「建ててよかった!と満足するハウスメーカーを選びたい」
家を建てたいけれど、ハウスメーカーの選択肢が多すぎて、どこに頼めばいいかわからない。そのような「ハウスメーカー迷子」に陥っていませんか?
注文住宅を建てるハウスメーカーは日本全国に35,000社以上存在し、1年間で数千棟〜1万棟もの家を建てると言われています。
これだけ多くのハウスメーカーの中から、自分に合った1社を迷わず選ぶのは非常に難しいことです。
ハウスメーカー選びでは、最初から1社に絞らずに、複数の会社を比較することで、それぞれの個性や長所が見えてきます。
この記事では、プロのアドバイザーの視点から、自分にピッタリのハウスメーカーを選ぶために大切なポイントをお伝えします。
- ハウスメーカーの選び方【4タイプ比較表あり】
- 注文住宅・ハウスメーカー選びで必ず押さえたい5つのポイント
- ハウスメーカー選びの前に必ずやるべきこと(予算の出し方)
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家づくり専門アドバイザー
大学で材料工学・建築素材を研究、30歳でマイホーム購入を決意。コツコツと住宅知識を増やし、満足の家を建てた経験を持つ。現在は家づくりで役立つ情報をYouTube、SNSにて発信している。
注文住宅・ハウスメーカー選びの鉄則は「予算」と「希望」両方を満たす会社を選ぶこと
注文住宅を建てるためのハウスメーカー選びの鉄則は、自分の予算にマッチしていて、好みの家を建ててくれるメーカーを選ぶことです。
よく、予算を決めずにハウスメーカーを探したり、逆に初期費用を抑えようとして理想とまったく違うメーカーを選んでしまう人がいますが、絶対にやめましょう。
具体的には、次の5点を必ずチェックしてください。
- 価格帯が予算に合っているか
- どのような工法・構造を採用しているか
- 住宅性能が高いか、低いか
- 家の外観や内装の雰囲気が好きか
- 営業マンがしっかりしているか
ハウスメーカーの価格帯4タイプ
ここからは、ハウスメーカー選びの具体的なアクションに移ります。
当サイトでは、注文住宅を建てる大手ハウスメーカーを、「ゴージャスタイプ」「テクノロジータイプ」「グッドバランスタイプ」「リーズナブルタイプ」の4つの価格帯にわけて紹介しています。
次の4つのタイプのうち、自分の予算と価値観に合うタイプを選び、そこに属するハウスメーカーの中から、好みの会社を探していきましょう。
4タイプのハウスメーカーを、価格が高い順に並べると次のようになります。
- ゴージャスタイプ:参考価格3,129万円〜(坪単価104.3万円〜)
- テクノロジータイプ:参考価格2,844万円〜(坪単価94.8万円〜)
- グッドバランスタイプ:参考価格2,082万円〜(坪単価69.4万円〜)
- リーズナブルタイプ:参考価格1,290万円〜(坪単価43万円〜)
※ 上記の参考価格は注文住宅の最低金額のめやすです。規格住宅や分譲住宅では、上記記載の金額よりも費用を抑えて家を建てることができます。
※ 上記金額は、土地代を抜いた建築費用(諸費用込み)をベースに算出しています。
※ おうちキャンバスでは、実際にハウスメーカーで建てた人・営業マンの方から直接聞いた価格を参考に、坪単価を記載しています。
家づくりでは、予算に合わないメーカーと契約して住宅ローンの支払いに苦しむ人や、逆に価格を気にしすぎて希望の間取りやデザインを実現できず、「一生に一度の注文住宅なのだから、もっと自分好みの家にすればよかった」と後悔する人がたくさんいます。そんな失敗を少しでも減らすために、まずは4つの価格帯から自分に合うハウスメーカーを選びましょう。
「安心感」「住宅性能」「総合バランス」「安さ」の中から価値観にマッチするものを選ぼう
ハウスメーカーの中には、高価格帯から低価格帯まで、さまざまな会社がありますが、各社の金額設定は、実は家づくりに対する「価値観」でもあります。
あなたの価値観は、どのようなハウスメーカーとマッチしているでしょうか。
次の質問に対して、もっとも自分に近い回答を、次の4つの中から選んでください。
あなたが家を建てる際に、「一流の設計士や手厚いアフターフォローを期待する。そして、誰もが知っている有名なハウスメーカーで建てたい」という場合は、ゴージャスタイプのハウスメーカーがオススメ。
逆に、「月々のローン支払いで生活が苦しくなるのはイヤだ。基本は標準的な戸建て住宅で、こだわりたいところだけ変更(グレードアップ)したい」という場合は、グッドバランスタイプのハウスメーカーがオススメです。
「自分がどのタイプかわからない」
そのような方は、当サイトの住宅メーカー診断(無料)をどうぞ。
下の画像の中から、好きな外観やインテリアを選び、簡単な質問に答えるだけで、自分に合うハウスメーカーと予算感がLINEに届きます。
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ここからは、4タイプのハウスメーカーそれぞれの特徴と参考価格、外観を掲載します。
自分が気になるハウスメーカーのタイプを選択してください(見出しタップで該当のブロックに移動します)。
1. 「安心感・高級感」を重視するならゴージャスタイプのハウスメーカーがオススメ
家づくりにおいて「安心感・高級感」を重視するあなたは、企業としての安定やホスピタリティを備えた「ゴージャスタイプ」のハウスメーカーがオススメです。
ゴージャスタイプのハウスメーカーは、ファッションでたとえるなら高級ブランドの「ヴィトン」や「グッチ」のようなイメージです。
ここからはゴージャスタイプの4つの特徴について、順番に解説します。
- ゴージャスタイプの予算感
- ゴージャスタイプのメリット
- ゴージャスタイプのデメリット
- ゴージャスタイプのハウスメーカー
(1)ゴージャスタイプの予算感は約3,129万円〜(坪単価104.3万円〜)
立派な家を建てられる分、建築費用は4タイプの中でもっとも高いです。
延坪30坪の住宅の参考価格は本体工事費3,129万円〜(坪単価104.3万円〜)ほどとなります。
ゴージャスタイプのハウスメーカーは、どこもテレビCMや住宅展示場でおなじみの、誰もが名前を知る大企業ばかりです。
注文住宅は坪単価83万円〜がめやすとなりますが、社長クラスの大豪邸は坪単価100万円以上が相場。施主の希望により、際限なくこだわることができます。
一方で、各社が価格を抑えた「規格住宅」「セミオーダー住宅」も増えてきています。坪単価60万円台から建てられる、お財布にやさしい商品(住宅モデル)も発売されています!
(2)ゴージャスタイプのメリットは「安心感」と「高級感」
ゴージャスタイプのハウスメーカーの強みは、確かな建築技術と経営基盤といった「安心感」、そして家の見た目・対応を含む「高級感」です。
具体的には、次の点が魅力です。
- 家づくりの長い歴史と実績がある
- 経営がしっかりしていて倒産の心配がない
- 保証期間が長く手厚い
- 専門の設計士やデザイナーがつき、エグゼクティブな提案をしてくれる
- ホールのような大空間など、高級感のあるデザインが得意
- ブランドとしての知名度があるため周囲にアピールできる
家づくりの長い歴史とブランド力がある
ゴージャスタイプのハウスメーカーには、業界を牽引してきた長い歴史とブランド力があります。
たとえばデザイン面では、「インテリアコーディネーター」という概念を日本に定着させた三井ホームや、北欧の風土や暮らし方に根ざした設計の提案をしてくれるスウェーデンハウスのように、会社としての長い歴史に裏付けされた説得力があります。
一流の設計士やデザイナーが担当してくれる
さらにゴージャスタイプのハウスメーカーは、在籍する設計士やデザイナーが超優秀です!
その道一筋のプロが1件1件担当につき、ハイクオリティかつ説得力のある提案をしてくれます。
たとえば、防犯とデザイン性を両立したタイル張りの門塀や、窓の外の風景を絵のように切り取った「ピクチャーウィンドウ」、季節ごとの日照時間まで計算した軒の出なども得意です。
実績豊富な専門家とともに、美しさと機能性の両方を備えた家を建てられるのは大きな魅力です!
(3)ゴージャスタイプのデメリットは「価格が高いこと」ではない?
ゴージャスタイプの最大のデメリットは価格が高いことですが、この場合「高い=デメリット」という考えはふさわしくありません。
だって、わざわざヴィトンのバッグを買いに行って、「なんでこんなに高いの?」と怒ったりしませんよね。
金額が高いことで周りに自慢できますし、手厚い保証や高級感のあるロゴ、店員さんの対応、すべてひっくるめてその価格になっているわけですから。
ゴージャスタイプのハウスメーカーも同様に、坪単価にふさわしい手厚い保証やエグゼクティブな対応が期待できます。
たとえば積水ハウスの場合、業界トップクラスに保証が手厚く、社員の10%がアフターフォロー担当者として働いています。
住友林業では、約4.8万ヘクタールの社有林を持ち、植林からこだわった高級木材を床や扉に使用できます。
金額にふさわしい価値を提供してくれる、それがゴージャスタイプのハウスメーカーなのです。
【補足】ゴージャスタイプのハウスメーカーは打ち合わせ期間が長い
もう1点、ゴージャスタイプのハウスメーカーの特徴として、「打ち合わせ期間が長い」ことが挙げられます。
一生に一度の家をじっくり決めたい!という人には嬉しい要素ですが、お子さんの入学や引っ越しに合わせて、スピーディーに家づくりを進めたい人にとってはデメリットとなります。
家づくりをスピーディーに進めたい方は、ゴージャスタイプのハウスメーカーの商品(住宅モデル)の中で規格住宅やセミオーダー住宅も検討してみてください。
ゴージャスタイプの長期保証やブランドはそのままに、打ち合わせ期間を短縮し、費用も抑えて家を建てられますよ!
(4)ゴージャスタイプのハウスメーカーと参考価格
ゴージャスタイプに分類されるハウスメーカーは次の通りです。(※順不同)
【メリット】
- 2×4工法の木造住宅で地震に強い
- 専属のインテリアコーディネーターが担当してくれる
- 光たっぷりの明るくオシャレな家が得意
- 断熱・耐震・遮音性能が高い
【メリット】
- 木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造まで幅広く対応できる
- 地震に強く、メンテナンス性能も高い
- 洗練されたデザインの邸宅を建てられる
- アフターフォローの手厚さが業界トップクラス
【メリット】
- 耐震・耐火・遮音・調湿性能が高い外壁材「ヘーベル」を使用
- 大型ビルのように頑丈な軽量鉄骨・重量鉄骨造の家を建てられる
- 他社では断られることもある「屋上」の設計が得意
- 関東、中部、関西を中心に展開
【メリット】
- 植林からこだわった世界の木材を内装に採用できる
- 無垢床のレパートリーが業界トップクラス
- 鉄骨のような広い空間と耐震性を両立した木造住宅を建てられる
【メリット】
- ホールのような大空間が得意
- 業界トップクラスの遮音・耐震性能を実現できる
- 高級感のある外観・内装が得意
- 幅広く事業を展開していて、経営が安定している
【メリット】
- 床面積に換算されない収納空間「蔵」を多く手掛ける
- 階段途中の中2階(スキップフロア)が得意
- 縦の空間を有効活用した設計が得意
- 奥行きのある空間と耐震性能を両立できる
【メリット】
- 北欧建築のようなオシャレな家を建てられる
- 業界トップクラスの高断熱・高気密住宅を実現
- 180°回転する木製サッシ、トリプルガラスの窓を標準採用できる
- 北海道から関東までを中心に展開
以上、ゴージャスタイプのハウスメーカーについて解説しました。
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このあとは、複数のハウスメーカーの中から1社に絞り込むときに必ず抑えたい5つのポイントをお読みください。
▼ 「5つのポイント」トピックに移動する
2. 「住宅性能」を重視するならテクノロジータイプのハウスメーカーがオススメ
家づくりで「住宅性能」をもっとも重視するあなたには、テクノロジータイプのハウスメーカーがオススメです。
住宅業界では、「家を建てるなら、断熱・気密・遮音・メンテナンス・空気清浄といった『住宅性能』が大切。だから、テクノロジーの力で住宅性能を上げたほうがいいよね」という考え方が注目されています。
それを創業時から体現するのが、テクノロジータイプのハウスメーカーなのです。
テクノロジータイプに属するハウスメーカーは、断熱性能・空気清浄・メンテナンス性能・災害対策のうち、少なくともどれか1つ以上はどこにも負けないレベルを実現しています。
テクノロジータイプのハウスメーカーをファッションで例えると、高機能で人気のアウトドアブランド「ノースフェイス」や「パタゴニア」のようなイメージです。
ここからはテクノロジータイプの4つの特徴について、順番に解説します。
- テクノロジータイプの予算感
- テクノロジータイプのメリット
- テクノロジータイプのデメリット
- テクノロジータイプのハウスメーカー
(1)テクノロジータイプの予算感は約2,844万円〜(坪単価94.8万円〜)
テクノロジータイプのハウスメーカーは、高性能な分だけ坪単価も高くなります。
価格は4タイプのうち2番目、ゴージャスタイプの次に高額です。
延坪30坪の場合、住宅のみの参考価格として本体工事費2,844万円〜(坪単価94.8万円〜)ほど見ておいたほうがよいでしょう。
(2)テクノロジータイプのメリットは業界トップクラスの「住宅性能」
テクノロジータイプのメリットは次の3点です。
- 断熱・気密やメンテナンス、防災、空気の質といった「住宅性能」を、化学技術や独自開発により向上させている
- 工場生産により、一邸一邸の施工品質が高い
- 4タイプの中でもっともZEH(エネルギー収支ゼロの家)やIot(住宅と車や家電をネットワークで接続する仕組み)に強い
テクノロジータイプは住宅性能において業界トップの強みを1つ以上持っている
テクノロジータイプのハウスメーカーは、性能面で業界トップクラスの強みを1つ以上持っています。
たとえば、建てた家の断熱・機密測定を行い、夏涼しく冬暖かい家を徹底的に追求する一条工務店。
外壁と屋根がメンテナンスフリーのため、定期的な塗装が不要で、超高耐久な家を建てられるセキスイハイム。
微粒な埃や花粉を除去できる独自開発のフィルターを搭載しているパナソニックホームズ。
停電のとき、車から給電できるトヨタホーム…と、どことなく製造会社のような側面をもつのが、テクノロジータイプの特徴です。
【補足】テクノロジータイプの災害対策(耐震性能)は一味違う
阪神淡路大震災以降、住宅の災害対策……とくに「耐震性能」に関しては、テクノロジータイプのハウスメーカーだけでなく、他のタイプに属するハウスメーカーも力を入れている部分です。
どのハウスメーカーで建てても、「地震で家が倒壊する」ことはまずないでしょう。
そのため、「テクノロジータイプのハウスメーカーだけが地震に強い」ということはありません。
ただしもちろん、耐震性能が低いわけではありません。
一条工務店の「洪水のとき、水に浮く家」やトヨタホームの「停電中、車から給電できる家」など、ほかのハウスメーカーとは一味違った災害対策で家族を守ってくれますよ!
(3)テクノロジータイプのデメリットは「見た目」「汎用性」「工期の長さ」
テクノロジータイプのデメリットを一言でいうと、「住宅性能を優先するため、一般的な戸建住宅の常識と異なる部分がある」ことでしょうか。たとえば……
- 性能を優先するため、デザインや間取りが独特(好みがわかれる)
- 自社開発の設備や仕様が多いため、修理・交換が難しい場合がある
- 工期(完成までの期間)が長い場合がある
テクノロジータイプの外観は近未来風で好みがわかれる
まず外観ですが、テクノロジータイプのメーカーは、その会社でしか取り扱っていない特徴的なデザインや独自のタイルを多く採用しています。
たとえば一条工務店やセキスイハイム、トヨタホームでは、大容量の太陽光パネルを最大限活かせる箱型の外観の家をたくさん販売しています。
箱型の外観は好き嫌いがわかれる部分です。「近未来っぽくて好き!」という人もいれば「あまり好きじゃない…」という人もいると思います。
とはいえ特徴的な外観ということは、逆に言うと建てた会社がひと目でわかり、そのメーカーで建てたことをご近所にアピールできます!なので一長一短ですね。
テクノロジータイプは間取り設計に制約が生まれる
トヨタホームやセキスイハイムで用いられる「ユニット工法(箱型のユニットを組み合わせる工法のこと)」では、構造上必要な柱ができるため、間取りに制約が生まれます。
しかしトヨタホームやセキスイハイムではユニットのバリエーションを増やし、さまざまな間取りに対応する工夫をしているため、人によっては気にならないかもしれません。
テクノロジータイプの住宅設備は自社開発のものが標準
テクノロジータイプのハウスメーカーでは、自社開発(グループ会社)のオリジナルキッチンやお風呂が標準となるケースが多いです。
なので、自社開発のキッチンや電動シャッターが故障した時は、必ずそのハウスメーカーに修理や交換を依頼しなければいけません。
流通の少ないオリジナル設備は廃盤になりやすい点や、メンテナンス費用が高額になりやすい点には注意が必要です。
(4)テクノロジータイプのハウスメーカーと参考価格
テクノロジータイプに分類されるハウスメーカーは次の通りです。(※順不同)
【メリット】
- 業界トップクラスの断熱・気密性能を誇る家を建てられる
- オリジナルの住宅設備を数多く開発している
- 木造軸組み工法と2×4工法の両方に対応可能
- 水害時に水に浮く家を建てられる
【メリット】
- 業界トップクラスのメンテナンス性能、耐震性能、耐久性能を誇る
- 「あったかハイム」のCMで有名な軽量鉄骨造の家を建てられる
- 住宅の8割を工場で作るため、施工精度が高い
【メリット】
- 自動車製造技術を活かして、ハイクオリティな防災住宅を建てられる
- 停電時にクルマから家へ給電ができる「レジリエンス住宅」で有名
- 大地震と余震の両方に強い構造
- 軽量鉄骨造、重量鉄骨造、木造軸組工法まで幅広く対応
【メリット】
- IoTや空気清浄に特化した軽量鉄骨造の家を建てられる
- 空気中の花粉やホコリを取り除く高性能「HEPAフィルター」採用
- 雨で汚れを落とす光触媒のタイル外壁「キラテック」を採用可能
- Panasonicのグレードの高い住宅設備を、比較的安く採用できる
※ パナソニックホームズは、住宅モデルによっては「ゴージャスタイプ」に分類されます。
以上、テクノロジータイプのハウスメーカーについて解説しました。
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3. 「総合バランス」を重視するならグッドバランスタイプのハウスメーカーがオススメ
家づくりで、予算や質を含む「総合バランス」をもっとも重視するあなたは、グッドバランスタイプのハウスメーカーがオススメです。
グッドバランスタイプのハウスメーカーをファッションでたとえると、機能性が良くてお財布にも優しい、「ユニクロ」のようなイメージです。
ここからはグッドバランスタイプの4つの特徴について、順番に解説します。
- グッドバランスタイプの予算感
- グッドバランスタイプのメリット
- グッドバランスタイプのデメリット
- グッドバランスタイプのハウスメーカー
(1)グッドバランスタイプの予算感は約2,535万円〜(坪単価84.5万円〜)
グッドバランスタイプのハウスメーカーの価格帯は、4タイプのうち3番目にランクインしています。
延坪35坪の場合、住宅のみの参考価格として本体工事費2,082万円〜(坪単価69.4万円〜)ほど見ておいたほうがよいでしょう。
グッドバランスタイプは、家づくりの方向性としてはテクノロジータイプに近いものの、テクノロジータイプよりも基準となる建築費用が200万〜500万円ほど安くなります。
グッドバランスタイプのハウスメーカーは、広告宣伝費の節約や人気の住宅設備の大量発注といった企業努力により、建築費用を下げる工夫をしています。
メインの工法は木造となります。
(2)グッドバランスタイプのメリットは「カスタマイズ感」「ワクワクする空間づくり」
グッドバランスタイプのメリットは次の3点です。
- 予算に合わせて断熱材や空調を細かく変更できる
- リーズナブルに外壁タイルを採用できる
- スキップフロアや小屋裏空間、屋上、オリジナル収納など、ワクワクする空間づくりが得意
グッドバランスタイプは予算に応じて断熱仕様を変更できる
グッドバランスタイプのハウスメーカーでは、メンテナンス性能や間取り、快適さといった住宅性能を、限られた予算の中で最大限高められます。
たとえばアエラホームやアイフルホームでは、壁の中の断熱材を予算に合わせて細かくグレードアップ・グレードダウンできます。
部屋の温度が気になる方には、コスパ最強の全館空調「Z空調」を搭載した桧家住宅がオススメです。 冬でもポカポカ、羽毛布団やこたつが要らない暮らしを実現できますよ。
グッドバランスタイプはリーズナブルにタイル外壁を採用できる
グッドバランスタイプのハウスメーカーでは、予算を抑えてオシャレな外壁タイルを採用できます。
たとえばクレバリーホームでは、比較的お財布にやさしい価格で総タイル外壁の家を建てられます。
本物そっくりの岩のようなタイルや木彫タイル、レンガ風のタイルも選べます。
豊富なタイル外壁の中から気に入ったものを採用することで、ご近所とは一味違ったオリジナルな家に仕上がりますよ。
グッドバランスタイプはワクワクする間取り設計が得意
グッドバランスタイプのハウスメーカーは、間取り設計も「よくあるシンプルな家」ではなく、オシャレな下がり天井や小上がり和室、スキップフロア、ビルトインガレージなどの、ワクワクする間取り設計が得意です。
グッドバランスタイプのハウスメーカーは、家電の大きさに合わせて壁の位置を変えるなど、木造住宅らしい細かな間取り変更が得意です。自由設計は注文住宅の醍醐味。考えるだけでワクワクしますね!
先ほど紹介したゴージャスタイプのハウスメーカーも間取り設計が得意ですが、設計の方向性がやや異なります。
広い敷地を活かした大空間や大きな窓、オーバーハングといった設計に興味がある方は、ゴージャスタイプがオススメです。
(3)グッドバランスタイプのデメリットは「提案力のバラつき」「高級感」「実績・知名度」
グッドバランスタイプのデメリットは3つあります。
- FC(フランチャイズ)メーカーの場合、エリアや担当者によって提案に差がある
- 鉄骨メーカーが得意とするホールのような大空間は苦手(木造のため)
- ZEHの実績が少なく知名度が低いメーカーもある
グッドバランスタイプはエリアや担当者により提案に差があることもある
グッドバランスタイプのハウスメーカーには、直営の会社と、地元工務店が施工を務めるフランチャイズの2種類があります。
そのため、エリア(担当者)によって一部提案内容に差があります。
逆に言うと、その地域の特性にあわせたサービスを提案してくれることはメリットでもあるため、一概に悪いとは言い切れません。
【補足】グッドバランスタイプは知名度よりも適正価格を重視している
グッドバランスタイプのハウスメーカーは、会社としての歴史が浅く、知名度が低いことも多いです。
広告を積極的に打たない会社や、総合展示場に入っていない会社も存在します。
そのため、ご近所に「〇〇というハウスメーカーで建てたよ」と言っても「それ、どんな会社?」と言われることがあるかもしれません。
ただしこれは、裏を返せば「宣伝費にお金をかけず、良い家を適正価格で提供したい」という姿勢でもあります。
価格を抑えて注文住宅を建てたい人には、グッドバランスタイプのハウスメーカーがオススメです。
(4)グッドバランスタイプのハウスメーカーと参考価格
グッドバランスタイプに分類されるハウスメーカーは次の通りです。(※順不同)
【メリット】
- 「外張屋根W断熱」+「遮熱シート」で高断熱・高気密な家
- 決算期セールを積極的に行わず、広告宣伝費を抑える企業努力
- エコキュート、換気システムなどの省エネ設備が標準搭載されている
【メリット】
- 1mmピッチからの間取り変更や下がり天井、ハーフ吹き抜けが得意
- Ua値0.4以下と、気密性能が高い
- 毎年売上高成長率を更新し、知名度と対応エリアを増やし続けている
【メリット】
- 関東を拠点に営業する、新昭和グループの住宅ブランド
- 2×6工法で地震に強い
- 総タイル外壁の家を、比較的リーズナブルに建てられる
- プロの「収納コンサルティング」がピッタリの収納を提案してくれる
【メリット】
- 高級感がありメンテナンス性能が高い「総タイル外壁」を標準採用できる
- 「プレミアムハイブリッド構法」により地震に強く、間取り自由度も高い
- 全国170以上のFC加盟店が存在し、対応エリアが広い
【メリット】
- 価格を抑えて全館空調「Z空調」を採用できる
- 冬でも半袖、羽毛布団やこたつの要らない暮らしを実現できる
- 小屋裏や屋上といった遊び心のある設計が得意
【メリット】
- ローコストから高性能まで、予算に合わせて幅広い住宅モデルに対応可能
- 住宅モデルのすべてに制振ダンパーや第1種換気システムが標準でつく
- 間取り自由度が高く、屋上庭園の実績が豊富
以上、グッドバランスタイプのハウスメーカーについて解説しました。
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4. 「安さ」を重視するならリーズナブルタイプのハウスメーカーがオススメ
家づくりで「安さ」をもっとも重視するあなたには、リーズナブルタイプのハウスメーカーがオススメです。
リーズナブルタイプのハウスメーカーは、4タイプの中でもっとも価格が安いです。
ファッションで言うと、トレンドを抑えたデザインでしかも安い、若者に人気のGUのようなイメージです。
ここからはリーズナブルタイプの4つの特徴について、順番に解説します。
- リーズナブルタイプの予算感
- リーズナブルタイプのメリット
- リーズナブルタイプのデメリット
- リーズナブルタイプのハウスメーカー
(1)リーズナブルタイプの予算感は約1,290万円〜(坪単価43万円〜)
リーズナブルタイプの打ち合わせでは、価格をぼかしたりせず、「このモデルハウスは坪単価〇〇円です」「このオプションをつけると〇〇円になります」と、しっかり金額を教えてくれます。
延坪35坪の住宅を建てる場合、参考価格として本体工事費1,290万円〜(坪単価43万円〜)ほど見ておいたほうがよいでしょう。
(2)リーズナブルタイプのメリットは「月のローン支払いが安い」「人気の住宅設備を採用できる」
リーズナブルタイプのメリットは次の3点です。
- 月々のローン支払いが安く、浮いたお金を他のことに回せる
- コストを抑えて人気のキッチンやお風呂を採用できる
- 契約から建物が完成するまでが早い(2〜3か月)
リーズナブルタイプは価格が安い
リーズナブルタイプのハウスメーカーの家は、他のタイプよりも価格が安いです。
たとえば30坪の2階建て住宅の場合、建物代を1,500万円に抑えて、35年ローンで月々の支払いを7〜8万円に抑えることも可能です。
現在の日本では、様々なものの値段が上がっていますよね。
そんな物価高のあおりを受けて、建物代だけで4,000万円を超えるハウスメーカーが増えている世の中で、低価格の家をつくり続けるリーズナブルタイプのハウスメーカーは、消費者の強い味方です。
家の質も「安かろう悪かろう」ではありません。
リーズナブルタイプのハウスメーカーは、キッチンやトイレなどの住宅設備を大量発注することでコストダウンしています。
住宅設備の大量発注は、着工頭数が多い大手ハウスメーカーの実績と知名度があるからこその強みですね。
建物本体の価格が安いことで、土地代や貯金にお金を回して豊かな暮らしを実現できます! 実際に、都心部の駅チカなど、利便性の高いエリアでは、リーズナブルタイプのハウスメーカーが非常に人気です。
リーズナブルタイプは工期が短い
リーズナブルタイプのハウスメーカーは、工期が短く、契約から引き渡しまでがスピーディーです。
ゴージャスタイプのハウスメーカーが、着工から完成まで4〜5か月かかるのに対し、リーズナブルタイプのハウスメーカーは2〜3か月と、約半分の期間で家が建ちます。
サクサク打ち合わせを進めたい人、引っ越し時期が決まっている人にとっては大きなメリットです。
(3)リーズナブルタイプのデメリットは「耐震」「設計」「提案力」
リーズナブルタイプのデメリットは次の3点です。
- 耐震等級3よりも低くなる可能性がある
- 間取り自由度がやや低い
- 営業担当者の提案力にバラつきがある
リーズナブルタイプは耐震等級3よりも低くなる可能性がある
リーズナブルタイプのハウスメーカーでは、価格を抑えて自由設計の家を建てられる代わりに、あなたが選ぶ間取りによっては耐震等級が1や2に落ちる可能性があるので注意しましょう。
現在の日本における住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でもっとも高い耐震基準は、「耐震等級3」です。
現在大手ハウスメーカーの多くが「うちは耐震等級3が標準です!」と言っていて、中でも一邸一邸構造計算をしてくれるハウスメーカーは地震対策に非常に力を入れています。
とはいえ、耐震等級1でも建築基準法の耐震性能を満たす水準ではあるため、巨大地震で家が倒壊する心配はほぼありません。 地震のあとで壁紙の補修が必要になる可能性がありますが、これは壁紙の素材によって、どの家でも起こりうることです。
住宅の耐震性能が心配な方は、予算を上げて地震に強いハウスメーカーを検討するか、「総二階」など、地震に強いと言われる間取り設計を検討しましょう。
全国大手の中でもとくに地震に強いハウスメーカーは、こちらの記事でくわしく紹介しています。あわせて読んでみてくださいね。
▶ 地震に強いハウスメーカー8選
リーズナブルタイプは提案力にバラつきがある?
また、リーズナブルタイプのハウスメーカーは、営業マンが設計・デザイン提案を担当することが多いです。
担当者によって提案力に差があるため、施主側もしっかりと意見を伝えていく必要があります。
たとえば、理想の家の写真を見せてイメージを共有したり、上がってきた図面や仕上がりに対してしっかりと指摘すると、よい家になります。
もしも住宅の引き渡し後に施工ミスが見つかった場合、保証範囲内であれば無料で補修してもらえます。打ち合わせから引き渡しまで気を抜かず、細かくチェックするようにしてくださいね。
リーズナブルタイプのハウスメーカーと参考価格
リーズナブルタイプに分類されるハウスメーカーは次の通りです。(※順不同)
【メリット】
- ローコスト住宅メーカーの中でもトップクラスの知名度を誇る
- 建築費用を抑えつつも、大量発注の強みを活かして人気のキッチンやお風呂、トイレを選択できる
- 標準で瓦屋根を採用でき、長期優良住宅にも対応可能
【メリット】
- ロゴ入りの紙袋やパンフレットなども自社で作ることで広告宣伝費を削減
- 瓦屋根を標準で採用できる
- 値引きやグレードダウン提案にも対応可能
【メリット】
- 瓦屋根、第一種換気システム、突板フローリングを標準採用できる
- 1階も2階もて天井高2.5mでゆとりがある
- 木造軸組工法と2×4工法どちらも対応可能
- 階段の蹴上が17.6cmとゆるやかで、上りやすい
【メリット】
- 年間11,000棟以上の分譲実績がある一建設や、ローコスト大手の都市型住宅アーネストワンなど、複数社の中から自分に合うハウスメーカーを選べる
【メリット】
- 関東圏の狭小地や変形土地に対応した設計、3階建てが得意
- 他社では対応できない形状の土地でも家を建てられるケースがある
- 建築費用が安い分、利便性の高いエリアに建てられる
以上、リーズナブルタイプのハウスメーカーについて解説しました。
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【注文住宅・ハウスメーカー選び】必ず抑えたい5つのポイント
ハウスメーカー選びで、複数の会社を比較検討するときには、次の5つのポイントを必ずチェックしてください。
1. 価格帯が予算に合っているか
ハウスメーカー選びでもっとも重要なことは、価格帯と予算のマッチ度です。
予算を超える価格帯のメーカーを選んでしまうと、月々のローン支払いに生活が苦しくなります。
逆に、予算があるのに相場よりも価格帯の低いメーカーを選ぶと、提案内容や保証内容に不満を持つ結果になることもあります。
よく、予算を決めずにハウスメーカーを選んだり、初期費用を抑えようとして理想とまったく違うメーカーを選んでしまう人がいますが、絶対にやめましょう。
2. どのような工法・構造を採用しているか
ハウスメーカーには、それぞれ得意とする「工法・構造」があります。
木造か鉄骨か、さらに「どのような工法を採用しているか」によって、建てる家の間取り自由度、地震への強さ、工期(家を建てる期間)が異なります。
気になるハウスメーカーが、自分の希望とマッチする「工法・構造」を取り扱っているか、必ずチェックしてみてください。
【注意】「特定のハウスメーカー以外では難しい設計」も存在する
1点注意してほしいのですが、あなたが建てたい家の条件によっては、建設を断られる可能性があります。
最初からその設計が得意なハウスメーカーに依頼したほうが、時間のロスを防げるのです。
特殊な設計と、その設計が得意なハウスメーカーは次の通りです。
- 屋上:ヘーベルハウス、桧家住宅、ヤマト住建
- 30畳以上の高天井無柱リビング:大和ハウス、アキュラホーム
- 巨大地震で隣のビルが倒れてきても潰されない耐震性能:セキスイハイム
- 河川氾濫時に家を浮かせて浸水させない家:一条工務店
あなたが上記の設計を必ず採り入れたい場合、その設計が得意なハウスメーカーに依頼してくださいね!
各ハウスメーカーの価格帯や強み、注意点は、当サイトの無料オンライン相談でくわしくお伝えします。
3. 住宅性能が高いか、低いか
住宅性能(気密・断熱性能、メンテナンス性能、空気の質など)は、今の家づくりで非常に注目度の高い項目です。
ハウスメーカーによって、住宅性能への力の入れ具合が違います。
あなたがどの程度の住宅性能を追求するかによって、選ぶべきハウスメーカーが変わります。
- 夏場、室内飼いの愛犬がバテずに過ごせる涼しさを保ちたい
- 冬場、外に雪が積もっていても室内では半袖1枚で過ごしたい
- エアコン2台で家じゅうの室温を快適に保てる超高断熱な家にしたい
- 築30年経ってもピカピカで、塗装費用がかからない壁や屋根にしたい
- 家に入ってくる花粉やホコリをシャットアウトして、子どもが吸い込む空気をキレイに保ちたい
あなたがどの住宅性能をどの程度高めたいか、予算と照らし合わせて検討してみてくださいね。
4. 家の外観や内装の雰囲気が好きか
あなたが好きなデザインのテイストによって、選ぶべきハウスメーカーが変わります。
たとえば、あなたが北欧風や北米風のお家が好きなら、スウェーデンハウスやセルコホームがピッタリです。
和や畳が好きなら、純和風や和モダンが得意な日本ハウスHDやヤマダホームズの雰囲気が気に入るかもしれませんね。
都会的なデザインや近未来モダンが好きなら、セキスイハイム、住友不動産が合いそうです。
…という風に、そのテイストが得意なメーカーに依頼すると、外観と内装の統一が取れた、満足度の高い家に仕上がります。
5. 営業マンがしっかりしているか
最後に、あなたを担当する営業マンの良し悪しも重要なポイントです。
「営業担当」は、あなたが家づくりを依頼する建築会社の窓口となる人です。
営業担当の仕事は、あなたの意志や要望を会社や大工さんなどの関係者に伝え、理想の家を実現できるようにディレクションすることです。
営業担当がしっかり仕事をしてくれないと、あなたに合う家の提案がなく、希望通りの家になりません。
なのでハウスメーカー選びでは、「窓口となる営業担当が信頼できるか」という視点も重要です。
オンライン相談では、営業担当の紹介だけでなく、万が一合わなかった場合のチェンジや穏便な値引き交渉もサポートいたします。
気になる方は、次のボタンから詳細をご覧ください。
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ここまでの流れを自動化したものが、おうちキャンバスの「住宅メーカー診断」です。
住宅メーカー診断は、日本全国の膨大なハウスメーカーのデータベースと、あなたが深層心理で大切にしている条件をかけあわせ、ピッタリのハウスメーカーを分析します。
選択肢を直感的にサクサク選ぶだけで、あなたが家づくりで大切にしている価値観と、マッチ度の高いハウスメーカーがわかります。
結果ページには、ハウスメーカーの商品ごとの予算感も記載されているので、ぜひ参考にしてみてください。
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最強のハウスメーカーは存在しない!「ランキング」不要論
結論からいうと、すべてのパラメーターが満点のハウスメーカーは存在しません。「1位のメーカーはここだから、皆ここで建てましょう」という勧め方もしませんね。
そうなんですか?
失礼ですが、業界トップのハウスメーカーなら、たとえお金がかかっても、文句なしの最高の家になるのではないでしょうか。つまり、そこが1位なのでは…?
そうでもありません。
具体的には、ホールのような大空間や大きな窓のようなおしゃれな設計が得意なメーカーがあったとします。
オシャレで開放的な家に住みたい人は多いですよね。
しかし、そのメーカーが建てた家は窓から熱が逃げるため、断熱性能が低くなるんです。
なるほど、家が広いと、冷暖房効率が悪くなる。ということは、性能が高い家のほうが良いということですね。
どうでしょう。開放的なお家にあこがれている人に、「広い空間をやめて、窓の無い家にしましょう」と言っても、そんな生活は閉鎖的でイヤだ…と思うでしょうね。これって優劣ではなく、家に対する価値観なんです。
価値観、たしかにそうですね…!では、何を基準にハウスメーカーを選べばいいのでしょうか?
まずは予算をしっかりと計算することです。
次に、理想とする生活スタイルを考えてみましょう。そして、価格帯と価値観がピッタリのハウスメーカーと契約しましょう。この順番で進めれば、良い家が建ちます!
ハウスメーカーを選ぶ前に予算を出してみよう
ハウスメーカーを選ぶ前に、必ず予算を決めましょう。
予算の検討をせず、最初からハウスメーカーを選ぶと、次のような失敗が起こります。
営業マンの方の印象が良く、プランと見積もりを出してもらいました。これなら大丈夫と納得して進めましたが、本契約になって、金額が1,000万円も跳ね上がってしまいました。完全に予算オーバーです。
この場合、また1からハウスメーカーを探し、プランと見積もりを依頼しなくてはいけません。考えただけで疲れてしまいますね。
しかしこのように予算に合わないハウスメーカーとの打ち合わせで振り回されて、「一生賃貸でもいいや…」とマイホームを断念する人が非常に多いのです。
というのも、注文住宅の打ち合わせは1回あたり約2〜3時間。
予算が決まっていないのにハウスメーカーとの打ち合わせに進んでしまうと、会社員の方は土日の限られた休みがすべて打ち合わせになり、「自分の時間がまったく取れない」とストレスを溜めることになってしまいます。
事前に予算を計算し、ハウスメーカーの価格帯を把握しておけば、このような失敗を防げます。
家づくりの正しい流れ(7ステップ)
家づくりは、次の7つのステップに沿って進めましょう。
- 予算設定
- ハウスメーカー選び(1〜3か月)
- 優秀な営業担当探し(即日〜数か月)
- プラン決定&土地探し(1〜5か月)
- ハウスメーカー契約&詳細プラン確定(1〜3か月)
- 建築スタート(6か月〜1年)
- 完成&引き渡し
これが効率よく理想の家を建てる最短ルートです。
生活が苦しくならない予算設定や、自分に合ったハウスメーカーについてくわしく相談したい方は、おうちキャンバスの【無料】オンライン相談をご活用ください。
約50分のヒアリングを通して、住宅購入のベストな予算感と、無理なく返済できる住宅ローン、価格帯がマッチするハウスメーカーなどを総合的にお伝えします。
家づくりの知識が豊富な専門アドバイザーが、あなたの世帯収入とライフスタイルを元に口頭で診断するので、失敗がありません。
資金計画で悩んだらまずやること
「家づくりの予算をいくらにするか悩んでいるいる」という方へ。まずは住宅の知識が豊富な専門アドバイザーに相談してみませんか?
家づくりの相場や、月々の返済シュミレーションを、客観的な第三者の立場からお伝えします。
ハウスメーカーの営業マンには直接聞きづらい割引や値引き交渉についても相談できます。ご希望の方には、信頼できる営業担当の紹介も可能です。家づくりの課題感がクリアになります。
▼ こんな人におすすめ ▼
・営業マンとの対面が苦手な方
・ハウスメーカー選びで迷っている方
・予算を客観的に比較したい方
ハウスメーカー選びでよくある質問【FAQ】
最後に、ハウスメーカー選びでよくいただく質問にお答えします。
Q1. ハウスメーカー選びの期間は何か月がベスト?
半年〜1年ぐらいがベストです。
ハウスメーカー選びにかける時間は、短すぎても長すぎてもよくありません。
無理がなく、スムーズに進行するようなところを探すには、半年~1年ぐらいが妥当な期間だと思います。
Q2. 大手ハウスメーカーと工務店、どちらが良い?
結論から言うと、家づくりが初めての方には「大手ハウスメーカー」がオススメです。
理由としては、大手ハウスメーカーで建てた家は、品質のバラつきが少なく、長期保証が期待できるからです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ハウスメーカー |
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|
工務店 |
|
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建築事務所 |
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|
もちろん工務店と契約しても、低価格で質の良い家を建てられるラッキーなケースはあります。
しかし良い家ができて、安心して長く暮らせるかどうかは、大工さんとのマッチングや運による部分が大きいため、積極的にオススメしていません。
また、施工品質のバラつきや、倒産リスクの懸念もあります。
その点、ハウスメーカーは、独自ブランド(商品や工法など)を持ち、全国展開など、広いエリアで建築している大手企業です。
このような観点から、おうちキャンバスでは大手ハウスメーカーをオススメしています。
Q3. ハウスメーカー選びのために住宅展示場に行くべき?
ハウスメーカー選びのために展示場に行くのはオススメしません。
展示場では、営業マンが血まなこでお客さんを探しています。
「あちらの〇〇というメーカーよりも、うちの方がいいですよ!」「いや、あちらは〇〇性能がダメ。うちの方が…」と熱烈なプレゼンをされ、結局どこが良いのかわからなくなってしまうケースが多いのです。
展示場のメリットは、色々なモデルハウスを一度に見られること。
なので展示場は、ハウスメーカーごとの外観の特徴を把握したいときに便利です。
結論としては、ハウスメーカー選びのために展示場に行くのはオススメしません。
展示場の外側をご家族と1周して、ご家族と「あの外観が好み」「あれはあまり好きじゃない」などと話しながら歩くと、お互いの好みがわかって良いですよ!
しかし家の性能を比較したり、自分に合ったメーカーを最短で選びたいときは、地道な情報収集が必要不可欠です。
ネットや動画、書籍、建てた人のブログ、住宅雑誌から定量的な情報を拾ってみてください。
Q4. 木造メーカーと鉄骨メーカー、どちらを選ぶべき?
木造と鉄骨は、それぞれにメリット・デメリットがあり、一概に「どちらが良い」とは言い切れません。
さらにお伝えすると、ハウスメーカーは、それぞれ異なる工法・構造を採用しています。
工法とは、建物を支える構造躯体のつくり方のことです。
木造か鉄骨か以上に、この工法を加味してハウスメーカーを選ぶのがオススメです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
木造軸組工法 (在来工法) |
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2×4工法 (2×6工法) |
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プレハブ工法 (木質・鉄骨・ コンクリ・ユニット) |
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RC造 (S造、鉄骨造) |
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間取り自由度、予算、耐震性など、自分の希望に合う工法・構造のハウスメーカーを選んでくださいね!
Q5. コスパが良いハウスメーカーを選ぶには?
グッドバランスタイプ、リーズナブルタイプの中から条件に合うハウスメーカーを絞り込みましょう
そもそもコストパフォーマンスが高い家とはどのような家かというと、「初期費用」「建てたあとのメンテナンス費用」「光熱費」の3つを抑えられる家のことです。
この3つをチェックしてハウスメーカーを選ぶことで、建てたあともずっとお財布に優しい暮らしを実現できます。
具体的には、次の3ステップでハウスメーカー選びを進めましょう。
- ローコスト〜ミドルコスト帯のメーカーを洗い出す
- リフォーム費用がかからない外壁タイルや瓦屋根を安く採用できるハウスメーカーに1〜3社に絞る
- 断熱材や3枚ガラス、太陽光パネルなど、光熱費を抑えるオプションを含めた見積もりを出してもらう
ローコストで人気のハウスメーカーは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
▶ローコストで人気のハウスメーカー
Q6. 地震に強い家を建てるハウスメーカーを選ぶには?
鉄骨メーカーを選べば間違いありません
大前提として、地震に強い構造材は「鉄」です。
鉄骨住宅は素材が鉄でできているため、最初から木造の1.5倍地震に強い家になります。
なので地震に強い家を建てたい方は、まずは鉄骨メーカーを候補に入れてみてください。
【注意】木造でも地震に強い家を建てる会社は存在する
ただし、木造でも地震に強い家を建ててくれるハウスメーカーはたくさん存在します。
具体的には、2×4工法や2×6工法、木質パネル工法の住宅は、木造住宅の中でも比較的地震に強いと言われています。
さらに耐震性能を高めるうえで、構造以外に重要な項目は4つあります。
- 型式適合認定を受けているか
- しっかりと構造計算されているか
- 耐震等級3を取得しているか
- つくりがしっかりした制振ダンパーが入っているか
このようなポイントもチェックしてみてくださいね。
地震に強いハウスメーカーを知りたい方は、こちらのコラムを読んでみてくださいね。
▶ 本当に地震に強いハウスメーカー
Q7. 間取り設計の自由度が高いハウスメーカーを選ぶには?
2階が大きく張り出した特殊な間取りや、インナーガレージ、大きな窓、ホールのような大空間といった大胆な間取りが得意なのは鉄骨メーカーです。
一方で、壁の位置をミリ単位でずらしたり、スキップフロアや高さのない収納スペースをつくるなど、室内の細かな設計でいうと、圧倒的に木造メーカーが優秀です。
また、面と面を組み合わせる「パネル工法」「ユニット工法」よりも、柱で家を作る「在来軸組工法」のほうが、室内の間取り自由度は高いです。(パネル工法やユニット工法には、また別の魅力がありますが…。)
まずは「自分が絶対に実現したい間取りはこれ!」という軸を決め、それを実現できる構法・構造のメーカーを選びましょう!
間取り自由度が高いハウスメーカーをくわしく知りたい方は、こちらの記事がオススメです!
Q8. デザイン・インテリア提案がオシャレなハウスメーカーを選ぶには?
ゴージャスタイプのハウスメーカーがオススメです。
ゴージャスタイプのハウスメーカーは、どこも「提案力」に優れ、専門の設計士やインテリアコーディネーターがエグゼクティブな提案をしてくれます。
1つ注意してほしいのが、ハウスメーカーごとに「このメーカーは北欧テイストが得意」「このメーカーは選べる樹種が豊富」といった得意分野があることです。
自分が好きな系統のデザインが得意なメーカーに依頼すると、オシャレな家に仕上がりますよ!
その他に重視してほしいポイントは3つあります。
- ハウスメーカーの実績・取り組み(デザインの評価と実績、仕入れのこだわり等)
- 社内にデザイン力を高める制度があるか(クリエイターを表彰する資格制度など)
- 外構と内装の統一感、デザインの歴史まで踏まえて提案してくれるか
おうちキャンバスの住宅メーカー診断では、最初に外観と内装のデザインを選択していただきます。
画像を選ぶだけで、そのデザインが得意なメーカーが自動で出てくるので、ぜひ活用してくださいね。
「ここのデザインが好き」「この外観はカッコイイ」など、ご家族で話しながら選ぶのも楽しいですよ!
Q9. メンテナンス性能が高いハウスメーカーを選ぶには?
テクノロジータイプのハウスメーカーがオススメです。
外壁の塗装や屋根の葺き替えといったリフォームには、1回で100万円以上のお金がかかりますので、建ててからの出費を大きく節約できる「メンテナンス性能」にも気を配りたいですよね。
テクノロジータイプのセキスイハイムやパナソニックホームズは、メンテナンスフリーのオリジナルタイル外壁を採用していて、新築のような美しさが続くと評判です。
テクノロジータイプ以外のハウスメーカーでメンテナンス性能の高さを見極める5つの方法
テクノロジータイプ以外のハウスメーカーを選ぶ場合も、メンテナンス性能の高さは重要な項目です。
次の5つの項目をチェックしてみましょう。
- 「陶器瓦」と「タイル」を何円で採用できるか、またその性能
- 木造メーカーならシロアリ対策と保証がきちんとしているか
- 鉄骨メーカーならサビ対策がきちんとしているか
- 換気システムの修理費用や、換気フィルターの費用が安いか
- 初期保証(構造、防水、住宅設備)が充実しているか
ハウスメーカーとの契約前に、このようなポイントを確認してみてくださいね。
メンテナンス性能が高いハウスメーカーをくわしく知りたい方は、こちらの記事がオススメです!
▶メンテナンス性能が高いハウスメーカー
この記事のまとめ
この記事のポイントを3行で振り返ってみましょう。
- ハウスメーカーは「ゴージャスタイプ、テクノロジータイプ、グッドバランスタイプ、リーズナブルタイプ」の4タイプに分類される
- ハウスメーカー選びでは、価格帯だけでなく、工法や構造、住宅性能、営業マンなども必ずチェックする
- 最強のハウスメーカーは存在しない。あなたと価値観がマッチするハウスメーカーに依頼しよう
営業マンの多くが、「うちはなんでも出来るハウスメーカーです!」と言ってきます。
しかし、契約を急ぐあまりの営業トークを100%信じるのは危険です。
ハウスメーカーにはそれぞれ歴史があり、得意分野があります。
家を建てる側である私たちが「正しいハウスメーカーの選び方」を知り、適切な順序で家づくりを進めれば、間違いなく理想の家が建ちます。
この記事を読んだ人が、「ハウスメーカー迷子」に陥ることなく、大満足の家を建てられるよう、祈っています!
担当者コメント
「高いお金を出せば、その分いい家が建つ」と、多くの人が考えます。
相談の流れ・サービス詳細しかし実際は違います。
建築費用が1,000万円以上違うのに、「安い家の方が性能が高かった」「少ない費用で、自分の思う間取りを実現してもらえた」ということはザラにあります。
なぜこのようなことが起きるかというと、ハウスメーカーによって得意分野が違うからです。
自分が希望するデザイン・仕様が得意なメーカーに頼むことで、結果的に良い家が建ちます。
ハウスメーカー選びで迷ったら、気軽に相談してくださいね!
それぞれのメーカーの強み・弱みを元に、客観的にアドバイスします。