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家の購入で意見が合わない!解決方法をプロに聞いてみた【夫婦円満で家づくり】

家の購入で意見が合わない夫婦

家の購入は、簡単に買い替えができない、大きな買い物だからこそ、夫婦ともに本気で考えます。
お互いに良い家にしたいと一生懸命になるからこそ、ヒートアップして、時に喧嘩に発展してしまうのです。
家づくりでは、1度も意見の衝突が起きない夫婦のほうが珍しいくらいです。

家づくりは決めなければいけないこと、やらなくてはいけないことの連続ですから、慣れない作業に追われて、お互いに疲れてしまうことも原因の1つですね。

夫婦がお互いに納得して、理想の家を建てるには、必ず抑えるべき3つのポイントがあります。

この記事では、家づくりの知識が豊富な専門アドバイザーが、喧嘩にならない家づくりの進め方をお伝えします。

「現実的に考えたら自分の意見が正しい」
「相手の言い方についカチンと来てしまう」
「金銭的に引け目があり、自分の希望を伝えづらい」

パートナーの気持ちを尊重しながら、あなたの譲れない条件を叶える方法がわかれば、理想の家が完成し、今まで喧嘩したことや大変だったことも吹っ飛ぶはずです。
夫婦仲に危機感をおぼえているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい内容となっています。
それではまいりましょう。

家づくりで悩んだらまずやること

「家づくり、何から始めればいいかわからない」と思ったら、住宅の知識が豊富なプロのアドバイザーに相談してみませんか。

家族構成、ご予算、希望の間取り、住みたいエリアにあわせて、相性のよいハウスメーカーや設計時のポイントを客観的にお伝えします。

営業マンには直接聞きづらいローンの相談や、営業担当の紹介も可能です。家づくりの課題感がクリアになります。

夫婦がスマホを眺める写真

▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・条件に合うメーカーが見つからない方
・親身に寄り添う営業担当と出会いたい方

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家づくり専門アドバイザー

たてまる
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たてまる

大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。

家の購入で意見が合わないときの解決方法は?まずは意見を紙に書き出すこと

まずはお互いの意見を紙に書き出してみましょう。
話し合うべきことが明確になります。
夫婦で「対立している部分」「一致している部分」「価値観のすり合わせが必要な部分」を洗い出し、対策を考えてみましょう。

家の購入で揉めやすいのは?「土地、予算、間取り」の3点

たてまる
たてまる

家づくりでよく喧嘩になるのは、「土地、予算、間取り」の3点です。

それぞれの項目で、よくあるご相談事例は次の通りです。

相談者 パートナーさん
土地
  • 多少郊外になっても、日当たりや風通しの良い場所がいい。
  • 将来の建て替えやメンテナンスを考え、重機が入れるぐらいの通りに面した場所がいい。
  • 近隣トラブルにならないよう、しっかりと隣家と区切られた場所がいい。
  • 子どもの小学校、中学校に近い土地がいい。
  • 飲み会が多いので、駅から近く、通勤しやすい場所がいい。
  • スーパーやお店が多いエリアがいい。
  • 家とカーポートをつくるのに十分な広さがほしい。
  • 周辺の雰囲気がいいと嬉しい。
予算
  • 希望する条件を叶えられるなら、多少予算をオーバーしても良い。
  • 年齢のことを考えると、少しでも早くローンを組むべきだ。
  • 老後に年金と貯蓄だけで暮らすことを考えると、将来は賃貸ではなく持ち家に住みたい。
  • 両親や義両親にも老後の生活があるので、援助はもらわず、今の距離感を保ちたい。
  • 月々のローン返済額が高いと、生活が苦しくなるから嫌だ。
  • 会社の業績悪化やリストラなど、将来どうなるか分からないから、高いローンを組みたくない。
  • 納得しない家を建てるぐらいなら、一生賃貸暮らしでも構わない。
  • 将来的に面倒を見ることになっても、両親や義両親からの援助があるなら受けたい。
間取り
  • 皆が集まるリビングは20帖ぐらいほしい。
  • 家庭菜園をやりたいから、庭は広い方がいい。
  • 対面キッチンにしたい。
  • 書斎など、趣味の空間をつくりたい。
  • 庭は狭くても良いからデッキがほしい。
  • 車庫にこだわりたい。

それぞれの問題を端的に言うと、「土地」は勤務先、学校などの距離の問題。
「予算」は住宅ローンと貯金の問題。
「間取り」はそれぞれお金をかけたい場所が異なる問題が多いです。

ここからは、土地、予算、間取り、それぞれの問題の解決方法をくわしく見ていきましょう。まずは「土地」から。

土地探しで意見が合わないときは圧倒的に「検討材料が足りていない」

土地探しをハウスメーカーの営業マンに頼む主婦

土地探しで揉める大きな要因として、圧倒的に多いのが、検討材料が少なすぎるケースです。

土地探しにかかった期間の平均は半年から2年半
長い人は2年半と、かなり長い時間をかけて決めていることがわかりますね。

優良な土地との出会いは一期一会で、運もありますので、根気よく探していくことが大切です。

とはいえ、家づくりの期間も限られているし、悠長にはしていられない…。
そんなときは、土地探しをプロに頼ることも視野に入れましょう。
自分たちだけで探そうとせず、ときにはハウスメーカーに相談して、一緒に探してもらうのがオススメです。

建売住宅か注文住宅かといった、根本的な家の形態を見直すことで、あっさりと問題が解決することもあります。

理想の土地はどう見つける?プロに聞いてみた

専門アドバイザーに聞いた、理想の土地についての見解を紹介します。

たてまる
たてまる

大前提として…「誰もが100%満足する土地」は存在しません!良い土地は、相続により所有者を変えて住み継がれるため、なかなか売りに出されません。

また、土地の流通の原理原則から考えても、一般の方がネットサーフィンをしていて、「たまたま運良く土地が見つかった!」というのはかなりのレアケースだと覚えておきましょう。

優良な土地が売り出されたら、まず不動産とハウスメーカーに情報が行きます。
土地を押さえた企業は、お得意さんや契約済みのお客さんに紹介し、そこで買い手がつかなかった土地のみが、ネットに掲載されるのです。

駅チカで、ショッピングモールが近くて、小学校が近くて、平坦で、地盤が固くて、日当たりが良くて…という土地は、非常に高額になります。
高額な土地、旗竿地、変形土地、高低差がある…「問題アリ」な土地情報は、ネットにゴロゴロ出ています。

私の見解としては、6割ぐらい「いいな」と思った土地は買うべきです。

これは決して「譲れない部分を妥協しろ」と言っているわけではありません。
ご夫婦の間で盲点となっている、「優先順位を下げても支障がない部分」を見つけてください。

土地探しのトラブルの解決方法を3つのケースごとに見てみましょう。

ケース1:「〇〇に近い土地が良い!」と意見が対立した時は優先順位を洗い出す

土地の希望が合わない家族

土地探しで意見が対立したときは、利用頻度と期間を元に、希望に優先順位をつけましょう。

たとえば、お子さんの通学では、小学校は6年間通いますが、中学校は3年間しか通いませんね。

親御さんの心理的にも、「大丈夫かな?ちゃんと学校に行けるかな?」と心配するのは、中学校よりも小学校ではないでしょうか。
ここでは、小学校への距離を優先して土地探しをするのがオススメです。

そして、会社の飲み会が多いため、駅から近い土地に住みたいという意見。

駅から数メートル離れるだけで、地価が2千万円安くなることもあると知ったらどうでしょう?
毎日15分歩くだけで好きに使えるお金が増えると考えれば、健康と節約、両方が実現できて一石二鳥、と考える人は多いです。

ほかにも、車での通勤やリモートワークが可能な場合、電車通勤は必ずしも必須でないかもしれませんね。
「飲み会のときは車で迎えに行くね」と言ってあげれば、選択の幅が広がるのではないでしょうか。

ケース2:家づくりの熱量が違うと感じたら、建てたい時期を話し合って

あなたは一刻も早く家を建てたいのに、相手はやる気がなく、何を聞いても生返事でイライラする。

そんな時は、家を建てたい時期について話し合ってみましょう。

目的から逆算して考えれば、いつまでに何をすればいいか、建設的な話ができます。
逆に、家を建てる時期はまだ早いと考える場合は、一旦家づくりをお休みしても大丈夫です。

土地探しに焦りは禁物

「良い土地はすぐに売れてしまうから、早く購入しなければ」その気持ちは痛いほどわかります。

しかしどちらか一方が納得していない場合、土地の購入はやめたほうがいいです。
お互いが納得しない状態で一方的に進めると、あとあとになって尾を引きます。

家というのは、住んでいると必ず数年後に不満が出てくるものです。
その時に「そちらが決めたから」「自分は嫌だったのに」と話を蒸し返されてはたまりませんね。

最悪の場合、せっかく新築を建てたのに、10年も経たないうちに引っ越す…なんてことに。

検討材料は多いに越したことはありません。
しかしパートナーが悩んでいるときは、待ってあげたり、悩みを聞いてあげることも大切です。

人は「自分で決めた」ことなら後悔しない

不思議なものですが、人間は、自分で決めた結果であれば後悔しない生き物です。

たとえば、友人とお昼ごはんを食べに出かけ、ラーメンにするかつけ麺にするか悩んだとします。

友人に「ラーメンにしたら?」と言われてラーメンを選んだ場合。
もしもラーメンが好みの味じゃなかったら、その人は「友人の勧めを聞かなければよかった」と、他人のせいにするでしょう。

しかし、自分の意志でラーメンを選んだ場合は違います。
一瞬「うわ、失敗した」と思ったとしても、「次に来た時はつけ麺を食べればいいか」「もうこの店には来ない」と、次のステップを考え始めます。

人は自分で選んだ結果であれば、結果がどうなろうとも受け入れられるのです。

ケース3:「建売」「注文」という先入観を捨てると選択肢が広がる 

お互いの考えをくわしく聞いてみると、「そもそも建売しか視野に入れていない」「まず、土地を自分で見つけてから家づくりを検討するべきだ」という先入観に囚われている方も少なくありません。

ハウスメーカーが押さえたいい土地に建っている「建売住宅」、そして土地から選ぶ「注文住宅」、一長一短の良さがあります。

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット

こんな人にオススメ! メリット デメリット
建売住宅
  • 駅チカ・人気のエリアに家を建てたい
  • 子どもの学区がすでに決まっている
  • 注文住宅だと予算をオーバーしてしまう
  • デザイン・間取りをプロにまかせたい
  • HMが見込んだ良い土地に建っている
  • 見学・購入後、すぐに住める
  • 断熱性能や遮熱性能が低い場合がある
  • デザイン・間取りが画一的
  • 住宅設備のメーカーやグレードを選べない
注文住宅
  • リモートワークや車通勤が可能
  • 立地が多少郊外になっても構わない
  • 間取りやデザインにこだわりたい
  • じっくり家づくりを進める時間がある
  • この世に1つだけのこだわりの家を建てられる
  • 住宅設備のグレードや断熱・遮熱性能を引き上げられる
  • 建売住宅よりも建築費用が高くなりやすい
  • 家が建つまでに時間がかかる
  • 完成後のイメージを想像しづらい

注文住宅を検討してこなかった人には、ミドルコストやローコスト帯のハウスメーカーなら、価格を抑えて質の良い注文住宅を建てられることを知ってほしいです。

注文住宅の場合、「ハウスメーカーや不動産会社に土地を探してもらう」ことも可能なため、土地探しの選択肢が広がります。
ネット上にはなかなか出てこない、掘り出し物の優良土地を紹介してもらえるかもしれません。

一方で、建売住宅が視野になかった人には、「最近の建売住宅は昔と比べて性能が良い」ことを知ってほしいです。
プロのデザイナーや設計士が手掛けるので内装と間取りのレベルも高いです。
後々、中古住宅として売りに出すとき、立地がいいと売れやすいというメリットもあります。

このように、前提となる検討材料を増やしてみてくださいね。

予算決定で意見が合わない時は具体的な試算が不十分

住宅ローンと自己資金の割合

家づくりの資金計画は、将来の家計に影響するため、慎重に考えたいところですね。
漠然とした不安だけで「予算が足りないか」「足りる」と議論するのは不毛です。

日本の一般的な新築計画では、建築総額の20〜30%を自己資金、残りの70〜80%を住宅ローンの借入金にすることが多いです。
まずは自己資金の総額を書き出し、この下で紹介する早見表を参考に、家づくりにかけられる費用を計算してみましょう。

借入可能金額のめやす

無理のない予算の決め方(「生活」「その後の人生」も視野に入れて)

専門アドバイザーが推奨する、無理のない予算の決め方は次の通りです。

たてまる
たてまる

住宅の予算は建築総額だけでなく、生活スタイルや貯蓄、家のメンテナンス費用も含めて「世帯年収から逆算して決める」方法がオススメです。

たとえば、お酒やグルメにお金を掛けたい、車やゴルフが趣味という方。
子供にクラシックバレエを習わせたいという方や、教育費を貯蓄したい方もいると思います。
このような方は、家づくりよりも日々の暮らしにお金をかけた方が、人生が豊かになるはずです。

ただし、夫婦ともにお金のかかる趣味がない場合や、長く住み継がれるステキな家にしたい場合は、高めの予算を設定してもOKです。

世帯年収から逆算した返済金額のめやすは、次の表を参考にしてみてくださいね。

月々のローン返済金額めやす

初期費用だけでなくランニングコストとメンテナンス費用も考慮して

家は「建てて終わり」ではなく、実際住んでからかかるお金も考慮する必要があります。

たとえば、冬寒い時や夏暑い時には冷暖房を使いますよね。
この時、家の断熱性能が低いと、冷暖房を使っても使っても熱が逃げてしまい、住んでからの光熱費が高くなります。

つまり住宅ローンは安くても、トータルの出費が高額になってしまうのです。
このため、窓や断熱材といった諸条件も、事前にチェックしておく必要があります。

他にも、メンテナンス面では、10年ごとに塗り直しが必要な外壁材と、30年に1度でいい外壁材では、リフォームにかかる費用がまったく違います。

ケース1:漠然とした将来の不安はライフプランで解消

ライフプランを考えた夫婦

予算のトラブルでよくあるのが「自分は〇〇円の返済で良いと思っているけれど、相手は尻込みしている」ケースです。

相手に対して「以前は早くローンを組みたいと言っていたのに、前と言ってることが違う」とやきもきしてしまう人もいるかもしれませんね。

しかしパートナーの話をくわしく聞いてみると、会社の業績悪化やリストラの可能性、義両親との関係性の変化など、思いもよらない不安の種が話題に登場するケースもあります。
まずは相手の不安要素をしっかりと受け止めてあげてください。

新築の資金計画は人生設計に基づいたものであるべきです。
子どもの教育資金や老後資金を含むライフプランを作成し、無理のない返済計画を立てましょう。

ケース2:金銭的に引け目を感じたら、当初の目的を思い出して

住宅ローンを契約するのは、夫婦のうちどちらか1人、というご家庭もあるでしょう。
「パートナーがお金を出すので、自分の希望を伝えにくい」というケースもあるでしょう。

「自分が何も言わなければ丸く収まる」と考えていませんか?
謙虚な心は美徳でもありますが、一方で、ストレスを抱えて毎日を過ごすのは健康的ではありません。

しかし、家を建てようと決めた当初の目的を思い出してください。
家族が健康で豊かに暮らすために、家を購入しようと思ったはず。
となれば、お互いが納得する家を建てた方が後悔が少ないはずです。

自分の希望を伝えることは決して悪いことではありません。
それでも「相手に申し訳ない」という気持ちが消えなければ、あなたにできる工夫を。

たとえば自治体による補助金や減税制度、住宅ローンの金利優遇や火災保険料の軽減など、資金づくりに有利な制度を伝えてみてはいかがでしょう。
具体的な試算をもとに話し合えば、相手の負担を軽くできるはずですよ。

また、両親から援助をもらう場合やお金を借りる場合も、贈与税の特例や名義によっては税制優遇があります。

ほかにも、日常のちょっとしたサービスや、感謝の言葉を伝えてもよいですね。
あなたのポジティブなやる気は、パートナーにも勇気を与えるはずです。

ケース3:条件の見直しによって予算に余裕ができる?

日本の注文住宅の本体工事費(土地や外構、照明やカーテン等を含まない建物のみの金額)の平均金額は3,168万円(全国平均)です。 参考:令和2年度年度住宅市場調査報告書

ここで注意してほしいのが、ハウスメーカーの価格帯です。
ハウスメーカーの価格帯は大きく分けて3段階あり、ハイブランド・ミドルコスト・ローコストに分かれます。

たとえばハイブランド帯のメーカーを検討していた人は、ミドルコストやローコスト帯のメーカーに変更すると、予算に余裕ができるかもしれませんね。

標準で外壁タイル、高断熱など、質の良い家をローコストで建てたい方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。

▶ローコスト住宅を建てるならハウスメーカーはここがオススメ!8選

さらに予算を抑えたい方へ

予算決定と関連して、建築費用を抑えるためのテクニックはまだまだあります。

このようなテクニックは、おうちキャンバスの注文住宅オンライン相談でくわしく解説しますので、興味がある方はぜひ該当ページを見てみてくださいね。

講座の中では、次の内容を解説しています。

ハウスメーカーに属さない第三者の立場から、世帯年収とライフスタイルから逆算して最も良い予算の決め方をお伝えします。

オンライン相談の詳細はこちら

間取り設計は意見が割れて当然

仕様で喧嘩する夫婦

「結婚してから、ほとんどケンカらしいケンカをしたことがなかった」
「なのに家を購入しようと決めてからは、毎日のように意見の食い違いが続いている」

このようなご夫婦に言いたいのが、人は自分と違って当然だということ。

マイホームの購入は、人生で1番高い買い物と言われます。
大金をかけて、これから10年、20年と暮らす家を購入するのですから、それぞれの夢やこだわりを叶えたいと思うのは当然です。

大手ハウスメーカーの営業マンや設計士の方は、「喧嘩しないご夫婦の方がむしろ珍しい」とよく言います。

大手ハウスメーカーの間取りプランの打ち合わせ回数は、1社あたり平均5〜10回
ただしローコスト・ミドルコストメーカーだと、2〜4回の打ち合わせでスピーディーに間取りを決定するケースもあるようです。

貴重な打ち合わせ時間を無駄にしないためにも、建設的に進めたいですよね。

家の間取りで揉めないためには?プロに聞いてみた

間取りで意見が対立したら担当エリアを決める

専門アドバイザーに聞いた、仕様の決め方で揉めない方法を紹介します。

たてまる
たてまる

家づくりで揉めないためには、担当エリアを決めておくのがオススメです。

たとえば、サラリーマンのご主人と専業主婦の奥様のケースで考えてみましょう。
ご主人の担当エリアは、こだわりの書斎、車庫、ガレージ、外構周り。
奥様の担当エリアは、長く使うキッチン、壁紙の色、お風呂、トイレ…という風に、お互いの「担当エリア」を分けてしまえばストレスが溜まりません。

それぞれの担当エリアにアドバイスをするのはOKですが、細かいことには口出ししないようにしましょう。

自分の意見を出したら、相手の意見をひとつ採用してあげる…という風に、譲り合いの精神を持つとうまく行きやすいですよ。

ケース1:こだわる場所は「滞在時間」で優先順位をつける

家づくりでは、必ず「滞在時間」が長い空間にお金をかけてください。

室内の壁紙を例に挙げると、家族が毎日顔を合わせるリビングや、お客さんの目に触れる玄関の壁紙にはお金をかけても良いでしょう。
しかし、あまり人の目に触れない2階の寝室や、季節の衣類をしまうウォークインクローゼットの壁紙にお金をかけても、人の目に触れずもったいないですよね。

お子さんが10代の場合、成人したら独り立ちするかもしれませんね。
その場合、子供部屋にお金をかけても、数年後には誰も使わない物置になる可能性も…。

このように、滞在時間から逆算して、お金をかける場所を決めていきましょう。

ケース2:住宅設備で迷ったら故障時のメンテナンスを考える

住宅設備では、機能やデザイン、ブランドを重視する方が多いですが、メンテナンスのしやすさも重要な指標です。

毎日使う住宅設備は、家よりもずっと早く故障します。
珍しいキッチンを採用した結果、人気がなくて早々に廃盤になってしまったり、修理したくても部品を発注できないという話はよく聞きます。

そう考えると、汎用性の高い人気の設備のほうが、故障時にも代替が利きます。
故障時の交換や手入れのしやすさも考慮して、住宅設備を決定しましょう。

ケース3:戸建住宅はこうある「べき」という先入観を捨てる

「家といえばこういうもの」という考えを捨てることで、ご家族にとって暮らしやすい間取りになるかもしれません。

ひと昔前には、「日本の戸建て住宅には、和室やベランダがついて当然」という価値観がありましたよね。
しかし最近は、本格的な和室ではなく、「小上がり和室」といって、3畳から6畳ほどの和室スペースが人気です。
洗濯物を持っていちいち2階のベランダに行くよりも、衣類は1階のランドリースペースで乾かしたいという人も増えています。

住宅密集地では、思い切って2階にリビングを設けたり、土間や小屋裏収納をつくったりと、良い意味で「戸建住宅はこうあるべき」という概念がなくなりつつあります。
自分たちのライフスタイルに合う家を考えてみてくださいね。

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家づくりで喧嘩しない夫婦はどうしてる?

家づくりで喧嘩にならない夫婦には、次の傾向があることがわかりました。

ご夫婦で家の外観と内装を眺めながら「これが好き」「あれは嫌い」と言い合ってみましょう。何気ないコミュニケーションから、お相手の好みやこだわりがわかってくるかもしれません。

家づくりで喧嘩にならないために

家づくりを始めてから、ついつい「なんでわかってくれないの」「相手の言い方にカチンとくる」と、相手のことでイライラしていませんか?

大切なのは、あなたがパートナーと支え合い、最高の家を建てること。
そして、家族が健康で、豊かに暮らすことですね。

相手への不満が湧いた時は、夫婦仲を深めるチャンスです。
ただし、喧嘩にならないよう、伝え方を工夫することは必須です。

たとえば、希望する間取りについて話し合うときなら、次のポイントを意識してみましょう。

「相手を動かす伝え方」の例文を紹介します。

相手を動かす「伝え方」

時間に余裕がなく、ピリピリしていると、相手に対して「〇〇ぐらいやってくれてよ」「やってくれて当然」という気持ちになってしまいますね。
しかし言い方には注意が必要です。

2つの事例を見てみましょう。

例)
  • 「土地探しぐらいやってよ!こっちは忙しいんだから」
  • 「あなたは土地勘があるから、雰囲気の良い地域がわかるのよね。お願いできない?」
例)
  • 「今度の休み、ショールームに行くから」
  • 「私一人だと不安だから、一緒にショールームについてきてくれない?」

どうでしょう。後者の言い方のほうが、「やってみようかな」という気になるのではないでしょうか。
人は、期待されると、結果を出したくなる生き物です。

もちろん、こう言えば100%相手が動いてくれるわけではありません。
しかし、言われて嫌な気はしないですよね。

できて当たり前のことでも、わざわざ伝える。
やってくれたら、「ありがとう」と感謝する。

この積み重ねが、夫婦仲を強固にし、お互いの家づくりのやる気を高めます。
また、疲れが溜まっていると喧嘩に発展しやすいため、お互いの健康状態にも注意しましょう。

家づくりで疲れない方法

家づくりは長期戦です。
家づくりというレースを走り切るためには、インターバルを挟むこともときには必要です。

家づくりを急いでいない場合は、初期の打ち合わせを1週間おきにするなど、時間を空けて少しずつ進めるのがオススメです。

というのも、モデルハウスで営業マンと話がはずむと、「じゃあ見積もりと間取りプランを出しますので、〇〇日にお打ち合わせしませんか」と、すぐに打ち合わせの日取りが決まります。
住宅展示場には複数のハウスメーカーのモデルハウスがあるため、1〜3社を同時に検討する人も多いですよね。

ハウスメーカーとの打ち合わせは1回あたり2〜3時間
1日で3社の打ち合わせをする場合、合計9時間となります。

長時間の打ち合わせでヘトヘトに疲れた後、子どもの世話、お風呂、夕食、明日の仕事の準備…。
貴重な日曜日もあっという間に終わってしまいますね。
こんなに大変なのに一向に決まらない!もう一生賃貸でもいいかな…。

これがよくある失敗パターンです。
家づくりに疲れたと感じたら、1日オフの日を設けて、ゆっくりお休みしてください。

家の購入が楽しくない…ワクワクを取り戻す方法は?

なるべく早く持ち家を建てたいと焦ると、家探しを楽しむ余裕もなくなってしまいます。
家づくりで疲れる原因は、ズバリ「家を建てることが目的になってしまっている」から。

人間は誰しも「やりたいこと」「好きなこと」に率先して取り組みますね。

映画鑑賞が好きな人は、たとえ多忙でもなんとか時間をつくって映画館に足を運ぶ。
山登りが好きな人は、たとえ朝が苦手でも、登山当日の早起きが苦ではない…といった風に。

一方で嫌いなことや苦手なことは、少しでも早く切り上げようとしたり、ラクを求めてしまいがち。
家づくりも同様で、制限が多い土地探しや予算決めでは、モチベーションが下がる人が多いのです。

しかし、家を建てたいと思った当初は、誰しも理想の家で暮らす家族のイメージがあったはずです。
「最近、家づくりでワクワクしなくなったな」と感じたら、もう1度初心に戻って、家の完成形をイメージし直してみてくださいね。

家づくりの話がまとまらなくなったらプロに相談するのもアリ

夫婦で家づくりについて話し合いを重ねたけれど、どうしてもまとまらない。
そのような時は、プロの第三者に話を聞いてもらいましょう。

お互いの価値観を家づくりの専門家に聞いてもらうと、驚くほどすんなりと解決の糸口が見つかることも。

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まとめ

記事を最後まで読んでくださってありがとうございます!
この記事で紹介した、意見が合わないときの3つの解決方法を参考に、もう一度お相手と話し合ってみてくださいね。

家づくりには、時間と気力が必要です。

じっくり粘り強く進めていると、ある日突然、理想の土地が見つかったり、予算に合うハウスメーカーと出会ったりするものです。
意見がまとまらないときは、プロの第三者に相談したり、家を建てる時期をもう一度見直してみましょう。

もしも家づくり初期のワクワクを忘れかけたときは、当サイトの住宅メーカー診断を使って、好きなデザインや間取りを眺めてみてくださいね!

それでは、また別の記事でお会いしましょう。
おうちキャンバスでは、今後も家づくりで役立つ情報を発信していきます。

担当者コメント

たてまる
専門アドバイザー
たてまる

私が提案している家づくりの正しい順番は、「予算、メーカー、土地」です。
土地を買う時に、他の人に取られないよう予約できるシステムがあります。
しかし約2週間程度しか抑えられないため、総予算や建物のテイストも決まっていないのに2週間で決定するのは難しいですよね。
予算を決めるときは、少し安全も見て「今の家賃+ 1〜2万円」を設定する方が多いです。
予算を決めたあとでハウスメーカーと打ち合わせをすれば、営業マンに乗せられてオプションを追加して、予算オーバーすることを防げます。
最後の土地は、ご夫婦だけで探そうとせず、ハウスメーカーにも探してもらうといい土地が見つかりやすいですよ。
あとはこの記事でお伝えしたポイントを意識して進めれば、喧嘩することなく理想の家が建ちます!

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