寒いといった個人の体感温度や、部屋の用途に合わせて細かく温度を調整できます。
部屋ごとには難しくても、フロア(1階・2階)ごとには調整ができるメーカーもあるため、詳しくは下のブロックを開いてみてくださいね。
各ハウスメーカーの各部屋ごと・時間ごとの温度調整機能
ハウスメーカー(全館空調名) | 部屋ごとの温度調整 | 時間ごとの温度調整 (スケジュール運転、キープ運転) |
---|---|---|
パナソニックホームズ(エアロハス | 部屋ごとに家全体の基準温度に対して±2段階(≒2℃)の範囲で調整可能 | 省エネ運転:可能 高め/低めの省エネ運 24時間以上の不在の場合は「おでかけ設定」も |
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | フロア(1階・2階)ごとの温度調整が可能 | 控えめ運転:可能 スケジュール運転:可能 1日を4パターン(おはよう、おでかけ、おかえり、おやすみ)に分け、留守中の設定温度を控えめにできる |
セキスイハイム(快適エアリーT-SAS) | 各部屋ごとに温度や湿度の調整が可能 | キープ運転:可能 スケジュール運転:可能 おすすめタイマー運転で、LDK向け(1日中在住室)、居室向け(夜在住)、LDK向け(朝夜在住)の設定が可能。 自動で通常運転とキープ運転に切り替わる |
三井ホーム(スマートブリーズ) | エース:VAV制御で部屋ごとの温度調整が可能 プラス:部屋別の風量調整は可能(オプション) ワン:部屋別の風量調整が標準で可能 |
エースはエコ運転、スケジュール運転が可能 |
住友林業(エアドリームハイブリッド) | VAV制御で部屋ごとに温度調整が可能(オプション、Sタイプ専用) | 省エネ運転:可能 スケジュール運転:可能 温度調整のON/OFF、ecoボタンで省エネ運転が可能 |
一条工務店(さらぽか) | 各部屋ごとの温度調整・ON/OFFが可能(床冷暖房) | セーブ運転:可能 スケジュール運転:可能 まいにちタイマーで時間ごとの通常運転・セーブ運転の設定可能 |
三菱地所ホーム(エアロテック) | 部屋ごとの温度調整が可能 | セーブ運転:可能 スケジュール運転:可能 部屋ごとの室温を生活パターンに合わせて自動制御可能 外出モードあり |
桧家住宅(Z空調) | 1階と2階それぞれにエアコンの本体があるため、フロアごとの温度設定は可能 風量調整は各部屋ごとの吹き出し口で可能 |
タイマー機能(1回だけ)はあり長く使用しない際はエアコンの運転は停止 |
ヤマト住建(YUCACOシステム) | 部屋ごとの温度調整:不可 | スケジュール運転:不可 |
アキュラホーム(匠空調システム) | フロアごとの温度調整が可能 | キープ運転:可能 タイマー機能あり |
4. 加湿機能(全館空調についているか、別付けできる設備があるか)
全館空調でよく聞かれるデメリットとして「乾燥がヒドイ」というものがあります。冬場は乾燥した外気を取り込んで循環させるため、どうしても乾燥しやすくなってしまいますよね。
もちろん市販の加湿器でも対応可能ですが、全館空調自体に加湿機能をつけたり、別途加湿システムを用意したりと、より快適性を追求しているメーカーもあります。
加湿機能のある全館空調のハウスメーカー
加湿機能のついた全館空調を採用できるハウスメーカーは次の通りです。
- トヨタホーム(スマート・エアーズ)
- 三井ホーム(スマートブリーズ)
- 住友林業(エアドリームハイブリッド)
- 三菱地所ホーム(エアロテック)
ぐっと数が絞られますよね。全館空調自体にはついていないものの、別づけできる設備があるのが次の2社です。
- セキスイハイム(快適エアリーT-SAS):加湿システム
- 桧家住宅(Z空調):「極楽加湿」
この極楽加湿は自分で水を入れる手間が省けるのが楽ちんでオススメです!
各ハウスメーカーの加湿機能(全館空調についているか、別付けできる設備があるか)
ハウスメーカー(全館空調名) | 全館空調本体への加湿機能の有無 | 別づけできる設備の有無 |
---|---|---|
パナソニックホームズ(エアロハス | なし | なし。 ※市販の「超音波式」の加湿器はNG |
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | あり(オプション) | - |
セキスイハイム(快適エアリーT-SAS) | なし 1階はオプションで加湿システムの設置が可能 |
加湿システム |
三井ホーム(スマートブリーズ) | エース・プラスはあり ワンはなし |
なし |
住友林業(エアドリームハイブリッド) | あり(オプション) エアワッシャー型加湿システム |
- |
一条工務店(さらぽか) | なし | なし 「うるケア」という全館加湿&全館換気システムがあるものの、「さらぽか」と併用不可 |
三菱地所ホーム(エアロテック) | あり エアロテック室内機と別に、深紫外線LEDによる水除菌モジュール「PearlAqua(ペールアクア)」を搭載した「加湿システム」を機械室内に設置 |
- |
桧家住宅(Z空調) | なし 極楽加湿との併用をオススメ |
24時間オート加湿システム「極楽加湿」 |
ヤマト住建(YUCACOシステム) | なし | なし |
アキュラホーム(匠空調システム) | なし | なし |
5.メンテナンス頻度(掃除の頻度・フィルターの交換頻度)
全館空調はフィルターや部品の掃除・メンテナンスが欠かせません。
怠ってしまうとキレイな空気を循環できなくなってしまいます。
とはいえ、なるべく面倒なメンテナンスはかけたくない…と思う方も多いはず。メンテナンス性の高いハウスメーカーはこちらの通りです。
掃除の頻度が少ないメーカー
- 1位 パナソニックホームズ(エアロハス):6か月に1回
- 2位 三井ホーム(スマートブリーズ):1か月に1回
- 3位 ほぼどのメーカーも2週間に1回!
掃除の頻度で比べると、パナソニックホームズのエアロハスが圧倒的に少ない結果になりました。
エアコン本体にお掃除機能があるので、6ヶ月に1度お掃除機能によって集められたゴミを捨てたり、フィルターの汚れを落とすだけでお掃除完了です!
その他のメーカーは大きな違いはなく、約2週間〜1ヶ月に1回フィルターを掃除機で綺麗にする必要があります。
続いて、フィルター交換の頻度が少ないメーカーはこちらです。
フィルターの交換頻度が少ないメーカー
- 1位 パナソニックホームズ(エアロハス):5年に1回
- 1位 セキスイハイム(快適エアリーT-SAS):5年に1回
- 2位 トヨタホーム(スマート・エアーズ):2年に1回
5年に1回など頻度が少ないため、かなり手間が省けますね。ただ、今回調べきれていないフィルター・部品等もある可能性があるため、詳しくは営業担当の方にご確認くださいね。
その他のハウスメーカーについては下で解説します。
各ハウスメーカーのメンテナンス頻度(掃除の頻度・フィルターの交換頻度)
ハウスメーカー(全館空調名) | 掃除の頻度 | フィルター・部品の交換頻度 |
---|---|---|
パナソニックホームズ(エアロハス | フィルターの掃除:6ヶ月に1回 | HEPAフィルターの交換:5年に1回 |
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | フィルター・床吹き出し口の掃除:半月に1回 加湿機能(オプション)の定期メンテナンス:年1回 |
フィルターの交換:2年に1回 加湿エレメント(オプション)の交換:3年に1回 |
セキスイハイム(快適エアリーT-SAS) | 吸込グリルの掃除:2週間に1回 プレフィルターの掃除:3ヶ月に1回 |
フィルターの交換:5年に1回 |
三井ホーム(スマートブリーズ) | リターングリルフィルターの掃除:月に1回 粗塵防虫フィルターの掃除:3ヶ月に1回 搬送ファンフィルターの掃除:1年に1回 ルームエアコンのダストボックスのゴミ捨て:10年に1回 年1〜2回のメンテナンス契約方式のため、自身による機器のメンテナンスは不要 |
給気清浄フィルター交換:2年に1回 |
住友林業(エアドリームハイブリッド) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
一条工務店(さらぽか) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
三菱地所ホーム(エアロテック) | 空気清浄フィルター掃除: 2週間に1回程度 |
【室内機】 空気清浄フィルター:2年に1回 脱臭フィルター(オプション):2年に1回 VOCフィルター(オプション):2年に1回 【ロスナイ換気ユニット】 空気清浄フィルター:2年に1回 高性能除塵フィルター:6ヶ月に1回 微粒子用高性能フィルター:3ヶ月に1回 NOxフィルター(オプション):5年に1回 |
桧家住宅(Z空調) | 室内機フィルター:2週間に1回掃除 ルームガラリ:室内清掃の際に都度掃除 エアフィルター・防虫ネット:1ヶ月に1回掃除 屋外吸排気口:半年に1回掃除 |
高性能フィルター:6ヶ月に1回 |
ヤマト住建(YUCACOシステム) | 【給気清浄フィルターユニット】 粗塵防虫フィルター掃除:3ヶ月に1回 給気清浄フィルター掃除:1年に1回 【排気グリル】 ルーバーの掃除:1ヶ月に1回 フィルターの掃除:3ヶ月に1回 【空調室】 送風ファン:1年に1回 ルーバー表面の手入れ:1ヶ月に1回 |
要問い合わせ |
アキュラホーム(匠空調システム) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
6.メンテナンス費用(フィルター値段・故障時の修理費用)
メンテナンスの頻度に続き、メンテナンスの費用も調査しました。調べられた範囲内で、1年あたりのメンテナンス費用が安いハウスメーカーは以下の通りです。
- 1位 トヨタホーム(スマート・エアーズ):約5000円
- 1位 三菱地所ホーム(エアロテック):約5000円
- 2位 パナソニックホームズ(エアロハス):約6400円
トヨタホーム、パナソニックホームズは交換頻度も低めなのが嬉しいですよね。
フィルター代は商品や地域によっても異なる場合がございますので、正確な価格は営業担当さんにご確認ください。フィルター代の他に別途、「メンテナンス契約代」が毎年かかるメーカーもありますので、このあたりも注意が必要です。
修理費用・交換費用
故障時の修理費用や交換費用については、あまりわかるメーカーはありませんでした。
ただ、保証内であれば無償で修理してくれる三井ホームや、構造上交換費用が抑えめの桧家住宅、ヤマト住建が故障時には強いといえます!
修理代(部品代・出張代を含む)無料
あんしん修理サポートの無償修理規定内の故障であれば、自己負担なしで修理可能。※点検費用、消耗品は含まない。
1箇所交換40万円程度(1階・2階交換で80万円)
エアコンや熱交換気扇、及びDCファン(送風用)の交換
→合計で80万円前後
各ハウスメーカーのメンテナンス費用(フィルター値段・故障時の交換費用)
ハウスメーカー(全館空調名) | フィルターの値段 | 1年あたり | 故障時の修理費用 |
---|---|---|---|
パナソニックホームズ(エアロハス) | HEPAフィルター 1枚8,000円×4枚=32,000円 5年に1回交換 |
6,400円 | 要問い合わせ |
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | エアーフィルター 1枚5,000円×2 2年に1回交換 |
5,000円 | 要問い合わせ |
セキスイハイム(快適エアリーT-SAS) | 除塵フィルター+NO2フィルター45,000円 5年に1回 |
9,000円 | 要問い合わせ |
三井ホーム(スマートブリーズ) | 給気清浄フィルター:不明 2年に1回 エースとプラスはメンテナンス契約で毎年25,000円 |
フィルター代は営業担当さんに要確認。 メンテナンス契約は毎年25,000円 |
規定内の故障であれば10年以内修理無料 スマートブリーズワンは20~30万円で交換可能 |
住友林業(エアドリームハイブリッド) | 要問い合わせ 定期点検サービス(任意加入) 床置きタイプ:28,000円/年 天井裏タイプ:38,000円/年 |
要問い合わせ | 要問い合わせ |
一条工務店(さらぽか) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
三菱地所ホーム(エアロテック) | 【室内機】空気清浄フィルター:2,800円 2年に1回 【ロスナイ換気ユニット】 空気清浄フィルター:1,800円 2年に1回 高性能除塵フィルター:4000円(4枚) 6ヶ月に1回 |
約5,000円 10年間は標準のフィルター無料? |
都度見積もり |
桧家住宅(Z空調) | 高性能フィルター:約6,000円 6ヶ月に1回 |
12,000円 | 1箇所40万円程度で交換可能(1階・2階交換で80万円) |
ヤマト住建(YUCACOシステム) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | エアコンや熱交換気扇、及びDCファン(送風用)の交換:合計80万円前後 |
アキュラホーム(匠空調システム) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
7.全館空調の保証期間
全館空調は高額な設備です。だからこそ、なるべく保証が整っていると安心ですよね。
今回調べた中で最も長かったのが10年保証です。通常1〜2年の保証のため、10年はかなり長期といえると思います。
10年間の全館空調の保証があるハウスメーカー
- トヨタホーム(スマート・エアーズ)
- セキスイハイム(快適エアリーT-SAS)
- 三井ホーム(スマートブリーズ)
- 三菱地所ホーム(エアロテック)
- 桧家住宅(Z空調)
- ヤマト住建(YUCACOシステム)
▼次の2社もオプションで10年に延長できます!
- 住友林業(エアドリームハイブリッド)
- アキュラホーム(匠空調システム)
三菱地所ホームは基本10年保証ですが、11年目以降も「定期点検制度」を用意しています。費用はかかるものの、普段のお手入れでは取りきれない汚れを掃除してくれたり、パーツ交換をしてくれたりと、長く全館空調のある生活を支えてくれます!
その他のメーカーの保証期間につきましては、下の開閉ブロックから見てみてください。
各ハウスメーカーの全館空調の保証期間
ハウスメーカー(全館空調名) | 保証期間 |
---|---|
パナソニックホームズ (エアロハス) |
2年(設備保証) 保守点検契約(別途費用)などは必要なし |
トヨタホーム (スマート・エアーズ) |
10年保証 保証期間内であれば無料で修理 ※エスパシオ、シンセシリーズ、LQが保証適用 |
セキスイハイム (快適エアリーT-SAS) |
10年 |
三井ホーム (スマートブリーズ) |
10年 「LOOPおうちサポート」に加入(別途費用)すると10年間、修理・交換費用の全額が無料 |
住友林業 (エアドリームハイブリッド) |
10年に延長可能 |
一条工務店 (さらぽか) |
要問い合わせ |
三菱地所ホーム (エアロテック) |
10年保証 10年間無償点検 |
桧家住宅(Z空調) | 10年保証 |
ヤマト住建 (YUCACOシステム) |
10年保証 |
アキュラホーム (匠空調システム) |
10年に延長可能 |
8.採用率(そのメーカーで建てた何割の人が全館空調を採用するか)
最後の調査項目が「採用率」です。「そのハウスメーカーで建てた人の何割が全館空調を採用するか」を調べたもので、割合が高いほど「全館空調を推している」「全館空調に定評がある」と言えます。
全館空調の採用率が高いハウスメーカー
各ハウスメーカーの発表資料を元にしているため、期間は異なるものの、採用率の高いハウスメーカーは以下の通りです!
2位 桧家住宅(Z空調):約95%
3位 トヨタホーム(スマート・エアーズ):約70%
4位 三井ホーム(スマートブリーズ):約60%
5位 セキスイハイム(快適エアリーT-SAS):約50%以上
6位 パナソニックホームズ(エアロハス):約50%(県で差はあり)
今回は多めに6位までをここで発表しました!
と言うのも、「そもそも採用率を公開しているメーカーは全館空調に自信をもっている」ともいえます。もちろん、その他のメーカーの全館空調も優秀ですが、一つの指標として採用率も確認してみてくださいね。
各ハウスメーカーの全館空調の採用数・採用率
ハウスメーカー(全館空調名) | 採用数・割合 |
---|---|
パナソニックホームズ (エアロハス) |
約50%(2022年2月時点) 2022年3月末時点で4,013棟 (2017年4月発売開始) |
トヨタホーム (スマート・エアーズ) |
約70% 2018年末時点で5,000台突破 (2012年発売開始) |
セキスイハイム (快適エアリーT-SAS) |
快適エアリーは50%以上 2021年点で20,000棟以上(2009年発売開始) 快適エアリー T-SASは2021年発売 年間6,200棟、採用率65%を目指す |
三井ホーム (スマートブリーズ) |
約60%(2018年〜2019年) 2022年8月で累計35,000台(1974年の創業時から) |
住友林業 (エアドリームハイブリッド) |
不明※導入する人はそこまで多くない |
一条工務店(さらぽか) | 不明 |
三菱地所ホーム (エアロテック) |
標準採用 採用率は約96%(2022年時点) |
桧家住宅(Z空調) | 約95% 22,000棟(2022年12月時点) (2016年12月販売) |
ヤマト住建 (YUCACOシステム) |
不明 |
アキュラホーム (匠空調システム) |
全体の3割程度 |
初期費用・性能から選ぶ!あなたに合った全館空調
上の章で紹介した8つの比較項目を参考に、大手ハウスメーカーで人気の全館空調を、ポジションマップで比較しました。
「性能」「メンテナンス」「コストと性能のバランス」「コスト」4つのタイプにわけ、それぞれのタイプごとにオススメの全館空調を紹介します。
1. 「性能にこだわりたい」方にオススメの全館空調
「多機能で、性能の良い全館空調が欲しい」という方には、加湿機能・部屋ごとの温度調整・スケジュール機能などが揃った、次の全館空調がオススメです。
- 三菱地所ホームの「エアロテック」
- 三井ホームの「スマートブリーズ・エース」
- 住友林業の「エアドリームハイブリッド」
2. 「メンテナンスにこだわりたい」方にオススメの全館空調
全館空調は最低でも1年に1度程度、定期点検とフィルター交換が必要です。
メンテナンス・点検費用には1万円〜2.5万円ほどの出費がかかります。
「メンテナンスは面倒」「ランニングコストがかからないほうがいい」という方は、メンテナンス頻度の少ない、手間のかからない全館空調を採用したい人には、次の全館空調がオススメです。
- パナソニックホームズの「エアロハス」
3. 「コストと性能のバランスを重視する」方にオススメの全館空調
「コストも性能も妥協したくない」「バランスのとれた全館空調を採用したい」という方には、次の全館空調がオススメです。
- 一条工務店の「さらぽか空調」
- トヨタホームの「スマート・エアーズ」
- セキスイハイムの「快適エアリーT-SAS」
- アキュラホームの「匠空調システム」
4. 「コスパにこだわりたい」方にオススメの全館空調
全館空調を導入すると、初期費用として100万円から300万円ほどかかります。
「なるべく初期費用・交換費用を抑えたい」という方には、次の全館空調がオススメです。
- 桧家住宅の「Z空調」:約150万円
- ヤマト住建の「YUCACOシステム」:約130万円
自分の全館空調へのこだわり度合いを考えながら、ぴったりのハウスメーカーを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
次の章では、ハウスメーカー・全館空調をさらにくわしく解説します。
全館空調が得意なハウスメーカー10選
名前をクリックすると該当のハウスメーカーをすぐに見られます。
1.三菱地所ホーム(エアロテック)
三菱地所ホームは、「1邸1プロジェクト」を掲げ、各分野のスペシャリストがチームを組んで注文住宅づくりを進めます。全館空調「エアロテック」も自信を持って会社全体で押し出しており、全館空調へのこだわりは頭ひとつ抜けています。
エアロテックについて詳しく見て詳しく見ていきましょう!
エアロテック | |
---|---|
初期費用 | 標準仕様 |
保証 | 10年保証 10年無償点検 |
加湿機能 | ◯ 加湿量を自動でコントロール 人工透析装置にも使用される「Pear Aqua」で加湿する水を除菌 |
脱臭機能 | ◯ 換気機能ONで通常時の約1/3の時間で脱臭 |
部屋別温度調整 | 部屋ごとに温度設定可能 |
スケジュール運転 | ◯ |
置き場所 | 室内に床置き(半畳ほど) |
スマホでの遠隔操作 | ◯ |
メンテナンス | 空気清浄フィルターを2週間に1回程度、掃除機をかける |
エアロテックは加湿に除湿、部屋ごとの温度調整など、欲しい機能はほぼ備えているといっても過言ではない全館空調です。
保証も手厚く長期10年保証で、保証期間中は専門技術者による無償点検を年に一回実施してくれます。(消耗品の交換は有料)
7年目でリフレッシュ清掃(室内機を分解しての清掃)、13年目でリプレイス(機械の取り替え)の案内、11年目以降も定期点検制度を用意しているなど、長く快適に使い続けられる制度が整っています。
三菱地所ホーム(エアロテック)はこんな人にオススメです!
- 標準仕様で全館空調が採用できるメーカーで建てたい
- 加湿、除湿、部屋ごとの温度調整など機能性の高い全館空調を採用したい
- 全館空調の保証が長く手厚いメーカーで建てたい
- ハイブランドなメーカーの自由設計で細部までこだわった家にしたい
2.三井ホーム(スマートブリーズ)
三井ホームは、インテリアコーディネーターを業界で初めて導入した、住宅界の「オシャレ番長」と言えるメーカーです。デザイン性の高い家を建てられるハイブランドメーカーとして知られています。
そんな三井ホームの全館空調がスマートブリーズです。
2022年8月時点で累計で35,000台を突破した、注目の全館空調となっています。
スマートブリーズには3つのタイプがあり、ライフスタイルに合わせて選択できます。
スマートブリーズ ワン | スマートブリーズ エース | スマートブリーズ プラス | |
---|---|---|---|
初期費用 | 約140万円 | 約220万円 | 約220万円 |
加湿機能 | × | ◯ | ◯ |
脱臭機能 | × | ◯(オプション) | ◯ |
部屋別温度調整 | 風量調整は◯ | ◯ | 風量調整は◯ |
スケジュール運転 | ◯ | ◯ | ◯ |
置き場所 | エアコン1台(機械室) | 小屋裏or床置き(機械室) | 床置き(機械室) |
スマホでの遠隔操作 | ◯ | ◯(オプション) | ◯(オプション) |
それぞれ得意なことが異なりますね。以下のように考えるとわかりやすいかもしれません!
- ・費用を抑えて採用したい→「スマートブリーズ ワン」
- ・加湿しつつ、部屋別に温度を調整したい→「スマートブリーズ エース」
- ・加湿、脱臭機能をマストでつけたい→「スマートブリーズ プラス」
この加湿機能があるのは強いです。
住宅は高気密高断熱であればあるほど、乾燥が酷くなり冬場空気がパサパサになります。
そのため加湿器をたくさん置く必要があるのですが、水交換など面倒ですよね。その点スマートブリーズでは、壁から勝手に給水してくれて全部屋加湿してくれるので、非常に楽チンです。
加湿機能のない「スマートブリーズワン」も費用面で優秀です。
ルームエアコン1台で家中快適にする、という仕組みなので、万が一壊れた際も交換費用が抑えられて経済的です。ワンは45坪以下の家でのみ採用可能となっています。
三井ホーム(スマートブリーズ)はこんな人におすすめ!
- 費用を抑えて全館空調を採用したい(スマートブリーズ ワン)
- 加湿機能つきで、水交換の手間なく家中を快適にしたい(スマートブリーズ エース・プラス)
- 三井ホームのデザイン性の高い家で全館空調を採用したい
3.住友林業(エアドリームハイブリッド)
住友林業は、木の風合いを生かしたデザイン性の高い住宅が特徴のハウスメーカーです。木造住宅でありながら、間取りの自由度が高く、地震にも強い耐震性・耐久性に優れた家を建てることができます。
そんな住友林業の全館空調がエアドリームハイブリッドです。
エアドリームハイブリッド | |
---|---|
初期費用 | 約210万円(40坪) |
保証 | 2年→10年に延長可能 点検清掃メンテナンス費用は別途 |
加湿機能 | ◯(オプション) エアワッシャー型加湿システム |
部屋別温度調整 | 部屋ごとに温度設定可能(オプション) |
スケジュール運転 | ◯ |
置き場所 | 2階室内に床置き(半畳ほど) |
スマホでの遠隔操作 | オプションでタブレット型のリモコンあり |
エアドリームハイブリッドは、「外気冷房」の機能がプラスされているのが特徴です。
春や秋、夏の夜間など外気温が涼しい時は外気を積極的に取り入れ、外気の温度を利用して冷房を行うため、エネルギー消費を減らすことができます。
この全館空調「エアドリームハイブリッド」は費用がやや高額なことからも、実はあまり採用率は高くありません。
しかし、冷暖房効率に左右されずオープンな空間を取れるようになったり、床材も床暖房の際よりも幅広い種類から選べたりと、住友林業の高いデザイン性をさらに発揮しやすくするメリットがあります。
住友林業(エアドリームハイブリッド)はこんな人にオススメです!
- 多少コストはかかっても、加湿機能や部屋ごとの温度調整機能をつけて、機能性の高い全館空調を採用したい
- 木の風合いを生かした高いデザイン性と、間取りの自由度、家中同じ温度にできる快適さを両立させたい
4.一条工務店(さらぽか空調)
一条工務店は、「家は性能。」を掲げるまさに性能特化系のハウスメーカーです。業界トップクラスの断熱性・気密性を誇る家を建てることができ、「あたたかい家に住みたい」という人には、まず見てほしいハウスメーカーです。
そんな一条工務店の全館空調は「全館さらぽか空調」です。
こちらは他メーカーの全館空調とは異なり、換気システムと全館床暖房を組み合わせた設備になっています。
さらぽか空調 | |
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初期費用 | 要問い合わせ ※全館床暖房は標準 |
保証 | 床暖房、サーキュレーターなど部品によって異なるため 要問い合わせ |
加湿機能 | なし |
部屋別温度調整 | 部屋ごとに温度設定可能 |
スケジュール運転 | ◯ 時間ごとの通常運転・セーブ運転の設定可能 |
置き場所 | 2階室内に床置き(半畳ほど) |
さらぽか空調は少し特殊なため仕組みからご紹介します。
さらぽか空調は3つの要素から構成されています。
- 換気システム(湿度・温度コントロール)
- 足元のパイプ(全館床暖房・床冷房)
- サーキュレーター
1.換気システム
まず換気システムでは、季節によって「デシカントローター」で湿度のコントロールを行いながら、取り込む外気の温度を「顕熱ローター」によって調整し、室内に送ります。
この2つのローターの働きで、夏はさらっと涼しく、冬はあたたかで潤いのある風を取り込んでいます。
2.足元のパイプ(全館床暖房・床冷房)
家のすみずみまで敷かれたパイプに、夏は水を通すことによって家中の余分な暑さを吸収し、すっとした涼しさを作ります。
冬は温水を流し、遠赤外線と輻射熱で足元からふんわりと暖かい床暖房となります。
3.サーキュレーター
主に夏に活躍します。涼しい空気を緩やかに循環させながら、体から出る熱や湿気を取り除きます。
一条工務店の全館空調は以上のような方法で、夏は除湿してさらっと涼しく、冬は保湿してぽかぽか暖かくしてくれます。ただ、保湿はするとはいえ、やはり乾燥するという声もあるため、加湿器の設置は必要そうです。
一条工務店(さらぽか空調)はこんな人にオススメです!
- 梅雨や夏のジメジメした時期もさらっと快適に過ごしたい
- 風による空調よりも、床から感じる暖かさ・涼しさの方が好き
- 高気密・高断熱で、なおかつ家中どこでも一年中快適な家を建てたい
5.パナソニックホームズ(エアロハス)
パナソニックホームズは、住宅性能の高い鉄骨系のハウスメーカーです。
Panasonicのグレードの高い住宅設備を比較的安く採用できるほか、IoTや空気の質にもこだわっており、「便利で心地よい家づくりをしたい」という方にオススメのハウスメーカーです。
パナソニックホームズの全館空調はエアロハスです。
パナソニック製の高性能ルームエアコンをベースにしたシステムになっています。
エアロハス | |
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初期費用 | 約230万円 |
加湿機能 | なし |
部屋別温度調整 | 部屋ごとに家全体の基準温度に対して±2段階(≒2℃)の調整可能 |
スケジュール運転 | 24時間以上不在の場合はおでかけ設定が可能 |
置き場所 | 2階に半畳ほどの機械室 |
メンテナンス | フィルターの掃除:6ヶ月に1回 HEPAフィルターの交換:5年に1回 |
エアロハスの特徴は、「地熱」の活用と、高性能なHEPAフィルターです。
地熱の活用
冷暖房や換気に、地熱の影響により年間を通して温度の変化が少ない床下の空気を活用。冷暖房の負荷を減らし、省エネを叶えています。
HEPAフィルター
HEPAフィルターは、機密機器工場のクリーンルームなどでも使用される高性能なフィルターです。花粉やハウスダスト、PM2.5などの空気中の汚れを捕集します。
エアロハスではこのHEPAフィルターをなんと4枚も使用。
空気の清浄能力が高い上、掃除も半年に1回と他のメーカーよりも頻度が低いので楽チンです。
パナソニックホームズ(エアロハス)はこんな人にオススメです!
- メンテナンスの手間がかからない、フィルターの掃除・交換の頻度が低い全館空調を採用したい
- 空気の質にこだわった全館空調のあるメーカーで建てたい
- Panasonicの設備をお得に採用できるメーカーで建てたい
6.トヨタホーム(スマート・エアーズ)
トヨタホームはその名の通り、自動車の製造技術を活かしたハイクオリティな防災住宅が得意です。停電時にクルマから家へ給電ができるなど、家とクルマを繋げる技術も魅力です。
鉄骨造のSINCE(シンセ)シリーズが代表ですが、木造住宅も施工可能と幅広く対応できます。
そんなトヨタホームの全館空調はスマート・エアーズです。
スマート・エアーズ | |
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初期費用 | 約100〜130万円 |
加湿機能 | あり(オプション) |
部屋別温度調整 | フロアごとの調整可能 |
スケジュール運転 | 1日を4パターンに分けて設定できる |
置き場所 | 1階の床と2階の小屋裏 |
吹き出し口 | 1階が床下、2階は天井 |
保証期間 | 10年保証 保証期間内であれば無料で修理 ※エスパシオ、シンセシリーズ、LQが保証適用 |
メンテナンス | フィルター・床吹き出し口の掃除:半月に1回 加湿機能の定期メンテナンス:年1回 |
スマートエアーズは、「全館空調+床冷暖」を掲げています。
この「床冷暖」では、家の基礎の部分に断熱を施すことで、床下を通る外気の熱さや冷たさを緩和して適温にし、足元の温度を快適にしているんです。
(床暖房や床冷房がついているわけではないので注意です!)
また、各フロア1台の室内機で全館空調としているのも特徴です。
大きな機械1台ではなく、1階と2階で一つずつの空調なので、各フロアごとに温度調整ができます。万が一故障した際も、もう1台が稼働していれば家中の空調が停止することはありません。
トヨタホーム(スマートエアーズ)はこんな人にオススです!
- 全館空調の導入費用が安いハウスメーカーで建てたい
- 保証が長く、期間内は無料で修理してくれる安心感が欲しい
- 各フロア1台のタイプで、故障時にも家中の空調が止まるのは避けたい
- 工場品質の安定性、全館空調の快適さ、クルマと家をつなぐ技術など、家の性能を高めたい
7.セキスイハイム(快適エアリー)
メンテナンス性能、耐久性にこだわりたい人は一度セキスイハイムを見てみてください。住宅の8割を工場で作るユニット工法で、施工品質も高く、工期も早くなっています。
工法は鉄骨造で近未来的・都市的な箱型デザインが特徴です。
そんなセキスイハイムの全館空調は快適エアリーです。
快適エアリー | |
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初期費用 | 1階のみ 約100万円 2階も設置 +約50万円 合計150万円程度 |
加湿機能 | なし(オプションで加湿システムあり) |
部屋別温度調整 | 部屋ごとの調整可能 |
スケジュール運転 | おすすめタイマー設定で、LDK向け・居室向けなどの |
置き場所 | 1階の床下・2階に床置き(半畳ほど) |
吹き出し口 | 1階が床下、2階は天井 |
メンテナンス | 吸込グリルの掃除:2週間に1回 プレフィルターの掃除:3ヶ月に1回 フィルターの交換:5年に1回 |
快適エアリーの特徴は、1階の吹き出し口が床についていることです。
一般的に暖かい空気は上にいくため、床の吹き出し口から暖気が出ると、効率的に部屋中を暖めやすくなります。
吹き出し口は通称「ガラリ」と呼ばれていて、茶色い網目状になっています。
高いところではないためお手入れはしやすいのですが、お子様がジュースやお菓子をこぼさないように注意は必要です!
※追加情報)2023年の夏以降からは床ではなく壁の上の方にも設置できるようになりました!ただ、間取りの制限もあるようなので、詳しくは営業担当に確認してみてください!
人感センサーシステム
オプションで、人感センサーシステムもつけられます。
これは、人の動きを感知して部屋に人がいるかどうかを判断し、不在であることを認識すると、自動で省エネ運転を行うというものです。
お出かけで留守にしている間などの省エネになります!
セキスイハイム(快適エアリー)はこんな人にオススメです!
- 初期費用を抑え目に全館空調を導入したい
- 床下の吹き出し口で効率的に冷暖房をしたい
- 1階だけ、1階と2階両方に全館空調など生活に合わせて選びたい
- 太陽光を載せて電気代を補いながら、全館空調を稼働させたい
- 家全体のメンテナンス性や耐震性能を重視したい
8.アキュラホーム(匠空調)
アキュラホームは木造最高峰の間取りの自由度が特徴です。
最大30帖の柱なしの広いリビングや、幅9mの大開口、吹き抜け込みで7.5mの天井高など、大空間を作りたい人にはアキュラホームがピッタリです。
また、間取りを1mm単位で指定できるので、限られた広さの中でも家具のサイズに合わせて柔軟に壁の位置を変えられる強みを持っています。
そんなアキュラホームの全館空調は「匠空調」です。
匠空調 | |
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初期費用 | 約190万円 |
加湿機能 | なし |
部屋別温度調整 | フロアごとの調整可能 |
スケジュール運転 | タイマー機能あり |
置き場所 | 室内エアコンを小屋裏に設置 |
吹き出し口 | 冬は床下と天井から暖房、夏は天井から冷房 |
保証 | 10年に延長可能 |
匠空調はエアコン1台で家中の温度を管理するシステムです。
小屋裏に設置したエアコン1台からダクトを回し、冬は床下と天井から、夏は天井から冷房することで家中を快適にできます。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下にいくことを考えた効率の良い設計ですよね!
また、室外機が1台のみなことも特徴です。
家族の多い方など、部屋ごとにエアコンをつけるとどうしても室外機も3個、4個と必要になってしまいますよね。
そんな時匠空調を導入すると家の中も外もスッキリするので、デザイン性をさらに高められます。
採用率はアキュラホームで建てる人の3割ほどです。
アキュラホーム(匠空調)はこんな人にオススメです!
- エアコン1つ・室外機1つの全館空調で、家の中も外もスッキリさせたい
- 開放感のある間取りや遊び心のある間取りを取り入れたい
- 木造住宅でも自由な間取りを実現し、家中快適温度に保ちたい
9.桧家住宅(Z空調)
桧家住宅は「最高品質を最低価格で社会貢献を」を掲げるハウスメーカーです。
オリジナルの住宅設備や、屋上やガレージといった遊び心のある間取りを、コストを抑えて導入できます。
そして、桧家住宅の代名詞とも言えるのが全館空調の「Z空調」です。
発売から6年で22,000棟以上に施工された、圧倒的なシェアを誇る全館空調といえます。
Z空調 | |
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初期費用 | 約150万円 |
加湿機能 | なし 極楽加湿との併用をオススメ |
部屋別温度調整 | フロアごとの温度設定は可能 |
置き場所 | 1階・2階の天井にエアコンを1つずつ |
吹き出し口 | 天井 |
保証 | 10年 |
Z空調はエアコン2台で家中の温度を快適にするシステムです。
1階と2階の天井に一つずつ設置するため、フロアごとの温度調整が可能。
万が一どちらかのエアコンが故障した際にも、もう片方を働かせることができるので安心です。
吹き出し口は天井です。
デフューザー(吹き出し口)の色をホワイト・グレー・ブラックから選べるので、インテリアになじませることができます!
初期費用も約150万円と比較的安くなっています。
「ZOOON(ゾーン)」というZ空調を体験できる施設も埼玉・栃木にあるため、気になる人は予約して行ってみてくださいね!
極楽加湿
また、Z空調には加湿機能はついていませんが、24時間オート加湿システムの「極楽加湿」をオプションで併用することで、さらに家中を快適にできます。
極楽加湿とは、壁から直接自動で給水し、室内の湿度を感知して加湿を行うシステムです。毎日の加湿器の水汲みの負担をグッと減らしてくれるのでチェックしてみてくださいね。
桧家住宅(Z空調)はこんな人にオススメです!
- 価格を抑えて全館空調を採用し、修理費用も抑えたい
- 採用率の高い全館空調の方が安心できる
- 全体的にコストパフォーマンスを重視した家づくりをしたい
10.ヤマト住建(YUCACOシステム)
ヤマト住建は、予算に合わせてデザインだけでなく、断熱材の種類や厚みを自由に変えられる、柔軟性の高いメーカーです。
小さな揺れから感知して動く制振ダンパーも標準でついてくるため、耐震・制振を重視したいという方にもオススメです!
そんなヤマト住建の全館空調はYUCACOシステムです。
YUCACOシステム | |
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初期費用 | 約130万円 |
加湿機能 | なし |
部屋別温度調整 | 不可 |
置き場所 | 2階に空調室 ルームエアコン1台 |
吹き出し口 | 1階は床、2階は天井 |
保証 | 10年 |
YUCACOシステムはエアコン1台で全部屋の温度調整をするシステムです。
2階にエアコン1台が格納される空調室があり、そこで温度調整された空気が部屋中に回ります。加湿機能やスケジュール機能はついていないシンプルな作りになっています。
ルームエアコン1台でも家中快適にできる秘訣の一つが、ヤマト住建の高性能住宅エネージュです。
内・外W断熱(壁)で断熱性を高めていたり、トリプルガラスの樹脂サッシの窓を使用していたりと、高気密・高断熱にこだわった住宅を建てています。
このエネージュでYUCACOシステムを採用するからこそ、効果を最大限発揮できるという考え方のため、YUCACOシステムが気になる…という方は、エネージュのデザインや性能も合わせて見てみるのがオススメです!
ヤマト住建(YUCACOシステム)はこんな人にオススメです!
- 導入費用を抑えて全館空調を採用したい
- 高気密・高断熱な家で全館空調を採用し、効果を高めたい
- 予算に合わせてデザインや断熱材などを調整し、希望をバランスよく叶えたい
10社の全館空調を8つの項目で比較!特徴がひと目でわかる一覧表
紹介した10社の全館空調と8つの項目を、ひと目で比較できる表がこちらです。
タイプ | 初期費用 | 部屋ごとの温度調整 | 加湿機能 | 掃除の頻度 | フィルター部品の交換頻度 | 保証期間 | 採用数・割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
天井吹き出し型 | 約350万円 標準仕様 |
部屋ごとの温度調整が可能 | あり | 空気清浄フィルター掃除: 2週間に1回程度 |
性能・デザインがいい「ヘーベル」 | 10年保証 10年間無償点検 |
標準仕様 採用率は約96%(2022年時点) |
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天井吹き出し型 | エース・プラスは約220万円 ワンは約140万円 |
エース:VAV制御で部屋ごとの温度調整が可能 プラス:部屋別の風量調整は可能(オプション) ワン:部屋別の風量調整が標準で可能 |
エース・プラスはあり ワンはなし |
リターングリルフィルターの掃除:月に1回粗塵防虫フィルターの掃除:3ヶ月に1回搬送ファンフィルターの掃除:1年に1回ルームエアコンのダストボックスのゴミ捨て:10年に1回 | 給気清浄フィルター交換:2年に1回 | 10年 「LOOPおうちサポート」に加入(別途費用)すると10年間、修理・交換費用の全額が無料 |
約60%(2018年〜2019年) 2022年8月で累計35,000台(1974年の創業時から) |
|
天井吹き出し型 | 約210万円(40坪の場合) | VAV制御で部屋ごとに温度調整が可能(オプション、Sタイプ専用) | あり(オプション) エアワッシャー型加湿システム |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 10年に延長可能 | 不明※導入する人はそこまで多くない |
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天井吹き出し型 | 230万円程度(フォルティナX) | 部屋ごとに家全体の基準温度に対して±2段階(≒2℃)の範囲で調整可能 | なし | フィルターの掃除:6ヶ月に1回 | HEPAフィルターの交換:5年に1回 | 2年(設備保証) 保守点検契約(別途費用)などは必要なし |
約50%(2022年2月時点) 2022年3月末時点で4,013棟 |
|
床下冷暖房型 | 不明 | 各部屋ごとの温度調整・ON/OFFが可能(床冷暖房) | なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 不明 |
トヨタホーム(スマート・エアーズ) | 天井吹き出し型 床下冷暖房型 |
約100万〜130万円 | フロア(1階・2階)ごとの温度調整が可能 | あり(オプション) | フィルター・床吹き出し口の掃除:半月に1回 加湿機能(オプション)の定期メンテナンス:年1回 |
フィルターの交換:2年に1回 加湿エレメント(オプション)の交換:3年に1回 |
10年保証 保証期間内であれば無料で修理 ※エスパシオ、シンセシリーズ、LQが保証適用 |
約70% 2018年末時点で5,000台突破 (2012年発売開始) |
|
床下冷暖房型 | (1階のみ)約100万円 (2階設置)約50万円 合計150万円程度 |
各部屋ごとに温度や湿度の調整が可能 | あり(オプションで加湿システム) | 吸込グリルの掃除:2週間に1回 プレフィルターの掃除:3ヶ月に1回 |
フィルターの交換:5年に1回 | 10年 | 快適エアリーは50%以上 2021年点で20,000棟以上(2009年発売開始) |
|
天井吹き出し型 | 約190万円 | フロアごとの温度調整が可能 | なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 10年に延長可能 | 全体の3割程度 |
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天井吹き出し型 | 約150万円 | 1階と2階それぞれにエアコンの本体があるため、フロアごとの温度設定は可能 | なし 極楽加湿との併用をオススメ |
室内機フィルター:2週間に1回掃除 ルームガラリ:室内清掃の際に都度掃除 エアフィルター・防虫ネット:1ヶ月に1回掃除 屋外吸排気口:半年に1回掃除 |
高性能フィルター:6ヶ月に1回 | 10年保証 | 約95% 22,000棟(2022年12月時点) (2016年12月販売) |
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壁掛けエアコン型 | 約130万円 | 部屋ごとの温度調整:不可 | なし | 【給気清浄フィルターユニット】
|
要問い合わせ | 10年保証 | 不明 |
しかし、全館空調の比較だけでハウスメーカーを選ぶのは不安ですよね。
ハウスメーカー選びで迷った際は、住宅業界10年以上のプロに相談してみましょう。
中立的な立場から、メーカーの得意・不得意をズバッと教えてくれるので、どのメーカーを見るべきかわかりやすくなります。
相談は無料なので以下からチェックしてみてくださいね。
全館空調だけでハウスメーカーを選ぶのは危険!自分にあったメーカーの見つけ方とは?
ここまで各ハウスメーカーの全館空調の特徴を紹介してきました。
しかし、ハウスメーカーの決め手は全館空調だけではありません。
建物自体の価格や構造、デザインや災害への対策など、見るべき項目は他にもたくさんあります。
「希望はたくさんあるけど、それを叶えられるハウスメーカーなんてどうやって見つけたら…」
そんな方におすすめしているのが、おうちキャンバスのオンライン相談です。
家づくりの知識豊富な専門アドバイザーが、全館空調だけでなく間取りやローンの希望もしっかりヒアリングして、あなたにぴったりのハウスメーカーを紹介します。
また、ハウスメーカー選びに加えて、理想を一緒に叶えてくれる営業担当も大切ですよね。
ご希望の方には、あなたに親身になって寄り添う優秀な営業担当の紹介も行います。
相談は無料なので、気になった方は以下から詳細をご確認くださいね。
実際どうなの?全館空調の気になるQ&A
最後に、全館空調を導入するにあたって「実際どうなんだろう…?」と気になるポイントをいくつかピックアップしました。
開閉ブロックになっていますので、気になる質問を開いてみてくださいね!
Q.電気代ってどのくらいかかるの?
全館空調は基本的に1年中つけているため、電気代が気になりますよね。
エアコンと全館空調、どちらが安いかは、エアコン使用時間や部屋の広さ、家族構成によっても異なりますので言い切れません。
そこで、いくつかのハウスメーカーのシミュレーションの結果を比べてみました。
メーカー | 1年間の金額 | 算出方法 |
---|---|---|
三菱地所ホーム(エアロテック) | 51,000円 | シミュレーションプログラムによって算出(2022年1月) ※エアロテックを24時間、エアコンを一般的な4人家族の生活スケジュールに基づいて使用 エアコンより約21,000円安い結果に |
桧家住宅
(Z空調) |
56,647円 夏は月平均3,348円 冬は月平均9,319円 |
オーナー宅を対象に消費電力調査を1年間(2019年)実施 |
アキュラホーム(匠空調) | 52,185円 | シミュレーションによって算出(電気料単価 25円/kwh) エアコンは48,972円 |
シミュレーションや実際に設置したオーナーさんのお宅では約51000円〜56000円という結果になりました。一つの参考にしてみてください!
Q.カビが生えるって聞いたけど本当?
「全館空調のダクトにカビが生えるんじゃないかと心配…」
実際にTwitterなどを見ていると、今回紹介したメーカーでない空調をお使いの方で、カビが生えてしまった…という声も見かけました。
しかし、「全館空調=カビが生えてしまう」という訳では決してないんです。
エアロハスは空調と換気の空気を同じダクトで各部屋に運んでいます。換気は24時間365日行っていますのでダクト内には常時気流が生じ、カビの発生しにくい環境を保ちます。
ダクトの中は、冷房時には送風温度が低く、暖房時には送風湿度が低いことと、年間を通じて常に空気が流れていること、さらに内面をアルミ貼りにしているためカビが定着できず胞子を作りにくい環境になっています。
全館空調は換気機能で空気が流れ続けているため、湿度が上がりにくく、カビも定着しにくくなっているため、カビがつきにくいんですね。
ただし、フィルターが汚れていたりすると、ホコリや汚れを通してしまい、カビにつながってしまうこともあります。
推奨されているお手入れをしっかり行うとともに、なるべく24時間換気も止めないようにすることで、カビを極力防いでいきましょう。
Q.他の部屋に臭いが移ってしまうのでは?
「焼肉をすると家中に臭いが広がってしまうのかな?」
結論から申しますと、他の部屋に臭いが回ってしまう可能性はあります。
吸い上げた空気の温度を調整して循環させる仕組みのため、どうしても仕方ない部分はあります。
ただし、数時間に1回で空気が入れ替わるため、長時間臭いが残る訳ではありません。
また、トイレ、浴室、キッチンのような臭いが発生しやすい場所は、別途局所換気を行うことも多いため、そこまで大きな心配は要りません。
Q.共働きの家ではいらない?
「共働きで家にいないことも多いけど、全館空調って必要なのかな?」
ご夫婦で共働きで、子どもも部活動で夜に帰ってくる。
そんな場合には全館空調よりも、通常のエアコンの方が電気代などはかからないかもしれません。
よく全館空調を検討されている方は、以下のような方です。
- ペットを飼っていて、留守中もエアコンをつけっぱなしにしている
- 2世帯暮らしで母が家にいる
- リモートワークのため家にいる時間が長い
どの部屋に何時間、誰がいるのかを考えると、全館空調の優先順位は判断しやすくなります!
Q.高気密・高断熱が必須って聞いたけどどう?
「C値が◯以下でないと、全館空調は意味がない!と聞いたことがあるけどどうなんだろう?」
高気密・高断熱の家は、部屋の熱や空気を外に逃がしにくいため、冷暖房効率を上げることができます。熱源が弱くて済むので、エアコン1台で家中を快適にできる、なんてメーカーもあります。
ただし、そこまで断熱性が上げられないメーカーでも、全館空調で快適な家を作ることは可能です。
例えば、熱源である機械を大きく強くして、家中に十分な冷気・暖気を送ります。その分電気代は少しかかってしまうものの、太陽光パネルをたくさん載せたり、車と繋いだりして、かさんでしまう分の電気代は補えます。
- 保温力を特化させて熱源を弱くする
- 熱源を強くして他の何かで補おうとする
この2つの考え方は一概にどちらがいい、悪いというものではないため、ご自身の好みや全館空調以外の設備の希望なども含めて、ハウスメーカーを判断するのがオススメです!
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました!
今回は全館空調が得意なハウスメーカー10社をご紹介しました。
10社を4つに分類すると次のようになります。
全館空調を採用することで、24時間いつでも快適な温度で過ごせたり、エアコンの設置台数を少なくして部屋をスッキリさせたりと、嬉しいメリットがたくさんあります。
今回お伝えした全館空調の特徴も踏まえつつ、ぜひご自身にぴったりの全館空調・ハウスメーカーを見つけてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
担当者コメント
全館空調は家中をいつでも快適にできる優れた設備です。
オンライン相談の流れ・詳細注文住宅を考える人の中でも関心が高く、私のYouTubeやTikTok、Instagramでもよく質問をいただいています。
導入を悩む人は、まずは家の滞在時間から考えてみてください。 いつ、誰が、どの部屋にいるのか。
それを考えると、エアコンの方がお得なのか、全館空調が活躍するのか見えてくるはずです!
ハウスメーカー選びについては、今回ご紹介した全館空調の性能や価格はもちろんですが、それ以外の断熱性や耐震性、デザインなども基準になりますよね。
トータルで見て、「自分に合ったメーカーはここ!」と決めるのがベストですが、家づくりの初心者にはなかなか難しいものです。
おうちキャンバスのオンライン相談では、予算やデザイン・間取りの希望、性能のこだわりなどからあなたにぴったりのメーカーを分析してお伝えします。 効率的にぴったりのメーカーを見つけたい方はぜひチェックしてみてくださいね