
【更新日:2026年1月1日】
ZEHとは、一言でいうと「エネルギー収支がプラマイゼロの省エネ住宅」です。
日本政府は「2030年までに住宅の平均をZEHにする」という目標を掲げており、東京都をはじめさまざまなエリアで新築の太陽光パネル搭載の義務化を進めています。
ZEHは今後の新築戸建て住宅のスタンダードになるでしょう。
「ZEHを建てるといくら補助金がもらえるの?」
「2026年(令和8年)に新築する場合のZEH補助金額が知りたい!」
この記事では、これから家を建てるあなたに向けて、次の2つの項目を解説します。
- 2026年目玉となる「みらいエコ住宅2026事業」ZEH水準住宅は35万円〜60万円
- ZEHを依頼する会社(実績豊富なZEHビルダーがオススメ)
記事の中では、知らないと損するZEHの補助金・税制優遇についてもわかりやすく解説します。
これから家を建てる方の参考になれば幸いです。
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家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNS、書籍にて発信している。著書『図解でわかる! 理想の家づくり 超入門』発売
1. 子育て世帯・若者夫婦世帯によるZEH住宅への建て替えはみらいエコ住宅2026事業の「35万円〜60万円」
0歳から18歳未満のお子さんがいらっしゃる世帯、もしくは夫婦どちらかが39歳以下の若者夫婦世帯が、ZEH住宅を建てる場合は、「みらいエコ住宅2026事業」の「35万円〜60万円」を申請できます。


2026年の「みらいエコ住宅2026事業」は、2025年の「子子育てグリーン住宅支援事業」の後継ですよ!
【大注目】「GX志向型住宅」の補助額はZEHより多い110万円〜125万円
GX志向型住宅とは、「断熱等性能等級6以上」で、一次エネルギー消費量の削減率が次の条件をクリアしている住宅を指します。
上で紹介したZEH水準住宅は「断熱等級5以上」が条件でした。「GX志向型住宅」は、断熱等級を1段階上げることで、家の性能が高くなり、夏も冬もより快適に過ごせる家になります。
| GX志向型住宅の要件 | 一般 | 寒冷地等 | 都市部狭小地等 | |
|---|---|---|---|---|
| 一次エネルギー消費量の削減率 | 再エネを除く (高効率のエアコンや給湯器、LED照明などを使う) |
35% | ||
| 再エネを含む (太陽光発電システムを使う) |
100% | 75%以上 | - | |

2025年5月12日の会議で、「2040年(GX2040)に向けて、GXの普及とDXの加速、断熱性能水準の底上げを行う」ことが決ましました。「現行のZEH水準以上の性能で、家を建てたい」という方は、GX志向型住宅がオススメです!
GX志向型住宅で再生可能エネルギー(太陽光発電システム)は必要?
東京都や京都府では、2025年4月から新築戸建ての太陽光発電システムの設置が義務化されましたね。
日本では、2030年までに太陽光設備の設置率を6割にする目標が掲げられていて、2024年時点では注文住宅で58.4%、建売住宅で8%ほど達成しました。

最近では、価格を抑えて高性能な太陽光発電システムも増えてきました。今後はますます太陽光発電システム搭載住宅が当たり前になるでしょう!
今回の「GX志向型住宅」の補助金は、都市部の狭小地などに限っては再生可能エネルギーが導入されていない建物でも(ZEH Orientedといいます)補助金を申請できます。
ただし、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域など、土地によっては補助金の申請対象外となるケースもあります。
まずは気になるハウスメーカーさんに、「こんな土地に建てたいんだけど、どうでしょう?」と相談してみてください!
「HEMS(高度エネマネ)」は以下のものを採用しよう

「GX志向型住宅」補助金を申請するにあたっては、「高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入」が必要です。
高度エネマネ(HEMS)とは、住宅内のエネルギー消費量を可視化し、効率的なエネルギー管理をサポートするシステムのことです。
住宅(戸建および共同住宅)に、「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載※されている製品を設置することで、GX志向型住宅の補助金を申請できます。

Panasonic製の「AiSEG3」など、パワーアップした最新の高度エネマネも要チェックです!
2025年3月24日発売の「AiSEG3(アイセグスリー)」
高度エネマネでは、AiSEG2の好評を受け、2025年3月24日に発売された「AiSEG3(アイセグスリー)」も、高度エネマネの対象商品となります。
AiSEG2は、高い省エネ性能と使いやすさで好評を得ていますが、AiSEG3はさらに進化した機能を搭載しています。
- AIを活用したエネルギー管理:AIが過去のデータや生活パターンを学習し、最適なエネルギー使用を提案。太陽光発電を効率的に利用する「AIソーラーチャージPlus」機能により、電気代削減にも貢献します。
- 操作性の向上:従来の8シーンから48シーンに拡大した操作シーンで、複数の機器を一括操作できる利便性を向上させました。
- デザイン性と使いやすさ:住空間に馴染むフラットデザインと操作しやすいUIを採用し、さらに施工専用無線LAN(Wi-Fi)ルーター機能搭載や、ユーザー設定機能の一覧表示による設定漏れサポートで、設定が簡単になりました。
AiSEG3は、ZEH住宅の省エネ性能をさらに高め、快適な暮らしを実現するのに役立ちます。
▶AiSEG3の詳細はこちら
まずは書籍で家づくりの全体を知るのもひとつの方法

「家づくりの予算決めから全体の流れを、ざっくりと知りたい」
「いきなり営業マンや第三者に会うのはハードルが高い」
という方は、家づくりに関する本を手にとってみるのもひとつの方法です。
そこでおすすめしたいのが、たてまるの書籍『図解でわかる! 理想の家づくり 超入門』です。
この本では、マイホームを建てるまでのステップが、初心者にもわかりやすく解説されています。「何から始めたらいいか分からない」という方も、まずはこの一冊で家づくりの全体像を把握できます。
具体的な予算の立て方から、土地選び、間取りの考え方、住宅ローンの知識まで、家づくりに必要な情報が網羅されているため、「こんなはずじゃなかった」といった後悔を避けるためのヒントも満載です。
家づくりの第一歩として、ぜひこの書籍を手に取ってみてください。

新築のZEHやGX志向型住宅の補助金は契約した住宅メーカーに申請を依頼しよう
建てたい住宅の種類と、申請する補助金が決まったら、施主がしなくてはいけないことは特にありません。
契約した住宅メーカーが申請してくれます。
ZEHを建てた実績が豊富なハウスメーカーは、こちらの記事でくわしく解説していますのであわせてチェックしてみてくださいね!
【2025年最新】ZEHでおすすめのハウスメーカー18選
【併用可】都道府県・市区町村の自治体の太陽光発電システム設置の助成金も要チェック
都道府県や市区町村などの自治体ごとに、太陽光発電システム・蓄電池・V2H(電気自動車の給電システム)の設置で助成金を出していることがあります。
自治体の助成金の中には、上で紹介した「みらいエコ住宅2026事業」など国(省庁)の補助金と併用できるものがあり、助成金の条件は毎年3〜4月に更新されることが多いため、タイミングが合えばあわせて検討してみてください。
ここからは、ZEH補助金と合わせて活用したい、新築で使える減税や補助金について解説しますね。
2. 贈与税の非課税枠で特例として1,110万円まで非課税
断熱等級5や6のZEHを建てた場合、2026年12月31日まで、特例として贈与税が1,110万円まで非課税となります。
親や祖父母から建築費用を援助してもらえる方はぜひ検討してみてください。
- 断熱等性能等級4以上又は一次エネルギー消費等級4以上の住宅
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上又は免震建築物の住宅
- 高齢者等配慮対策等級(専用部分)3以上の住宅
該当する方は確定申告の際に平日、税務署に申請しましょう。
3. 壁・窓・バルコニーの「太陽光発電システム」補助金

ZEH補助金とは異なりますが、壁や窓、外壁やカーポートに「太陽光発電システム」を設置することで、補助金を申請できる可能性があります。
- 窓一体型の太陽光発電システムには導入費用の2/3の補助金(断熱性能(Uw値)が3.5以下かつ透過率(開口率)が50%以上)
- 外壁やバルコニー設置型には1/2の補助金(断熱性能(Uw値)が3.5より大きいまたは透過率(開口率)が50%未満)
- ソーラーカーポートの発電出力1kWあたり8万円(対称は法人のみ、個人は対象外)
上記の補助金の申請には、次の諸条件があります。
- 補助対象は「民間事業者・団体等」(建築会社が工事費や設備費として申請する)
- 期間は令和6年度~令和11年度(2024年から2029年)
- 発電容量の合計が3kW以上
- 発電した電気の供給先が同一敷地内
- 停電時に電力供給可能なシステム構成
- 自己託送(自家用発電設備で発電した電気を、一般送配電事業者が維持する送配電ネットワークを介して別の場所へ送電する制度)不可
- 壁に通常の太陽光パネルを設置したものは対象外
- 従来の屋根一体型太陽光パネル不可(製品そのものが建築基準法等に該当する窓や壁等の機能をもった太陽光パネルが対象)
参照:窓、壁等と一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業|環境省

壁や窓に太陽光発電システムを搭載することで、積雪量の多い地域でも発電が可能になりそうです!
現在は、どちらかというと壁や窓の太陽光パネル設置はビルや商業施設、公共施設向けというイメージがありますね。しかし主要な設備メーカーが太陽光発電窓や壁を続々開発していますので、2025年以降は新築戸建て住宅にも壁・窓設置が普及していきそうです。
蓄電池も、1台あたり250万円と高いイメージがありましたが、容量10kWなら100万円を切る蓄電池も出てきているので、今後はより自家発電・自家消費が一般的になりそうですね! これから家を建てる・太陽光発電システムを検討している方は、太陽光発電システムによる照り返しでお隣さんとのトラブルにならないよう、南側が道路や丘になっている土地を選んだり、お隣さんの窓と自宅の壁の位置・角度を調整すると、うまく行きやすいです!
4. 給湯省エネ2026事業で8万円から20万円の補助金

こちらもZEHと直接関係ありませんが、新築にあわせて給湯器を設置する方に、おトクな補助金を紹介します。
戸建住宅一戸あたり2台まで、設置する給湯器に応じて、経済産業省から以下の補助金が支給されます。
- ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)
- ハイブリッド給湯機(エコワン)
- 家庭用燃料電池(エネファームなど)
補助対象者は、高効率給湯器の設置工事を依頼した発注者(施主)となります。
なお「みらいエコ住宅2026事業」の補助金には上記の補助金が含まれているため、併用不可となります。
参照:給湯省エネ2025事業(令和6年度補正予算「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について|経済産業省資源エネルギー庁
(1)ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)
エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律施行令(昭和54年政令第267号)第18条第26号に掲げる電気温水機器であって、原則、「電気温水機器のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成25年3月1日経済産業省告示第38号)」1(2)に規定する表における区分ごとの基準エネルギー消費効率以上の機器を導入すると、次の補助金を申請できます。
| 基本補助額 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 基本要件を満たした場合 | 7万円/台 |
|
| 加算要件を満たした場合 | 10万円/台 |
|
対象となる給湯機一覧はこちら
(2)ハイブリッド給湯機(エコワン)
一般社団法人日本ガス石油機器工業会の規格(JGKAS A705)で、年間給湯効率が108.0%以上の製品を導入すると、次の補助金を申請できます。
| 基本補助額 | 要件 | |
|---|---|---|
| 基本要件を満たした場合 | 10万円/台 |
|
| 加算要件を満たした場合 | 12万円/台 |
|
対象となるハイブリッド給湯機一覧はこちら
(3)家庭用燃料電池(エネファームなど)
一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)の製品登録に必要な要件を満たした製品を導入すると、次の補助金を申請できます。
| 基本補助額 | 要件 | |
|---|---|---|
| 基本要件を満たした場合 | 17万円/台 |
|
パナソニック、京セラ、アイシン、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)などのブランドのエネファームを設置する方は、こちらもあわせて検討してみてください。
対象となる家庭用燃料電池一覧はこちら
補助金の申請には、型番と写真が必要になります。

エコキュート(電気)やエネファーム(ガス)、ハイブリッド給湯機は、電気と一緒にお湯も沸かしてくれる環境にやさしい給湯設備です!新築でキッチンやお風呂を検討するとき、オール電化にするか、ガスにするか考えると思います。このとき給湯設備も一緒に決めておくと、まとめて補助金を申請できるのでおすすめです!
ZEHを依頼するハウスメーカー、オススメは「ZEHビルダー」
ZEHを建てるなら、ZEHビルダーに依頼するのがオススメです。
ZEHビルダーはZEHの施工実績が多いため、補助金等の申請手続きも問題なく受けられる可能性が高いです。
ZEHビルダーでおすすめのハウスメーカーは、次の記事でくわしく紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
【2025年最新】ZEHでおすすめのハウスメーカー18選
それでは、ZEHビルダーの概要と、おすすめする理由を(1)から(4)にかけてくわしく解説します!
(1)ZEHビルダーとは、ZEHの経験と実績が豊富なメーカー・建設会社のこと
ZEHビルダーとは、ZEHロードマップの意義に基づき、自社が受注する住宅のうちZEH(Nearly ZEHを含む)が占める割合を2020年までに50%以上とする事業目標を掲げるハウスメーカーや建設会社のこと。
つまり、ZEHを建ててきた確かな経験をもち、実績を認められた事業者です。
ZEHビルダーは過去のZEH普及実績と目標を自社ホームページやSNSで公表していて、目標を達成するための具体的な普及策も掲げています。
過去に経済産業省の補助金停止措置や指名停止措置も受けていないことも条件となるため、クリーンな会社の証明でもあります。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に認定されたZEHビルダーは、「ZEHビルダーマーク・ZEHプランナーマーク」を使用できます。

ZEHマークは住宅カタログなどに掲載されています。
(2)ZEHビルダーはZEHを建てる人の不安を解消できる
ZEHを建てる方が、とくに不安を感じるポイントは次の通りです。
- ZEH公募のタイミングにあわせて家を建てられるか心配
- ZEHの提出書類をきちんと作成できるか心配
- ZEH仕様の見積もりがよくわからない
- 住宅の断熱性能や省エネ等級がわからない
- 検査状況の写真や記録がほしい
ZEHビルダーに頼めば、このような疑問を解消し、煩雑なプランニングもお任せできます。
さらに細かい話をすると、ZEHの補助金を申請するための手続きは非常に複雑です。
その点、ZEHを建てた経験が多い会社なら、スムーズに申請・家づくりを進めてくれますよ。
(3)日本全国のZEHビルダー/プランナー
「ZEHビルダー/プランナー制度」の事業登録者数は、6,000件以上(2025年11月28日時点)です。
北海道に対応する事業者は「A登録」、北海道以下の地域は「B登録」と区分されます。 もし対応エリアがAB区分両方に跨っている場合は、A・Bそれぞれ別に目標を立てて登録することになります。
なお、ハウスメーカーや建設会社は「ZEHビルダー」、設計事務者は「ZEHプランナー」に該当します。
(4)ZEHビルダー評価5〜6つ星の会社は施工実績が豊富
ZEHの実績と注力度合いを評価する「ZEHビルダー/プランナー評価制度」が存在します。
2018年の発足時点では選考基準は「5つ星」のみでしたが、2021年からは「6つ星(最高ランク)」が新たに設定されました。
それぞれの評価基準は次の通りです。
| 評価基準 | |
|---|---|
| 登録条件 |
|
| 5つ星 (★★★★★☆) |
|
| 6つ星 (★★★★★★) |
|
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まとめ
この記事では、ZEHの条件や補助金、メリット・デメリットについてお伝えしました。とくに重要な内容は次の点でしたね。
- 2025年、ZEH水準住宅の補助金はみらいエコ住宅2026事業の35万〜60万円
- 断熱等級を1段上げた「GX志向型住宅」を建てるとどの世帯でも補助金110万〜125万円を申請できる
- 贈与税の非課税枠で特例として1,110万円まで非課税
- 給湯省エネ2026事業で7万〜17万円
- ZEHを建てるときはZEHビルダーに依頼するのがおすすめ
それでは、あなたが理想のZEHを建て、トラブルなく補助金を受け取れますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
担当者コメント
ZEHの話題に関連して、よく太陽光パネルを設置するのが得か損かで論争が起きていますね。
実はこの論争には、利益を出そうとする投資的な考えと、自分たちが使う電力を発電する自給自足の考えがあり、太陽光発電にはその両方の側面があることをご理解ください。
ちなみに電気代は年々上昇しており、これからも上がり続ける可能性が高いです。
家を建ててから電気を自給自足できるのは、家計的にも地球環境的にも良いと思います!
相談の流れ・サービス詳細ただし「太陽光パネルを載せるか迷う」「建築エリアや予算の関係で、ZEHを建てるのが難しい」という方は、別の建て方もご提案できますよ。
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