5,000万円の家は、建物自体のクオリティが高く、耐震性能や断熱性能が標準よりも高い傾向があります。
さらに、全館空調や全部屋床暖房などの設備を採用し、年中快適な室温・空調で過ごすことも可能です。
間取り面では、ビルトインガレージ、インナーバルコニー、中庭、屋上、防音室など、自由設計ならではの特殊な設計も十分可能な金額です。
この記事では、これから家を建てるあなたに向けて、予算5,000万円の家の具体的な特徴や、5,000万円の家を建てるハウスメーカーを、土地あり・なしそれぞれで解説します。
それではまいります。
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家づくり専門アドバイザー
大手ハウスメーカーや地元工務店で勤務。多くの住宅に触れる中でメーカーごとの違いが分かりづらく、お客様が自分に合ったメーカーを選択出来ていないと感じ、各ハウスメーカーを徹底的に調査・分析。現在はその経験を活かし、アドバイザーとして活躍中。
5,000万円の家の特徴・仕様
5,000万円の住宅の間取りは「広い3LDK、4LDK」、構造は「木造もしくは軽量・重量鉄骨造」、外装・内装・設備は「高級感があり、機能性に優れたハイグレードのもの」を採用できます。
- 間取りは「広い3LDK、4LDK」
- 玄関横に土間収納、ビルトインガレージなど
- LDKにアイランドキッチン&大容量パントリー
- 防音室、ヌック、タイルデッキのテラスなど
- ランドリールーム、ウォークインクローゼットで家事ラク導線
- 中庭や屋上庭園、多層階住宅のような特殊な設計も可能
- 構造は「木造」または「軽量・重量鉄骨造」
【木造】
- (鉄骨と比較して)建築コストが安い
- 室内壁の位置をずらすなど細かい間取り変更が容易
- (鉄骨と比較して)断熱性と調湿性が高い
【軽量・重量鉄骨造】
- (木造と比較して)地震に強い
- 広い空間や2階だけ突き出した設計などが得意
- (重量鉄骨造は)大型ビルなどで採用される構造
- 外装・内装・設備は「ハイグレード」
- 屋根材はメンテナンス性能の高い「瓦屋根」「屋根一体型太陽光パネル」など
- 外壁は汚れを落とす高性能タイル、部分的に石張りや木彫、レンガなど
- キッチンは海外製も選択可能
- 床は「無垢材」「挽板」など木のあたたかみを感じるもの
5,000万円の家は家としてのクオリティが高いだけでなく、注文住宅らしいこだわりの間取りを実現できます。
外観には高級感と統一感がある
5,000万円の家は、洗練されたデザインと高級感のある素材により、周囲の景観にマッチしながら、ほかの家にない個性的な外観を実現できます。
多くの場合、専属の設計士とデザイナーがつき、説得力のある提案をしてくれます。
純和風、北欧風、ナチュラル、シンプルモダンなどのデザインテイストを指定でき、建物と外構(お庭や表札、門塀)に統一感を持たせてくれます。
住宅の形状としては、戸建住宅でよくある「総二階(1階と2階の面積が同じ住宅のこと)」にとどまらず、1階よりも2階が突き出た「オーバーハング建築」や、車3台を並べて駐車できるビルトインガレージつきの家なども実現可能です。
5,000万円の家の坪数・大きさは32〜45坪
5,000万円の家の坪数や家の大きさは、敷地面積でいうと55〜70坪、建物面積では32〜45坪前後が一般的です(※エリア・建物の仕様によります)。
閑静な住宅街で立てる場合、車2台程度の駐車スペースや、タイルデッキのテラス、ガーデニングを楽しめるお庭を確保した、広いお家になるでしょう。
建物の構造も、高天井に大きな窓のついたリビングや、吹き抜けのある玄関ホールなど、室内にいながら外とのつながりを感じられる設計が可能です。
間取りは3LDK〜4LDKが主流
5,000万円の家の間取りは、多くの場合広い3LDK、4LDKとなります。
広い敷地面積に、ゆとりあるLDK、書斎やウォークインクローゼットのある主寝室、使い勝手の良いキッチンやバスルーム、そして充実した収納スペースを実現できます。
また、家族のライフスタイルの変化や個々のニーズに合わせて、広い部屋を間仕切りで分けたり、将来的に1階を店舗に改装することも可能です。
自由設計の間取り事例を3つ紹介します。
(例1)ビルトインガレージのある家
ガレージの愛車を眺めながらくつろげるLDK。ガレージの内装も、愛車のボディの色に映える黒のフロアマットを採用。人目を気にせず、いつでも車をメンテナンスできる家に。
(例2)中庭のある家
大きな中庭にヤマモミジやウメモドキを植え、家にいながら自然を楽しめる家に。2階廊下には天井までの大きな窓を採用し、大空が見えるように。プライバシーを守りながらカーテンを開けて生活できる、開放感たっぷりのコートハウス。
(例3)屋上のある家
外からの視線を気にせず、子どもをプールで遊ばせたり、家族でBBQなどのアウトドアを楽しめる屋上のある家。ドッグランとしても活用できます。充実した収納スペース、回遊動線など人気の設計の間取りです。
家の構造は木造や鉄骨造
次に、構造に関してです。
5,000万円の家は、一般的に木造・軽量鉄骨造・重量鉄骨造から選ぶことができます。
- 【木造】:断熱性・調質性に優れる。室内壁の位置調整など、細かな間取り変更が容易。
- 【軽量鉄骨造】:地震に強い。建物の強度を確保しながら、広い空間や特殊な設計を実現できる。
- 【重量鉄骨造】:大型ビルなどで採用される構造。耐震性・耐久性が高い。
あなたの好みや実現したい生活に合わせて、好きな構造を選んでください。
キッチンなどの住宅設備はミドルクラス〜ハイグレード
5,000万円の家では、PanasonicやLIXILなどの有名メーカー製造の、ミドルクラスからハイグレード帯のキッチンを採用できます。
この価格帯のキッチンには、見た目が洗練されているのはもちろんのこと、使い勝手のよい収納扉や食洗機、タッチレス水栓などが標準で備わっており、食事の準備や調理を快適に行うことができます。
希望によっては、海外製の輸入キッチンを取り寄せることも可能です。
お風呂やトイレも、水垢がつきにくく、掃除の手間がかからない設備を採用できます。
屋根や外壁は耐久性に優れた高性能な素材を採用できる
屋根や外壁は、耐久性が高く、長期間お手入れ不要の高機能な素材を採用できます。
たとえば、屋根には耐久性の高い金属屋根(ガルバリウム鋼板)や瓦屋根。
外壁には、汚れを洗い流す親水機能付きのタイル外壁を選択できます。
これにより、定期的な屋根・外壁塗装のコストを軽減しながら、新築当時の美しさを長期間保つことができます。
5,000万円の家を建てた人の感想
続いて、実際に5,000万円の家を建てた方に、建ててよかったこと・後悔していることをそれぞれ質問してみました。
5,000万円の家でよかったこと
動線がよく、収納も充実しているので、ストレスなく暮らすことができていること。
床暖房と自動加湿機能で年中快適に過ごすことができること。またアレルギーや花粉症もちなので、ロスガード(全館空調)により空気をきれいにしてくれる効果はありがたかった。
気密性が高いので、冬はとてもあたたかく、快適に過ごすことができています。
家具もインテリアフェアで購入できて、コーディネーターさんが図面を見ながら、(室内に)入るかどうかや色味の相談に乗ってくれた。引き渡し際には、家の中に家具があった。 外観工事もとても気に入っていて、三井さんで全てが完結したことが嬉しかった。
打ち合わせの時に細かくデザインの確認してくれたため、自分の思う理想の家を形にできました。
5年ごとに無料の点検サービスがあるので安心して住むことができます。何かあった時にはカスタマーサービスに電話をすればすぐに一番近い支店の営業マンが駆け付けてくれるので助かります。
全館空調が快適。デザインが可愛く、オプション価格を増やさずにアーチ壁が作れました。
建ててよかったことでは、住宅性能の高さやホスピタリティに対する感想が挙げられました。
5,000万円の家で後悔したこと
勝手口をつける必要がなかったと思う。アクセント壁紙が無難になってしまったので、もうインパクトのあるものに少し挑戦しても良かったかなと思う。
洗濯干し場を南の左側に設けましたが、冬場は太陽が当たりません。建築士さんから日当たり等の詳しい情報もいただきたかったです。
地元工務店などに比べて価格が1,000万以上高い家になったことです。いい家が出来たので坪単価が高くても今は満足しています。
根本的な話ですが、重量鉄骨かつ100mmの外壁なので、広めの間取りにしたにもかかわらず思いの外狭く、もう少し広くすれば良かったと後悔しています。
後悔したことでは、価格の高さや、暮らしてみてわかった設計面でのギャップが挙げられました。
5,000万の家を買える人の世帯収入は?
5,000万円の家を建てるのは、世帯年収700〜1,200万円の人が多いです。
当サイトのアンケートでも、5,000万円の家を建てた方の世帯年収は800万円前後がもっとも多い結果となりました。
ただし希望するライフスタイルや家の条件によってはこの限りではありません。
ちなみに家づくりの総額のめやすは、世帯年収の5〜7倍が妥当と言われています。
次の表を参考に、月々の支払いで生活が苦しくならない金額を設定しましょう。
世帯年収 | 住宅ローンの借入金額の倍率
(合計金額) |
家計 |
---|---|---|
1,200万円 | 4.1倍(4,920万円) | 月12.9万円(安心) |
1,000万円 | 5倍(5,000万円) | 月12.9万円(安心) |
800万円 | 6倍(4,800万円) | 月12.4万円(普通) |
700万円 | 7倍(4,900万円) | 月12.7万円(少し節約が必要) |
「世帯年収が合わなくて不安」という方には、オンライン相談で家づくり専門のアドバイザーにご相談ください。
価格を抑えて質のよい家を建てられるハウスメーカーや、頭金ゼロ円で家を購入する方法を紹介しています。
相談は無料ですので、お気軽にご参加くださいね。
5,000万円の注文住宅を建てるなら「大手ハウスメーカー」がオススメ
5,000万円の戸建住宅を建てられる建築会社の選択肢としては、工務店や設計事務所などがありますが、このサイトでは「全国大手ハウスメーカー」を推奨しています。
理由としては、大手ハウスメーカーには家づくりの工法・構造・施工ルールがあり、一定の品質と耐震性能、30年前後の長期保証が担保されているからです。
また、対応エリアが広く、家づくりの長い歴史を持つ大手ハウスメーカーは、経営基盤が安定していて、倒産リスクが少ないといったメリットもあります。
しっかりした家を建て、さらに家を建てたあとで長期の信頼関係を築くには、大手ハウスメーカーがオススメです。
日本には35,000社以上のハウスメーカーがあり、それぞれ得意とする設計やデザインコンセプトが異なります。
予算、間取り、デザイン、施工品質など、ニーズに合わせて適切な会社を選びましょう。
5,000万円の家で検討するべきハウスメーカー
5,000万円の家を建てられるハウスメーカーを、「1. 土地あり」「2. 土地なし」それぞれのケースで紹介します。
1. 土地抜き5,000万円の家を建てるなら「ハイコスト帯のハウスメーカー」がオススメ
すでに土地を持っていて、建物のみで5,000万円の家を建てる場合、ハイコスト帯の大手ハウスメーカーがオススメです。
ハイコスト帯のハウスメーカーとしては、三井ホーム、積水ハウス、一条工務店、セキスイハイム、アイ工務店、住友不動産、クレバリーホーム、日本ハウスホールディングスなどが該当します。
上記ハウスメーカーは、耐震性能や断熱性能、保証といった基本的な条件を非常に高い水準でクリアしています。
そのうえで、あなたの好きなデザインテイストや、実現したいライフスタイルをくわしくヒアリングし、専属の設計士とデザイナーのもと、行き届いた提案をしてくれます。
ハウスメーカー8社の特徴さらにくわしく知る
ハウスメーカー名 | 強み・特徴 |
---|---|
三井ホーム |
|
積水ハウス |
|
ダイワハウス |
|
ヘーベルハウス |
|
住友林業 |
|
スウェーデンハウス |
|
パナソニックホームズ |
|
日本ハウスホールディングス |
|
上記の選択肢以外にも、あえてミドルコスト〜ローコスト帯のハウスメーカーを選んで、価格を抑えてオプションを豪華にする・広い家を建てるという方もいます!
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土地と建物の両方あわせて予算5,000万円の注文住宅を建てたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
5,000万円の家を建てるハウスメーカーを選ぶときに必ず確認するべき6つのポイント
5,000万円の家を建てるハウスメーカーを選ぶにあたって、間取りや費用だけでなく、次の6つのポイントを必ず確認してください。
- 耐震性能(耐震等級3、ベタ基礎か、基礎幅、制振ダンパーがついているなど)
- 断熱性能(断熱等級、UA値、ZEHを満たすかどうか、天井・壁・床の断熱仕様)
- 防音性能(gal、2階の床の遮音材)
- 初期保証(構造・防水・設備の保証年数と有償・無償の違い)
- 防蟻処理の方法と保証(ホウ酸処理、薬剤処理)
- 工期、進め方(営業マンが間取り打ち合わせを担当することもある)
ハウスメーカーごとに、家づくりで力を入れているポイントが異なります。あなたが重視する価値観によって、選ぶべきハウスメーカーが変わる点に注意しましょう。
後悔なく5,000万円の家を建てるためにはハウスメーカー選びが重要
後悔なく5,000万円の家を建てるために、もっとも重要なのがハウスメーカー選びです。
あなたの予算・価値観・家族構成に合ったハウスメーカーを選ぶために、絶対に押さえていただきたいポイントが2点あります。
1. 第三者の意見を参考にする
ハウスメーカー選びでは、自分の印象だけでなく、専門知識をもった第三者の意見を参考にするとうまくいきやすいです。
住宅展示場では、各ハウスメーカーの営業マンが口々に自社の魅力を宣伝し、ときには他のメーカーの悪口を言ってきます。
その結果、「ハウスメーカー選びのために展示場に足を運んだのに、何を信じればいいかわからなくなった」と迷走する方も多いのです。
営業マンは基本的に、自社のよいところしか言いません。
そのため、あなたと営業マンの間で話を完結させるのではなく、第三者の話を聞くことが大切になります。
その一環としてご活用いただきたいのが、おうちキャンバスのオンライン相談です。
日本の大手ハウスメーカーにくわしい住宅アドバイザーが、各ハウスメーカーの理念や特徴、ご予算に合う平屋の建て方について、くわしく解説します。
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2. 家づくりを親身に支えてくれる営業担当がいる会社を選ぶ
家づくりを成功させるカギは、顧客目線で親身に寄り添う、優秀な営業担当と出会うことです。
住宅の営業マンは、あなたの家づくりを支える心強い味方です。
優秀な営業マンが担当になれば、あなたの希望を叶えるために、土地探しや住宅ローン、間取り設計、施工を担当する大工さんへの気配り、その後のアフターフォローも含めて、しっかりとサポートしてくれるでしょう。
ただし優秀な営業担当に恵まれなかった場合、「電話・メールの返信が遅い(社会人として疑問を持つ対応)」「こちらの質問に答えてもらえない」「前回の打ち合わせで言っていたことが無かったことになっている」などのトラブルが発生することもあります。
住宅展示場で親身な営業担当と運命的な出会いをすることは、なかなか難しいものです。
おうちキャンバスのオンライン相談では、ご希望の方に限り、各ハウスメーカー寄りすぐりの優秀な営業担当の紹介を行っています。
以下のフォームから、お気軽にお申し付けください。
まとめ:5,000万円の家は高品質&こだわりを追求できる
この記事では、5,000万円の家の特徴や、検討するべきハウスメーカーについて解説しました。
5,000万円の住宅の特徴は、次の通りでしたね。
- 間取りは「3LDK、4LDK」が主流
- 構造は「木造・軽量鉄骨造・重量鉄骨造」から選べる
- 設備は「ミドルクラスハイグレード」が主流
5,000万円の家のイメージがつかめましたか?
次はハウスメーカー選びと間取り設計に進みましょう。
しかし、日本全国に35,000社以上存在するハウスメーカーの中から、ピッタリの1社を見つけるのは難しいことです。
当サイトの住宅メーカー診断や、家づくりオンライン相談を使って、自分にマッチするハウスメーカーを見つけてくださいね。
それでは、あなたが後悔なく理想の家を建てられるよう願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
担当者コメント
予算5,000万円は、外観やキッチンのグレードを高め、間取り設計のこだわりを追求できる金額です。
家づくりの相談はこちら5,000万円の家なら、「ありきたりでない、個性のある家を建てたい」という要望を叶えられるでしょう。
ただしあなたが選ぶハウスメーカーによっては、同じ5,000万円の家でも、仕上がりがまったく異なる点に注意しましょう。
実はハウスメーカーごとに、得意な家の構造やデザインテイストがまったく違うのです。
さらに、便利な土地に建てたいか、ある程度郊外でもかまわないかにより、建物本体にかけられる価格が変わります。
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